【乗車記／花咲線にキハ４０道北のめぐみ／日本最果ての車窓／東根室駅は板切れ駅ではなかった】北海道乗り鉄大作戦１２３

by KH8000 · 公開済み 2023年6月12日 · 更新済み 2023年5月18日

２０２２年９月乗車記。東釧路駅で釧網本線から花咲線へ乗り換え。キハ４０-１７２０道北のめぐみがキター😆花咲線の車窓は日本最果てに来た感じがする😆エゾシカ等の野生動物が多数出没する区間を通るので警笛や急ブレーキが多い。日本最東端の駅・東根室駅で下車すると足元は木造なのに基礎部分はコンクリートと意外に板切れ駅ではなかった

【日付】２０２２年９月２１日（水）

【列車番号】５６３１D（花咲線・根室行き）

【時刻】東釧路１３：３２→東根室１５：５４

【車両】キハ４０-１７２０（道北流氷の恵み）＋キハ５４-５０８（流氷物語）

★２０２２年９月乗車記。花咲線の普通列車にキハ４０-１７２０道北めぐみがキター😆日本の最果てに来た感じがする花咲線の車窓とは？

↑２０２２年９月乗車記。東釧路駅は釧網本線と花咲線（根室本線）が合流する駅だ😆釧網本線は東釧路駅が起点で全列車が釧路発着なので１駅間だけは花咲線に乗り入れる形だ。釧網本線から花咲線への乗り換えは東釧路駅が基本となるが、事前に乗車券を購入していれば「分岐点通過列車に対する区間外乗車の特例」により釧路駅で乗り換えても問題ない事になっている。１３時２９分着の釧網本線の列車は１３時３２分発の花咲線列車への乗り換えとなる。釧路で乗り換えたら花咲線列車には乗り遅れとなる😫

【花咲線の普通列車にキハ４０-１７２０道北めぐみがキター😆】

↓

↑釧路からやって来たのはキハ４０-１７２０道北のめぐみがキター😆慎重に近づいて所定停止位置に列車が止まる。ワンマン扱いなので先頭車両（キハ４０-１７２０）の一番前のドアのみが開く。運転士だけで３人も乗っていた😲今マスコンを握っているのは新人運転士らしく、指導運転士も乗務していた。残りの１人は送り込みの運転士だ。

↑キハ４０-１７２０道北のめぐみの車内はご覧の通り。ボックス席にテーブルも付いている😆観光列車を意識した車内だ😆

この車両は「道北のめぐみ」なので本来は旭川運転所（旭アサ）の所属のはずだ。キハ４０は２０２２年３月のダイヤ改正旭川で使われる事は激減し、宗谷本線や石北本線の列車はほとんどが新型のH１００形に変わってしまった。今や北海道でキハ４０だけを使っているのは日高本線か函館本線の函館～長万部間くらいになっている😥

釧路地区では根室本線で長らく使われてきたが、２０２２年３月のダイヤ改正で全て新型のH１００形に変わっている。そうなると釧路運輸車両所（釧クシ）に籍を置いたとしても、使えるのは花咲線くらいになる。花咲線は列車本数が多いわけではないので、所定の運用はキハ５４の１両で十分足りる。多客になる事が予想される列車には、増結用としてキハ４０が付く事もあり、せいぜいそれくらいしか使い道がない😔

ド平日の昼間の花咲線なので２両も必要ないのかもしれない。折り返し列車である根室１６時１２分発５６３２D釧路行きには多くの乗車があったので、それを見越しての増結だった😲キハ４０-１７２０に１５人、キハ５４-５０８に１０人とキハ５４の１両でも十分な人数しか乗っていなかった。そのためキハ４０側にもボックス席に空きがあり、１人で座る事が出来た😆

【動物が出て急ブレーキを扱う事も多い花咲線😖】

別保駅は釧路町の役場近くにある駅だ。釧網本線の３７２７D快速しれとこ摩周号からは３人が乗り継いだ。スグに動くわけではなくどのお客も比較的利用区間が長い。

この日は雲が多い天気☁別保～上尾幌では長い警笛が聞こえてくる😖どうやら動物が出たらしく急ブレーキが入る😥花咲線ではエゾシカなどの野生動物が多く出没するため、昼夜を問わずに警笛や急ブレーキがかかる。木と木の間を見るとエゾシカが群れでいる😖鉄（レール）は栄養分になるのでこれを口にするために線路に現れているのだ。この時はエゾシカと接触する事はなかったが、いざ列車と接触したら大変な事になる😫車両が壊れる事もあるのでそうなったら最悪だ😫結局、上尾幌駅にはエゾシカが現れた影響で３分遅れでの到着となった。

↑門静駅。今は棒線駅となっているが元々は列車交換が可能だったが、その時代の名残が残っている😲

【糸魚沢駅が廃止になった別寒牛湿原区間】

↑厚岸駅には１４時２３分の到着。新人運転士と指導運転士の乗務はこの駅までで、この先は送り込み途中だったベテラン運転士に乗務交代する。厚岸駅の駅名標から「サッポロビール」が消えていた。これは北海道全域で言える話だが、それ以外にも横書きの駅名標は「ちゃない」に修正されていた。元々厚岸駅の次は糸魚沢駅だったが利用不振により２０２２年３月１２日をもって廃止😔通りかかると糸魚沢駅自体が解体中で線路上から消えるのも時間の問題だった😔

↑「JR花咲線　厚岸～茶内（別寒牛湿原）」と写真の名前には記録したが、この写真を撮影した時には既に糸魚沢駅が無いので１つ先の茶内までの区間となった。それにしてもこの湿原車窓はいつ見ても良いものだ😆天気さえ良ければもっと良かったのだが😥

↑茶内駅に到着。時刻表を見ていると厚岸駅からは２０,２キロも離れている😲定刻通り行った場合の所要時間は２４分だ😲花咲線でも駅の廃止は進んでおり釧網本線同様駅間の距離が極端に長くなっている。

【日本の最果てに来たかのような車窓😆】

↑ゆったりとした車内だ😆キハ４０の運転席付近にある運賃表を見ると東釧路～浜中間が１，６８０円と表示😲７０,９キロもあるのでそれくらいの金額になるか🤑乗り換えアプリで釧網本線北浜～花咲線東根室間の運賃を調べたら６，２７０円🤑距離は２８７キロもある😲

↑姉別駅（ホームは反対側）。計量器１台とちょっとの壁しかないホクレンガソリンスタンドが目印だ。なんとも田舎に来た雰囲気だ😆雨雲🌧が出て来ていて天気は良くない😫太陽も出ていないので寒く感じる🥶

↑姉別～厚床

↑厚床駅には１５時０９分の到着。１人乗る。ほとんどは釧路からの通し客で大きく車内が変化しているわけではない。根室交通の路線バスが駅前でお客を待っている。厚床駅も昔は列車交換が出来たが今や棒線駅。閉塞区間（信号の管理区間）を分けるため信号機も設置されている。

↑別当賀駅。車掌車改造の駅舎が残る。花咲線でも比較的多く見る事ができる😆

↑別当賀～落石（落石海岸）。花咲線の車窓と言ったらこれだ😆日本の最果てまで来たような感じすらもする😆天気さえ良ければもっと良い車窓が見られたのだがこれだけは仕方ない。

↑落石駅には１５時３６分の到着。日本最東端の列車交換可能駅だ😆定期列車では列車交換を実施していないが、これ以上棒線駅を増やしたら花咲線の増発は難しくなる😫落石駅の交換設備はいつまでも残ってほしいものだ。

昆布盛駅は秘境駅とも言われているが車窓から見る限りはそんな感じもしない🙄駅は森の中にあるものの駅名は「昆布森」ではない。なぜか日本最東端の車掌車改造の駅舎がある西和田駅だけは通過🙄花咲線列車では普通列車であっても１駅だけ、２駅だけ通過する事がある。中途半端に通過があるのはなんでだろうか？🙄

【日本最東端の駅・東根室駅は意外に板切れ駅ではなかった😲】

↑東根室駅で下車する。日本最東端の駅だ😆駅名標には「サッポロビール」の看板がちゃんと残っている😆

↑東根室駅は「日本最東端の駅」と言うネームバリューにひかれて観光客も多い。ほとんどはクルマで来る人なので列車の利用はそう多くない😔列車交換出来ない棒線駅でホームの長さは２両分。

↑足元が木造なのでずっと板切れ駅だと思っていた😅じっくりと基礎部分を見てみるとコンクリート😲これは新たな発見だった😲正確には板切れ駅では無かったのだ😆

↑時刻表はこんな感じ。釧路行きが６本、根室行きが５本止まる駅だ。

↑日本最東端の駅には駅舎は無い。４人分のベンチがあるだけだ。それにしても人が途切れる事は無い。クルマで来る観光客が来るほか、１６時１５分発の釧路行きに乗る高校生などのお客が集まる。

↑折り返し列車となる１６時１５分発の５６３２D釧路行きがやって来た😆今度はキハ５４-５０８の流氷物語が先頭になっている😆

↑サボ（行き先表示）もしっかりと入っている😆最近は経費削減で行き先を表記したサボを入れない傾向にある😥こういった昔懐かしいサボが消えてしまうのも近いのかもしれない😔

【日没頃の花咲線の車窓は幻想的😆】

↑車内は混雑していた😲前のキハ５４に２５人くらい、後ろのキハ４０に１５人くらい乗っていた😲５６３１Dから折り返してきた同業者（乗り鉄）も２～３人いた。地元客も多いが特に高校生が１０人前後乗っていた。地域の足としてもしっかりと機能している花咲線だ。５６３１Dでは通過となった西和田駅で地元客２人が下車。この先は線路にエゾシカが現れサファリパークと化す😫特に警笛は使用せずにゆっくりと近づく列車。こういう運転方法もあるんだなと感心した😆

↑キハ５４-５０８の運転台

↑キハ４０-１７２０の運転台

↑姉別～浜中

日没は１７時２０分だ。空が高く見えた😆何とも地球と言う星にいるような事が体感出来る車窓だ😆暗闇に入ると車窓も幻想的になる。何ともいい雰囲気と車窓だ。８０ｋｍ／ｈ前後で進む花咲線の列車。茶内で５６３３D根室行きと交換するもののキハ５４の１両の列車には数える程度しか乗っていなかった。途中駅から乗る人は少なく、利用者０人と言う駅も目立つ。乗っている人のほとんどは根室～釧路の通し利用であった。地元の人はクルマ利用が主体だろう。年に１度でも良いから地元の人が花咲線に乗ってほしいと思いつつ、花咲線の秋の列車旅を終えた。

１２４回目に続く（下記リンクをクリック、６月１５日公開）

【乗車記／キハ２６１系１０００番台特急おおぞら２号釧路→札幌／あっさりとした列車で５両に】北海道乗り鉄大作戦１２４ | (railway-topic-kh8000show.net)

前回までの続きは下記をクリック

【２０１８年９月乗車記／オートマのエアロエース「ドリーム静岡・浜松号」と京急線で静岡から羽田空港へ】北海道乗り鉄大作戦① (railway-topic-kh8000show.net)

【２０１８年９月乗車記／JR北海道の新快速？？７２１系エアポート９７号新千歳空港→新札幌】北海道乗り鉄大作戦② (railway-topic-kh8000show.net)

【２０１８年９月乗車記と現地調査／各駅停車７３３系区間快速いしかりライナー／見栄えが良い岩見沢駅】北海道乗り鉄大作戦③ (railway-topic-kh8000show.net)

【２０１８年９月乗車記／旭川駅で特急サロベツ・特急大雪と接続する特急ライラック１５号・３５号は自由席が混雑】北海道乗り鉄大作戦④ (railway-topic-kh8000show.net)

【２０１８年９月乗車記／お客はたった２人！留萌本線４９２７D留萌行きは石狩沼田駅→留萌間ほぼ貸切！】北海道乗り鉄大作戦⑤ (railway-topic-kh8000show.net)

【２０１８年９月現地調査／廃止から２年経過した留萌本線留萌駅・瀬越駅・増毛駅へ行く／沿岸バス乗車】北海道乗り鉄大作戦⑥ (railway-topic-kh8000show.net)

【２０１８年９月乗車記／キハ１８３系特急オホーツク１号旭川→上川／平坦な区間で意外と速く走る】北海道乗り鉄大作戦⑦ (railway-topic-kh8000show.net)

【２０１８年９月乗車記／キハ１８３系特急オホーツク１号上川→遠軽／時刻表に駅名が無い！”白滝シリーズ”とは？】北海道乗り鉄大作戦⑧ (railway-topic-kh8000show.net)

【２０１８年９月乗車記／キハ１８３系特急オホーツク１号遠軽→北見／スイッチバック（逆転運転）する！石北本線の”黒歴史”】北海道乗り鉄大作戦⑨ (railway-topic-kh8000show.net)