安倍晋三と言う宰相は本当に「偉大な総理」だったのか?

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2020年8月28日(金)、内閣総理大臣で自由民主党(自民党)の総裁、安倍晋三は健康上の理由でその職を辞する事を表明した。ネット上では「偉大な総理」と言う意見が多いが本当か?少なくても私はそのようには思わない。総理大臣の決め方として国会議員の中から候補者を募り国民が直接投票で決めるべきではないか

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もくじ

★安倍晋三と言う宰相は本当に「偉大な総理」だったのか?

2020年8月28日(金)、内閣総理大臣で自由民主党(自民党)の総裁、安倍晋三は健康上の理由でその職を辞する事を表明した。

私は「病気と言う事は建前で、本当はCOVID-19の対処が嫌になって現実逃避(敵前逃亡)したいのが本音ではないのか」と思った次第。「(安倍)総理は大事な時に体を壊す癖がある危機能力が無い人物。(中略)自民党の「選任責任」は厳しく問うべき。空白期間を生じないようにするために早期に国会開会を求める」とTwitterでツイートした立憲民主党の参議院議員、石垣のりこの投稿が批判を受けて、代表の枝野幸男が申し訳ありませんと謝罪する事態にもなった。こういう政治ショーについて私は述べたいのではなく、「アンチアベ」(議員、識者、一般人問わず)と言われる人たちの基本的な考えは、それなんだと思う。今後「アンチアベ」の識者がいろんな形(テレビやラジオのコメンテーターとしての発言、SNSの発言、著書としての発言等)で表れてくるだろう。

自民党の支持・不支持に関係なく、Twitter上で多かったのがこのような意見。

安倍さんは偉大な総理だった

と言う事。私はこれは本当か?と思う次第。これは違和感と言わざるを得ない。安倍晋三本人も8月28日夕方の会見で言っていたが、「安倍政権における政治的なレガシー(遺産や実績)については、国民や社会、歴史が決める事で、今私の口から言う事ではない」と。その通りである。どんな事であろうが、レガシーについて、自分の口から言うものではないし、自分で評価しないものである。それが政治家としての仕事である。

「偉大である」「偉大ではない」という評価は、安倍晋三が決める事でもないし、自民党の議員が決める事でもないし、他党の議員が決める事でもない。それは国民が決める事である。Twitter等で一般人が「安倍さんは偉大な総理だった」と発言した所で、私は毛頭否定するつもりはない。それはその人の意見だから。

私個人の考えとしては「安倍晋三と言う宰相は本当に「偉大な総理」なのか?」と言う疑問符が付くと言う事。それは単に「在職日数」「在職期間」と言う時間が長いだけであって、その間に国民の生活が豊かになったのか?と言うとそうとは言えない。

「数字」で見てしまえば、安倍晋三が就任する前(2012年)と比べれば、日経平均株価は倍にアップしたし、有効求人倍率も倍にアップしたし、年間自殺者数も3割程度削減、平均賃金も「アベノミクス」と称する経済施策で多少アップした。少なくても「民主党政権」(2009年~2012年)よりはマシ(良かった)と言う事。何も進まない停滞感が半端なく、何も決める事が出来なかった時との比較であろうが、それでは「実感」として生活が豊かになったか?と言うそのようには感じていない。

目に見えて給料がドカーン!とアップして、貯金だらけで銀行口座にカネがありにありまくっている状況なのか?と言うとそうでもない。むしろ「カツカツに生きている」と言うのは変わりがない事。それは世間一般的な会社勤めの多くの人に言えるのではなかろうか?

自民党は当初否定的だった正社員も非正規社員も同一賃金にするという事を、大企業では2020年春から、ほとんどの企業は2021年春から義務化される。それを導入したのは安倍政権であり、その点は私も評価するが、それでもワーキングプアと言われる人は消えないわけで、格差も拡大するばかり。つまり自民党の性質的に「弱者切り捨て」と言う事には変わりがなく、アベ政治ではそれがより一層鮮明になったように思える。次の総理が自民党出身者であれば、イデオロギーの細かな違いがあろうが「弱者切り捨て」と言う基本方針が変わる事は死んでもあるまい。

アベ政治は「弱肉強食社会の構築強化」と言っても良かろう。

森友学園問題、桜を見る会等々様々な疑惑が消えなかったのも安倍政権。その事が何も解決せずに「迷宮入り」する形で安倍晋三は内閣総理大臣の職を辞するとしている。この事については国民の1人として私は非常に納得出来ない。安倍晋三は8月28日の会見で「政権を私物化したつもりはない」と答えたが、それはレガシーの部分の繰り返しになるが個人の評価であって、私物化した・していないと言う評価は国民がするものである。世論調査をやってみても、これら疑惑について「納得した」と答えた国民は圧倒的に少なく、ほとんどは「納得していない」と答える人が多い。それが国民の評価である。社民党の福島みずほが「説明責任を果たせ」と安倍晋三が辞する時のインタビューで答えていたが、当然である。「説明責任を果たした」と評価するのも国民である。

★総理大臣の決め方は国民による直接投票に変えないか?

日本の政治システムとして、総理大臣の決め方は国会議員の中から選ばれる。米国のような大統領制のように国民が直接投票して決めるものではない。米国の大統領ドナルド・トランプのように政治経験ゼロの人物でも、投票で当選すれば理論上は大統領(その国の宰相)になる事だってあり得るのだ。

だが、日本ではそんな事はあり得ない。必ず国会議員でないといけない。それが議会制民主主義と言う政治のシステムだからだ。英国もそうだ。極端な話が、当選1回の国会議員でも総理大臣に就任出来るチャンスがある事を示すが、現実はそんなに甘くなく、今や世間一般では「年功序列」と言うものはなくなってしまったが、日本の政治の世界では未だに「年功序列」で60歳前後の人でないと総理大臣になる事が出来ない(事実上)。例えば安倍政権で環境大臣を務めた小泉進次郎のように30歳代で大臣になる事自体が異例で、「普通ならばあり得ない」と言う事を意味する。これがそのまま30歳代で総理大臣になると言う事は、「絶対にあり得ない」と言うのが現実である。

現実的に見れば、各政党の代表者(自民党ならば総裁、共産党ならば委員長、ほとんどの政党は党首・代表)に限定される。代表者と言うのは簡単に言えばその政党の社長であって、その政党の社長=総理大臣候補となる。少なくても当選1回の”平議員”が総理大臣になる事は、国会のシステム上出来るのかもしれないが、現実的には不可能と言った所。

国会では総理大臣指名選挙をやって最終的な総理大臣を決めるが、普通に考えて自分が所属する社長に投票するので、例えば自民党の議員が間違えても共産党の委員長に投票する事はあり得ない。そのため、「議席数が多い政党の社長が自動的に総理大臣になる」と言っているようなもので、現状では自民党が議席を独占している所もあるため、自民党総裁=総理大臣と言って良い。

自民党総裁は自民党の議員、自民党の支援者の投票によって決まる。つまり自民党の熱心なファンで直接的に運営に協力している人しか投票する権利が無い。一般国民のほとんどは自民党の総裁を選ぶ権利を有していない。となれば、自民党で出世して社長(総裁)になれれば良いと言う事。しかし、自民党は組織が巨大で、国会議員になるだけで大変、なってからも出世するまで大変・・・となれば、極一握りの強者しかなれない事を示す。年齢が高くて議員経験は長くても、実績が伴わない”老害議員”も一定数居るのは事実で、結局は「偏った考え方、偏った意見集約の方法で国の代表者を決めてしまう」と言う事になる。それは果たして平等なのか?

そもそも私は自民党なんか支持していないし、自民党に投票すらした事が無い。死んでも投票しようとも思えない。国民の負託に応える事が出来る、弱者にやさしく一般国民の生活を豊かにしようとする自民党議員なんているわけがない。結局は経団連、大企業、企業経営者に優しく、そうではない企業、一般労働者には冷たいと言うのが自民党の本性。これが共産党が政権を取ったら逆転するのだろうが、この国で共産党が政権を取ると言う事は今後100年、200年経過してもあり得ないだろう。とか言う私も共産党は支持していない。あまりにも現実を知らなさすぎる無知政党が共産党で、聴こえは良いが「では、それをやるための裏付けは?原資は?」と問うと、とても現実的な事ではない妄想的な事が並ぶ。その事に不満なのだ。

米国のように一般国民から宰相候補者を選挙で決める事は不可能である。それをやりたいならば憲法改正となる。そこで、国会議員(”平議員”でも良い)ならば誰でも総理大臣になる事が出来る権利を有しているわけだから、その中から次の総理大臣希望者を募って、その中で総理大臣指名選挙を国民を巻き込んでやると良い。

つまり、投票権を国会議員に限定するのではなく、一般国民にも広げて、これらの合計得票数で最も多かった人物が総理大臣になると言うようにすれば良い。

これも諸々の法律改正や多額のコストがかかる等の理由で、嫌がられるだろうが、今の社会情勢的に議員だけで総理大臣を決めると言う事は、合っていないと言うか時代遅れだと私は感じる。

なお、敬称は全て省略した。

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KH8000

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