【2015年9月乗車記/函館本線山線2933D長万部→小樽/今はなきキハ40の1両!】JR北海道の乗り歩き⑨
2015年9月乗車記と乗り歩きと車窓。長万部駅からは函館本線の通称「山線」に乗る!長万部→小樽の2933Dは今はなきキハ40の1両!長万部駅発車時点でお客はたったの4人…。2017年に廃止になった蕨岱駅を見て、この列車だけ運転時間が長い「時刻表のトリック」に気付く!北海道に2つある「こんぶ」駅、比羅夫、倶知安、余市と観光地の駅で徐々にお客を集めて車内が大混雑してきた!まだまだ山道が続くかのような終わり方であった
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【2015年9月乗車記/なぜ経営状態が悪いのか?/今はない「北海道全線フリーきっぷ」を使う】JR北海道の乗り歩き①
【2015年9月乗車記/789系特急スーパー白鳥のグリーン車で北海道に上陸!】JR北海道の乗り歩き②
【2015年9月乗車記/JR北海道の駅ナンバリング(駅番号)とは?/青函連絡船摩周丸を見る】JR北海道を乗り歩き③
【2015年9月乗車記/渡島大野駅(新函館北斗駅)を通らない藤城線経由のキハ183系特急北斗9号函館→森】JR北海道の乗り歩き④
【2015年9月乗車記/緊張感がない運転士/線路=海岸線!/車内販売で長万部の「かにめし」駅弁を食べる/キハ183系特急北斗9号森→東室蘭】JR北海道を乗り歩き⑤
【2015年9月乗車記と乗り歩き/室蘭本線室蘭支線へ!特急券なしで乗れる特急?!】JR北海道を乗り歩き⑥
【2015年9月乗車記/室蘭本線470D東室蘭→洞爺/3両連結しているのに1両は回送で乗れず】JR北海道の乗り歩き⑦
【2015年9月乗車記/日本一の秘境駅!小幌駅に行く!】JR北海道の乗り歩き⑧
もくじ
★2015年9月乗車記と乗り歩き。静かな鉄道の街、長万部
【乗車日】2015年9月26日(土)
【列車番号】2933D(函館本線小樽行き)
【時刻】長万部(H47)9:08→小樽(S15)12:19
【車両】キハ40-823
【備考】時刻、車両、値段、描写等は全て当時のもの。2020年現在は異なる。


↑長万部駅(H47)はホームがとても広い。架線がない分スッキリとした印象😲
国鉄時代、「鉄道の街」として栄えた長万部には、機関区、車掌区、鉄道病院等、働く鉄道マンのためにいろんなものがあった。
今はほとんどなくなってしまったが、その名残がたくさん残っている。


↑「鉄道の街」なので車両がたくさん止まっている事は今や少ない😞側線にキハ40-820の1両がポツリと止まるだけ。函館本線(小樽方面、函館方面)と室蘭本線(東室蘭、苫小牧方面)の列車がある時に車両が現れるだけで、基本的な車両運用はホームでそのまま折り返す。
特急では乗り換え不要であるが、普通列車では運転系統の境界駅で必ず乗り換えとなる😫しかもジャストインタイムで接続列車があるとも限らない。この乗車記と乗り歩きは2015年当時の内容であるが、2017年以降はキハ40の老朽化で引退が加速し車両数が減少したこと、利用者の減少により普通列車の運転本数が激減😰
今回の乗車記と乗り歩きで書く2933Dに相当する列車は1933D(蘭越11:03→倶知安11:40)~1935D(倶知安11:46→小樽12:55、2020年7月現在)で、お客が少なくなる長万部~蘭越間では運転しない形だ。”天下の函館本線”でも最も本数が少ない区間で、長万部6:05発(2929D小樽行き)の次の列車は7時間後の13:18発(2943D倶知安行き、倶知安で1945Dに乗り換え)までない😱
”天下の函館本線”で比較的本数が多かった時代の乗車記と乗り歩きはある意味貴重なのかもしれない。2020年3月ダイヤ改正でH100形と称する新型車両に置き換わってしまったため、「山線」と言われる長万部~小樽間ではキハ40に乗れなくなった😫キハ40があったころの函館本線山線の乗車記と乗り歩きとは?

↑函館行き特急「スーパー北斗2号」(キハ281系)から下車するお客は少ない😞これが函館向けて発車すると駅は一気に静寂に包まれた😞長万部駅には北海道新幹線の駅が出来る看板が立っている。駅を作る事が出来るスペースはいくらでもあるので、既存の鉄道用地を転用する形で新幹線駅に化けるだろう。イメージとしては北陸新幹線の敦賀や長崎新幹線の長崎や諫早と同じになるのかもしれない。北海道新幹線から山線や室蘭本線等との乗り換えも図られるはずであるが、今後どのように展開するのか?楽しみでもある😆
★函館本線山線をキハ40の単行(1両)に乗る!たった4人のお客からスタート



↑2933Dは、小樽までの140km・3時間のロングランだ😆
車内は?と言えば、私を含めてたった4人だけ😫これが普段からの利用状況であれば、それは運転本数も減ってしまうのだ😫
定刻で長万部を発車すると、左に大きくカーブ。こちらが函館本線で、直線的になっているのが室蘭本線。函館本線の方が”支線”のような感覚がする😅
函館方面からも東室蘭方面からもずっと海が続いていたが、函館線は対照的にいきなり”山道”に突入する😆
二股(ふたまた、S32)は駅前が広い。
原生林の中に敷かれた線路を淡々と進む。ちょっとした登り坂があったが、キハ40にとってはしんどそうな感じだ。計測すれば40km/h足らずで頭打ち。性能的にはこれが限界なのか?
★2017年3月で廃止になった蕨岱駅

↑蕨岱(わらびたい、S31)駅は、北海道特有の「車掌車」が駅舎の代わりをしていた。函館本線に限らず、全道的にいろんな駅で見かける事が出来る。とは言え、国鉄時代に作られているため老朽化が進行。一部駅は撤去も始まっている😞この蕨岱駅は利用者が少ないため2017年3月4日付で廃止された😫2019年9月に臨時特急「ニセコ」で蕨岱駅を通ったが、完全に駅としての機能は停止。なんとなく駅があったという雰囲気はあったものの、周囲は人が居そうな場所とは思えなかった。
★函館本線山線の「時刻表のトリック」🤔

↑新しい家、公共施設が増えてくると、黒松内駅(S30)。構内は広く昔名残がここでも感じられるが、線路は既に消えていて手入れもされていないので、草が生えまくる😫
”山線”は、本数こそ少ないが、北海道の他のローカル線とは異なり、人の動きがしっかりあるのは、うれしい事😆
黒松内では、高校生7~8人が乗ってきた。

↑”山線”は難読駅が多い😵熱郛と書いて「ねっぷ」(S29)と読める人は少ないだろう。
熱郛から先が長い。次の目名(めな、S28)まで15km、23分もかかる😅
時刻表を見ると2933Dの運転時間が長く、多くを占めるのが16分前後の列車🤔
恐らく、16分の列車はキハ150で、23分の列車はキハ40と、車両性能を考慮したダイヤになっていた😅これは「時刻表のトリック」のようなもので、これを読み解く事が出来れば「かなりレベルの高い乗り鉄」と言っても良かろう😆

↑熱郛~目名。熱郛から長く続く峠を力を振り絞って全力で登って行く😆山が深く、携帯電話も通じない程だ😵

↑蘭越(S27)では、長万部行きの2932D(キハ150-13)と交換。2015年当時は本数も多かったのだが、今や最大7時間もない😱”山線”は全て単線なのだ。それでも多くの駅で交換設備を有している。交換設備を使う回数も減っているはずで、「宝の持ち腐れ」とはまさにこの事か。旅行客が7~8人乗りだし、段々と座席が埋まりだす。この先は2933Dも徐々に混雑し始める。客数が増えるので本数も増やす・・・ダイヤを見れば利用実態が自ずとわかってくるのだ😲
★北海道に2つある「こんぶ」駅

↑リゾートを意識した昆布(こんぶ、S26)駅。そういえば北海道には「こんぶ」と言う駅が他にもあるよな?🤔と思って考えてみると、花咲線の昆布盛の存在に気付く。昆布と昆布盛は明らかに違う路線・地域にあるのだが、区別が付かず混乱したのも事実😵
「こんぶ」と「こんぶもり」?はぁ😵
となった次第😵あくまでもそういう地名で、昆布駅から海が近いわけではないようだ😅
★ニセコ駅でキハ183系ニセコエクスプレスの特急ニセコと交換🤣

↑ニセコ(S25)では、リゾート特急ニセコエクスプレスを使った、長万部行き特急「ニセコ」と交換する。ニセコ駅で特急ニセコを見る🤣この列車の目的地はニセコではなく長万部😅3両もある車内はガラガラで、昼間の特急なのに37分も長時間停車する珍しさ。単線区間でしかも臨時列車なので、ダイヤの制約もあるのだろうが、「リゾートしらかみ」のように観光停車と称して、ニセコ駅からさらに先に行くお客に対しても、ニセコ駅周辺の少しだけの観光や土産物等が買えるように時間を長めに設定しているのではなかろうか?🤔
★比羅夫、倶知安、余市と観光地の駅が連続!

↑比羅夫(S24)には、薪が大量に積まれていた。「ゆ」の暖簾も見かけた。比羅夫は駅併設の民宿。1泊3,500円で宿泊出来るようだ(要問合せ)。温泉もあり、駅舎の隣に小さな浴槽があると言う。比羅夫とは地主の名前でそれが地名の名前にもなったと聞く。駅と宿が直結しているため鉄道ファン(特に乗り鉄)の間でも広く知られている駅でもある😆

↑比羅夫~倶知安


↑倶知安(くっちゃん、S23)。これも難読だ😵でもその割には知られた観光地である😆北海道らしい作りをしたいかにも「拠点駅」と言った趣がする。
10:55~11:00の停車中に、臨時普通列車9934Dニセコ行きと交換となった。2020年7月現在、観光客向けの臨時普通列車自体がない😱やはりこの当時は函館本線の「山線」の利用も多かったと思ってしまう。倶知安では人の動きが激しかった。遂に空席がなくなってしまった😲長万部駅発車時点で4人しかいなかったのが不思議で仕方ない🙄荷棚にはスーツケース等の大きな荷物も目立つようになった😅

↑昔のたたずまいを残す小沢(こざわ、S22)を過ぎると、人のいない山の中を10km近く進む!🤩


↑標高の高い所にある銀山(S21)。
北海道のキハ40には冷房が搭載されていない事に気付いた😅夏の車内を涼しくするならば、窓を開けるか、扇風機を回すしかない😅北海道のキハ40、キハ54は非冷房車なのだ。窓を開ける人もいて、自然のクーラーとも言える涼しい空気が車内に入り込んでいた🥶
線路や鉄道施設を冬の雪から守るための、防雪林が高く覆い、冬⛄になるとどんな景色になるのだろうか。この一帯は人里・道路からも遠い。

然別(S20)から先は平たんな線形となった。勾配区間がなくなったため、速度が上がってきた😆今まで線路と街並みとの距離が離れがちだったが、ここにきてやっとそれとの距離が近くなり、住宅等の建物も増えてきた。
仁木(S19)は”山線”の駅では数少ない交換不可。駅前の家の窓は「二重窓」となっていた😲
この時は気付かなかったが、キハ40やキハ54の窓もそれで、それは北海道特有のもので、本州で見かける事はほとんどない。やはり北海道の冬は厳しいのだ🥶


↑11:50に着いた余市(S18)では、あふれんばかりのお客が乗ってきた😲
増結がほしいくらいの混雑で、ビッシリと立客で車内は埋まる😵
余市と言えば、NHKの連続ドラマでやっていた「マッサン」(2014年度放送)効果が大きい。余市にはニッカウウヰスキーの「余市蒸留所」があり、ここを訪れる人が増えたに違いない🥳
★まだまだ山道が続くかのような終わり方
次の蘭島(S17)は、間隔が広い相対式のホーム。蘭島~塩谷は再び”山道”で、小樽にむけての最後の峠越えとなる。
塩谷(S16)を過ぎると一転して下りに転じる。街が開けて来るかと思っていたが、そんな事はなくまだまだ山が続く中に突如として住宅が増えてくると小樽到着となった😇
まだまだ”山道”が続くかのような終わり方であった😅
10回目に続く(8月11日公開、下記リンクをクリック)
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