【2015年9月乗車記/日本一の秘境駅!小幌駅に行く!】JR北海道の乗り歩き⑧

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2015年9月乗車記と乗り歩き。日本一の秘境駅!室蘭本線小幌駅に行く!この当時は午前中の列車で行き来する事が出来たが、2020年段階では事実上午後の列車でしか行き来出来ない。列車で以外で行く事が出来ない駅でもある。小幌駅の前後はトンネルで人を寄せ付けない大自然しかない駅だ

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前回までの続きは下記をクリック

【2015年9月乗車記/なぜ経営状態が悪いのか?/今はない「北海道全線フリーきっぷ」を使う】JR北海道の乗り歩き①

【2015年9月乗車記/789系特急スーパー白鳥のグリーン車で北海道に上陸!】JR北海道の乗り歩き②

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【2015年9月乗車記/渡島大野駅(新函館北斗駅)を通らない藤城線経由のキハ183系特急北斗9号函館→森】JR北海道の乗り歩き④

【2015年9月乗車記/緊張感がない運転士/線路=海岸線!/車内販売で長万部の「かにめし」駅弁を食べる/キハ183系特急北斗9号森→東室蘭】JR北海道を乗り歩き⑤

【2015年9月乗車記と乗り歩き/室蘭本線室蘭支線へ!特急券なしで乗れる特急?!】JR北海道を乗り歩き⑥

【2015年9月乗車記/室蘭本線470D東室蘭→洞爺/3両連結しているのに1両は回送で乗れず】JR北海道の乗り歩き⑦

もくじ

★2015年9月乗車記と乗り歩き。日本一の秘境駅!小幌駅に行く!

【日付】2015年9月26日(土)

【場所】室蘭本線、小幌駅(H45)

【備考】時刻、車両、値段、描写等は全て当時のもの。2020年現在とは異なる。

東室蘭初発の470Dは、礼文(れぶん、H46)発車後車内にいる人数を数えたら、約15人いた。
礼文からは警備員が2人乗車🙄

「これは、”あの駅”に行くに違いない」

と勘付いた🙄
長いトンネル走行中に、「まもなく小幌」の放送🤩トンネル出口少し手前からブレーキがかかり、ゆっくりとした速度でトンネルを出る。出た所で完全停止しドアが開く😆
警備員が下車して、続いて運転席付近にいたお客が続々と外に出た😵
実に10~12人程度が小幌で下車。数人だけを残し470Dは長万部に向かった😅

↑長万部方面行きのホームは、北海道特有の”板切れ”🤩
この日は雨が降っており濡れていたため、非常に足元が悪く滑りやすかった💧

「日本一の秘境駅」、小幌だ。「秘境駅」の定義としては、駅前に建物がなかったり、駅に通じる道路がない、人の気配が感じない等だ。
日本一の定義とは何なのか?と言うと、「秘境駅」と言う言葉の生みの親であり、この駅の魅力を発信する「秘境駅冒険家」として知られる、牛山隆信氏。
同氏のホームページにある「秘境駅ランキング」第1位になっているのが小幌なのだ。
順位付けする根拠としては、「秘境度」、「雰囲気」、「列車到達難易度」、「外部到達難易度」、「鉄道遺産指数」の各項目を20点満点で評価し、この合計点(100点満点)でランキングを決めている。

秘境駅ランキング(1位~50位、2020年版)

↑これが、2020年版(最新版)の1~50位の秘境駅ランキング。
これによると、小幌が合計94点で、以下尾盛(大井川鐵道井川線)が91点、小和田(飯田線)が90点、坪尻(土讃線)が88点と続く。

小幌を訪れる人が最近爆発的に増加している😲
その理由は、JR北海道がこの駅を廃止したいからだ😞
日常的な利用が皆無に等しい駅については、どんどん廃止する方針で、その第一弾として、2016年3月のダイヤ改正で函館本線の鷲ノ巣等の8駅の廃止。2021年3月には秘境駅の宝庫である宗谷本線の12~13程度の駅が廃止になる見込み😞
これには小幌も廃止対象にリストアップされていた😞
これに地元が反発した。「秘境駅ランキング」1位であるためこれで町興しをしたい事や、ジオパークにも認定された「小幌洞窟」や「岩屋観音」に行く事の出来る唯一の交通手段のため、存続を望んでいる。結果的には2020年現在も駅として残っている😆
JR北海道としては、これ以上小幌駅にコストをかける事が出来ないため、存続を望むならば地元が負担する事を条件とした。
現時点では、地元がコスト負担する方向で調整を進めているが、もし仮にこれが出来なければ、即刻小幌駅を廃止する状況に変わりない。

だが、2017年以降室蘭本線の普通列車の本数が減らされたため、小幌駅への到達レベルは相当アップした。つまり難しくなったのだ😩事実上訪問可能なダイヤとしては、478D長万部行きで15:14着→481D東室蘭行きの15:42発(2020年現在)しかない😩今回の記事で記する午前中に訪問可能なダイヤパターンはもはや存在しない😫

↑駅の前後はトンネルにはさまれている。
上の写真が長万部・函館方面、下の写真が東室蘭・札幌方面。
実際にお客が乗り降り出来るホームは2両分程度しかない。

↑さまざまな注意書きが書かれている。柵の奥はありのままの自然の状態となっている。
この注意書きには、警報音が鳴ると列車接近を示す事、写真・動画撮影の際には三脚使用禁止、線路内立入禁止が書かれていた。小幌駅は停車列車よりも通過列車の方が圧倒的に多い。特急や貨物列車は速度を落とす事なく高速で通過する。接近時には警報音が駅全体に鳴り響く。

↑小幌駅全体の様子。左側が東室蘭方面行きのりば、右側の”板切れ”が長万部方面行きのりば。
両者の間には線路が1本あるが、草が生えまくっていて使用している雰囲気がない。

↑東室蘭方面行きのりばに向かっては、木で出来た簡易の階段を渡る。足場としては悪い。注意しながら歩いた方が良い。

↑高速通過が可能なように、線路がカントしていた。すなわち、右車輪側が高く、左車輪側が低いと言う”高低差”を付けていた。
ホームの奥には、警備員が立っている。この先は何も舗装されていない”獣道”で、危険なため立入禁止となっていた。

↑小幌駅のホームを見る

↑駅名表の下にあったのは、「入場券」と「駅ノート」。
駅ノートは毎日誰かが必ず記しており、いろんな思いが綴られていた。それに私も「何もない」「静か」「存続を望む」等の定番的な事を書き残した。

警報機が鳴り、警備員が拡声器で列車接近を知らせる。
DF200-1を先頭に貨物列車がやはり轟音を響かせながら轟音で通過するのは、スリルそのものだ。

↑長万部方面のりばの奥には、建物。これは保線員が使う詰所で、もちろん関係者以外は入る事が出来ない。
「函館保線所」という文字が入っていたが、小幌駅の管理下としてはJR北海道函館支社管内となる。
支社境は大岸~礼文で、礼文方が函館支社、大岸方が本社のテリトリーとなる。
「マムシに注意」という文字も入っていたが、小幌は人の手が何も加わっていない環境だ😖
他にもクマやカラスにも注意しないといけず、道から少しでも外れればクマに襲われるリスクがあり、変に駅で食事でもしていれば上空からカラスに食べられる被害も発生😖
動物に襲われないように十分注意して、小幌に来たい。

↑古くなったトイレ(右側の白い建物)もある。便座の上には、「北海道の旅50回記念 平成27年8月23日~8月30日」と書かれた紙もあった。誰かが小幌に訪れた証拠として残したに違いない。
小幌洞窟・岩屋観音はこの奥で、舗装されていない道(オフロード)が2本あった😖

↑保線小屋から続く道は、登り坂で駅から少し離れれば森の中にさまよってしまう。自然がそのまま残る環境だ😖

↑一方で、トイレの裏にある道は、保線小屋の登り坂よりもややマシだ。しかし、雨が降った後でぬかるんでいるため、足場は非常に悪い。これもオフロード😖

↑途中で小幌洞窟・岩屋観音へ進む道。右側に枝分かれするのは、海岸に向かう道らしく、いずれも険しい事に変わりない。
小幌洞窟・岩屋観音が近づくほど、断崖絶壁な道になるようで、しっかりとした靴や装備をしないと進む事が大変らしい😵
私はここで折り返して駅に戻る。
小幌駅に通じる道は、クルマが走行可能とは言えない。自転車でも厳しいだろう。歩かないと到達困難だ。
前述の牛山氏のホームページでは、「外部到達度」の項目は20点満点の評価。
「秘境度」も同様の評価。静かで凛とした空気。なんとも良い雰囲気だ。
これが「日本一の秘境駅」の実力。何もなく外部からは人を寄せ付けない😵

↑80分なんてあっという間で、8:33発の472D長万部行きには7~8人が乗車した代わりに、乗っていた全てのお客が小幌で下車する盛況ぶりだった。これが長続きしてほしいもので、「日本一の秘境」を一人でも多くの人が味わってほしい。

9回目に続く(8月8日公開、下記リンクをクリック)

【2015年9月乗車記/函館本線山線2933D長万部→小樽/今はなきキハ40の1両!】JR北海道の乗り歩き⑨

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ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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