【2015年9月乗車記/渡島大野駅(新函館北斗駅)を通らない藤城線経由のキハ183系特急北斗9号函館→森】JR北海道の乗り歩き④
2015年9月乗車記と乗り歩き。函館駅からはキハ183系特急北斗9号に乗る。5号車の自由席キハ183-3563は昔ながらの座席でしかも前面展望を楽しめる!この当時、札幌行き特急は全て渡島大野駅(新函館北斗駅)を通らない!「藤城線」と言う別の経路を通っていたのだ。今や貴重な内容になった
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【2015年9月乗車記/なぜ経営状態が悪いのか?/今はない「北海道全線フリーきっぷ」を使う】JR北海道の乗り歩き①
【2015年9月乗車記/789系特急スーパー白鳥のグリーン車で北海道に上陸!】JR北海道の乗り歩き②
【2015年9月乗車記/JR北海道の駅ナンバリング(駅番号)とは?/青函連絡船摩周丸を見る】JR北海道を乗り歩き③
もくじ
★2015年9月乗車記と乗り歩き。車体ボロボロ😰エンジン静か😆キハ183系
【乗車日】2015年9月26日
【列車番号】5009D(特急北斗9号札幌行き)
【時刻】函館(H75)13:54→東室蘭(H32)16:10
【停車駅】五稜郭、大沼公園、森、八雲(やくも)、長万部(おしゃまんべ)、洞爺(とうや)、伊達紋別、東室蘭、登別、苫小牧、南千歳、新札幌
【車両】キハ183系の5両、先頭5号車のキハ183-3563
【備考】時刻、車両、値段、描写等は全て当時のもの。2020年現在とは異なる。今回は函館~森について書く。
「車体ボロボロで痛々しい」😫
函館駅でキハ183系「北斗」を見た第一印象である。北海道と言う気候変化が激しい土地柄と言う事もあり、車掌が傷みやすいのであろうか?

↑7番のりばに函館止まりの「北斗6号」として着いたのは12:28だ。車内清掃等の整備を受けて乗車が可能になったのは12:45過ぎ😆発車までまだ1時間以上もある🤩この運用が2020年も続いているか不明である。
車体は、塗装が剥がれ落ちた所が目立つ。かなり深い傷だったりする。北海道の特急は1列車あたりの走行距離が長く、冬は雪や寒さとの戦い🥶
「シビアコンディション」で運行していると思ってしまった😫
そうなると、常日頃から手厚く整備をしないとならないが、火を噴く事故が相次いでいる事から、基本的な事はやっていても、内容的には手厚くないのだろう。
キハ183系と言えば、火を噴いた理由がわからず、2013年~2014年にかけて1年近くにわたり使用停止となっていた。
キハ261系1000番台と同じエンジンに載せ替えたりする等の対策をした上で、復帰。番台区分が7500・8500・9500番台になって再登場したキハ183系がこれだ。2020年時点では、函館系統の特急からは完全撤退し、今や石北本線の「オホーツク」や「大雪」が主な仕事場だ。

↑キハ183系と一言で言っても、非常に奥が深い。過去の歴史や車両のラインナップを見ると非常に複雑だ😵
国鉄時代に登場した当時は、長い両数だったが、JR北海道発足後は段々と両数が短くなってきた。気動車は1両単位で細かく組み換えが可能なので、1両あたりの”車歴”も中味が濃い。キハ183は、番台区分や改造歴も多く、本州の115系や485系並みの複雑さで、全てを理解する事は出来なかった😵

↑グリーン車はハイデッカー構造。車掌室もあり、ドア開閉や列車監視はここから行う。JR北海道の特急は社長の中間に車掌が立つ事が多く、最後尾に立つ事は少ない。乗車記と乗り歩きをする際に気にするポイントでもあるが、特急に限らず快速エアポートのような普通列車でもそうだったりする。


↑先頭5号車の自由席は露骨に”国鉄”が残る雰囲気だ。
それでも、座り心地は悪くなく、可もなく不可もない座席だ。
マスコン等の運転機器がある部分は壁で塞がれていたが、助手席側(右)は、ガラス張り。座席が目の前にあり、座りながらの前面展望が可能。
今や道内の特急でそれが出来る、数少ない車両になってしまった😫
車内は、かなりの格差が生じている。
自由席は、昔のまま残されているように見えた。
一方で指定席は、789系「スーパーカムイ」の「uシート」やキハ283系「スーパーおおぞら」指定席と同じタイプの座席で、手動操作のマクラ付き。かなりゆったりした座り心地の良い座席のようだ。
先発の「スーパー北斗7号」がかなり乗った状況で発車したので、「北斗9号」も混雑するかと思った。
だが、実際には相当の空席を出して函館を発車。
国鉄型の特急なのに、JR北海道標準の自動放送付き。もちろんアナウンス担当は大橋俊夫氏である。車内サービスそのものはキハ281系スーパー北斗と大きく変わらない。
★渡島大野駅(新函館北斗駅)を通らない!藤城線経由のキハ183系特急北斗🤩
函館駅の広い構内を抜けたと思ったら、すぐに速度が落ちて五稜郭。この駅からの乗車も多いだろうと思ったが、わずかに増えただけだった。
電化は途切れ、非電化複線の直線となった。キハ183系の本来の走りと言うのは、かなりのパワーを出すのだろうが、乗車した東室蘭までの区間、エンジンは静かで、車内が大きく揺れる事もなく、国鉄型車両とは思えぬ感じだった。JR世代の車両と変わらない乗り心地だ。
本州では見られない、非電化複線の線路に木々が覆う神秘的な車窓だ😆
五稜郭から森に至る函館線は複雑だ。経路が3つもある。
七飯(ななえ)から大沼までの下り(札幌方面行き)特急が通る、通称「藤城線」、渡島大野(新函館北斗)を通る本線、渡島砂原経由の通称「砂原線」に分かれる。
そのため、「北斗9号」の車内からは新幹線の新函館北斗を見る事は出来なかった🤩北海道新幹線開業後に「藤城線」を通る旅客列車は、一部の普通列車のみとなった。特急は藤城線には一切入らず、新幹線接続する関係で新函館北斗駅停車が必須となった。「特急北斗(特急スーパー北斗)が藤城線経由だったきな湖時代」はもはや過去のものだ😞
5年も経過して藤城線経由の特急乗車記と乗り歩きを書いたが、このような時代があった事も知っておいてほしいと思う。
藤城線が終わると大沼公園。列車交換不可の構造で、観光主体の利用が多いのだろう。
前面展望座席に座っていたお客は、カメラの”連写”が止まらない🤩
駒ケ岳の景色が素晴らしい😆
秘境駅としても有名な姫川駅(2017年3月廃止)は、構内はとても広いが、客用ホームは極端に短い。
北海道の大動脈であるとともに、本州方面への貨物列車の両数はどの列車も長い。しかも、コンテナ搭載数も多く、それが何もない貨車が少ない方だ。
函館本線では、部分的に単線も存在するが、どこも交換可能で、有効長も長くしてあるのが特徴だ。
山間地が尽きて、海が近づいてくると、右側から線路が増えてきた。「砂原線」だ😆
5回目に続く(7月26日公開、下記リンクをクリック)
【2015年9月乗車記/緊張感がない運転士/線路=海岸線!/車内販売で長万部の「かにめし」駅弁を食べる/キハ183系特急北斗9号森→東室蘭】JR北海道を乗り歩き⑤
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