【2020年6月乗車記と乗り歩き/少しずつ利用者が戻り観光列車も運転再開!】COVID-19(新型コロナウイルス)の影響による鉄道・バス利用者大幅減少の実態とは?
2020年6月乗車記と乗り歩き。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響による鉄道・バス利用者の大幅減少の実態とは?6月になり少しずつ利用者が戻り観光列車も運転再開!東海道線静岡地区では「元に戻った」感がある。一方で静岡鉄道のように減便ダイヤ継続の会社も。高速バスではマスク着用を義務化。ソーシャルディスタンスをキープするために「乗車率50%」を前提にしている
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もくじ
★COVID-19の移動自粛要請解除で少しずつ鉄道・バス利用者が戻る
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)により5月に緊急事態宣言が解除してからも、「都道府県をまたいだ移動は自粛せよ」と言う事が国から示されていた。何回も述べているが「自粛」と言うのはあくまでも「自主規制」なので、別に無視しても構わないわけで、無視しても逮捕されるわけではない。日本人の実直な性格と言うのか、法的拘束力がなくても政府からの「自粛」をしっかりと守った人が多く、事実上6月19日まで緊急事態宣言中と同じような状況が続いた格好だ。

↑3月以降利用者の減少により、鉄道・バスは大幅減便😫新幹線に至っては臨時列車は全て運休、定期列車も一部が運休した😫JR東日本管内の新幹線では「自由席の乗車率0%」と言う衝撃的な列車が何本も出た😱
「都道府県をまたぐ移動の自粛解除」により、鉄道・バスの利用者は少しずつだが戻っている😆JR各社は「利用者が増える」と判断し、6月13日以降定期列車も全て運転再開。7~9月にかけての夏の臨時列車について、当初は「臨時列車そのものを設定しない」としていたが、状況が大きく変化したため「臨時列車を設定する」事になった🤩
東海道新幹線では2020年3月ダイヤ改正で、ダイヤ上は「のぞみ毎時12本」が可能になったが、COVID-19の利用者大幅減少により実際に運転した実績は6月末まで1日もなかった😫7月以降は一部の日で「のぞみ毎時12本」が登場する見込みになった😆
だがJR東海の本音では「全ての列車が満席になるほどお客が戻る」とは見ていないだろう。あくまでも東海道新幹線に乗る事が出来るという選択肢をお客に与える事、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を車内で保たせるために、利用者数は少なくても座席数を増やす事で車内におけるCOVID-19の感染予防と言う側面が強い。少なくても「元通りの数お客が戻る」と言う事はこの夏の期間考えにくく、”採算度外視”で座席数を増やして「意図的に利用者数の少ない状況を作り出す」と言う目的から「のぞみ毎時12本」が復活したのであろう。
★観光列車も運転再開😆


↑真っ先に減便の対象になるのが「観光列車」である。JR東日本は7月以降「リゾートしらかみ」等の一部の観光列車(「乗ってたのしい列車」と称している)も運転再開する事になった😆運転再開日は列車によって異なるものの、8月の盆休み期間までにはほとんどの観光列車が運転する見込みである。
ところで、「リゾートみのり」(上記写真)は6月28日をもって引退する事になっていた😫実質的にはCOVID-19の影響で4月13日以降運転していなかった。JR東日本仙台支社は「リゾートみのり」の最終運転日を変更する方針で、決まり次第公表するとしている。少なくても1回は「リゾートみのり」として運転する可能性が高いだろう😆
個人的には、「リゾートみのり」の後継車両がどうなるのか?🤔大いに気になるのであるが、JR東日本管内ではキハ40系列(キハ47・キハ48も含む)の引退が急速に増えている😢2020年になってまとまってキハ40系列が引退している理由は、整備に必要な部品が確保出来ない事や車齢40年以上と言う老朽化が影響しているのだ。
石巻線、八戸線、只見線(福島県内)、新潟地区ではキハ40系列は引退😱只見線(新潟県内)でも7月から新車両(キハ110系)に置き換わる見込みだ。JR東日本管内で残っているのは、男鹿線、五能線、津軽線のキハ40系列だけで、こちらもGV-E400系が増備されているため、2022年頃までには全部消える事になっている😫

↑観光列車の運転再開は全国的に見られるもので、JR九州も6月以降段階的に運転再開している😆COVID-19の影響で大型連休期間中(5月2日~5月6日)は同社管内の在来線特急は全列車運休😱「ソニック」等の主要特急の一部定期列車でさえも運休に追い込まれたが、これも全面的に解除され、定期列車は全て運転再開している😆
しかし、同社の青柳社長は「利用者数は元に戻っていない」と厳しい状況を明かす😱同社によれば4月の輸送実績は前年比3割に留まったとしている。5月までの実績値はかなり低い数字になるだろう。6月以降は段階的に利用者数は戻るのであろうが、テレワーク等の進展によりそもそも「移動する」と言う行為が少なくなっている😫
わざわざ「移動して」何かをやらなくても、自宅等でオンラインで仕事も買い物、下手すれば旅行も済ませてしまう事が出来る事態にCOVID-19で大きく転換したような気がする😫
どこの鉄道会社か?忘れたが、その社の社長は「COVID-19以前の利用状況に戻る事はないだろう」と発言していた。これは鉄道・バス・ヒコーキと言った交通機関全体で言える事で、「移動する」キッカケを作り出さないとお客は獲得出来ない局面に入った。その事は昔から言われていたが、「自宅で〇〇」と称する事が定着してしまうと、今まで以上に魅力的なきっぷ、サービス等が提供出来ないといけなくなる。ただ単に人やモノを輸送しているだけの時代は終わったのだ。
★JR東海バス新型2階建てバス「インターシティーDD」が登場!

↑JR東海バスは2020年6月15日から、新型2階建てバス「インターシティーDD」が登場😆主に東京~名古屋間の新東名スーパーライナーでの運用が中心である。同社は2020年度中に6台が登場する。以後も台数を増やす事であろう。
高速バスについては、鉄道とは違って一気に「全便運転再開」とはなっていない😫JR東海バスの場合、東名高速線(東名ハイウェイバス、新東名スーパーライナー)は運転再開している便が多いが、静岡~新宿間の「静岡新宿線」では未だに多くが運休中😫これは客数が元に戻らず運休しているのであろう。
東名高速道路のサービスエリアで休憩する他社の高速バスを見たが、お客はかなり少なかった。平日昼間と言う事もあったのか1便当たりの利用者数は10人もいなかった😫ある程度利用者が獲得出来る路線を中心に運転再開している感がある。静岡発着便に限れば、夜行路線は運転再開しているが、昼行路線は利用者数が増えないと全便運転再開にはならないのでなかろうか。
JR東海バスでは、4列座席車は窓側座席(A席、D席)のみ販売。通路側座席(B席、C席)は販売していない。これもソーシャルディスタンスをキープするためである。そのため当分は「乗車率50%」を上限に運転する事が前提になる😫さらにお客には乗降ドア付近に設置したアルコール消毒液で手を消毒する事、車内ではマスク着用を義務化している😯これはヒコーキも変わらない。
★静岡鉄道は未だに運転本数を減らしている

↑静岡鉄道は4月13日以降減便ダイヤを継続している。7月になっても元の本数に戻る見込みはない😫
理由は単に「利用者数が減少している」ため。静鉄は昼間でも6~7分に1本が魅力的であったが、近年は満足にお客が多い状況とは言い難い。それでも1両に少なくても10人程度を乗せて新静岡を発車するが、新清水が近づけば1両に5人以下になる事もよくあった。
このままでは「昼間は10分に1本」と言う現行の減便ダイヤが「臨時的なもの」ではなく「本格的なもの」(つまり定期列車化)になってしまうのではないか😫
また改札口では「マスク着用」を呼び掛ける貼り紙も貼ってある。
★大井川鐡道は「きかんしゃトーマス」の運転を開始😆

↑大井川鐡道は6月26日(土)から2020年の「きかんしゃトーマス」の運転を開始😆だが車内ではソーシャルディスタンスをキープするために、4人掛けのボックス席は全て販売せず2人までに制限。さらに新金谷駅や千頭駅(乗車可能駅)では、乗車前に体調の検査(検温等)も行う徹底ぶり。パチンコ屋等の施設では体調の検査を入場口で行う事例は多いものの、鉄道でそれをやるのはかなり珍しい🙄

COVID-19の影響で運休していた井川線も運転再開している。大井川鐡道は本線でさえも朝の一部の列車だけ運転して、昼間は全面運休し、夕方に列車代行バス(写真)を運転する事態に追い込まれた。本線の普通列車も6月13日以降通常の本数で運転を再開している。
★2020年6月乗車記と乗り歩き。いつもの混雑が戻ってきた?東海道線静岡地区

↑東海道線静岡地区(熱海~豊橋)については、本数やJR東海が行うCOVID-19の感染予防対策に対する取り組みについて大きな変化なし。2020年6月も静岡県外に遠征したわけではないので、日常的に東海道線静岡地区を利用した上での乗車記・乗り歩きとなってしまう点はご了承願いたい。
6月になって企業ではテレワークが解除?になったのか、明らかに通勤利用者が増えている🙄さらに高校、大学も始まったので学生利用者も戻った。
その結果、東海道線静岡地区では「いつもの混雑が戻った」と私は感じている
JR東海は公表していないが、利用者数を示す各種数字(輸送実績人数、売上等)では元に戻っていないのかもしれない。これについては公表していないので細かな事は不明だが、見た限りの利用者数としては、4月や5月はガラガラだったのが、6月になって朝のラッシュ時はギューギューの車内に戻った😫

↑一方で「ホームライナー」については、ソーシャルディスタンスをキープするために6月末時点でも「全車自由席」を大絶賛継続中である😆指定席に戻すような雰囲気がない。
★まとめ
2020年6月になり、COVID-19の移動自粛解除で少しずつではあるが、鉄道・バスの利用者数は戻りつつある。極端な増加には至っていないものの、各社の社長が「COVID-19以前の利用状態に戻る事は難しいだろう」と認識を示している通り、COVID-19により生活様式そのものが大きく変わった。ソーシャルディスタンスをキープするために「乗車率50%」にするとなれば、収益を直撃している事には変わりない。混雑した車内を作り出さないために本数を戻す(増やした)結果、固定費(運行経費)が増えるとなれば、さらに経営を圧迫するジレンマ😫鉄道・バス・ヒコーキを運行する各社にとっては頭の痛い事であろう。
「新しい生活様式」と称してCOVID-19の感染予防してもらおうと政府や有識者は国民に求めているが、旅行や「移動する事」そのものについて「やってはいけない」とは言っていない。マスクの着用、ソーシャルディスタンスをキープ等が追加になった程度で、状況にもよるが決して難しい事ではない。「マスク必須」と言う雰囲気は変わりない。
COVID-19による自粛生活が巷では一応終わり、経済活動と一緒に感染予防対策を両立して行う。それが7月以降の局面で、7月以降どのように鉄道・バス・ヒコーキの利用者数が変化するか?についても気になるが、「車内での過ごし方」がCOVID-19以前よりも大きく変わるだろう。この事を7月以降現場の車内等で描写したいと思っている。
2020年7月分は下記ブログをクリック(8月4日公開)
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