【2018年3月乗車記/不思議な駅江津本町!/江津からキハ187系スーパーまつかぜで浜田へ】三江線廃止までの”参考”になる記録68
2018年3月乗車記。三江線廃止直前に乗車。江津駅から江津本町駅まで歩く。朝の山陰本線の列車とすれ違ったがラッシュがないほどガラガラの車内。江津本町駅ではサクラが満開であった。江津へ移動し特急スーパーまつかぜで浜田へ。意外にもキハ187系は初乗車。そして今や見る事が出来ないものを購入する
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【2016年3月の乗車記と車窓422D三次→浜原/単行でもお客はたったの5人】三江線廃止までの”参考”になる記録②
【2016年3月の乗車記と車窓422D浜原→江津/わずかな人しか乗らない】三江線廃止までの”参考”になる記録③
【2017年3月再び尾関山駅へ】三江線廃止までの”参考”になる記録④
【2017年3月乗車記/432D尾関山→式敷/大混雑429D式敷→三次】三江線廃止までの”参考”になる記録⑤
【2017年3月乗車記/廃止決定後の422D三次→口羽は早朝でも空いていない!】三江線廃止までの”参考”になる記録⑥
【乗車記/初めて行った天空の駅宇都井駅】三江線廃止までの”参考”になる記録⑦
【2017年3月乗車記/普通列車も通過する長谷駅と三江線未来のために】三江線廃止までの”参考”になる記録⑧
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【2017年3月乗車記/初めての石見川本駅のゴールデンタイム】三江線廃止までの”参考”になる記録⑩
【2017年3月乗車記/426D石見川本→川戸/川戸駅交換設備が消えた跡】三江線廃止までの”参考”になる記録⑪
【2017年3月乗車記/三次行きの最混雑列車?429D川戸→石見簗瀬】三江線廃止までの”参考”になる記録⑫
【2017年3月乗車記/430D石見簗瀬→江津の石見神楽トレイン】三江線廃止までの”参考”になる記録⑬
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【2017年7月乗車記/高速バス「石見銀山号」で広島から因原・石見川本へ簡単アクセス!】三江線廃止までの”参考”になる記録⑮
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【2017年11月乗車記/最も混む列車429D因原→三次/着席可能な状況】三江線廃止までの”参考”になる記録㉝
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【2018年3月乗車記/見事に咲いてくれた因原駅のサクラ】三江線廃止までの”参考”になる記録64
【2018年3月乗車記/猫の駅長がいる?田津駅/代替バスの乗り場が作られた石見川越駅】三江線廃止までの”参考”になる記録65
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【2018年3月乗車記/ローカル線に積極的に乗る決意!9432D浜原→江津・石見川本で心に沁みる話】三江線廃止までの”参考”になる記録67
もくじ
★桜満開の江津本町駅
【訪問日】2018年3月30日(金)
【場所】江津市中心部から江津本町駅にかけて
【列車番号】9422D(浜田行き・ワンマン)
【時刻】江津本町9:29→江津9:31
【車両】前がキハ120-316+後ろがキハ120-312
3月30日(金)は遅めのスタートとした。宿の出発時刻は8:30過ぎ。三江線に乗車する時にこんなにも遅い時間に出ると、この日の行動できる場所が限られてしまう。
この日は、江津本町まで歩いて、列車に乗って浜田へ。浜田からウワサの三江線直通列車に乗車し、後戻りなしで三次へ行くと言う予定を組んだ。

↑とりあえず江津駅に。午前中に三江線列車は存在しないため、いつもの金曜日の朝と言った感じ。ここに石見交通の路線バスがやってきた。

↑江津駅前にあるのが、「パレットごうつ」と称する施設。江津市の公共施設で、公民館やホール等の役割をしているとの事。手前を走るのは国道9号線の現道であるが、交通量は少ない。1ケタ国道であってもこの地域では高規格道路の「江津道路」が国道の本来の役割をしており、駅前の現道は生活道路に性格が近い。

↑江の川の河口付近。大きな煙突はどんな工場なのか?気になって仕方なかった。

↑山陰線の鉄橋から列車が通る音が聞こえてきた。慌ててカメラを向けて撮影すると、江津8:49発の3450D米子行きアクアライナーであった。この地域の山陰線は決してお客が多くない。平日の9時前なのにいわゆる「通勤ラッシュ」と言う状況になっていない。そう言えば、前日に石見川本で地元の方がお話された中で、山陰線(米子支社管内と思うが)でも年間100億円以上の赤字を計上していると言う。
100億円も赤字を計上するほどだからそれだけがお客が乗らない証拠で、ある程度距離があってもクルマで移動する事が当たり前になっているからで、2両でも十分程度の客数しかいない。

↑江津本町の街並み。この街が本当に不思議に思えて仕方ない。江津駅の裏側(山の裏と言ったらいいだろうか)にあるのだが、駅前とはかなり雰囲気が違う。昔ながらの街がそのまま残る。
江津市中心部は近く、江津駅から500m程度西に進めば「ゆめタウン」等のロードサイド店やコンビニも出てくる。
そして、この街の中から駅に行けと言われた時、江津駅も十分徒歩圏内で選択肢に入るが、江津本町駅と言う地元集落の駅があるのだが・・・

↑島根県道112号線(広島県の式敷駅の前を通る県道と同じ)に入ると道が狭く、薄暗くなる。近寄ろうとする人がいなくなる。

↑薄暗くなった所を通り抜けると突如としてホームが現れる。これが江津本町駅だ。この駅も廃止に向けた準備が始まっており、道路とホームの間にはトラロープの仕切りが。



↑駅の入口から少し離れた場所より、ホーム全体を見る。江津本町駅は江の川の目の前にあって、水面の高さもホームから見て近い位置になる。ホームでは既に撮影等で来た同業者が何人も待っていたが、たまに巡回来る警備員に「線路に近づきすぎないように」と注意されていた。
JR西日本では、三江線最終日に向けて沿線に警備員や普段は保線等の技術職の社員を多数配置。実質的にはこういうような人たちで安全を確保。最終日(3月31日)には浜原駅に現地対策本部を設置し、最後の列車まで円滑に運転出来るように努めた。

↑改めて撮影した江津本町駅の駅名表。サクラが咲いていたがホームの江津寄りにはサクラの木がなくて、駅舎側に1本大きくあるだけ。
その撮影は案外苦労。江津寄りから撮影すると逆光になるため、どうしても暗くなる。とてもでないが「商品にならない」。


↑サクラの木に近づいて、なんとか撮れたのが限界であった。
江津本町駅で9422Dの到着を待っていると、ホームから江の川に沿ってダイナミックに進む三江線列車が見える。これを上手く撮影できないか?と思った。

↑カメラをアップさせて、撮ってみる。被写体がボヤけると言うか、不鮮明になるのは、画素数に問題があるのか?カメラの性能そのものに問題があるのか?撮影の仕方(つまり私の撮影技量)に問題があるのか?


↑さらにアップして撮影。これでも頑張った方で、私が思っていた通りの写真が撮れた。素早くスマホに切り替えて入線する列車を撮る。

↑逆光気味で被写体であるキハ120が暗くなったのが不満であったが、これでヨシとしておく。
「18きっぷ」を所持していたが、ワンマン列車の途中駅から乗車する場合は、それを証明するために一応整理券は取っておくことにしている。ただ、今回はちゃんとした正規の運賃等をこの後支払うため、確実に整理券を取る。(写真は後で)
★他の同業者(乗り鉄)と同じ列車に乗るのが嫌だったので、初乗車のキハ187系「スーパーまつかぜ1号」で浜田へ先回り



↑江津に到着。1駅だけで9422Dから降りる。この先は約30分停車して、10:02発の377D浜田行きとして運行する。377Dは三江線廃止後もちゃんとした定期列車として残っており、始発駅が江津に変更。
駅名表は三江線のラインカラーを示す水色になっているが、三江線途中駅でそうなっている駅は皆無で、元々の青色のまま。唯一の水色のラインカラーであるが、三江線廃止後は水色のラインカラーから山陰線のオレンジのラインカラーに変わっているはずで、「ごうつほんまち」の表記も消えているはずだ。

↑同業者の行動パターンとしては、9:35発の324D出雲市行きに乗り換える人が多く、急ぎ足でキハ120-319に向かった。
もちろん、そのまま9422D~377Dに残るお客もいるが、それでも空席がかなり目立つ状況になった。この先山陰線で西(益田、東萩、下関方面)を目指す人もいるだろうが、少数だろう。中には浜田で折り返して、378D~9425Dに乗る同業者もいるはずだ。
【列車番号】2001D(スーパーまつかぜ1号・益田行き)
【時刻】江津9:56→浜田10:14
【車両】キハ187-1001の自由席
同業者(乗り鉄、鉄道ファン)と一緒に浜田へ行くのは嫌だったので、浜田へ先回りを決行。
377Dよりも先に発車する「スーパーまつかぜ1号」に乗車。キハ187系は意外にも初めての乗車で、キハ187の試乗も兼ねての乗車だ。





↑自由席でも空席が目立つ状況。2両しかない特急であるが、思ったよりも混雑していないのが意外。出雲市以西の山陰線はお客が乗ると言うイメージが全くない。翌日(3月31日)見た様子であるが、キハ120単行の普通列車では「回送か?」と思うほどのガラガラぶり。山陰線は幹線路線なので利用がいくら低迷しても廃線になる事はないだろうが、先行きは不安にならざるを得ない所があった。
キハ187の車内を見ていると、「いろんな車両のかき集め」と言う事がわかる。車両の構造そのものはキハ126系で走行性能もこれに準じる。座席は681系のものをそのまま使い、荷棚は簡易で設置できるタイプ。

↑江津本町からの整理券。これを検札に来た車掌に渡し、江津本町→浜田の乗車券(410円)と江津→浜田の自由席特急券(750円)を購入。山陰地区では100キロ以上の利用だと自由席特急料金が安くなる特例があるが、100キロ以下ではそのような特例がなく定価。

↑発券されたきっぷがこれ。今や江津本町発の乗車券は絶対に発券されない貴重なものになった。
69回目に続く(6月17日公開、下記リンクをクリック)
【2018年3月乗車記/米ハタこと浜田鉄道部を見る/378D三江線直通三次行きに乗ると浜田から大混雑!】三江線廃止までの”参考”になる記録69
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