【2020年3月乗車記と乗り歩き/覇気がない門司駅/九州のスタート地点門司港駅に挨拶】JR完乗を目指せ!㉘

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2020年3月乗車記と乗り歩き。山陽本線の終点門司駅で下車する。人が少なくかなり寂しくなっていて覇気がない。鹿児島本線に乗り換えて九州の鉄道のスタート地点である門司港駅で完乗・乗りつぶし・乗り歩きをするために挨拶する。門司港駅は重要文化財に登録された歴史的な価値を持つ駅だが、一体どんな駅なのであろうか?

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もくじ

★2020年3月乗車記と乗り歩き。覇気がない門司駅

【乗車日】2020年3月21日(土)

【列車番号】2824М(鹿児島本線門司港行き)

【時刻】門司(JA29)10:15→門司港(JA31)10:23

【車両】415系1500番台、本ミフ=南福岡電車区のFM1511編成+FM1515編成

↑山陽本線と言う路線は門司駅まで。下関駅と誤解されがちだが、その理由になったのは会社境界駅が同駅である事なんだろうと思う。下関~門司間は鹿児島本線と言う事か?これはもちろん違って、鹿児島本線は九州内でしか通っていない路線だ。下関~門司間のいわゆる「関門」と称する区間は決して長くない。たったの6分で終わってしまう。広セキ(JR西日本下関総合車両所)の横を通るとトンネル。これが本州と九州の間にある”海底トンネル”の「関門トンネル」だ。1942年に完成したトンネルでまさに本州と九州の大動脈だ。出るとそこは九州で、正確には門司駅の構内になる。そのままホームに滑り込んで門司港駅到着となる。

↑駅番号(駅ナンバリング)導入により、駅名標を新しく更新したようだ。基本的なデザインは従前のものと変わりないが、縦書きのひらがな表記のそれはJR西日本のそれに似ているような気がする。また、駅番号(駅ナンバリング)制定と同時に路線色も制定し、鹿児島本線は赤だ。

それにしても門司駅は静かだ。本州と九州の玄関口であるが、覇気がないというか、単なる途中駅のようにしか見えない。ブルートレインがあった当時は運転上重要な駅で、門司駅で隣の下関駅までの間だけで運転する専用の電気機関車を連結(または切り離し)していた。

末期は「2階建て列車」で門司駅で大分方面行きと博多・熊本方面行きの客車を切り離してそれぞれ分かれての運転であった。門司駅におけるこの種の歴史は書き出すと非常に長くなるほど中身が濃い。

私はギリギリ九州特急と称したブルートレインの存在を知っているし、乗った事はないが実際に走行するシーンは数えきれないほど見ている。門司と言う見知らぬ地まで「富士」+「はやぶさ」として(他にも複数の組み合わせがあった)一緒に走って、門司と言う駅で真っ赤な機関車に変わって九州内を進むというのは、壮大なもので、考えるだけでワクワクしたものであった。

国鉄を知る鉄道ファン諸氏にとっては九州特急のブルートレインの「2階建て列車」と言うのは信じる事が出来ず、東京から九州の目的地まで一貫して長大な編成を組んで走る様が半ば当然だったに違いない。「2階建て列車」になったのはJR発足後の話である。

今では考えられないが、当時は車掌の越境乗務は当たり前のようにあって、JR東日本の車掌が九州まで、JR西日本とJR九州の車掌が東京まであった。寝台特急「さくら」(2005年廃止)は本州内もJR九州の車掌が乗務しており、静岡駅で腕に大きく「車掌」と縦書きのエンブレムの制服を着た車掌が列車監視していたのは、とても懐かしい。この制服は2017年まで使用され続け、同年4月以降は「ミトーカデザイン」による現行制服に変更となっている。現行制服は腕に小さく「車掌」等の役職が書いてあるだけだ。

↑門司駅の発車案内装置も寂しいもので、3番のりばでは

(上段)普通 10:16 小倉 4両

(下段)この段に表示する列車はありません

つまり10:16以降3番のりばに入る営業列車は当分の間ないのだ😞

2015年に来た時には門司駅には「かしわうどん」の店がホーム上にあったが、この日行ってみたらシャッターが閉まっていた😞

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響なのか?それとは関係なく不採算や人手不足で店を閉じてしまったのか?・・・詳細は定かではないが、非常に寂しく感じる😞

↑各ホームと改札口を連絡する通路。誰もいない。時々駅員による案内放送が流れるだけだ。門司駅はJR九州の直営による営業で、1日にわずかながらの運転扱いもあるという。山陽本線の関門トンネルは複線になっているが、システム上は単線運転も可能になっている。例えば昼間の時間帯に片側の線路を工事するため、そちらは通れないようにさせて、残りの片側の線路だけで列車の運転を継続する方法だ。その場合の運転管理は門司駅で行うという。

↑遠くのホームには817系3000番台が来た。側面のサボは路線バスのように具体的な経由駅名を示している。この車両はロングシートだ。2015年以後作られたJR九州の一般的な通勤車両はそれが基本となった😫

★たった2駅だけの乗車記。「2階建て列車」超ロングランの415系1500番台に乗る

↑2824Мも「2階建て列車」😆長崎本線肥前大浦発と佐世保線早岐発を合体して運転する。前者は5:40発、後者は5:33発と超ロングラン列車。鳥栖からでも3時間、博多からでも2時間もかかっている。その道中では何本もの特急や快速に抜かれている事になる。この種の列車は始発駅から終着駅まで乗っておけば良いのだが、偶然この列車に当たったため乗車記として書けるのも門司~門司港の2駅分のみになる😩ましては415系に同区間で乗れるとは思ってもみなかった。

↑415系1500番台はロングシート。どう見ても211系にしか見えない。微妙に異なるのは座席のモケットが異なる所と、優先座席が車両中央にある事。特にドアチャイムが搭載されている事もなく、ドアが開く事にコンプレッサーの音だけが響く。この車両も「関門トンネル」を通る事は可能だ。運用の都合で鹿児島本線や長崎本線や佐世保線でも頻繁に姿を現す。小森江駅(JA30)は相対式の小さなホームで、段々と”港町”らしくなってくると門司港駅に到着だ。

★九州の完乗・乗りつぶし・乗り歩きをする時には最初は門司港駅に挨拶

↑門司港駅に到着。九州の完乗・乗りつぶし・乗り歩きをする際には出来る限り挨拶しておきたい駅だ。九州の鉄道(JRの場合、新幹線を除く)でスタートとなるのが、門司港駅なのだ。

↑門司港駅は車庫も兼ねている。必ずしも全ての列車が小倉方面に折り返すのではなくて、入庫する車両も少なくない。門司港駅は行き止まり(頭端式)ホームとなっているため、最後尾(小倉方)車両に乗ると改札口までかなり長い距離を歩かされる。ゆっくりと歩きながら門司港駅のホームをじっくりと見る。

↑門司港駅の柱はかなり歴史を感じる。縦書きの駅名標は新しく更新しているが、雰囲気に上手く合わせている。一方で天井から吊るされた昔ながらの横書きの駅名標は国鉄時代からあるのだろうか?

↑大きな行き止まり表示。遠くからこんなにもハッキリと見えるのはそうなかなかない。

↑鹿児島本線の0キロポストと「旅立ちの鐘」と称するものがあった。それ以外にも信号機や動輪も展示してある。これが最初に設置されたのは国鉄時代で、JR九州発足後にも一部が追加された格好だ。「旅立ちの鐘」を鳴らすお客も少なくない。ここが九州の鉄道のスタート地点なのだ。とは言っても特に「旅立ちの鐘」を鳴らす事もなく、簡単に見学するだけで終わる😫

↑改札口は至ってシンプルだ。自動改札機が数台と有人改札のみ。青春18きっぷを見せて改札口の外に出る。

↑今流の運行情報案内装置が改札口の外にはあった。以前はこんなものはなくて、全てマイク放送による案内だけで、場合によってはホワイトボードに手書きで表示するが精いっぱいだった。門司港駅やJR九州に限らず、こう言うのは当たり前だが、開業以来の駅舎を大切に使いながらも、今流のサービスを維持するためにハイテク機器も積極的に活用しているのだ。もちろん門司港駅では交通系ICカードで列車に乗る事は可能だ。

↑駅舎にはコーヒー店のスターバックスが入る。これも今の時代に合わせた対応なのであろう。多くのお客で賑わっていたが、テツ的にも歴史と伝統がある貴重な駅舎の中で飲むコーヒーは格別である。

↑駅舎の中にある扉。これは「みどりの窓口」である🙄上に小さく表記があるだけで、パッと見では気付かない。細かい事はわからないが、門司港駅は国の重要文化財に登録されている。例えば駅の中の改良工事や何らかの補修をするために釘1個を入れるだけでも国の許可が必要なのであるが、「みどりの窓口」と書いた表示の大きさも決まっているのだろうか?他の駅では大きく出す事が出来ても、門司港駅は重文なのでそれが制約されるのか?そんなようにしか見えなかった。それはそれで味わいがあるし十分納得出来る理由だ。

↑門司港駅の駅舎では噴水から大量の水が出てくる。これが名物であり見物でもあるが、そうなるのは1時間に1回程度らしい。門司港駅周辺は「門司港レトロ」と称した大正から昭和初期にかけての歴史的な建物が広がるタイムスリップした街だ。コンビニや飲食店等もあるが、景観に配慮してモノクロの外観になっている。門司港レトロを簡単に歩く。関門海峡が目の前には見えて、大きなタンカー船が当たり前のように狭い海峡を通る姿は圧巻だ。

↑門司港駅の駅舎から見て左側に回る。門司鉄道管理局(2000年まではJR九州の本社として使っていた)建物の横を通り、門司港駅の車庫へ。特急車両は1両もなく、813系や811系が整備を受ける。なぜか奥には長崎のキハ66系があったが、この車両は廃車にするために置いてあるのだろうか。その先には「九州鉄道記念館」があったが、COVID-19の影響で休館中😫

本当は1日じっくり門司港駅周辺に居たかったが、あくまでも九州の完乗・乗りつぶしを行うための挨拶なので、1時間程度で切り上げる😫それにしても昼間の門司港~小倉間は本数が少ない😫基本的には博多方面に向かう快速が1本、北九州市内のみ運転の折尾行きが1本だけなのだ。

29回目に続く(6月18日公開、下記リンクをクリック)

【2020年3月乗車記/複雑な歴史的経緯がある日田彦山線小倉→田川後藤寺を謎の車両キハ147で】JR完乗を目指せ!㉙

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ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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