【2019年8月乗車記と乗り歩き/超気軽なトンネル駅(モグラ駅)湯檜曽駅!新清水トンネルの本当の距離は4キロ?】鉄道で行く避暑地を求めて⑬

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2019年8月乗車記と乗り歩き。上越線の超気軽なトンネル駅(モグラ駅)湯檜曽駅をじっくり見学する。上り線(東京方面)は地上ホーム。隣には下り線(新潟方面)の線路と新清水トンネルの入口。距離は4キロ?と表示してあったが実際には13キロある?簡素な駅舎からノンステップで下り線の地下ホームに行く事が出来る。駅舎からたったの1分で避暑地に行ける!

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【2019年8月乗車記/宮内駅の落とし穴/18キッパー・乗り鉄ご用達上越線1732М/上越線のループ線とは?】鉄道で行く避暑地を求めて⑫

もくじ

★2019年8月乗車記と乗り歩き。上越線新清水トンネルの本当の距離は4キロ?13キロ?

【乗車日】2019年8月19日(月)

【場所】上越線湯檜曽駅

↑話の続きは宮内から乗った1732Мで湯檜曽駅に到着した所から。湯檜曽駅の上り線(高崎・東京方面)は地上ホーム。上越線は単線ではないので下り線(越後湯沢・新潟方面)の線路もどこかにあるはずだ。

↑1732Мの発車を見送って、高崎方に向かって歩く。こちらには出口はないので、よほどの”テツ”でない限り行く用事もない。

↑駅名標は新潟県内の駅と比べてデザインが微妙に変わっている。基本的な表示内容はJR東日本標準のものであるが、駅名標の作りそのものは高崎支社仕様だ。最近更新された新しいタイプは地方でも韓国語、中国語を併記するようになったが、非更新のものも多い。未だに国鉄時代の駅名標をベースにしたもの(主に長野支社管内)も広く残っているため、ここに韓国語や中国語を無理矢理追加するのもどうなのかと思う。

↑消えていた下り線の線路(写真右)が現れている。

↑下り線は上りの地上ホームの中央付近からトンネルになる。

新清水

4,111,00m

起点137k345m00

終点141k456m00

トンネル名と長さと地点が表記されている事がわかった。上越線は高崎線の大宮から”通し”の距離でキロポストが振ってある。湯檜曽駅の下りホームは新清水トンネルに入ってから約200メートルの地点にホームがある。後術するがホームからは地上の光を見る事もわずかながら可能だ。

あれ?🙄湯檜曽~土樽間は全てトンネルで、明かり区間は一切なく、10キロ以上トンネルのはずだが?

こんな疑問が出てきた。調べてみるとますます疑問と矛盾が生じる結果だった。「新清水トンネル」と称するトンネルは、やはり湯檜曽駅の手前から土合駅を通過して土樽駅の手前でやっと明かり区間になる全長13,490メートル(13,4キロ)のトンネルである。普通ならば13,490メートルある旨を湯檜曽方の入口に表示するべきだが、この距離は一体何の意味があるのだろうか?

いずれにせよ、上越線下り線専用の新清水トンネル、同線上り線用の清水トンネル(土樽~土合)、上越新幹線の大清水トンネルと魅力的な鉄道施設がタップリあるのが上越国境だ。このトンネルがなければ新潟と首都圏の行き来は不可能だったわけで、鉄道が明治に新潟と首都圏の間で延伸した時には、長野・軽井沢経由であった。かなりの遠回りだったので、上越国境にトンネルを作った事でナント!100キロも短縮したというから、”革命的なトンネル”と言って良いだろう。

↑山の中腹には架線柱がある事に気付くだろうか?

↑中腹の架線柱付近から見上げた湯檜曽駅。直線距離ではそんなに遠くないけれど、実際にはかなり大回りをしてやっと湯檜曽駅に到着しているので、距離感覚がマヒする。

湯檜曽駅地上ホームの出口は、ちょうどホームの中央付近にある階段でここを降りてゆく。無人駅のため紙のきっぷは集札箱に入れる。「青春18きっぷ」ならば提示する必要もない。上越線におけるSuica等の交通系ICカードの利用可能範囲は、水上以南の首都圏地区と小千谷以北の新潟地区に分断される。この間にある湯檜曽駅や土合駅、越後湯沢駅や六日町駅等では一切使う事が出来ない。乗り越した場合は車掌か駅員に伝えたうえで乗車全区間の運賃を現金で精算する事になっているが、最近は車掌が持つ端末から発行するきっぷはSuica等の交通系ICカードでも買う事が出来るという。それならば利用可能範囲外に乗り越してしまった場合も、車掌から精算すれば実質的にはSuica等の交通系ICカードで支払う事が出来るのだろうか?

↑地上ホームには待合室がある。湯檜曽駅は駅舎が簡素な作りのためベンチ等の待つ事が出来る場所は上りホームだけだ。トンネル駅(モグラ駅)の中には意外とそれがない。

★簡素な駅舎

↑ホームは立派であったが、駅舎はかなりシンプル。地上ホームから階段で降りると地下ホームとの連絡通路にぶつかる。ここには時刻表と乗車駅証明書の発行機があるだけ。ベンチどころか、トイレも飲料水の自販機もない、かなり簡素な作り。元々は立派な駅舎があったようだ。

★湯檜曽駅周辺は温泉街と歴史的建造物が残る上越線施設

↑駅前には国道291号が通る。交通量もそこそこある。郵便局が駅前からすぐの所にあり、「ゆびそ駅前」と言う関越交通のバス停もある。このバス路線は土合駅や谷川岳ロープウェイ方面、水上駅や上毛高原駅方面に行く事が出来る。1時間に1本程度の間隔で運転しているので、バスを組み合わせながら湯檜曽駅と土合駅の訪問すると効率的に回る事が出来る。

↑湯檜曽駅一帯は温泉街で、決して規模は大きくないものの雰囲気だけは醸し出していた。バスに乗ったり、さらに歩けば湯檜曽駅周辺の温泉の事もさらにわかるのだろうけど、今回は温泉街の入口辺りまで行ったところで駅に折り返したので、詳しい事は何もわからず。それにしても上越線の鉄橋はかなり年季を重ねている。上り線は改良を重ねながらも昭和初期から使い続けており、当時の建築が今も残っている。歴史的建造物と言って良いのかもしれない。この手の専門家にとってはヨダレ🤤ものなのかもしれない。

★超手軽に行ける避暑地!湯檜曽駅地下ホーム

↑湯檜曽駅に戻って下り線ホームに。こちらがトンネル駅(モグラ駅)だ。先ほどの簡素な駅舎を通り過ぎて真っすぐ進むと、写真のような真っ暗な空間に放り込まれる。トンネル駅(モグラ駅)のお約束として階段が何段も続くのであるが、湯檜曽駅についてはノンステップでトンネル駅(モグラ駅)に入る事が出来る!しかも、そんなに長い距離を歩くわけでもなく、1分もしないうちにホームについてしまう。個人的な歩くスピードからすれば、地上の上りホームの方が時間がかかる。

↑あっさりと地下ホームに到着。前述のように新清水トンネルの入口の光がホームの一部にも降り注ぐ。線形的には微妙に右カーブしている。

↑新清水トンネルの入口付近まで来た。ホームはここまであるのだ。だがしかし、停車する旅客列車のほとんどは4両までなので、ホームの端から乗り降りする事はない。時々首都圏から特急型車両を使った臨時列車が運転するが、その際に使う程度だろう。もちろんトンネルの入口付近なので空気は暑い。

↑一方でトンネル入口から遠くなればなるほど、暑い空気は入って来なくなる。

湯檜曽駅は改札口に行く事が出来る通路から、トンネル入口とは逆方向(土合方)に向かえば向かうほど涼しい

と言う事がわかった。それもそのはずで、暑い空気が入り込まなくなるからだ。

それにしても微妙に明るさと暗さが混じっているので、怖さを感じない。

超手軽な避暑地なので、暑い世界と涼しい世界との行き来が極めて容易で、たったの1分で現実と理想を行き来できる不思議な駅だ。

しかし、トンネル駅(モグラ駅)としてはかなり簡素で、筒石駅や美佐島駅のようにホーム付近に待合所もなければ、ベンチもない。あるのはトンネルの岩肌と駅名標だけ。悪く言えば殺風景なのであるが、線路が微妙にカーブしているので、テツ的にはむしろこれくらいの方がちょうどいい。ごちゃごちゃいろいろあるとかえって面白くないのだ。

筒石駅では山の奥深くにあったため、携帯電話・スマホの電波は通じないのであったが、湯檜曽駅ではそうでもないので、”電波ビンビン”とは行かないけれど3G~4G前半程度はある(トンネルホームのいる場所によって大きく異なる)。通じない事はないのだ。

列車の接近放送は特になくて、湯檜曽駅から土合駅まで乗る列車が新清水トンネルに入りそうになるタイミングでやっと轟音がトンネル内に響いてきた。これが到着放送にもって変わるとは何とも風情がある。これが首都圏のATOS放送のような声が湯檜曽駅に響く事がある日には、トンネル駅(モグラ駅)特有の静かすぎる雰囲気もぶち壊しで最悪だ。涼しさを感じるとともに、トンネル駅(モグラ駅)ならではの静かさも楽しんでもらうと良いだろう。

14回目に続く(6月13日公開、下記リンクをクリック)

【2019年8月乗車記/トンネル駅(モグラ駅)土合駅地下ホームは最強すぎる!涼しいを通り越して寒い!】鉄道で行く避暑地を求めて⑭

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ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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