【2019年8月乗車記と乗り歩き/宮内駅の落とし穴/18キッパー・乗り鉄ご用達上越線1732М/上越線のループ線とは?】鉄道で行く避暑地を求めて⑫
2019年8月乗車記と車窓。上越線のトンネル駅(モグラ駅)湯檜曽駅と土合駅に向かう。今回はその道中の上越線1732М水上行きに乗ると18キッパー・乗り鉄・鉄子(鉄道が好きな女子)ご用達!信越本線から上越線との乗り換え駅宮内駅には落とし穴があった!よくわからないのが上越線のループ線。どのようになっているのか?
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もくじ
★宮内駅の落とし穴
【乗車日】2019年8月19日(月)
【列車番号】1732М(上越線水上行き)
【時刻】宮内10:39→湯檜曽12:46
【車両】E129系の2両A6編成+A11編成


信越本線で直江津方面から来て上越線に乗り換える場合、宮内駅か長岡駅になる。正確に言うと上越線と言う路線は宮内駅から高崎駅までの路線で、列車の運行上は長岡駅まで運転しているものの、宮内~長岡間は信越本線に乗り入れる。どちらで乗り換えても良かったんだけど、宮内の方が時間的にはやや余裕が出来るのでこの駅にした。
信越本線と上越線との分岐駅であるが、人気(ひとけ)は一切なくて寂しい。それでも一応は1日1,000人の乗車があるというから意外だ。感覚的には200~300人と言った所。信越本線と上越線の乗り換え駅は実質的には長岡駅で両線間へ移動する場合、宮内~長岡間は往復したとしても特例により運賃は不要だ。発車案内装置は存在しない。ホーム自体は1~5番のりばまである結構大きな駅で(3面5線)、基本的に1番のりばが信越本線の直江津方面行きと上越線越後湯沢方面行き、2~3番のりばは島式ホームで2番のりばは上越線越後湯沢方面行き、3番のりばともう1つの島式ホーム4~5番のりばは信越本線長岡方面行きが発車する。
宮内駅=信越本線直江津方面行きと上越線越後湯沢方面行きは1番のりば
と思っていたのだが、トイレに行きたかったかので1番のりばに行かざるを得なかった。改札内では1番のりばのホーム上にしかトイレがない。特に駅の時刻表を見る事もなく、放送もあったらしいがそれを聴いたという認識はなくて、1番のりばで待っていると初老の駅員が血相を荒々しくして飛んできた。
「次の水上行きは2番線から発車する」と放送したんだけど、聴こえなかったの?😠
と”どやされる”。結論から言えば「聴いていなかった」のである。それにしても「お客さまサービスアップ」等と称して接客マナー向上をJR東日本の背広組は制服組にやってもらおうとしているが、そう謳っているほどは良くないのだと私は思う。こんなの「青春18きっぷ」を見せればわかる事で、客はSuicaのようなICカードみたいに素早く改札通過したいのに、いちいち青春18きっぷを財布等から取り出して、先客の状況によっては何分も待たされる。青春18きっぷを見せた所で改札駅員の反応も冷たいもので、そもそも回数や日付をしっかりと見ていない駅員があからさまに多い中で、特に挨拶もせずに
さっさと消えろ
みたいな態度をする駅員がJR東日本は他社よりも突出して多い。意外と最近はJR東海ではこの種の駅員は減少しており、JR西日本とJR四国はやや多くて、JR九州は皆無(かなり良い)と言った状況だ。JR東海は最近特にじっくりと見せないと改札を通してくれないし、そもそも有人改札のバーを閉めている事が多い。逆に言えば「青春18きっぷ」により不正乗車が多いという事。それに対してJR東日本は相変わらず真面目に仕事をやっていない社員が多いと感じる。そんなのは乗務員の指差し呼称1つ取ってもわかる事だ。これについてはお客の責任とは言え、「お客さまサービス」としてはこんな事はやってはダメだろう。JR東日本本社に苦情のメールを出しても良い内容だった。どうせ回答はマニュアル通りの内容で、本人にも指導せずに終わりと言う腐った体質の会社なので、苦情を言う事も意味がないと思って、苦情は出さなかった。わざと間違えたわけでもないから、丁寧に接して正確なホームに誘導するのが駅員の仕事である。これについては苦言を呈しておく。

↑クソみたいな接客対応をされて、イラっとした感じでカメラを構える。1732Мが発車する正しいホームは階段を渡った2番のりば。細かい時刻は知らないが、2番のりばから発車する上越線越後湯沢方面行き列車は少ないと思う。いわゆる「錆落とし」として入線しているのだろう。
★18キッパー、乗り鉄ご用達列車の乗車記と乗り歩き。上越線1732М

↑只見線の列車が止まっていた小出駅。キハ48-515は「只見縁結び」と称する派手な雰囲気をした車両。どのような目的でこのような車両が登場したのか?わからない。この車両は只見線の1日の運用が終わり、この後長岡へ回送となる。只見線の小出~只見間の車両運用は極めて単純で、小出13:11発2424D只見行きから翌日の只見9:30発の2423Dまで全ての列車で運行する。2423Dの小出到着をもって営業終了で車庫に入る。
1732Мは「青春18きっぷ」利用可能期間中かなり混雑する列車であったりする。それもそのはずで「上越国境」を超える事が出来る列車は本数が極端に少なくお客が集中してしまう。次の列車は3時間後の1736Мまでない。ほとんどは地元客であるが、それでも18キッパーらしき人はそれなりにいる。東海道・山陽線系統では「18キッパーとずっと一緒😩」と言うような乗車記を書く事も多いが、それ以外の路線でそのように描写する事は珍しい。特に東北・信越地方では比較的少ない方だ。
上越線は昔ながらの駅舎が意外と残っている。貨物列車も通る重要路線だから線路や架線と言った直接走行に関わる部分はしっかりと整備されているが、旅客駅の利用はそんなに多くないためその部分の設備投資は消極的に見える。8月も後半なので収穫が近いコメが車窓から多数見える。それでも時期的には速いので、本格的な収穫は9月に入ってからだろう。

↑石打~越後湯沢
大きくダイナミックに展開される車窓。ここが上越線では最も好きな場所だ。私が乗車記を書く上では毎回ネタにする場所でもある。特急「はくたか」で何回も見た車窓であるが、今やそんな列車はない。E129系はノンカーテン車両なので、カーテン代わりの黒いフィルムのせいで車窓が暗っぽく見えてしまう。これはJR東日本の通勤・近郊型車両の大半でも言えるし、JR九州の817系や821系でもそうだ。実はこの区間の車窓写真はこの1枚しか撮影していない。と言うのも過去に何度も撮っているし見ている。「今回はええか」と。

↑越後湯沢では11:53~12:13まで20分も止まる。上越線は複線なので列車交換があるわけでもない。接続列車と言えば12:08発の東京行き「とき318号」だけとなる。地元客は越後湯沢まででほとんどが降りてしまう。残ったのは18キッパーか同業者(乗り鉄、鉄道ファン)だけとなる。車内の空調をしっかりと効かせておくため、半自動ドア扱い。この当時は当たり前だったし、今後もそれが基本になるのだろうが、2020年に大問題となったCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で今や長時間停車であろうとも自動的にドアを開けて、車内換気の徹底を図るだろう。2020年夏の鉄道では、半自動ドアを運用する事もないだろう。

↑岩原スキー場前~越後中里
先頭のクモハE128-106に乗っていたのだが、この車両のお客は特に”テツ分”が濃い。それが頼もしいのか、お祭りなのか、嫌な存在なのか🙄なんとも複雑である。ほとんどがテツ(同業者)だと思うほど。
車両の後ろの方から青いTシャツの推定年齢42歳くらいの豊満な女性が一眼レフカメラをぶら下げて、運転席の真後ろに”かぶりつき”をしてガッツリと前面展望写真(動画ではない)を撮影する!・・・とは言ってもそんなに長く居るわけではなく、越後中里到着前には自席に戻った。
どう見ても鉄子(鉄道が好きな女性)!話をしてみたかった次第。だが、越後中里から先はトンネルが長い区間続くので、轟音で話がかき消されるため会話として成立しない。水上まで乗るわけでもないので、この出会いは諦める。「なんとももったいない」と思った次第。
そういえば、蜂谷あす美著『女性のための鉄道旅行入門』には、「地元の人と触れ合う」重要性を指摘している。列車内で偶然知り合った見知らぬ人と話をして、地元の情報を入手する事を主目的としている。このような事はガイドブックやネットには書いていない新鮮な情報なのだ。積極的に列車内や駅などで知り合った人に話しかけて旅を面白くさせるというのは、レールウェイトラベルライターの種村直樹氏(故人)の描写や記事でも多数ある。こういう事が出来れば、乗り鉄としては「プロ中のプロ」なのかもしれない。「日高晤郎ショー」で言う「北の出会い」ならぬ、「テツの出会い」と称しても良いのだろう。いずれにせよ、私にはそのような技術が大幅に欠如している。黙っているだけだ。乗り鉄諸君もそのような人が多い。これは人間性の問題なんだろうと思う。これについては今後の課題だ。
★上越線のループ線

↑越後中里駅。隣接するスキー場の休憩施設は客車を活用している。これも上越線では有名な車窓

↑土樽駅。ここまでが新潟県。次の土合駅とその先の湯檜曽駅は群馬県となる。ついつい新潟県と勘違いしてしまうが、それは列車の運行上はJR東日本新潟支社の担当による錯覚だ。もっと言うならば駅の管理そのものは県境でキッパリと別れており、土合駅と湯檜曽駅は高崎支社の担当と駅管理と運行が異なる支社となっている。

↑土合駅を発車。同駅は後で行くので細かい描写は省略する。線路は左に大きくカーブしている。

↑カーブが終わると直線。その先にはトンネル。実はこのトンネルは大きく右にカーブする。この事は意識していないとわからない。

↑トンネルに入る前に下を見ると湯檜曽駅のホームが見える。つまり湯檜曽駅の真上を通っているのだ。この先のトンネルで大きく右にカーブして標高を下げる。トンネルを出れば、それは湯檜曽駅と同じ標高になる。これが上越線のループ線なのだ。ループ線は短い距離で一気に標高を下げるため勾配に弱い鉄道ではよく用いられるもの。しかし、よ~く見ると線路は1つしかない。上越線は全線複線だ。もう1つの線路(新潟方面行き)はどこに?と言うと、答えは「山の中」である。トンネルを突き抜けているのだ。

↑トンネルを出たら一気に標高が下がっている。右には「湯檜曽」と書いた信号機。駅が近づいている事を示す。




↑湯檜曽駅で下車する。18キッパー・同業者はあくまでも新潟~首都圏の移動で途中下車する人は、余ほど時間に余裕がない限りいない。とにかく乗り換えのオンパレードなのだ。湯檜曽駅もトンネル駅(モグラ駅)で有名ではあるけど、両方まとめて訪問する同業者は意外と少ないような気がする。湯檜曽と土合どちらを取るか?と言うと後者で、後者は人が多かったが前者については皆無に等しいほど。そんなにも不人気なトンネル駅(モグラ駅)なのか?!湯檜曽ほど「超気軽な避暑地と言う事」を次回伝えよう。
13回目に続く(6月10日に続く、下記リンクをクリック)
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