【2016年4月乗車記と乗り歩き/家城~伊勢八知/家城駅のタブレット交換/台風の爪痕が残る車窓】名松線奇跡の復活②
2016年4月乗車記と乗り歩き。家城~伊勢奥津間の名松線奇跡の復活区間に入る!家城~伊勢八知間で乗車する。家城駅ホームでは人が群がる。タブレット交換を見るためであった。明らかに線路の状態が違う家城駅から先の奇跡の復活区間の写真を多数掲載。台風の爪痕が残る車窓だった
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【2016年4月乗車記/廃止を回避出来た理由は?珍しくキハ11の2両でも大混雑!まずは松坂~家城の車窓を】名松線奇跡の復活①
もくじ
★2016年4月乗車記と乗り歩き。JR線で少なくなったタブレット交換を行うため家城駅では長く止まる
【乗車日】2016年4月9日(土)
【列車番号】413C(名松線伊勢奥津行き)
【時刻】家城(いえき)12:23(到着は12:11)→伊勢八知(いせやち)12:42
【車両】キハ11-305+キハ11-306
【備考】時刻、金額、描写等は全て当時のもの。現在とは大きく異なる事がある


↑家城では松阪行きの410Cと交換のため10分以上止まる。
現在唯一交換可能な駅で、ここから伊勢奥津まではJR線で数少ないスタフ閉塞となる。運転関連の駅員が配属されている事も特徴だ。
410Cが着くと駅員がタブレットを受け取り、必要な操作をした上で413Cに渡す。これが「通行券」となるため、これを持たないと家城~伊勢奥津を走行する事が出来ない。
このシーンを撮影する人がかなり多く、お客の多さもあって混雑が激しかった。こんなにも混雑していれば撮影しようとは思わない。素直に車内で待つ。車内の様子を見るのが乗車記であるのだから。


↑家城を発車。この先が「奇跡の復活」を果たした区間となる。明らかに線路の状態が違う事がわかるだろうか?
★台風の爪痕が残る車窓





↑家城~伊勢竹原
何気に台風被害の爪痕が残っていた。線路やマクラギ等の鉄道施設を全て新品に交換した形跡はない。元からあるものを元通り戻しただけだ。その証拠として線路には錆が目立った。新品に交換するとコスト増となるので、やらずに修復するだけに留めただろう。



↑伊勢竹原駅
木造の駅舎が残る。よくみると以前は交換可能な構造であったが線路は無残にも剥がされている。









↑伊勢竹原~伊勢鎌倉
被害が大きかった区間の1つ。新たながけ崩れ対策等もしていた。線路の目の前でそうなっているから、いかに名松線が地形の悪い場所を通るかわかる。
この辺は15‰の連続勾配で、30km/hとゆっくり。家城~伊勢奥津の最高速度は65km/hで曲線が多いため速度が出しにくい。
ワンマン運転なのに車掌が現れ、きっぷの販売を行う。お客が多くなる予測がJR東海にもあったのだろうか?特別に乗務させている感じがした。


↑伊勢鎌倉駅は小高い所。地元の人が列車の通過を待っていたり、サクラをバックに写真を撮る人も。
名松線列車に対して手を振る地元の人が多い。復活を心待ちにしていた地元の人も少なくないように感じた。
災害で不通になると、有名な観光地がない限り一気に衰退する。鉄道の利用者が多い・少ないは別にしても、そこに住む人にとっては重要な「生命線」である事に変わりない。それが再び復活したのは大きい。






↑伊勢鎌倉~伊勢八知
曲線が連続する見通しの悪い区間。ここも災害の爪痕が残り、一部はバラスト(線路の敷石)が新しくなっている所もあった。これは周辺の治山・治水工事と関連付けているようで、それがない部分では昔のままだった。
3回目に続く(6月11日公開、下記リンクをクリック)
【2016年4月乗車記/伊勢八知駅のサクラと駅舎に注目/隣の比津駅まで歩くと険道経由のため無謀だった】名松線奇跡の復活③
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