【2020年3月乗車記と乗り歩き/小野田線本山支線は1日3本しかない!クモハ123-4でJR西日本完乗達成!】JR完乗を目指せ!㉖

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2020年3月乗車記と乗り歩き。宇部線・小野田線では105系が現役だ。これに乗って小野田線雀田駅で下車。分岐するのが小野田線本山支線だが1日に3本しかない!JR西日本で最後まで未乗車だった路線だ。やってきたのはクモハ123-4!遂にJR西日本も完乗する!長門本山駅からは「鉄道」と称する路線バスで山陽本線小野田駅に行ける?!

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【123-5!地味に未乗車だった宇部線】JR完乗を目指せ!㉕

もくじ

★2020年3月乗車記と乗り歩き。105系宇部線・小野田線ではまだ現役!

【乗車日】2020年3月21日(土)

【列車番号】1225М(小野田線小野田行き)

【時刻】宇部新川7:03→雀田7:17

【車両】105系(広セキ=下関総合車両所、U02編成、クモハ105-10)

【列車番号】1323М(小野田線長門本山行き)

【時刻】雀田7:25→長門本山7:30

【車両】123系のクモハ123-4

↑朝の宇部新川駅。これから宇部線・小野田線の運用に就く105系が元気に動き出す。この駅に私が来たのは2010年3月のこと。ブログで両線の乗車記を書くのも久しぶりだ。この当時は両線独自の塗装色をまとっていたが、JR西日本の「単色化方針」により両線の車両も例外なく「中国地方標準色」である「黄色一色」になってしまった。

両線は国鉄型の105系か123系中心で時々115系が入ってくる。かつてはJR九州の415系も入ってきていたが、既にそれによる運用は終了している。105系と言う車両形式は、きのくに線の一部と宇部線・小野田線でわずかに残るだけだ。「絶滅危惧形式」と言っても良いだろう。いずれも新車に変わる事はアナウンスされていないが、10年後も105系や123系が活躍しているか?と言われたのであれば、否定せざるを得ない所があろう。

↑これから乗る1225Мは右側の車両。サボは単に「小野田」としか表示していない。助手席側には「U02」と言う編成番号が埋め込まれている。以前は列車番号を表示するための目的で使っていたが、JR東日本を除くJR各社はそれを表示しなくなった。正確な理由は知らないが、ウワサで聞く限りでは

「1運行ごとに列車番号表示を切り替える作業が面倒だから」

としている。

「U02」の下には「ワンマン」と光った昔ながら?の表示器。JR西日本も近年はサボに

「ワンマン/普通/小野田」

のような出し方をするのが一般的になっているが、表示がまとまっていない事例は国鉄型車両を中心にまだそれなりに残っている。これも10年後残っているかは危うい。前回乗った時との変化を乗車記として書きたい所であるが、「黄色一色」になった以外乏しい。

↑後ろ側のクモハ105-10の車内。体質改善車(30年ないし40年使用出来るようにリニューアルした車両)で、窓枠の作りを見れば国鉄型の原形とは全く違うので一発でわかる。座席はロングシート。宇部線・小野田線では長時間乗る事を前提としていないため、むしろ115系3000番台のようなロングシートでは使い勝手が悪いに違いない。

★小野田線は地味な路線

↑宇部新川~居能

宇部新川駅を発車。次の居能駅までは宇部線だ。つい10分前に来た道を再び戻る。細かい地理は知らないが、小さな港や運河が入り組んでいる。それを大きくショートカットするレインボーブリッジ的な大きな橋の存在が気になる。それにしても1225Мの車内には2両で10人も乗っていない。私が乗った後ろの車両については2人だけ。全員同業者(乗り鉄、鉄道ファン)である。この辺は工業地帯であるため、通勤目的であっても宇部線・小野田線を使う事自体が少ないのかもしれない。道路がかなり発達しているように見えたので、この地域も典型的なクルマ社会である。宇部線・小野田線ではかつて貨物輸送が行われていたが、今はトラック輸送に切り替えられているため貨物列車が通る事もない。その名残で宇部線は幹線と区分している。

↑居能駅で宇部線と分岐する。小野田線は左側に進む。相変わらず単線だ。

↑居能~妻崎

↑長門長沢駅。ホームにある花壇が色合い鮮やかだ。

↑雀田駅到着前の車内。後ろのクモハ105-10は貸切となってしまった。小野田線の輸送密度(1日平均利用者数)は457人と少ない。地元ではBRT化を検討しているとしているが、宇部線では輸送密度が2,000人を超えるのでバス輸送に切り替えても大丈夫なのか?という懐疑的な見方も根強い。それにしても小野田線は地味な存在だ。宇部線は「青春18きっぷ」を使って九州を目指す乗り方(乗り鉄)をするのであれば、ずっと山陽本線ではつまらないので、新山口~宇部間は宇部線経由で気分転換と言う事もオススメだ。これは御殿場線や岩徳線との関係とよく似ている。

しかし、小野田線は宇部線の延長にあるような路線で、小野田線も結果的には山陽本線と接続するが、それは西側の小野田駅のみで東側では宇部線の居能駅ないし宇部新川駅となるため、必然的に宇部線とセットで組み込む事になる。しかも、宇部線よりも小野田線の方が本数が少なく、必ずしも両線との接続が良好とも限らない。小野田線に乗るためだけに中途半端に宇部線に乗るのであれば、最初から宇部線全部乗ってしまった方が手っ取り早い。宇部線では途中駅乗り換え不要で全線走行する列車も多数設定されている点も大きい。

JR完乗・乗りつぶしにあたっては、小野田線のような地味な路線も当然乗車対象になってくるが、それは完乗を目指す乗り鉄と称する鉄道ファンでないと両方一気に乗らないもので、一般的な「青春18きっぷ」利用者は「宇部線だけ」と言う事が多いのではなかろうか?

だがこの小野田線は地味な割には、JR西日本の各路線の中で最も完乗・乗りつぶし・乗車が大変だったりする!

★小野田線には「長門本山支線」がある!これがJR西日本乗りつぶし・完乗を難しくしている原因

↑雀田で1225Мを下車。小野田線はこの先小野田までの路線であるため、まだまだ乗らないといけないのであるが、この先については2010年に既に乗車済み。この時の乗車記を見返せば、123系で途中踏切でトラブルが発生したため数分間緊急停車した事を思い出す。

小野田線は完乗済みではないの?

と思うかもしれないが、事実は雀田駅からも分岐する路線があるのだ!

↑雀田駅は小野田方面行きの線路は右に大きくカーブしている。同方面と宇部新川方面行きの列車は交換する事が出来ない。実質的には棒線駅なのであるが、なぜか?「黄色いヤツ」が左側に居る🙄駅名標は宇部線・小野田線ではJR西日本標準の青色をベースにしたデザインで、最近は各線の路線色に合わせたものに変更しているが、雀田駅だけはなぜかハデな🤩駅名標になっている。よく見ると駅舎の屋根瓦と色が似ているので、雀田駅だけ新しい駅名標にしたのであろうか?

↑注目したいのは時刻表。3つの方面が記されている。左側は「小野田方面」右側は「居能・宇部新川方面」。ここまではわかるが、中央には「長門本山方面」と言う駅名も出てくる。「摂津本山」(JR神戸線)の誤解しているのではない。そこの時刻表を見ると・・・

1日に3本しかない!😱

時間帯を見てみると、朝の6時台と7時台に1本ずつ、夕方の18時台に1本だけ!😫

JR西日本のローカル線では他にも1日に数本しかない路線は多数あるが、完乗・乗りつぶしの難しさでは小野田線と長門本山行きと芸備線の新見~備後落合間(片道あたり1日3本しかないが、実質的に使える列車は昼の1本だけ。区間列車を除く)はトップクラスである😫

長門本山行きの路線は小野田線の中では「支線」と言う立場で、雀田~長門本山間の路線名は「小野田線本山支線」と称する。距離はたったの2,3キロ。本山支線がJR西日本で最後の未乗車路線だった。

★小野田線本山支線でJR西日本完乗達成!最終ランナーは123-4だー!

↑雀田駅の駅舎は立派なものだ。「ザ・駅」と言った感じ。駅前には放置自転車自転車が止めてある。駐輪場替わりで地方ではよく見かけられるシーン。右側にはホーム。これが本山支線の線路とのりばだ。既に「黄色いヤツ」がそろそろ動きたくてウズウズしている。簡単に撮影だけ済ませて「黄色いヤツ」の所に向かう。

JR西日本最後の乗車区間はクモハ123-4だー!😆

↑車内はスーパーロングシート。お客は4人しか乗っていない。全員同業者である。そのうちの1人はYouTubeに動画投稿でもするのか?撮影しながら実況していた。最近よく見かけることが多い”奇妙な独り言”の人で、結果的にはその独り言はカメラに記録してあるし、それがネット上に公表する事にもなるので、独り言と言うよりは「実況解説」と言った方が良いのであろうか。

だが列車内はあくまでも公共の場である。そんな事情を承知している人は多くない。むしろ歳が多ければ多いほど承知しないだろう。逆にクソYouTuberスーツのような超有名人になれば、そんな事を堂々と列車内でやろうものならば、スーツと知ったら野次馬が集まって、サインを!ワシも映してくれ!話がしたい!😆となって、ある意味業務妨害になる。

私の場合は、ミステリーショッパー的に写真を撮りながらも一般客を装い、後日ブログ等で良い事も悪い事もハッキリと述べるし、忖度は一切しない。ビジュアルを公表するつもりもないので現場で存在がバレる事は100%ない。

実況するようなものであれば、メモ帳にペンを走らせてその事を克明に記録し、後日ブログ等に公表する。いずれにせよ、列車内と言う公共の場ではテレビ局関係者でもない限り、このような”奇妙な独り言”は謹むのが常識のある人の行動である。

話は反れたが、運転席には運転士と保線員が乗っている。保線をするうえで実際に運行する列車に乗務して、車内から線路の状態をチェックする。本山支線のように1日に3本しかない路線の場合、保線員乗務と重なる事は多々ある。だがクモハ123-4が本山支線に入ると・・・

ガタン!ガタン!

と揺れる。旅情的には良いのかもしれないが、鉄道の運営的にはよろしくない。JR西日本お得意の「簡易保線」である。本山支線は1日に3本しかないので、線路のメンテナンスは必要最小限のレベルでしかやっていない事を示す。余計な事をやらないので、当然重量の重い機関車は通せないし、乗り心地だって良くなくて当然だ。

↑雀田~浜河内

↑本山支線唯一の中間駅である浜河内は手入れが行き届いていない簡素な駅だ

↑浜河内~長門本山。車窓が大きく変わるわけではない。単調な直線的な線路を淡々と進む。

↑長門本山駅までの運賃表。雀田駅からたったの5分の乗車で到着だ。

西日本旅客鉄道(JR西日本)全路線全区間乗車(完乗)達成!

長門本山駅はシンプルな行き止まり式の駅。余計なものが一切ない。クモハ123-4の先頭部分がちょうど駅の出入口付近に止まり、前のドアから降りる。7:30着で折り返し時間はたったの6分しかない。その間に同業者は写真や動画等を撮影する。地元客も2人待っていた。私は折り返し列車に乗る事もなく、誰も居なくなった長門本山駅でゆっくりとする。

近くには海があって、大きな船やソーラーパネルが見える。1日に3本しかない駅の周辺はとんでもない秘境なのか?!と思ったが、決してそんな事はなくて、住宅地が広がる。移動の主体はクルマか路線バス(後術)で、本山支線は「空気みたいな存在」であった。それでも朝の便に2人も地元客が乗ったので、利用は少ないながらも移動手段としては少なからず使われているようだ。

★長門本山駅からは船木鉄道の路線バスで

↑長門本山駅に来る列車は1日に3本しかない。朝の列車が終了してからはどのように移動するか?

駅前には「本山駅前」と言うバス停。時刻を見ていると概ね1時間に1本程度あって、山陽本線小野田駅を経由して、山陽小野田市の主要地点まで運行との事。次の便は8:13発で調べてみると約30分で小野田駅まで行く事が出来ると判明した。運賃は400円。交通系ICカードは使えない。現金で支払う。小野田線とは直接関係はないが、乗車記として簡単に記しておく。

やってきたのは赤い派手な塗装の日野のバス。運行会社は「船木鉄道」であった。「鉄道」と称していても鉄道路線自体聴いたことがない。同社は現在バス事業しか営んでいない。かつては鉄道もやっていたようだが、屋号は変えずにそのまま「鉄道」の名前が残っている。全国的に見るとこのような会社が何社かある。

地元では「船鉄(せんてつ)バス」と言われるのが一般的だという。あえて「鉄道」を言う必要もなくて、略した言い方で通用するのだろうが、遠くから来た人に言わせると知名度が低いため、何のことなのか?さっぱりわからないだろう。それはパソコンの予測変換も追いついていないことで、「せんてつ」と入力した所で一発で「船鉄」とは出て来ず、「線鉄」等と出てくる始末だ😫

★JR西日本完乗・乗りつぶしが出来て

列車本数の少なさ、接続の悪さ等の悪条件だらけのJR西日本。誰もが口をそろえて言うのが、「中国地方のローカル線は乗る事が大変」だと。逆に言うとここを攻略出来れば、かなり有利に完乗・乗りつぶしを進める事が出来る!

これでJR全線の完乗・乗りつぶしがかなり近づいた。これでJR九州以外の5社は全路線全区間乗った事になる。このあとは山陽本線経由で九州に移動して、600キロも残るJR九州の完乗・乗りつぶす!次回はJR九州の完乗・乗りつぶしの特徴について述べたい。

27回目に続く(6月9日公開、下記リンクをクリック)

【2020年3月乗車記/下関駅の謎の暗号?!JR九州完乗・乗りつぶしのポイントは?】JR完乗を目指せ!㉗

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KH8000

ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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