【2017年5月乗車記と乗り歩き/超豪華な自由席!883系ソニック60号大分→小倉に乗る】九州浪漫鉄道物語㉟
2017年5月乗車記と乗り歩き。大分駅では宮崎からの特急「にちりん22号」と特急「ソニック」がスグに接続する。1本遅い「ソニック60号」は883系であった。自由席に乗ると超豪華!しかも快適!座席は広すぎてテーブルにモノを置くと届かないほど!日豊本線はカーブが多く車体を傾けて走る振り子式車両になっているのも883系の特徴だ
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【日付】2017年5月6日
【備考】時刻、料金、ダイヤ、描写等は全て当時のもの。現在とは異なる事もある
もくじ
★2017年5月乗車記と乗り歩き。大分駅には動物だらけ??”音速”な走りっぷり!883系は自由席なのに超豪華な車内に大満足
【列車番号】3060M(博多行き特急ソニック60号)
【時刻】大分20:12→小倉21:37
【車両】883系のFo4編成、7号車自由席クモハ883-4
【停車駅】別府、杵築(きつき)、宇佐、中津、宇島、行橋、小倉、戸畑、黒崎、折尾、赤間、香椎
「にちりん」と「ソニック」は実質的には1本の列車で、大分駅で「にちりん22号」からは2分の接続で「ソニック58号」(19:42発)に乗り換える事が出来る。「にちりん」の着いたホームの反対側の「ソニック」が待ち構える形だ。


↑885系が待っていた。「にちりん22号」から乗り移るお客もそれなりにいて、2分と言う時間も意外と短くなく、余裕タップリな乗り換えであった。ホームから885系の車内を見ると、「豪華」の一言。写真は(小倉まで)先頭の6号車自由席であるが、見ているだけで「乗りたくなる演出」が出来ている。それだけでワクワクする乗車記である。
「ソニック」には、「白」と「青」の2種類ある。これは車体色(車両形式)の違いによるもので、一般向けには車両形式で案内してもわからないので、車体色で区別。
案内上は、「白いソニック58号」、「青いソニック60号」となる。
それぞれ違う車両、違うサービスと言う事も強調したい意図があろうが、「白」と「青」では両数が異なり、前者は6両、後者は7両となる。
自由席は前者は3両、後者は4両でどちらかと言えば自由席主体の特急だ。

↑大分駅の電光表示板には、「博多 日豊線経由」と表記。一般的な漢字表記である「経由」と記したが、大分駅では「糸」が抜けた「けい」の字。パソコンで探してみたが見当たらなかった。これは旧書体らしく、JR九州ではそれなりに使っている。
また大分駅から博多駅まで行く場合、豊肥線・久大線経由でも行けるため、具体的な経由路線を明記しないとわからなくなる。

↑何気に撮影した駅名表。シンプルなデザインだが、この下に動物が・・・。これはSUGOCAの宣伝で、カエル(設定上は大学生)。「イロイロ ツカエル」とキャッチコピー。右側は漫画形式でカエルと家族や友人が登場しSUGOCAを宣伝。



JR九州の”名犬「クロ」”こと「あそくろえもん」が改札口付近に多数出没。本物ではないが、こんなにも動物が多いとは🤣

↑「ソニック60号」になる883系が到着。19:35着の「ソニック43号」の折り返し運用になるようだ🙄



↑7号車の車内に入るとビックリ!超豪華!😆
明るく・開放的な車内。むしろ、明るすぎるくらいだ。床はフローリングでやや滑りやすい所も。
着席してみると、とんでもなくシートピッチが広い。他社の特急グリーン車のそれよりも広いのではないか?!と思うほどで、足をばしても前座席に届かない。1人分のスペースが明確に主張されており、隣の座席の人と干渉する事がない設計。
事前に写真等で883系の座席を見たが、「固そう・・・」と言うイメージしかなかった。着席してみると、意外と座り心地が良くてホールド感もしっかりとしている。毎日でも乗りたいくらいの特急だ。乗車記としても楽しみだ。



↑デッキは光沢。こんなにも”キラキラ”したデッキは初めてで、特急車両のデッキの概念を覆させてくれた。

↑デッキと客室の仕切りドアも開放的。だがそれでもほとんどの部分は見えないように作られており、お客のプライバシーは配慮されている。

↑メモをするためにテーブルを出すが、シートピッチが広すぎて届かない🤣いろんな乗車記を書いたり、各地を乗り歩きしているが、こんな事初めてだ😆
立派過ぎる車内。しかも超豪華。走りっぷりも最高なものであった🤩
883系は日本で初めての「交流型振り子特急車両」。今やJR北海道は振り子装置を使用停止し、本格的に使っているのは国鉄型の381系(やくも)、JR西日本のキハ187、JR四国の一部、そして883系、885系である。
日豊線は曲線が多く、博多~大分は高速バスの競合が激しく、JR九州も対抗する必要がある。
「音速」と日本語で表現できる「ソニック」。「音速」のイメージはとにかく速い事。まさにピッタリな走りっぷりであった。
容赦なく飛ばす。最高速度は130km/h。縦揺れが大きく曲線は速度を落とす事なく突っ込む。別府までは国道10号線の通称「別大国道」と並走。地方では破格の片側3車線道路が続く。
別府では指定席を中心にお客を集める。発車するといよいよ本領発揮。次々と小駅を通過。何駅なのか?さえもわからない。頼りになるのはGoogleMapsだけとなってしまう。車体を傾けながら走っている事は着席していてもわかった。
883系は車両故障で代走として783系や787系が登場する事があるようだが、非振り子のこれらでは883系・885系のスジにのれないのではないか?・・・とも思った。
止まった駅はJR九州の駅名表なのに、アメリカ国旗になった。
その駅名はナント「USA」。車内の表示機にもしっかりと「USA」。少なくても「Usa」ではない。
これは日本語読みで「うさ」(宇佐)である。一時来「日本にアメリカがある」として有名になった事もあったが、JR九州では駅名表示は基本的に大文字表記なので、こういう面白い誤解も。
今や「中津のからあげ」で全国区のブランドとなっている中津。まとまったお客が乗ってきた。811系も顔を出していた。
車内を一巡してみると、時間帯が遅いためか?自由席はお客が少ない。やはり車内販売はなく、飲料水の自販機だけであった。
快適+スピードが融合した”音速特急”「ソニック」。小倉まで容赦ない走りっぷりを体感。段々と田舎の風景から巨大なマンション等が建つ都会の風景に変わってくると、いよいよ日豊線も終わりが近づいてきた。
21:37に着いた小倉は4番のりばに着く。わずか2分の停車時間で方向転換する。座席の向きも変えるように促す放送が入って、多くのお客を乗せた後、21:39に発車。小倉~博多は利用者が多いためか?検札専門の車掌も乗ってきた。
★まとめ
2017年5月の乗車記と乗り歩きは、南九州を中心に九州を1周してきた。JR九州のサービス、車両、駅・・・と全てが全て良く見えた。「国鉄」なんていうことはどこに消えたのか?まさに「私鉄」で、JR九州と言う会社が九州と言う地域を元気に、活力ある、「気」があふれた街を作ろうとしている所が伝わってきた。
一方で、「選択と集中」が他社以上に加速しており、悪い見方をすれば過剰。「もっと列車本数があっても良いのでは?」と思う路線が少なくなかったのも本音であった。
完
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