【2017年5月乗車記/787系に乗る!どんな車内と列車?にちりん22号日向市→大分】九州浪漫鉄道物語㉞

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2017年5月乗車記と車窓。日向市駅から大分行き特急「にちりん22号」に乗る。車両は787系の4両。どのような車内と列車だろうか?JR九州は特急料金が安い。25年の車齢を感じさせない”脂が乗った走り”をしている。宮崎・大分県境の宗太郎越えの後は日向灘沿いの複雑な地形をしたリアス式海岸を見ながら夕焼けを迎える

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【日付】2017年5月6日

【備考】時刻、料金、ダイヤ、描写等は全て当時のもの。現在とは異なる事もある

★787系に初乗車!オシャレなヒョウ柄座席にカーペット式の床!25年の車歴を感じさせない!快適で”脂がのった”走りっぷり

【列車番号】5022M(大分行き特急にちりん22号)
【時刻】日向市17:22→大分19:40
【車両】787系の4両、分オイ(JR九州大分支社・大分鉄道事業部大分車両センター)BO109編成の先頭4号車自由席クハ787-114
【停車駅(乗車区間のみ)】南延岡、延岡、佐伯、津久見、臼杵(うすき)、鶴崎
【その他】車掌乗務

日向市駅で鹿児島線の黒崎まで自由席特急券を買う。2017年3月末まで直営駅であったが、4月からは業務委託駅に変更。それでも有人駅である事、みどりの窓口がある事には変わりない。
黒崎までの自由席特急券は1,490円。安い。日向市~黒崎までの距離は289kmもあるのにこの値段。これが普通のA特急料金ならば2,380円もする。JR九州はB特急料金主体で設定されており、距離が長くなっても高くならないのが特徴。
しかも、日豊線では改札口を出ないでその日のうちに大分・別府で別の特急乗り継ぐ場合、特急料金は”通し”で計算できる特例の存在も見逃せない。

↑日向市駅での滞在はわずか25分で、17:22発の大分行き特急「にちりん22号」に乗る。787系の4両、編成番号はBO109。787系は車両の組み替え歴や改造歴が複雑である。当初は博多~西鹿児島(当時)を結ぶ特急「つばめ」(在来線)として登場。2011年に九州新幹線が博多延伸されるまでは鹿児島線がメインだった。以後、鹿児島線での仕事は減り、6両(BM編成)は長崎線にも登場し、4両は大分に移籍。日豊線大分~鹿児島中央を中心に活躍の場が変わっている。

↑サボには「にちりん(&ソニック) 大分(博多)」と併記していた。
これは”JR九州お得意のパターン”で、新幹線が新八代~鹿児島中央だった時代、博多~新八代は鹿児島線経由の「リレーつばめ」と言う在来線特急(これも787系)があった。その時のサボは「鹿児島中央 (新八代駅で新幹線つばめ号に接続)」としていた。”乗り換え”とか”2本の列車”を意識させない演出で、パッと見た感じでは、これから乗る列車が鹿児島中央や博多に行くと思わせてくれる。
「にちりん」に話を戻すると、逆の宮崎方面行きも逆の表記方法で、「ソニック(&にちりん) 大分(宮崎空港)」と出る。これは、駅の時刻表や電光表示板も同様である。

↑乗車したのは先頭4号車のクハ787-114であった。
787系の100番台である事がわかるが、一般に番台の下1桁ないし2桁は編成番号と合致する事が多く、BO109編成の場合は、クハ787-109になるものである。だが、実際には違う。クハ787-109と言う車両は存在しない。
BO編成のクハ787-100番台は、BO107~BO111編成については、サハ787-100番台からの改造なのであった。2000年にサハ→クハへ改造され、2011年には本ミフ(JR九州本社・南福岡車両区)→分オイに移籍。現在は「にちりん」「きりしま」運用が主体で、極まれに883系の車両故障等の影響で代走と言う形で「ソニック」に運用される事もあると言う。

進行方向右側が海沿いなので、ここを狙ったが空席は通路側ならばいくらでもあったが、窓側はない。仕方なく、左側の窓側座席に一旦着席。
座席のモケットや床のカーペットは「ヒョウ柄」であった。鉄道車両でヒョウ柄になっているケースはほとんどない。「オシャレなヒョウ柄」と言った感じで、威圧感は全くない。
写真を見ていただくとわかるが、車両の中央部は荷物室。正確に言えばスーツケース置き場なのであるが、私が着席したのは荷物室の1つ手前の座席。フルリクライニングしても後ろのお客を気にせずに倒せた。
ホールド感が強くて、柔らかくフカフカした座席。肩幅も広くて快適。読書灯があって、窓も大きくダイナミックな車窓が楽しめる。テーブルは前から出てくるタイプであった。
「歴史の積み重ね」がわかる所が座席にも。肘掛け部分に「ARIAKE」と言うロゴマークがうっすらと残っていた。

↑荷棚は航空機でおなじみの形状。荷物を収納するとフタとロックが付いており、これをセットすれば中に入っている荷物は見えないし、列車が急制動等しても落下してくる恐れはない。ただ、荷物を入れた事を忘れて下車してしまう忘れ物のリスクが高くなるのが注意点だ。

クハなので走りっぷりは静か。走行面でも”脂がのっていて”、気持ち良い。登場から25年ほどたつが乗り心地は良好で、揺れは目立たない。車体や車内を見ると傷んでいる部分も一部あるが、基本的には衰えを見せない。これは走りっぷりでも同様で、日頃のJR九州の維持管理が良いんだと思う。
運転席は車内から見る事が出来ない。緑色の壁が仕切り扉で、787系に「前面展望」と言う考え方はない。表示機は「自」と省略した形で「自由席」と表示されるので、初めて乗った人は何が何だかわからないだろう。
デッキには防犯カメラが設置されていた。787系BO編成の場合、ワンマン化するために車内の様子を確認するために欠かせない装備で、とにかくあちらこちらに防犯カメラがある。
ドアは赤く強調。飲料水の自動販売機もある。「にちりん」をはじめD&S列車を除く九州の特急では車内販売とか客室乗務員が乗務しなくなった。JR九州の場合客室乗務員は自社で雇用し自社で教育をしているが、大きく見ると「鉄道部門」になるため、合理化のために切り捨てられたのである。
JR九州にとって鉄道部門の黒字化は至上命題。普通列車はワンマン化、駅は無人化し徹底的に経費を削減。それが利用が少ない?特急にも来てしまった。

↑南延岡に到着。貨物列車も止まっている大きな構内で、次の延岡を含めると4号車のからは7割近くが両駅で下車した。
延岡で4分の停車時間を挟み発車。この間に乗務員が交代する。延岡以北は大分の担当で、逆に以南は宮崎の担当とJR九州の組織そのものも変わるのである。駅で言うならば宗太郎が支社境になるが、運行上は延岡となる。
延岡~佐伯は特急が1本/時あるが、普通列車は3往復/本しかない。普通列車の本数の少なさが異常だが、車窓からすると途中駅で「人の気配」が感じられる駅が極端に少ないのがダイヤとしてそのまま反映しているように見えた。

↑日向長井~北川

延岡を出ると空席が目立つようになる。時刻表を見ると次の停車駅佐伯までは約60分もかかる。この間ずっと走り続けている事になる。それでも日豊線は単線なので、列車交換の都合で運転停車する事も珍しくない。
北川では宮崎空港行きの「にちりん19号」と交換。相手側が運転停車しており、こちらはそのまま通過。北川付近からは登りに転じる。険しさが増してきた。曲線も増えるが何事もなくすんなりと進む。

宗太郎では2763Dの南延岡行きの普通と交換。数少ない「宗太郎越え」の普通列車で、単行気動車の車内には数えるほどしかいない。
日豊線は電化されているが、「宗太郎越え」の普通列車はなぜか気動車化。周辺に気動車を必要とする路線はなく、わざわざ「宗太郎越え」のためだけに分オイから用意しているらしい。電車であれば815系があって、これが大分都市圏の主力であるが、「宗太郎越え」でそれを使わないのは、「2両も必要なほどお客がいない」からではなかろか?
宗太郎駅は1日に1人も利用者がいない駅。数字上は0,22人位になるようだ。地図を見ても、国道10号線が並走しているが、日豊線と同じく曲線がちな線形で、周囲に「人の気配」を感じるものはない。

宗太郎駅付近が県境で大分県に入る。重岡まで来ると長い下り坂となっており、それなりに速度が出て来た。直川で「にちりん21号」宮崎空港行きと交換。19号と同じく相手方を待たせていた。集落もまとまってあるので利用の期待は出来るが、3往復/日ではとても使える事が出来ない。JR九州が自ら「クルマを使ってくれ」と言わんばかりのダイヤになっているのもどうのなのか?
せめて佐伯~重岡、延岡~市棚の区間列車を走らせて利用促進を図っても良いだろう。前者は大分から、後者は宮崎からの列車を延長運転するだけで良い。
いずれにせよ、普通列車を使っての県境を越えた利用は期待出来ないのが利用実態なのだ。
山間の所を通るが、決して人口は少なくない。上岡に至っては大きな病院にロードサイト店、住宅街とどう考えても鉄道利用が多くておかしくない所になる。なのにこの駅に止まる列車も3往復/日。これが不思議で不思議で仕方ない。

↑佐伯駅。18:40に到着。4号車には10人ほど乗ってきた。
車内を軽く一巡すると車内誌が座席にない事に気づく。どこにあるのか?と思って探してみたら、デッキと客室を仕切るドア付近にあった。
海沿いで海も見える所。地形も複雑。東九州独特のリアス式海岸線だ。


↑浅海井(あざむい)~日代(ひしろ)
複線になった。入り組んだ地形。車窓としては美しく、九州では日没が遅いため5月だと19時手前でも明るい。だが、将来発生が懸念される南海トラフの巨大地震で、大分、宮崎の海岸線には大津波が襲来が予想される。その際にワンマン特急にちりんが停車して、安全が確保されるか?と言われると、机上ではどんなに立派な計画が組めても、実際には上手く行かないのではないか。

↑日代~津久見。
漁港も見えてきた。ビックリしたのが、港付近が複雑に入り組んでいて、線路側も港の対岸となる場所も海のギリギリまで住宅地や建物が密集している事。さらに大きな球場やホームセンター(九州が創業の地で今や全国展開しているナフコ)等があった。
狭い土地に一気に街を形成した形である。

↑津久見では「にちりん23号」宮崎空港行きと交換。
この辺は単線と複線が交互に入り混じる。地形も複雑で山が迫る。

↑やっと暗くなって、幸崎では883系が登場。佐伯行きの「ソニック41号」と交換。「ソニック」は一部列車が佐伯まで延長運転。

改めて787系の車内を見ると、まるで航空機を感じさせる。こんな車両は今後出ないのかもしれない。
車内の様子を見ると、宮崎県内のみ利用のお客が多く、県境を越えるお客は少なく、大分県内のみの利用もいまひとつ。高架線に転じて巨大な街が見えてくると大分だ。

35回目に続く(5月15日公開)

【2017年5月乗車記/超豪華な自由席!883系ソニック60号大分→小倉に乗る】九州浪漫鉄道物語㉟

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普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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