【2020年3月乗車記と乗り歩き/クロスシート→ロングシートに変更した理由とは?】811系リニューアル車に乗った

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2020年3月乗車記と乗り歩き。JR九州は811系を段階的にリニューアルしている。どのようにリニューアルしているのか?大きな特徴がクロスシート→ロングシートに変更したことだ。なぜ座席の形状を変更したのであろうか?どの列車が811系リニューアル車で運用されるのか?気になる所が多い811系リニューアル車に乗った

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★811系をリニューアル!どのようにリニューアルしているのか?

JR九州は2017年から8年程度をかけて鹿児島本線(門司港~荒尾)、長崎本線(鳥栖~肥前大浦)、日豊本線(小倉~宇佐)で運転している811系のリニューアルを行っている。

「811系リニューアルして運転開始」(JR九州ホームページ)

↑詳しくはこちらを参照されたい。

主なリニューアル内容は下記の通りである。

  • 車体側面のラインをフレッシュな青に変更し、最新機器を導入した新しい車両であることを表現
  • 九州の伝統的な織物をイメージしたシートの柄とし、九州の伝統を表現
  • クロスシートをロングシートに変更
  • モーターおよびその制御装置を一新し、エネルギー効率の良いSiCハイブリッドモジュールを採用したVVVF制御方式に変更
  • 車内の照明をLED化し、環境負荷を低減

つまり車齢30年に達する811系を新車同然に変更してしまうという事だ。足回り(走行機器)についても新品に変えてしまうため、今後20年程度は引き続き811系には頑張ってもらうという事を示す。そう考えれば車齢が50年に達する段階まで走り続けるだろう。

★811系リニューアル車の運用は?

とは言っても、811系はどの列車で運用されているのか?よくわからない。JR九州福岡地区にある発車案内装置を見ていると両数表示がある。811系は4両で編成を組んでいるので、4両(熊本県内や香椎線発着等の一部例外を除く)、7両(813系等の他形式との併結)、8両(811系2本併結)で運転する列車は811系である。一方で3両、5両、6両、9両は811系以外の車両で運転する事を示す。

↑811系リニューアルは2017年から8年程度かかる予定なので、2020年の段階ではまだまだリニューアルしていない車両(写真)の方が多い。私が見た限り、鹿児島本線では快速で運用する事はほとんどなく、ほぼ全て普通(各駅停車)のみの運用となっている。探せば快速運用の811系があるのかもしれないが、あったとしても数はそう多くないはずだ。その辺は福岡・九州地区でJRの車両運用を専門にしている人からのコメントを待つ事にしたい。

★なぜ811系リニューアル車はクロスシート→ロングシートにした理由は?

リニューアル車だから乗ってみたい!と思う所もあるが、あまり期待できない所もある。元々811系はクロスシート(転換クロスシート)であった。それがリニューアル車ではロングシートにサービスダウンしている点だ。

↑ロングシートにリニューアルした811系の車内はこんな感じ。ハコ(車体)はそのままで車内はほとんど新しくしてしまったJR九州お得意のやり方だ。もちろん「ミトーカデザイン」である。着席してすると座面の高さがやや高い。BEC819系や821系のロングシートの座面の高さに慣れてしまうと、面食らうかもしれない。さらにこれら車両との違いは「クッションの柔らかさ」。これら車両は「木の板」に簡易的な座布団を敷いているだけなので、座り心地は決して良くない。見た目(デザイン)は京阪特急8000系のロングシートにもあるようなハイバック方式(簡易枕付き)となっているが、クッションそのものの”厚み”がないため、「板の上に座っている」感覚だ。座り心地で言えば、JR東日本の209系やE231系と良い勝負と言った所だ。

↑一方で福岡地区の主力となっているのは813系である。座席はクロスシートで快適に座る事が出来る。しかし、813系の後継となる815系、817系3000番台、BEC819系、821系、気動車のYC1系では一部を除きロングシートしか採用されていない。なぜか?

それは「輸送効率をアップさせるため」である。これはJR九州に限らず他社でも同じことだ。鉄道会社にとっては、「少ない両数で多くのお客を運ぶ」ことが出来れば、利益を出しやすくなる。だがそんな事を知っている人は一部の鉄道ファンか賢い人くらいで、ほとんどの人は知らない。

JR九州によれば、博多駅周辺では利用者が増えており、クロスシートだと乗り降りに時間がかかる。ロングシートにしてしまえば、多くのお客を運ぶ事が出来るし、乗り降りにかかる時間も短縮して、ダイヤ乱れのリスクを低減させる狙いがある。これは博多駅周辺に限った事ではなく、九州全域で行いたい考えである。あくまでも普通列車は短距離利用(50キロ以下、1時間以内の乗車)を前提にしており、それ以上の距離と時間の乗車ならば「特急でどうぞ」である。

JR九州の特急料金は安くなっており、50キロ以上の利用はもちろん、それ以下の利用でも積極的に”特急誘導”したいのが本音で、それをしやすくするために特急料金を安くしているといっても過言ではないだろう。そもそもどういう経緯でJR九州管内の特急料金が安いのか?明確な理由はわからないが、特急を増やした方がJR九州の収益がアップするという事は言うまでもない。JR東日本やJR東海では特急型車両を使った「ホームライナー」等の快速列車や間合い運用による普通列車があるが、JR九州ではそのような列車は一切ない。特急車両を使うならば例外なく特急料金を払ってもらうというのも”特急誘導”を促している事がよくわかる。

★2020年3月乗車記と乗り歩き。北九州市内で811系リニューアル車ロングシートに乗る

【乗車日】2020年3月22日(日)

【列車番号】122М(普通小倉行き)

【時刻】黒崎(JA21)6:39→小倉(JA28)6:56

【車両】811系1500番台リニューアル車PM1514編成、クモハ811-2014

↑黒崎駅は北九州市内にある主要駅の1つ。西鉄グループの筑豊電気鉄道(路面電車)と接続している。自動券売機がカラフルでインパクトがある。JR九州だからこそ出来る技か?車両はもちろん駅までトータルデザインが優れていると言って良い。一方で黒崎駅のような時代の最先端を行くようなデザインをした駅ばかりではなく、国鉄時代から何も変わっていない「古き伝統を重んじる」駅も少なくないのがJR九州。このアンバランスが良い所でもある。

↑乗り歩きをすると面白いものを見つける事が多い🤣黒崎駅名物?「おみくじロボット」!だが営業していない。と言うか営業している姿を見たことがない。電機メーカーの「安川電機」が作ったらしいが、ここでおみくじを引いてみたいと思う今日この頃。

↑6:26発の博多行き特急ソニック202号。日豊本線中津発の列車であるが、空席だらけで発車。COVID-19(新型コロナウイルス)の影響による利用低迷のため、後日この列車は運休対象になった😟

↑黒崎駅は島式のホームが2つ。鹿児島本線が使うのは駅舎側の島式ホーム1・2番のりばのみ。もう1つの島式ホーム(写真・3・4番のりば)は4両以上の旅客列車は使う事が出来ない。3・4番のりばは福北ゆたか線直方方面へ直通する列車が使う😲

↑貨物列車が通過。1・2番のりばは旅客列車専用(前述のように福北ゆたか線直通は除く)、3・4番のりばは貨物列車専用となっている。10分ほど黒崎駅ホームにいたが貨物列車の本数が意外と多い。2本の列車が博多方面に向かって通過した。

↑予想もしていなかった811系リニューアル車が到着😆これに乗る事にした😆車内の写真は前述のとおりである。クロスシートは消えてしまい、ロングシートになっている。乗車記としてそれ以外の描写をすると

↑811系リニューアル車では、817系に準じた車内表示器が新設。811系のリニューアルする前は車両連結面に車内表示器があったと記憶しているが、ロングシートにしたらそこにあっても誰も見ない。ロングシートにするに合わせて車内表示器の位置も変更した格好だ。少しだけ見えるがドアの素材。811系リニューアル前と変わらず、ステンレス素材がむき出しになっている。ドア素材やドア回りについてはリニューアル前とリニューアル後と何も変わっていないことがわかる。

↑運転席付近。構造的には大きく変わっていない。ロングシートになってドア付近には仕切りが新設された。これはBEC819系や821系でも見られる大型の仕切りだ。早朝だったためカーテンで隠れて運転席の様子を伺い知る事は出来なかったが、マスコン等の機器類については基本的にリニューアル前と変わっていない。マスコンがツーハンドルからワンハンドルに変わる事もなく、今まで通りツーハンドルのままなのが驚きであった。JR東日本だったら容赦なくワンハンドルに変えてしまうが、JR九州はそこまでの事はやらないようだ。あくまでも運転機器は種車(リニューアル前)のままだ。

前述のとおり、走行機器類については大きくリニューアルされた。エネルギー効率の良いSiCハイブリッドモジュール(炭化ケイ素半導体)を採用したVVVF制御方式に変更したため、モーター音は変わっている。細かい機械的な事は不明であっても、走行音が変わっていれば足回りもリニューアルされている事がわかる。リニューアル前に比べれば、消費電力も少なくなっているはずなので、環境面でも貢献しているはずだ。

122Мの車内は早朝の日曜日という事もあり、1両に数人しかいない。前後の車両運用や輸送力確保しておく時間帯と言う都合で8両(他に811系1本を併結)にしている。基本的には今までの811系であっても、車内をクロスシート→ロングシートに、走行機器を変更しているものの「811系であることには変わりない」と言うのが率直な感想。D&S列車のように”魔改造”とも思えない。今後さらに20年近く活躍すると考えれば、時代のニーズに合わせたリニューアルと言えよう。

↑小倉に到着すると回送になる。すぐにドアが閉まって引き上げるかと思っていたが、そんな事はなく「回送」と表示したフルカラー式LEDのサボ(行き先表示器)を出した状態で何分もドアが開いた状態になる。既にリニューアルした811系が登場してから3年経過しているので、決して目新しいものでもない。既に鹿児島本線の普通列車の1つとして溶け込んでいた。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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