【詳しく説明!過去の受賞車両は?】鉄道友の会が毎年最優秀新型車両に贈る「ブルーリボン賞」と優秀車両に贈る「ローレル賞」とは一体何なのか?

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鉄道友の会は毎年優秀な新型車両に対して、「ブルーリボン賞」(略して「B賞」とも言う)、「ローレル賞」(略して「L賞」とも言う)を贈っている。車両の中に「鉄道友の会○○年ブルーリボン賞」と言うプレートを見たことがある人も多いだろう。どういう目的で「ブルーリボン賞」「ローレル賞」と言うものがあって、どういうやり方で受賞する車両を決めているのか?詳しく説明する。

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★「ブルーリボン賞」「ローレル賞」の目的と選定基準は?

「ブルーリボン賞」「ローレル賞」と言うのは簡単に言えば、「最優秀新型車両」を鉄道ファンが集まる団体が決めてしまおう!と言うものである。プロ野球で言うならばルーキーの中で最も活躍した選手が受賞する「新人王」と同じである。

なぜ「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」の2つの賞があるのか?と言うと、元々は前者は特急・新幹線車両を対象に、後者は通勤・一般型車両を対象にしていた。しかし、近年は選定側の意図が変化してきているのも事実で、必ずしも「ブルーリボン賞は特急・新幹線車両でないとダメ」「ローレル賞は通勤・一般型車両でないとダメ」と言う事にはしなくなっている。例えば2016年のブルーリボン賞は阪神5700系(新ジェットカー)、2017年はJR九州BEC819系(DENCHA)と通勤・一般型車両が受賞。逆に通勤・一般型車両が対象であった特急・新幹線車両がローレル賞を受賞するケースもあって、例えば2010年は近鉄22600系(新Ace)、2018年はJR東日本E353系(特急あずさ・かいじ)、東武500系(リバティー)が受賞。

世間一般的には、「鉄道マニアが独断と偏見で決めているんでしょ?」と思われているのも事実だ。正直私もそう思っていた。しかし鉄道友の会の会報「RAILFAN」(偶数月に発行。鉄道友の会会員には必ず届く本で、極一部の書店で900円で一般向けにも販売)には、「スゴイ立派な決め方をしているな!」と感心した。独断と偏見で主観的な感じで決めているのではなく、キチンとした「規程」が存在しこれに基づいている事、さらにはどこからも「忖度」を受けない公平公正に判断出来る委員(毎年異なる人が選出。詳細後術)の審議で最終決定する。同会報の第752号(2017年7月)を引用(一部項目は省略)する形でご紹介。

①賞の目的は、「わが国の鉄道車両進歩発展に寄与」

当然だが鉄道は「輸送するための道具」である。車両は輸送に適した構造と輸送力(乗車可能な人数、積載可能な荷物の量)を確保しておく必要がある。そのため1両あたりの輸送力が極端に少なく、内装品が豪華すぎる、”インスタ映え”(映り映え・写り映え)するような目的の車両は、「輸送するための道具」として適しているとは言い難い。具体的にはJR九州の「ななつ星in九州」とかJR西日本の「瑞風」、JR東日本の「四季島」のようなもので、1両あたりの乗車定員が4人とか5人では「輸送力としてどうなのよ?」と言う事だ。それではJR東日本のE231系6ドアみたいに座席はすべて収納し、1両に300人近くを立たせるだけの車両が優秀なのか?と言うと必ずしもそうではない。後術する「快適性」や「利用のしやすさ」では極めて悪いので極端すぎる輸送力を提供する車両は、ブルーリボン賞・ローレル賞の考え方として合致しないと言う事だ。

②「当該事業者のみの用に共する車両は除く」

お客を乗せる事がない、いわゆる「事業用」とされる車両(国鉄・JRでは「ヤ」と付く車両)は除外。


↑新幹線の「ドクターイエロー」は旅客・荷物を乗せることがない「事業用車両」なのでブルーリボン賞・ローレル賞の対象外となる。

③「ブルーリボン賞は最優秀車両に、ローレル賞は優秀車両に贈呈する」

これについては前述と重複するが、現在(2019年現在)ローレル賞については「性能、外形等のいずれかに卓越した」と言う事が条件になっている。「対象車種(ブルーリボン賞=特急・新幹線車両でないとダメ、ローレル賞=通勤・一般型車両でないとダメ)の区別はしていない」と公式に認めている。

④「毎年1回選定」

前年の1月1日~12月31日の間に新たに(新造・改造問わない)営業運転開始を認めた車両に限り優秀車両を選定。例年4月に鉄道友の会会員を対象に「投票券」に相当するハガキが届きこれを返送する。例年5月~6月にかけて鉄道友の会からブルーリボン賞・ローレル賞が公表される運びである。受賞車両に対する「授賞式」は例年秋(10~11月が多い)に執り行われる。

⑤「投票は会員1名につき2票で、候補車両のうちから2つを選択」

「投票券」にはノミネート(候補)車両が書いてある。この中から2つ選択する。単に「○」を囲むだけ。「俺的にはこの車両がブルーリボン賞、あの車両がローレル賞にふさわしい!」と勝手に賞の種類を指定する事は出来ない。また、選択する数が「2つ」と言うのがポイントで、これが「1つ」や「3つ」「4つ」では無効票扱いになる。

⑥「ブルーリボン賞は、投票の結果に基づき選考委員会が公平かつ十分な審議を行った上で選定する」

この表題は「RAILFAN」誌面では続いていて、「得票第1位の車両を選定するが、選考委員会が得票第1位の車両を選定せず2位以下の車両を選定できる5つのケースを定める」とある。どういう事か?と言うと

A、2位以下の車両でもその車両が最も優秀と認められる

B、1位の車両の得票率が極めて低い

C、得票が偏っている

D、上位の得票数が極めて接近している

E、投票内容に疑義がある

例えば2018年の鉄道友の会会員による投票では、ブルーリボン賞を受賞したJR西日本の35系客車(SLやまぐち号の新型客車)と同社のキハ87系「瑞風」、JR東日本のE001形「四季島」の得票数が大接戦!1位がキハ87系の402票、2位が35系客車の401票、3位がE001形の400票であった。単純に得票数1位=ブルーリボン賞ならば「瑞風」で決定であるが、上記①の事を考えると果たして妥当なのか?単なる「人気投票」と言うシステムで受賞を決定しているのではないのだ。これについてはさらに詳しく説明がなされている。

C、投票の偏りについて

必然的に東京や大阪と言った都会を走る鉄道車両では、どうしても得票数が集中してしまう。そればかりを受賞させてしまうと逆に地方の車両はいつまでたっても受賞できなくなってしまう。これは「得票数至上主義の弊害」である。こうした状況を鉄道友の会の各地方支部は嘆いた歴史もあって、各支部が独自に地元車両に賞を与えた事もあった。例えば静岡鉄道1000形は静岡支部より1979年に「おれんじ賞」を受賞しているが、ブルーリボン賞・ローレル賞は受賞していない。

さらに、鉄道友の会会員は単なる乗り鉄、撮り鉄だけでは終わらず、車両のメカニック的な事、鉄道会社の経営状況や営業制度等の細かな所まで研究対象としているし、今や「○○鉄」と称したいろんな「○○」と入る鉄道趣味が多いのも事実。当然投票内容も各会員の考え、思考等により異なるのも事実。例えば「乗りが専門」の人だけ、「撮りが専門」の人だけ、「模型が専門」の人だけ、「メカニックが専門」の人だけが投票したとなれば、当然結果は偏りが出て来る。すなわち「どうやってバランスを取るのか?」と言う事だ。単に投票結果だけでは「それが本当に優秀車両として妥当なものなのか」と言う疑問、さらには単なる「人気投票」になってしまう事を懸念した。

E、投票内容に疑義がある

これはいわゆる「組織票」の事である。「JR東日本の熱烈なファン」(私はよく「JR東日本信者」と言う)が多く居た場合、当然自社(JR東日本)の車両を優先的に投票するのは言うまでもない。自社車両が候補になかったり、少ない場合は別だが、自社車両が多い時に例えばライバルである東急や東武、小田急、JR東海や近鉄等の他社車両について積極的に投票するか?と言うと投票しない。政治選挙で言うならば、自民党の党員・党友は選挙では自民党やその他与党の候補者に投票するが、自選挙区でそれらの候補者が出馬しない限り間違えても立憲民主党や共産党、維新の会等の他の政党の候補者には投票しないのと同じである。すなわち、特定の社しか興味がない人ばかりが投票して、結果もその社の車両に得票が集中するとなれば、それは公平・公正とは言えない。これも「バランス」が大事なのだ。

⑦「ローレル賞は、選考委員会が公平かつ慎重な審議を行った上で決定する。投票結果を参考にする。複数車両を選定できる」

過去の受賞車両を見るとわかるが、ローレル賞については2~3車両が受賞している事が多い。ブルーリボン賞については1車両限定だが、ローレル賞については1車両限定ではない。得票数が少ないからと言って、ローレル賞受賞のチャンスは十分あって条件としては、「鉄道車両の進歩発展に寄与する」事が出来ているか?どうかだ。

★ブルーリボン賞・ローレル賞の「選定委員会」とは何者なのか?

選定委員会は東京にある鉄道友の会本部に設置。まずは理事会で誰を委員長にして、誰を委員にするのか?から決める。下記に「学識経験を~」からと細かな条件があって、ここには「会員から推挙する」としているので、少なくても鉄道友の会会員でないとダメだろう。これも下記で申し上げているが路面電車の著述が多い鉄道ライター渡辺史絵氏は会員なので委員に選出される可能性があるわけだ。逆に言えば鉄道友の会の非会員は委員になる事が出来ない?と言うか?

とは言っても「誰でもなれる」わけではない。こういう”難しい条件”がある。

「学識経験を有し公正な判断を持つと認められかつ鉄道車両に精通し趣味活動に実績のある会員の中から候補者を推挙し審議を経て委員候補者を選出」

とある。私に言わせれば「??」だらけである。細かく見て行こう。

「学識経験」と言うのは、大学や専門学校で「鉄道車両工学」、「交通政策学」等を学ぶ事が条件?少なくても縁もゆかりもない「文学部」卒業とか「普通科高卒」ではダメと言う事か?

「公正な判断を持つ」と言うのは、どこからも”忖度”を受けない人の事であろう。特定の社は高く評価するが、別の社は低く評価する事しかしない、一応鉄道友の会会員の”某○島冷蔵庫氏”みたいな人はダメと言う事であろう。

「鉄道車両に精通」と言うのは言うまでもないことで、やはりメカニック的な知識や技術もないとダメだろう。理想は自分で”車両イジリが出来る”事であろう。

「趣味活動に実績がある」・・・これが最も意味不明な点。全員が全員それなりの実績があるはずで、鉄道友の会会員になるくらいだから、非会員の「にわか鉄」とか自称乗り鉄三代澤康司(ABC朝日放送エグゼクティブアナウンサー、京阪電車快速特急「洛楽」を命名)よりも「レベルが高い鉄ちゃんだらけ」である。私のように需要のあるキーワードをYahoo!やGoogleで検索するとわかりやすい所にブログが表示されたり、がみ(私は好きでも嫌いでもない)・スーツ(私は大嫌いだが)・綿貫渉(私は大好きだが)のような人気Youtuberのような事は示すのだろうか?趣味活動の実績ってつまりどういう事よ?どうすれば選定委員になれるのよ?

「RAILFAN」には選定委員長から、今回(2019年)のノミネート車両の簡単な説明、ノミネートに至った簡単な経緯等が書いてある(第767号、2019年4月より)。

委員長が1人、委員が9人で組織されており、各委員の氏名と生まれた年と簡単な経歴が書いてある。2019年に関しては女性は含まれていない。(と言うか鉄道友の会自体女性会員が少ないのであろう)年齢も高めで委員全員が私よりも年上で、若くても40代前半。がみ・スーツのような20代が委員になる事はないのであろう。

ここから簡単に一部委員の経歴を抜粋してみよう。誌面上ではちゃんと氏名が書いてあるが、当ブログでは氏名を伏せてA氏、B氏と言うような形で書く。

A氏・・・趣味対象は広い。地方私鉄研究から発展し車両技術史に興味を持つ。車両機器の視点から各社を横断的にとらえた時代区分する事が特徴。本業は会社員。

B氏・・・私鉄を中心に形式写真の撮影と記録、車歴調査と形態分類にも取り組む。著書が数作あり。本業は会社員。

C氏・・・交通機関の安全性に関心を持ち、機械工学等を専攻。本業は大学教授で鉄道研究会の顧問として次世代の趣味人育成も。

D氏・・・趣味対象は車両技術。年代や車種問わずに研究対象に。特に路面電車は詳しく運転面も明るい。著作が数作あり。本業は団体職員。

E氏・・・車両分野は運用・編成調査等の確実な記録をめざす。大手私鉄の形式(1両単位)・列車(車両の前から後ろまで全て)の写真撮影に全力を注ぐ。この人が最年少。

F氏・・・電車に関心あり。電気工学を専攻。著作が数作あり。本業は技術士。

G氏・・・某鉄道会社で勤務経験あり。趣味分野は車両が中心。旧型国電、気動車等に興味を持つ。著作も数作あり。

↑これを見ると「う~ん・・・」と言った感じである。

共通して言えるのが、やはりメカニックに詳しい事。電気工学専攻などの専門的な勉強もしていて、それが本業だったりもする。必ずしも選定委員会≠職業ではないため、本業は普通の会社員と言う人も多い。それでも委員になればそれなりの報酬が出るだろう。「定職」に就いている事も条件なのであろうか?そうなればYoutuber的な遊びだか?仕事だか?よくわからない職業(彼は「自営業」とする事が多いが)をして生活費を稼いでいる人はふさわしくないと言う事か?

技術面については明るくないが、営業面や各路線の実情や車窓、その他鉄道ウンチクが詳しい専門家やタレント・アイドルも近年では目立つようになっている。この人たちの発言・著述・活動等で「世間を動かしている」所もあって、このような人たちも委員に入れて良い時代になったのではないか?

具体的な人名(敬称略)を申し上げると、梅原淳(鉄道ジャーナリスト・特にオススメ)、渡辺史絵(鉄道ジャーナリスト・鉄道友の会会員・特にオススメ)、土屋武之(鉄道ライター・特にオススメ)、鶴通孝(鉄道ジャーナル副編集長・特にオススメ)、三代澤康司(前述)、別井敬之(NHKアナウンサー)、馬野雅行(MBS毎日放送アナウンサー)、谷川恵一(MRO北陸放送アナウンサー、「有限会社タニカワ旅行社」でおなじみ)野月貴弘(歌手・芸人)、草町義和(鉄道ライター)、池口英司(鉄道ライター)、栗原景(鉄道写真家・鉄道ライター)、横見浩彦(鉄道ライター)、木村裕子(鉄道アイドル)、斉藤雪乃(タレント)、小倉沙耶(タレント)、久野知美(アナウンサー、東武特急リバティー等の車内アナウンス)、蜂谷あす美(旅の文筆家)、山井美希(鉄道写真家)、村上悠太(鉄道写真家)、伊原薫(男性、鉄道ライター)、小林拓矢(ライター)、宮田寛之(雑誌鉄道ファン名誉編集長)、大坂直樹(週刊東洋経済記者・特にオススメ)などなど、こういうような人たちも委員にしてしまえば良いのでは?と思う今日この頃。

「特にオススメ」と書いた人物(5人)は私の中で、公平な評価が出来て、なおかつ最近の情勢も明るく、客観的な評価が出来ると思っている。この辺は賛否あろうが、技術面以外の別の面からも評価できるのではないか?と思う。特に特急車両は新車導入を契機に運賃制度の変更があったり、それこそが社運をかけた一世一代の勝負的な事もあったりするので(例えば京阪2代目3000系、JR東日本E5系やE657系、近鉄50000系、西武001系等)、「単に乗る側の立場」「有名な鉄道ファンの意見」、週刊東洋経済の大坂記者のような現場の営業面は経営的な事がわかる人が評価する事も良い事だと思う。オブザーバー的な感じでも良い。この辺はみなさんのご意見をお聞きしたい。

★鉄道友の会の正会員(一般会員)はどうやって、「ブルーリボン賞」「ローレル賞」対象車両を選ぶのか?

これについては繰り返しになるが、毎年4月に送られてくる会報「RAILFAN」の中に同封されているハガキを使う。既にノミネート車両が印刷されており、そこに「2つだけ」ブルーリボン賞・ローレル賞の候補として妥当な車両に「○」を付ける。締切期日が決まっており、2019年の場合4月15日(月)消印有効。それ以降の消印や「○」の数が「1つ」や「3つ」は無効である。

なお私の所には4月13日(土)に届いたので、かなりギリギリ。一応は「RAILFAN」のブルーリボン賞・ローレル賞の部分は読んでおく必要があるので、これを読んで内容を理解した上で「○」を2つ付けた。あとは会員番号と個人情報を書いて近所の郵便ポストに同日中に投函した。私が思うには締切期日がいくらなんでも無理があって、もう少し時間があっても良いのではないか?と思う。最低でも10日程度は設けるべきではないか?

実際にノミネート車両は「RAILFAN」が発行されないとわからないし、それを読んで実際に乗りに行ったり、鉄道雑誌の掲載した内容(具体的にどの雑誌の何年何月号に掲載したか?書いてある)読んだり、Youtubeでノミネート車両の動画を見たりするはずで、それらの事をするには少なくても1週間程度は必要だ。事前に「今年はこの車両がノミネートするだろう」と予測する事は可能であるが、必ずしも予測した車両がノミネートするとは限らない。締切日の日付設定は長めにあっても良くて、そんなに性急な事でもないと思う。”鉄道友の会内部の大人の事情”的な事もあるだろうが、これについては改善するべきである。

★2019年のノミネート車両と結果は下記の通り

1、札幌市交通局(札幌市電)1100形(シリウス)

2、東日本旅客鉄道(JR東日本)209系2200番台(BOSO BICYCLE BASE)

3、小田急電鉄70000形(ロマンスカーGSE)

4、東京急行電鉄2020系・6020系(車両形式は異なるが同一スペックのため同型車両とみなした)

5、東京都交通局5500形(浅草線)

6、相模鉄道20000系(東急直通車両)

7、叡山電鉄デオ730形(732編成)ひえい

8、大阪高速鉄道(大阪モノレール)3000系

9、神戸新交通(ポートライナー)3000形

10、とさでん交通3000形(路面電車)

以上の10形式である。今回は旅客鉄道会社(JR)からのノミネート車両が少ない事が特徴。2018年は改造車を含めて新形式が出る事が少ない年でもあったためだ。

私が投票したのは6と7である。

理由は6は相鉄が相当気合が入っていること、高級ホテルを感じさせる車内、老若男女健常者でも身障者でも使いやすそうと言う事。さらに時間帯によって照明の色を変える事(これはJR西日本323系やOSAKA METRO30000系一部車両でも搭載しているが)により、車内の雰囲気(特に座席の配色)とマッチしているのが高評価。電動車も「これが本当に電動車?」と思うほど静か(これはYoutube動画によるが)なのも技術面での進化が感じられた。

↑7は叡山電車が京阪グループと言う”忖度”がある事は認めておく。ノミネート車両で唯一乗車した車両でもある事。乗ってみると「改造車とは思えない乗り心地の良い車両」。悪く言えば京阪電車8000系改造車のパクリであるが、座席はロングシートの割にはフカフカな席でホールド感もあって、立っていてもつり革の高さが高くもなく低くもないちょうど良い高さにある事である。走行装置は京阪電車5000系からの廃車品からの流用でありながらも、新車?!を思わせるような静かな乗り心地と、ビックリしたのが種車の他の730形が”昭和の感じ丸出し”なのが、”近未来的なSF映画に出て来るようなデザイン”に出来てしまう事に高評価。鉄道ファンでなくてもスマホのカメラをバンバン向けられる姿も納得だ。

当初は4や5が候補になったが、4はE235系(2017年ローレル賞受賞)と技術的に車内の作り的に重なる事、側面がステンレス剥き出し無塗装(ドア部分を除く)なのは大きなマイナス評価。6020系の「Q SEAT」は評価できるし、マクラギ方向にも液晶画面がある事や座り心地が良さそうな?座席も評価できるが、それを考慮してもマイナス評価の部分を埋める事が出来なかったので除外。5は細かく見れば”江戸らしさ”が感じられるが、Youtubeで京急線内の前面展望動画を見ていたら性能的には京急の他の車両と大差ない事、どこが都営らしさなのか?わからないと言う事から除外。

1は事故?故障?で3か月程度運転開始直後から離脱していたので、信頼性の面で疑問のため除外。3は投票数が集中するだろうし、普通に考えればブルーリボン賞になって当然とも言える車両でこれに入れては面白くないし、ロマンスカーは7~8年くらい乗っていないので「よくわからない」と言うのが本音のため除外。それ以外の車両も「よくわからない」ため除外した。

★2020年のノミネート車両と結果は下記のとおり(2020年6月6日更新)

1、東日本旅客鉄道(JR東日本)GV-E400系(新潟・秋田地区の気動車)

2、日本貨物鉄道(JR貨物)DD200形(電気式ディーゼル機関車)

3、西武鉄道001系(Laview)

4、京成電鉄3100形(京成本線・成田スカイアクセス線・京急線のエアポート快特等)

5、新京成電鉄80000形

6、東京地下鉄(東京メトロ)2000系(丸ノ内線)

7、相模鉄道(相鉄)12000系(JR相鉄直通線)

8、名古屋鉄道(名鉄)9500系

9、阪急電鉄7000系「京とれいん雅洛」

10、南海電気鉄道N10・N20形(極楽橋~高野山の鋼索線)

11、神戸市交通局6000形

12、岡山電気軌道9200形1081号車「おかでんチャギントン」

13、広島電鉄5200形(GreenmoverAPEX)

14、四国旅客鉄道(JR四国)2700系(特急南風・特急うずしお)

15、九州旅客鉄道(JR九州)821系(通称「イカ釣り漁船」とか「パチンコ屋」)

16、西日本鉄道(西鉄)6050形「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」

↑2020年は4月3日に届いたブルーリボン賞・ローレル賞の投票ハガキ。締め切りは4月13日(月)までの消印有効である。

2020年6月5日(金)にブルーリボン賞は西武001系、ローレル賞はJR四国2700系に決まった。技術的にも評価できるJR東日本のGV-E400系、岡山電気軌道9200形「おかでんチャギントン」、広島電鉄5200形、JR九州821系が選定されなかったのは意外であった。

★過去の「ブルーリボン賞」「ローレル賞」受賞車両は?

最後は、過去にどんな車両がブルーリボン賞・ローレル賞を受賞しているのか?一部であるが掲載する。

ブルーリボン賞受賞車両

↑近畿日本鉄道(近鉄)21000系(アーバンライナーplus、1989年)

↑東日本旅客鉄道(JR東日本)651系(特急スーパーひたち、特急スワローあかぎ、1990年)

↑九州旅客鉄道(JR九州)787系(特急つばめ、特急かもめ、特急にちりん等、1993年)

↑九州旅客鉄道(JR九州)883系(特急ソニック、1996年)

↑西日本旅客鉄道(JR西日本)500系新幹線(1998年)

↑西日本旅客鉄道(JR西日本)東海旅客鉄道(JR東海)285系(サンライズエクスプレス、1999年)

↑東日本旅客鉄道(JR東日本)E257系(特急あずさ、特急かいじ等、2001年)

↑四国旅客鉄道(JR四国)5100形(5000系、マリンライナー、2004年)

↑富山ライトレール0600形電車(ポートラム、2006年)

↑東海旅客鉄道(JR東海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)N700系(16両編成のぞみ・ひかり・こだま、2008年)

↑東日本旅客鉄道(JR東日本)E259系(成田エクスプレス、2010年)

東日本旅客鉄道(JR東日本)E5系新幹線(東北新幹線はやぶさ、やまびこ等、2012年)

↑近畿日本鉄道(近鉄)50000系(しまかぜ、2014年)

↑東日本旅客鉄道(JR東日本)、西日本旅客鉄道(JR西日本)、E7系・W7系(北陸新幹線かがやき・はくたか等、2015年)

↑九州旅客鉄道(JR九州)BEC819系(DENCHA、2017年)

↑小田急電鉄70000形(ロマンスカーGSE、2019年)

↑西武鉄道001系(Laview、2020年)

ローレル賞受賞車両

↑日本国有鉄道(国鉄)キハ66系(九州地区の気動車、1976年)

↑九州旅客鉄道(JR九州)783系(特急つばめ、にちりん、ハウステンボス、みどり等、1989年)

↑北海道旅客鉄道(JR北海道)キハ281系(特急スーパー北斗、1995年)

↑東海旅客鉄道(JR東海)383系(特急しなの、1996年)

↑北海道旅客鉄道(JR北海道)731系(札幌周辺の普通列車、1997年)

↑東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)700系(新幹線のぞみ・ひかり・こだま、2000年)

↑西日本旅客鉄道(JR西日本)キハ187系(特急スーパーおき、スーパーまつかぜ等、2002年)

↑九州旅客鉄道(JR九州)800系新幹線(九州新幹線つばめ等、2005年)

↑東日本旅客鉄道(JR東日本)E233系(中央線、京浜東北線、上野東京ライン等、2007年)

↑東日本旅客鉄道(JR東日本)E721系(仙台地区の普通列車・写真)・仙台空港鉄道(仙台空港アクセス線)SAT721系(2008年)

↑京阪電気鉄道(京阪電車)3000系(2代目、中之島線開業時に快速急行として登場、2009年)

↑東日本旅客鉄道(JR東日本)E6系新幹線(秋田新幹線こまち、2014年)

↑東日本旅客鉄道(JR東日本)HB-E210系(仙石東北ライン、2016年)

↑東日本旅客鉄道(JR東日本)E235系(山手線、2017年)

↑静岡鉄道A3000形(2017年)

↑東日本旅客鉄道(JR東日本)E353系(特急あずさ、特急かいじ、2018年)

↑相模鉄道(相鉄)20000系(2019年)

↑叡山電鉄730形732号車(ひえい、2019年)

↑四国旅客鉄道(JR四国)2700系(特急南風、特急うずしお、2020年)

名車揃いなのがお分かりだろう。会社別に見ると、小田急、JR東日本、近鉄、JR九州、車両用途で見ると新幹線については何らかの車両が出るとブルーリボン賞かローレル賞のいずれかを受賞する傾向である。一方で車両の性能が良いのに受賞出来ていない会社もそれなりにあってJR北海道、京王、京急、京阪、阪急が該当する。意外に京阪でブルーリボン賞受賞は皆無で、ローレル賞受賞の3000系(2代目)が唯一の存在だ。

★まとめ

この記事1本仕上げるだけでナント!5時間もかかった”超大作”となった。私個人の評価としては非常に満足出来るブログとなった。これだけ「ブルーリボン賞・ローレル賞」について説明したブログは”よそ”ではないと思うが、ご覧になるとわかるとおり「単なる鉄道マニアによる独断と偏見で最優秀車両を決めているのではない」のだ。それは鉄道車両が「輸送するための道具」であるので、それに適しているか?鉄道会社外から判断する機会で、鉄道車両の部品は電機メーカー、さまざまな部品メーカーと言った産業界とも密接に関わりがあるし、時代に応じて車両の作りが変わり、ニーズに応えて行くと言う事を考えると、「これが最優秀車両!」と決めるのは十分意義がある社会に訴求する立派な賞だと私は思う。

是非みなさんのご意見・ご感想をお聞きしたい。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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