【2017年5月乗車記と乗り歩き/浅い海が見える車窓三角線(あまくさみすみ線)531D宇土→三角キハ31】九州浪漫鉄道物語 ⑯

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2017年3月乗車記と乗り歩き。鹿児島本線の宇土駅からは三角線に乗り換える。普通は「さんかく」と読みたくなるがこう書いて「みすみ」と読む。国道57号に並走して有明海の浅い海が車窓の友。国道は交通量が多く渋滞も発生しているが三角線のキハ31の車内は余裕。下車出来なかったが秘境駅でも知られる石打ダム駅の事に興味を示す

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【2017年5月乗車記/博多→宇土で鹿児島本線快速・普通を乗り継ぎ】九州浪漫鉄道物語⑮

【乗車日】2017年5月4日

【列車番号】531D(ワンマン普通)
【時刻】宇土11:51→三角12:27
【車両】キハ31-18+キハ31-10(乗ったのは10)

【備考】描写、時刻、値段等は全て2017年当時のもので、現在とは異なる可能性がある

もくじ

★2017年5月乗車記と乗り歩き。九州特有のキハ31に乗った三角線。浅い海が見える車窓は良い

2017年5月乗車記と乗り歩き。「三角」と漢字で書くと「さんかく」と読みたくなるだろう。これも典型的な難読で、海上連絡で天草まで通じるのが三角(みすみ)線である。熊本の少し南、鹿児島線の宇土から分岐する25kmの”枝線”で、時刻表の路線図を見ていても隅に小さくしか書いていないので、今回の九州遠征で計画を立てる工程では、三角線の存在を見落としていた。

三角線の運行系統は、全便鹿児島線の熊本まで直通しており、実質的には熊本~宇土~三角で運行。三角線は非電化のため、熊本車両センター(熊クマ😖)所属のキハ31・40・47と言った国鉄型が主力で、JR型であるキハ200は一部列車に限定される。

↑鹿児島線の八代行き5333Mから降りた宇土。駅名表はあまりにもシンプルすぎるデザインで、ホーム構造は島式の1面2線。

↑駅舎は新しくなっているようで、こちらをじっくりと観察に行きたかったが、乗り換え時間の都合で行かなった。左側は新幹線が並走しており、鹿児島線の熊本駅を出て少しすると新幹線の車庫が見えてくる。N700系(7000・8000番台)や800系があったが、その中にはフリーゲージトレインも😆
宇土での乗り換えは単純で下車したホームで待っているだけで良い。

↑531Dはキハ31形の2両。この車両は九州特有の気動車で、国鉄民営化前後に九州地区のローカル輸送改善の目的で登場。オールステンレス車体で、台車等の走行装置の一部は他車の廃車発生品を活用し、ドアや空調設備の一部は路線バスと同じ部品を使う事で、車両製造費用そのものを安くしている。
私の中では、北海道で乗った事のあるキハ54に似ている印象があった。


しかし、車内に入ってみると大違いで、変わった構造。前半分が転換クロスで、後ろ半分がロングシート。意外と”芸”がある車両だ。
ドアが閉まる時には、「ピー!」と言う警告音が鳴る。これは路線バスと全く同じで、どことなく鉄道の気動車とは感じない。

鹿児島線と分岐すると、しばらくは田園地帯を通る。GoogleMapsの画面を見ていると、少しすれば国道57号線と完全並走して海沿いに出る。そこを狙って車窓の写真を撮影する事に。
国道57号線は大分から阿蘇や熊本市内を通り三角まで来ると海上区間。昔は海上区間を通るフェリーがあったが業績不振で廃止されている。長崎県に上陸して島原、諫早を経由して長崎まで通じる、九州横断国道である。


↑住吉~肥後長田

↑肥後長田~網田(おうだ)

↑網田~赤瀬

浅い海が広がる区間が出て来た。有明海にはこのような海岸線と言うか、海が多くて長崎線でも見る事が出来る車窓だ。
このような車窓は住吉~赤瀬にかけてずっと見る事が出来て、ちょうど開催期間中であった潮干狩りをする人も少なくなかった。
531Dの車内は座席が一通り埋まる程度であるが、ほとんどが地元の用務客で、潮干狩りをはじめ大型連休を楽しむ観光客の移動主体はクルマで、普段はそんなに混雑しないよう見える国道57号は渋滞していた。
肥後長浜駅近くには道の駅があったが、ここも休憩や食事等で立ち寄るクルマが多く、満車に近い状況😫

JR九州では、D&S列車に代表されるように「乗りたくなる鉄道」を演出。それは地域のブランドイメージ向上や九州内はもちろん、本州や海外からのお客を集客するためには欠かす事の出来ない存在となっており、D&S列車そのものが「観光地」となっている😆


それに負けぬように普通列車(817系、BEC819系等)でも同じような構造にしているが、これはあくまでも地元のお客向けでクルマから鉄道やバスと言った公共交通にシフトするための取り組みと言える。そもそも、九州では鉄道の乗り方や快速でも特急券が必要?と思われる程だ。
会社としては、好調なJR九州も本業の鉄道部門は赤字体質で、昨今の合理化や経費削減策でなんとか黒字達成しても、「数字」に直せば利用状況は厳しい。
三角線の輸送密度は1,374人とバスでも十分とも言える状況だ😱

↑一部では秘境駅として紹介されている石打ダム駅。少し山に入っただけなのに、秘境感タップリだ。肝心のダムがどこに?と思ったが、三角線車内からは確認できなかった。
この辺まで来ると海が見えなくなり、ガタンゴトンとバウントしたような乗り心地になってきた。日頃の保線が満足に出来ていないのだろうか?

17回目に続く(3月15日公開、下記リンクをクリック)

【2017年5月乗車記/D&S列車に乗車!大人の上質な雰囲気キハ185「A列車で行こう4号」三角→熊本】九州浪漫鉄道物語⑰



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ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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