【2017年5月乗車記と乗り歩き/博多→宇土で鹿児島本線快速・普通を乗り継ぎ】九州浪漫鉄道物語⑮
2017年3月乗車記と乗り歩き。鹿児島本線で博多から熊本を通り過ぎて三角線との乗り換え駅宇土まで快速・普通列車を乗り継ぐ。博多からは4227М快速は813系で途中特急に抜かれる駅の停車時間は短時間だ。熊本県内は817系の普通列車であるが都市型ワンマン列車のため全駅でドアが開き運賃収受は駅で行う。2両では結構混む
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【2017年3月乗車記/JR九州の基礎知識/山陽線下関→門司→小倉】九州浪漫鉄道物語 ①
【2017年3月乗車記/小倉→折尾813系の快速4243M/高架化された折尾駅を見る】九州浪漫鉄道物語 ②
【2017年3月乗車記/若松線(筑豊本線)折尾→藤ノ木でBEC819系DENCHAに乗る/スマートサポートステーション】九州浪漫鉄道物語 ③
【BEC819系車内を見る/操車場があった若松駅/DENCHAで非電化区間から電化区間へ通しで乗る】九州浪漫鉄道物語 ④
【2017年乗車記/へいちく・ちくまる/平成筑豊鉄道直方→金田→MrMax田川後藤寺】九州浪漫鉄道物語 ⑤
【2017年3月乗車記/鉱山のど真ん中を通る後藤寺線】九州浪漫鉄道物語 ⑥
【2017年3月乗車記/813系3両福北ゆたか線快速ワンマン4657H新飯塚→博多】九州浪漫鉄道物語 ⑦
【2017年3月乗車記/博多→鳥栖811系普通2159M/南福岡で特急2本抜き二日市で3本抜き!】九州浪漫鉄道物語 ⑧
【2017年3月乗車記と車窓/長崎線817系の2825M佐賀→諫早】九州浪漫鉄道物語 ⑨
【2017年3月乗車記/新幹線工事が始まった諫早駅/長崎線旧線長与経由】九州浪漫鉄道物語 ⑩
【2017年3月乗車記/長崎市電・長崎平和公園】九州浪漫鉄道物語 ⑪
【2017年3月乗車記/大村線長崎→佐世保3232Dキハ66系の快速シーサイドライナー】九州浪漫鉄道物語 ⑫
【2017年3月乗車記/佐世保線2934M/リニューアルした783系ハウステンボス】九州浪漫鉄道物語 ⑬
【2017年5月乗車記/初めて乗るハイパーサルーン!783系きらめき101号小倉→博多】九州浪漫鉄道物語⑭
【乗車日】2017年5月4日
【列車番号】4227M(快速)
【時刻】博多9:29→大牟田10:36
【車両】813系0番台のRM007編成+RM006編成(乗車したのは後者のクハ813-6)
【備考】描写、値段などは全て2017年当時
もくじ
★2017年5月乗車記と乗り歩き。博多から熊本県内まで鹿児島線の快速・普通列車をり継ぎ
鹿児島線は典型的な特急街道である。小倉~博多では先ほど乗った「きらめき」以外に「ソニック」等もあって、博多~鳥栖では「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」に変わる。
九州最大の都市福岡市の玄関が博多駅で、JR九州でもトップの利用者数をはじき出す。
特急は全て博多止まりで、博多を過ぎる列車は現在設定されていない。
一方で快速や普通列車は博多止まりは少数派で、多くが博多駅を越しての運転が多い。近いと車庫へ入出庫する関係から南福岡発着もあるが、ほとんどは鳥栖、久留米、大牟田方面行きとなる。
快速や普通列車だけで、熊本、佐賀、長崎方面に行く事は出来ない。熊本系統は大牟田や荒尾等(列車により乗り換える駅が異なる)、佐賀・長崎系統は鳥栖で乗り換えが必須となる。
九州新幹線の開業で熊本・鹿児島方面への在来線特急は「有明」の極一部を除き全廃された。すなわち、これら都市間移動は新幹線で、これが佐賀・長崎系統では特急となる。
比較的距離が短い、佐賀や熊本では快速、普通列車の乗継でも時間はかかるが、案外不便ではなく、接続も良好だ。

2017年5月乗車記と乗り歩きである。
↑4227Mは小倉駅でも見ており、「きらめき91号」で途中駅で追い抜いた事になる。
博多までのお客が多く、一気に下車して車内が空き、博多からは若干の立客が出ると程度であった。
次の南福岡では、佐世保行きの「みどり5号」+ハウステンボス行きの「ハウテンボス5号」(いずれも783系)に追い抜かれる。
私鉄的なダイヤになっているのがJR九州福岡都市圏の特徴で、途中駅で待避列車があっても、待避待ちの時間は最小限。停車時間は3分なく、通過するとすぐに信号が変わって発車。
一旦佐賀県に入って鳥栖でまとまった下車があった。再び福岡県に入って久留米に着くが、この辺まで来ると車内もかなり余裕が出てくる。
車掌が最後尾の乗務員室から出てきて、なかなか戻ってこない。すると次の停車駅の放送を開始し、ドアが開いた。どうやら中間の編成連結部(前から数えて3・4両目)の乗務員室から操作していたらしい。特急ではよくあるが、快速、普通列車でそれがあるのは珍しい。
プロ野球ソフトバンクの2軍球場が見えてくると、新幹線接続の筑後船小屋。快速はこの駅も停車し、下車客が多い。ホームは相対式で、田畑が広がる。
クハ813形にあるトイレに入ると、ここだけは国鉄型そのもの。図面の設計上国鉄車両をベースにしている所があるらしく、車端部の非常灯も国鉄型そのものだった。
★2017年5月乗車記と乗り歩き。大牟田~熊本方面は817系2両の都市型ワンマンでも、立客がいっぱい!
【列車番号】5333M(八代行き)
【時刻】大牟田10:41→熊本11:28→宇土11:41
【車両】817系1000番台2両の熊クマVT107編成
【備考】都市型ワンマン(運賃の収受は全て駅で行う)

↑817系の同型車両(写真は長崎本線)
大牟田ではわずか5分で5333Mに乗り換える。
階段乗換であること、微妙に遅れていた事もあって発車時間ギリギリとなる。福岡県南部では大きな街である大牟田は鹿児島線で唯一西鉄天神大牟田線と直接接続する駅だ。(間接接続駅を含めるともっと多い)
4227Mからは一気に200人以上が下車してきたので、階段や通路がいっぱいになり、改札口に流れる人と5333Mに流れる人が明確に分かれた。
5333Mに乗ると、ドア付近、通路まで立客でいっぱいだ。
通路の奥に入ると偶然空席が1つあったので、ここに着席。客層を見ると高校生くらいの若者が主体で、これから熊本市内に遊びに行くのだろうか?
積み残しもなく、ちょうど良い輸送効率と言うのはこういう事だ。立つ人が多いと言うのはお客としては苦痛だが、817系のようなローカル列車は立席(つり革)も座席として考えられているため、これも全て埋まって、なおかつ積み残しが発生しないと言うのが、鉄道側にとっては最も効率が良いのだ。
だが、サービスと言う面で考えれば、全員着席出来た方が良いに決まっており、この兼ね合いを考慮すると難しいのが実情だ。
私のイメージでは、福岡~熊本県境の鹿児島線は本数は2本/時程度はあるので、それなりの本数と思いつつも、主体は2両ワンマンなので、1列車当たりの混雑は激しい。ならば、新幹線や高速バスの方が楽となる。
鹿児島線は熊本県内でもSUGOCA等の交通系ICカードが使える。無人駅でも全てのドアが開いて、きっぷは集札箱に入れる事になる。無人駅同士の利用ならば、検札でもしない限り本当にきっぷを持っているか不明のため、ある程度は「信用乗車」になってしまう。
熊本県に入ると”天下の鹿児島本線”でもローカル色が隠せなくなる。
ホームの長さは長い駅が多く、元々は両数の多い列車が行き交っていた雰囲気、新幹線や特急は止まらないが町の中心駅としての構え(荒尾や玉名等)も見せる。
だが、今や旅客列車は815・817系の2両が主体で、かなり寂しくなってしまった。
一応「普通」とは称しているが、山間部の田原坂(たばるざか)は通過。人の雰囲気が感じられなかった。秘境駅とも定義するほどの駅ではないが、利用者が少ないならば、普通列車でも通過。JR九州でもそういう傾向だ。
熊本に向かって車内はどんどん混雑してきて、大牟田発車時以上に車内は立客だらけとなった。3両あっても良いくらいであった。
熊本でお客は一斉に下車。”通す”お客も意外とそれなりにいて、これとは逆に途中駅で下車すると言った短い利用も少なくない。
「こどもの日」が翌日とあって、沿線には鯉のぼりが多数泳いでおり、JR九州では国民の祝日は駅頭に日の丸を掲げるため、これも目にする事が出来た。
16回目に続く(3月12日公開、下記リンクをクリック)
【2017年5月乗車記/浅い海が見える車窓三角線(あまくさみすみ線)531D宇土→三角キハ31】九州浪漫鉄道物語 ⑯
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