【2019年12月乗車記/海は見えず四国の奥地へ向かう?牟岐線4551D南小松島→海部】JR完乗を目指せ!⑧

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2019年12月乗車記。牟岐線南小松島駅から海部駅まで4551Dに乗る。車両は1500形で快適な転換クロスシートで完乗・乗りつぶしが出来る。海がほとんど見えない車窓で四国の奥地へ向かうかのような感じだ。海部で阿佐海岸鉄道と言う私鉄に接続するが1つ手前の阿波海南駅まで延伸する計画があって牟岐線の距離が短くなる理由は?

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前回までの続きは下記をクリック 

【2019年8月乗車記/関西本線名古屋→久宝寺/新線が開業したおおさか東線】JR完乗を目指せ!①

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【乗車日】2019年12月22日(日)

【列車番号】4551D(牟岐線海部行き)

【時刻】南小松島(M06)13:50→海部(M28)15:38

【車両】1500形の1512

★南小松島駅の「奇形」な鏡

↑小松島線がない今、小松島市の中心駅は南小松島駅だ。一応有人駅ではあるが平日のみの営業で、この日は日曜日だったので休業。そうなれば無人駅扱いだ。駅舎にはJR四国のパン屋も同居する。何かパンを買いたい?と思ったけど、なぜか満腹だったので何も買わず。この先牟岐線・阿佐海岸鉄道と乗りつぶし・完乗するにあたり、コンビニやスーパー等の食料を確保出来る店がないわけではないが、駅の真ん前ではなく駅から少し離れた所に出店しているケースがほとんどのため、駅の中に食料が確保出来る店があるのはありがたい存在だ。牟岐線の途中駅にはコンビニは出店しない。

↑有人のきっぷは日曜日のため休業。カーテンが閉まっている。改札口もフリーパス状態。

↑近距離乗車券、自由席特急券が購入可能な自動券売機があるので、窓口が休業の日でもきっぷが買えないわけではない。

↑南小松島駅も列車交換が可能。島式の1面2線ホーム。この日の天気は雨で気温は+7度と寒い。乗りつぶし・完乗する路線では、出来れば晴れていた方が良い。天気が悪いからと言って乗ったとしても乗りつぶし・完乗の記録から除外する事はしないが、今まで晴れた日に乗っている事が多かったので雨の日自体非常に珍しい。体感的には四国とは思えぬほど寒く、ガッツリと防寒対策をしているわけでもなかったので、この寒さに後悔する。

↑鏡が変な形で3つもある。「奇形」と言いたくなる。海部方から徳島行きの4556D(13:49発)が入ってくる。南小松島駅から乗るお客は4556Dが圧倒的に多く、立ち客も多数出している。30分毎に列車が必要な利用実態が納得出来るほどの客数だ。

★1500形の転換クロスシートで牟岐線を乗りつぶし・完乗する!

↑一方で4551Dは1500形の1512で、海部まで快適な転換クロスシートに乗れる事が約束された。既に座席はほとんど埋まっており、偶然見つけた空席に座る。次の阿波赤石(M07)から先はどんどん下車が始まる。

↑羽ノ浦(M09)では14:00~14:07まで止まって、徳島行きの4558D(1500形の1514)と交換。保守用車両がある大きな駅だ。

★海が見えず「四国の奥地へ」向かう牟岐線

↑阿南(M12)では14:17~14:25まで停車。交換する列車はない。牟岐線の運行体系が大きく変わる駅で、徳島~阿南は30分毎の素晴らしいパターンダイヤとなっていたが、阿南~海部は典型的なローカル線で75%列車本数が減って2時間毎(昼間)になってしまう。救済策として阿南~海部に限り大阪発の高速バスに乗る事も出来て、実質的には高速バスも加えれば本数はさらに増える事になるが、高速バスはJRの運賃が適用されるわけがなく当然青春18きっぷで乗れば「課金」となってしまう。阿南駅は徳島県内で2番目に利用者が多い駅で1日平均約1,500人があると言う。8分も止まるので反対列車と交換がありそうな感じがしたが、実際には”カラ退避”。特に列車が現れる事もなく淡々と時間が経過するのを待つ。この日は日曜日だったので片耳イヤホンでTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」を聴く。車内は静まり返っていたが、私の中では特にそんな感じもせず。その間に運転席では阿南から先トンネルが連続するため、カーテンを閉めた。

↑阿波橘(M14)~桑野(M15)

阿波橘では5人降りる。急に木に覆われて見通しが悪くなる。

いよいよ「山岳路線か!四国の奥地へ行くんだな!」

と思ってしまうが、実際にはそこまでキツい山岳路線ではない。でもなぜか”ワクワク感がある車窓”だ。桑野では1人下車。どんどん車内は空いてゆく。線形は良かったり悪かったりとメリハリがあるのも特徴。車窓が大きく変化するわけではないが、「山あり谷あり」なので結構面白い。牟岐線と言うと「海の目の前」を通っている印象があったりもするが、実際に海が見える区間はほとんどない。

新野(あらたの・M16)で高校生3人が下車。残り10人ほど。改めて車内を見渡すと

結構空いてきたな・・・

と思ってしまう。阿波福井駅(M17)は立派な駅舎。牟岐線は国道55号線と並走する関係のため、駅前に国道が通っている駅も多い。次の由岐(M17)にかけてトンネルが何本も続く。山間部をトンネルで攻略する。トンネル内は直線的な線形でかなりスピードが出る。ロングレールを使っているのか?けたたましい音が車内に響き渡る。ディーゼルエンジンの音もかき消すほど。トンネルから出るとさらに山深く、やっとのことで由岐駅に着く。

↑由岐で徳島行きの4564Dと交換。1200形の1254と1500形でない車両と遭遇する事が多い。この車両はボックス席+ロングシートの特殊な構造で、どちらに着席しても反対側に座っている人の存在が筒抜けだ。

↑まもなく日和佐(M21)時点で車両前方にお客はいない。阿南で乗ってくるお客はいたがその先乗ってくるお客は皆無。海が近い事があってか津波非難を呼び掛ける標識も複数見えてきた。とは言っても海がハッキリと見える所はどこにもなくて、本当にここが海に近いのか?疑問に感じるほどだ。日和佐駅は住宅が多く駅前にはドラッグストアや道の駅もある。木に覆われて緩いカーブが続く。それでも牟岐線は70キロ制限なのでJR西日本の30キロ制限のような”えげつなさ”もない。

↑辺川(へがわ・M23)~牟岐(むぎ・M24)

牟岐には15:20~15:23まで止まる。この間に運転士が交代する。てっきり徳島~海部の”通し”乗務だと思っていたが、牟岐で交代する行路もあるのだ。牟岐駅は牟岐線の中でも阿南に次ぐ業務上重要な駅で、利用者は決して多くないが駅員が配置されて、運転士等の駅務以外の社員が何人か見かけた。利用者もどんどん減っており、牟岐発車の段階でお客はたったの4人。

鯖瀬(さばせ・M25)はホームのすぐ先はトンネルだ。やっと進行方向左側に海がチラチラと見えだす。浅川(M26)は高台の上にある駅で、狭い所に住宅が集中する。

★牟岐線は阿波海南駅までになる?牟岐線と阿佐海岸鉄道の関係とは

↑浅川~阿波海南(M27)

↑阿波海南駅は海陽町の中心部で、列車交換は出来ない構造のホーム。駅前にはコンビニ(ローソン)がある。実は将来的に牟岐線の終着駅が阿波海南駅になる事が決まっている。これは現行で終着駅の海部駅で接続する阿佐海岸鉄道が大きく関係している。2020年度から阿佐海岸鉄道はDMVによる運行に切り替える予定で、その運行区間が阿波海南駅(つまり海陽町の中心部)から甲浦駅を経由して高知県東洋町の中心部まで。需要を考えれば妥当な運行系統で、阿波海南~海部がJR四国、海部~甲浦が阿佐海岸鉄道と言う2社またぎになると運賃が高くなるし、線路維持や運行上の細かい取り決め等会社が異なればいろいろと不都合が生じる。そこで阿波海南~海部間はJR四国による営業を終了して阿佐海岸鉄道に移管する。そうなると牟岐線としては同区間が廃止となるため、JR四国の乗りつぶし・完乗する距離や駅間はわずかだが短くなるのだ。

簡単に牟岐線と阿佐海岸鉄道の関係を見ると、国鉄時代の1973年に海部まで牟岐線が出来て、19年後の1992年になって阿佐海岸鉄道により海部~甲浦間が開業。海部からの延伸工事は牟岐線が出来た後も続いていたが、国鉄再建法により1980年に工事が凍結。この時点でほとんど完成していた。1988年に徳島県等が第三セクター方式で阿佐海岸鉄道を設立し、1992年から営業を開始。国鉄分割民営化以降に、建設工事の凍結が解除された唯一の鉄道建設公団が作ったローカル線であったりもする。開業から20年ほどは特急「むろと」等の特急が乗り入れていたが今は廃止され、普通列車だけが牟岐線と阿佐海岸鉄道で直通していた。だが牟岐線の減便に合わせて2019年3月のダイヤ改正で廃止。それ以降は海部駅で折り返し運転となっている。駅番号は徳島からの通し番号になっており、路線が異なるのでアルファベット表記こそは異なるが、阿佐海岸鉄道に入って海部の次の宍喰(ししくい)がAK29、甲浦がAK30となっている。

阿佐海岸鉄道は2020年からDMVによる運行に切り替える。理由は災害対策だと言う。南海トラフ地震で並走する国道55号が被災すると言われており、阿佐海岸鉄道は高架のトンネルのため地震で津波が襲来しても被害を受けるリスクは低いとされる。並走する国道が被災した際の交通手段の確保と、次のブログでも書くが甲浦駅周辺は「何もない」ので、甲浦駅からの二次交通が必然的に必要となる。列車とバスを別々に用意するのではなく、列車とバスを一体的に運行できた方がメリットなのだ。DMVはJR北海道が開発したが、すでに同社は実用化を断念しており、DMVが営業運転する国内初の事例となりそうだ。果たして人口減少の田舎でDMVと言う革新的な乗り物が登場すると、人々の生活にどのような変化をもたらされて、交流人口も拡大するのであろうか?この辺の変化が私は気になる。

↑海部(M28・AK28)まで乗ったのは私ともう1人の同業者(鉄道ファン、乗り鉄)だけだった。高架線の上にホームがある2面2線のシンプルな構造だが、線路はまだまだ続いている。JR四国の列車は海部から先に入る事は出来ないため、阿佐海岸鉄道の列車に乗り継ぐしかない。当然JRではないため青春18きっぷを使うことは出来ず「課金」となる。冷たい雨が降りしきる中、トンネルの中から光が見えてきた

9回目に続く(3月3日公開)

【2019年12月乗車記/DMVが牟岐線を走る??海部駅で接続する阿佐海岸鉄道とは?】JR完乗を目指せ!⑨

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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