【電光表示板の案内だけで十分な時代?「JR東海アプリ」のリリースまだ?】JR東海静岡支社管内における「駅配布の紙の時刻表」終了する理由は?

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JR東海静岡支社管内では2020年3月ダイヤ改正から「駅配布の紙の時刻表」を終了する。その理由は?いろんな見方で詳しく考えてみる!一般客は駅の電光表示板(発車案内装置)だけで十分な時代?静岡駅等のそれは2020年1月以降新型になぜか更新?!「JR東海アプリ」なるスマホ向けのアプリをリリースする動きもない!

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もくじ

★JR東海静岡支社「駅配布の紙の時刻表」が終了する?!

JR東海静岡支社が毎年3月のダイヤ改正時、お客に無料で配布している時刻表。ここにはこんな文言が書いてあった。

このJR時刻表は2019年3月16日改正号をもって最後の発行となります

↑なぜ最も基本である「駅配布の無料時刻表」が2019年3月をもって最後となったのだろうか?「紙媒体」と言うのはいくらペーパレス、デジタル媒体(インターネット、パソコン、スマホ)の台頭する時代であっても恒久的に消える事はないはずだ。少なくても「紙の時刻表」はどんな形(分厚い時刻表から駅配布の発車時刻のみ記載の紙1枚だけのものまで)であっても鉄道がある限り毎年継続される事だと思っていた。だがJR東海静岡支社は「駅配布の無料時刻表」を2020年3月ダイヤ改正以降は配布しない事を決めた。

↑2020年3月14日のダイヤ改正以降、静岡駅の駅頭には「折り畳み時刻表を廃止する」と言う案内が出ている。今後はJR東海ホームページから確認してくれ!と。

この時刻表を見るとわかるが、駅の商業施設やJR東海の関連企業等の広告が挿入されているため、制作費用は広告宣伝費から捻出している事だろう。近鉄等の一部私鉄では無料配布する事自体を止めて、時刻表が欲しいならば有料で買ってくれとしている。それでも1冊300円程度なので決して高い金額ではない。近鉄等の私鉄の場合、有料特急は「JTB時刻表」等に時刻や料金の記載があるが、一般列車(急行や各駅停車等)の表記はなくて「〇〇分毎に運転」とアバウトな表現に留まる。それでは困るので、JR同様の書式で全列車の時刻や運転日、列車番号まで記載されている点は近鉄等の私鉄各社の時刻表であっても変わりない。

執筆時点(2020年2月22日)ではJR東海静岡支社が「有料で紙の時刻表」を販売する動きはない。と言うよりもそれは必要なかろう。なぜならば交通新聞社発行の「JR時刻表」がベルマート(JR東海管内の駅売店)ではほぼ確実に販売されているのだ。とは言っても店のスペース等の関係で1キロもある分厚い時刻表の販売はなくて、コンパクトなタイプ(500円程度、概ねJR東海管内全線網羅)に限られる。店によっては数種類の時刻表が販売されている。もちろん毎月発行で常に新しい時刻が掲載されている。

つまり近鉄等の私鉄各社と同じで、「紙の時刻表」が欲しいならば「有料の本タイプの時刻表」を買ってくれ!と言う姿勢にJR東海も方針転換したと言って良い

★首都圏の駅では「駅配布の紙の時刻表」は用意した数全てを配布することが出来ていない?!

東京メトロ出身のジャーナリスト枝久保達也氏がある雑誌(具体名は失念)でこんな記述をしていた

首都圏のある私鉄の関係者に聞いてみると、「駅配布の紙の時刻表」は用意した数全てを捌(さば)く事(配布する事)が出来ていないと言う。お客は紙の時刻表で時刻を確認する事は極端に少なり、今やスマホの乗り換えアプリが紙の時刻表の代わりになっている。そのためこの私鉄では「駅配布の紙の時刻表」を終了して、自社で開発したスマートフォンアプリによる時刻案内等を拡充させている

と言うものだ。東急や小田急では今でも「駅配布の紙の時刻表」は存在するが、それはホーム等にある時刻表をそのまま紙媒体化しているに過ぎない。東急や小田急全線全駅の時刻が網羅されているわけではない。

つまり今や全駅を網羅した「紙の時刻表」は鉄道ファンや旅行好きでもない限り「必要ない」のだ。ハッキリ言えば「スマホの乗り換えアプリ」だけで十分なのだ!

なんとも寂しい話だが、いろんな人に聞いてみると15年くらい前は「紙の時刻表」の見方を知っている人は多かったが、今やその見方を知らない人が増えている。例えば「レ」の意味が分からなかったりする。

★なぜ静岡駅の発車案内装置が新しくなったのか?

↑JR東海静岡支社は2020年1月から静岡駅(写真)や沼津駅等の改札口にある、時刻等を表示する電光表示板(発車案内装置)を新型に更新した。

↑これは2020年1月まで設置していた旧型の発車案内装置。JR東海ではこのタイプが標準でパナソニック製である。

新型と旧型を比較すると、新型の方が画面の大きさが小さいため、遠くから見ると何を表示しているのか?見えない

↑JR北海道新函館北斗駅の在来線改札口~在来線ホームにかけての通路にある発車案内装置(写真右上)。画面のサイズは静岡駅の新型と大きく変わらないと思うが、カラフルに表示しているので遠くから視認しても見えやすい。JR・私鉄問わずにこのようなタイプの発車案内装置を導入している事が多い。

↑JR西日本敦賀駅にある発車案内装置。なぜか正規の発車案内装置を使わずに、それをテレビ画面に映し出して表示している。敦賀駅は北陸新幹線開業により大規模な改造工事中だが、発車案内装置はリニューアルされていない。私個人的な意見としては、この発車案内装置は非常に視認性が悪く、何を表示しているのか?極めて分かりにくい。静岡駅の新型発車案内装置と良い勝負だ。

なぜ静岡駅の発車案内装置は新型になったのだろうか?

一般に発車案内装置の寿命は15~20年程度とされており、JR東日本管内でよく見かけるタイプは”安物”なので寿命そのものが短い事になっているが、近鉄等の一部では30~40年近く使用する事もある。静岡駅の旧型発車案内装置は10年~15年程度だったはずだ。寿命と言えば寿命なのだろうけど、それでも早いような気がする。細かい事はわからないが、発車案内装置はWindowsの基本ソフトが使われている事が多くあって、2020年1月にWindows7の基本サポートが終了。旧型の基本ソフトはそれだったので、サポート終了に合わせる形で旧型の使用も終了し、新型はWindows10等の最新型基本ソフトに対応するため取り換えたのではないか?

「駅配布の紙の時刻表」が終了する事、「静岡駅の新型発車案内装置をなぜ今設置したのか?」について、鉄道友の会の例会の時に情報を持ち合わせていないか?と思っていろんな人に聞いてみたが・・・

知らない、わからない、新しい情報は持っていない

と期待した回答はなし。各会員の関心が薄いという事もあるのかもしれない。

全駅網羅された時刻表は一般利用者には必要ない存在。駅で無料配布するならば、駅だけの案内を拡充すればいい。新型発車案内装置設置はその一環ではないか?

結局は枝久保氏が指摘した首都圏のある私鉄との同じ状況になっている事を裏付けた格好。それは首都圏だけではなく、静岡と言う地方都市でも展開されてしまうご時世になってしまったのだ。今や「地方」と言う定義そのものが消えたような感じもした。

だったら(JR東海静岡支社の)広報に直接聞けば良い。平日だったら連れて行ってやるぞ

確かにその方が手っ取り早い。それは都合が良い時に機会が得られれば、直接静岡支社の担当者にお聞きしたいと思った次第。

★「JR東海アプリ」のリリースまだ?

【「JR東海アプリ」やらないの?】JR東海がやっとリアルタイム運行情報公開へ(2019年3月14日当ブログ)

↑こちらでも述べたが、「駅配布の紙の時刻表」を廃止する代わりに「JR東海アプリ」なるスマホ向けの案内サービスをリリース(登場)すると、昨年(2019年)の今頃期待したが、この記事を執筆した段階(2020年2月22日)では、公式にそれがリリースされる事は明らかにされていない。という事は2020年度もそのリリースは期待できないか?

JR東日本は「JR東日本アプリ」、JR九州も名前は忘れたが専用のアプリがあり、それぞれ駅頭や列車内で盛んに宣伝している。首都圏特有のものとして、私鉄各社も独自のアプリが存在するが各社別に細かくアプリがあると使い勝手が悪い。そこでJR東日本をはじめ首都圏の私鉄各社(全部で10社だと思った)の案内サービスを統合したアプリがリリースされている(アプリ名は失念)。もちろん各社別のアプリも別に存在する。

JR東海もインターネットや自社ホームページで、運行情報、時刻表、宣伝やお知らせも公開している。私個人は必要に応じて、ネットブラウザを開く→JR東海ホームページ→見たい内容(運行情報や宣伝など)と言う順番で確認しているが、そんな人は少ないんだと思う。なぜならば「面倒」。アプリならば1回画面を触るだけですぐに表示されるので簡単なのだ。今やユーザーの多くは「簡単表示」を強く求める。中には「これこそ生産性向上だ」と偏屈な理論をぶつける者もいるほどだ。JR東海はそのようなアプリをリリースしていないので、やっている事が「時代遅れ」の感じがする。今や首都圏の鉄道会社で「アプリなし」なんて小さい所を除けば「ない」のだ。

★最後に

「JR東海アプリ」をリリースする事は当分ないだろう。「駅配布の紙の時刻表」を終了する理由は当然と言えば当然の流れだが、それと連動して静岡駅等の発車案内装置を新型に変更したようにも見える。みなさんは、このことについて詳しい事を知っているだろうか?知っていたら是非コメント願いたい。

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KH8000

ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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