【2019年12月乗車記/曲線でも突っ走るので乗り物酔いしやすい?】JR四国2600系特急うずしお(高松→徳島)に乗る

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2019年12月乗車記。JR四国の新型特急車両2600系、特急うずしお11号高松→徳島間に乗る。そもそも2600系とはどんな車両なのか?高徳線では曲線(カーブ)が多い路線だが、空気ばね制御の車両である2600系の実質的な乗り心地・走り方は振り子車両と同じ。曲線で速度低下する事なく突っ走るので乗り物酔いしやすい?

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★JR四国2600系とは?

【乗車日】2019年12月22日(日)

【列車番号】3011D(うずしお11号徳島行き)

【時刻】高松(T28)11:06→徳島(T00)12:15

【車両】JR四国2600系の2652+2602

【停車駅】栗林、屋島、志度、三本松、引田、板野、池谷

https://twitter.com/TheKH8000Show/status/1208578088000319488?s=20
https://twitter.com/TheKH8000Show/status/1208585726440292352?s=20

JR四国は古くなった2000系気動車を段階的に新車に置き換えている。2017年に登場したのが2600系気動車。2両×2編成=4両が川崎重工業からJR四国に納車されたが、結論から言ってこれ以上両数が増える事がない「希少形式」になりそうだ。

JR四国は当初どの路線で運行するか決めなかった。これは無計画でやっているのではなくて、納車後に管内の路線で試運転を行い性能的に2600系が適任とされる路線に営業運転に投入し、それ次第で量産車を入れる・入れないことを決めたのだ。その結果曲線が連続する土讃線では、空気ばね制御に用いる空気容量の確保に課題がある事が判明。車両のスペックそのものは新幹線N700系や中央東線「あずさ」でも実績のある空気ばね制御だ。簡単に言えば曲線でも速度を落とさずに走行可能な「振り子車両」の一種であるが、空気ばねと言う車体を支えるための”風船”の中に空気を出し入れする。曲線通過時に車体を傾ける事により、製造費や維持費が高価になる振り子車両の代用とも言えるものだが、土讃線で試験してみたら曲線で車体を傾けると”風船”の中に入ってほしい空気の量と実際に入った空気の量が異なったため、思った以上に車体を傾ける事が難しかったのであろう(誤りがあれば指摘されたい)

結局は改良型の「2700系」が2019年8月に登場し、こちらは車体を傾ける方式を振り子式に戻した。今後は2000系の置き換え車両は2700系になる見込みで、2020年度までに40両を導入するとしている。実際の運用では2両~7両まであるため、気動車特有の”デコボコ編成”が繁忙期の「南風」を中心にすでに見られている。

2600系は車体を傾ける事に大きな支障がなかった高徳線の「うずしお」を中心に運用される事になった。本音は「新車チェック」をしたかったので、2700系に乗りたかったが乗った日の予定の都合でそれは無理になってしまい、代わりに”一世代前”の2600系に乗る事になったのだ。

↑高松までは「青春18きっぷ」で乗ったため、高松~徳島間の「うずしお11号」に乗るために”特急課金”した。乗車券1,470円+自由席特急券1,200円=2,670円であった。偶然私が購入した場所だけの話かもしれないが、高松駅には近距離乗車券の券売機よりも特急用の券売機の台数が多い。前者が1台で後者が2台。高松周辺に限れば交通系ICカードも使えるので、四国であってもそれが使える地域では紙のきっぷを買う客は少なくなっている証拠だ。

↑2600系を外観からするとJR東日本の特急車両と感じてしまう。特に運転席の構造はE257系に似ている。2600系では踏切事故等に備えてクッシャブルゾーンがあるため、運転席のスペース自体広めになっている。JR四国の特急は2両しかない事が多い。それは輸送量に応じた対応で「うずしお」は基本的に2両か3両である。自由席は2両中1,5両で、徳島方の1号車1列目~4列目だけが指定席。残りの5列目~13列目は自由席だ。指定席と自由席を仕切る板は一切なく、前から整然と座席が連なる。指定席部分だけ枕カバーの柄と色が異なる。2600系では棚にランプが搭載されており、これが点灯した座席は指定席である事を強調している。似たようなものはJR東日本E657系特急「ひたち」等にもあるが、こちらは色合いによって予約が入っている・入っていないを示す目的で、2600系の指定席は予約状況によりランプの色が変わるのだろうか?

↑一部指定席の2号車。天井に指定席と自由席の座席番号を示す案内があるが、意外と存在に気付かない。

↑指定席はカバーで表示。マクラ付きの座席でJR東日本の特急車両と似たようなタイプに見える

↑一方で自由席。特に「自由席」という表示はない。全席に電源コンセント(プラグ式)が搭載されており、スマホを充電しておく。今や必要な装備なのだ。

↑棚は大きい。形や容量的にはJR北海道の789系やキハ261系と同等にも見えてくる。載せようと思えばスーツケースを置く事も出来るのだろうか?私はそれを持つ主義ではないので関係ない話だが。ドアチャイムは新幹線N700系と全く同じであった。

JR四国オリジナルの面も見られる一方、細かく装備品を見てみるとJR他社で実績のあるものを搭載しており”良いとこどり”と言った感じ。逆に言うとJR四国が自社の特急のためだけに座席等の細かな装備費を最初から開発するだけの費用は用意出来ないので、そういう所は他社でも実績のあるものをそのまま使えばコストダウンも図っている。

★曲線でも速度低下する事なく突っ走る2600系!乗り物酔いを誘発しやすかったりする?

高松を発車。すぐに大音量で自動放送が入る。声の主はBSS山陰放送の森谷佳奈アナ(と言いたくなる)声優の森谷真弓さんで東京メトロの自動放送でもおなじみ。このあとGoogleMapsを使ったのだが音声案内の声が極めて似ていた。公にはシークレットにされているGoogleMapsの日本語案内は森谷真弓さんに違いない!と改めて思った次第だ。ここが四国なのか?東京なのか?全くわからない感じになったが、「うずしお」は高松周辺は停車駅が多いため車掌がマイク放送する事は少ない。車内に検札にさえも高松発車直後は来ることが出来ない。

↑志度(T19)で高松行き「うずしお10号」と交換。こちらは2700系の3両。車内そのものは2600系と大きく変わらないはずで、変わっているのは走行性能だけである。2600系のマイナーチェンジ車(改良車)と言う位置づけだ。2700系は土讃線以外にも高徳線でも運用が存在する。気になるのはN2000系の存在だが、車齢的に言えばまだ置き換えるには早いので、当分は一定数が「うずしお」で残るのではないか?と私は予想する。

次は三本松(T12)。駅間が長くなるためここでようやく車掌が現れて検札。四国特有のものとして、「特急専用定期券」を持っているお客が多く、きっぷに検札印を押している事が少なかった。

曲線が多いのは高徳線も変わらぬ事。空気ばね傾斜も振り子車両の一種であるため、曲線でも速度低下する事なく進む事が出来る。そのため曲線では速度を維持したまま曲がるためかなり揺れる。曲線通過中に車内を歩いてみると、バランスを崩して転倒しそうになるほどだった。極端に車体傾斜はしていないが、パッと見でも車体が傾いている事がわかった。実質的な乗り心地は振り子車両と同じで、車体全体が”しなる”ような動きをしている。今時の気動車?の特徴なのかエンジンがパワフル!発車時に力行投入するとグイグイと押される感じでスピードアップ!短時間でトップスピードになってしまう!

カタログスペックを見ると「機関出力450馬力×2台」となっている。つまり450馬力のディーゼルエンジンを2台搭載していることになる。これはJR北海道のキハ261系1000番台等と同じ。特急車両ではディーゼルエンジン2台搭載が多いが、一般車両(主に普通列車で使用)では1台しか搭載しないことが多い。そこまでのパワーは求めていないという事か。

↑徳島県に入って阿波大宮(T08)で高松行きの「うずしお12号」と交換。「うずしお11号」は運転停車する。すれ違った「うずしお」は2本とも2700系。「うずしお」の7割程度は2600・2700系で運用されており、意外とN2000系による運用が少ない。変わったところでは1往復だけ国鉄型のキハ185系による「うずしお」もあったりする。

香川県内では下車するお客が多かったが、徳島県内に入ってからは少ないながらも乗車するお客もいる。「うずしお」が普通列車の代わりに使われている側面もあるためか、30キロまでならば330円、50キロまでならば530円と自由席特急券の料金自体を安くしている。

JR他社の”良いとこどり”+自社デザイナーによる戦略的なデザイン=四国らしさを演出していると感じた。自社デザイナーと言うのは、JR九州のように外部から招き入れているのではなくて、JR四国で雇用されているデザイン専属の社員が1から作り上げているのだ。「他社でもよくある車両」ではなく、「オンリーワンの車両」に仕上がっているのが2600系・2700系だ。今後間違えなく後者は四国各地の非電化路線で活躍する事であろう。私もそうだが「乗り物酔い」しやすい人には乗る事はオススメ出来ない車両。曲線でも速度低下する事なく突っ走るので、車内の揺れや車体傾斜車両特有の”しなる”感じが「乗り物酔い」を誘発・悪化させている。381系特急「やくも」のような最悪なレベルでもないし、車内にエチケット袋があるわけでもなければ、乗り物酔いする客が多発する事態にもなっていないが、乗り物酔いしやすい人は事前に薬を飲んでおく・体調を整える等の”準備と覚悟がいる列車”なのかもしれない。

★慌ただしい徳島駅

↑徳島駅には改札前の1番のりばに着く。12:15着であったが高松駅ほどノンビリ出来ない。既に折り返しとなる「うずしお14号」のお客が待っていた。発車時刻は12:24なのでたったの9分で折り返す。その間に座席転換や車内清掃があるため、かなり無茶な運用だ。徳島駅は徳島車両所と併設しているので一旦引き上げると言う考えもなくはないが、じっくりとした整備は高松でやると言う考えで、徳島では必要最小限に留めておき、すぐに折り返すことによって少ない車両で多くの列車を運行するという「運用効率のアップ」「回転率を上げる」狙いがあるのだろう。悪く言えば「コキ扱う」ということでもあるが。

↑徳島駅近くの踏切を通る2700系。基本的な外観は変わっていないが、ライトの下の部分が黄色ラインが入っているので、スピード感・明るさを感じさせる。JR四国では私鉄各社のように「顔」の部分に車両の番号がハッキリと書いてある事が特徴で、JR他社ではあまり見られない。この数字だけで2600系・2700系の区別が可能だが、中には「2800番台」を称する車両もあってこれは2700系の仲間になる。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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