【211系の日】JR東海静岡支社の211系基本的な事から315系導入に伴う引退時期の予想まで!211系を語る!
2月11日は「211系の日」である。JR東海静岡支社管内における211系(5000番台・6000番台)の基本的なこと、最近起きている微妙な変化、新型車両315系導入によりわかった211系の引退開始時期の予想まで、静岡地区の211系について詳しく述べる
今日は2月11日。「211系の日」。
鉄道ブログでは、日付と形式を合わせた事がネタになる事が多く、例えば1月15日ならば「115系の日」、3月13日ならば「313系の日」等なる。
「211系の日」と言う事もあって、今回は静岡地区の211系の事について、いろいろと書かせてもらう。(JR東日本の211系については書かない)
みなさん気になるのが211系の引退時期であろうが、新型車両の315系が2021年~2025年にかけて導入されるため、早ければ2021年から211系の引退開始か?
【211系置き換え車両は313系を増やさず】JR東海の新型車両「315系」がどうなるか?予想する!
↑こちらも参照されたい。
もくじ
★静岡地区211系の基本的な事

↑2両のGG編成(9本ある)。写真は静岡運輸区で定期検査を受けるGG4編成。2両単独で営業に就く事はほとんどなく、3両の211系や313系(2両・3両とも)と連結して営業に就く事が前提のため、「増結用」と言う立場。昔は2両単独で東海道線で営業に就いた事もあるが、今は後術する一部を除き廃止。静岡~島田の昼間の列車で2両になった時、この列車に限り大混雑しお客からの評判も悪かったため廃止した経緯がある。

↑3両のLL編成とSS編成。いずれも5000番台で、LL編成は2006年に大垣からの移籍車で20本ある。SS編成は静岡生え抜きで11本ある。静岡地区の東海道線に乗っていると、313系よりも数がそもそも多い211系に乗るチャンスが必然的に多い。
GG・LL・SS編成は基本的に共通運用。
東海道線の熱海~豊橋、御殿場線全線と身延線富士~西富士宮が運用区間。
GG編成は2両単独で運用する事が少なく、沼津~三島のような短距離列車程度。
ほとんどはLL・SS編成や313系との併結が基本。東海道線では4・5・7・8両となればGG編成に乗れる機会が高くなる。立場としては、LL・SS編成や313系の”増結用”と言う位置付けだ。
ワンマン運転を考慮した作りなのか?連結面の仕切りドアガラスがLL・SS編成より大きく、車内の見通しがきく。
なお、GG編成にはワンマン運転機器は設置されていない。
LL・SS編成は単独運用される事が多く、日中はその可能性が高くなる。211系にはトイレがない。313系と併結される理由はトイレを確保するためである。
4両以上では313系との併結が基本になるが、一部は211系単独になる事も少なからずある。
また、静岡地区の211系の全てと313系のほとんどが座席はロングシート。
名古屋地区とは違い静岡ではクロスシートに縁がない。
一応は、掛川~豊橋の一部列車はクロスシートの313系(大垣車)が来るが、掛川から東は早朝と深夜の1本を除き完全にそれとは無縁になる。
211系のほとんどは、東海道線と御殿場線で運行されていると考えて良い。
身延線でも一応走っているが、運転区間が静岡県内に限られるし、時間帯も朝や夜のみ。それも313系との併結だ

↑身延線では313系3000番台(V編成)が基本となる。3両だと2600番台(N編成)になる事が多い。
211系を同線で積極的に使用しない理由は、ワンマン運転が多い事に加えて、山梨県内ではトンネル断面が小さい等の設備上の理由で入線が事実上不可能。静岡県内の身延線でも211系の入線は一部の列車に限定。
GG・SS編成の一部は一応入線可能だが、あくまでも臨時的なものと考えて良い。
★引退が近くなってきた静岡の211系!微妙な更新は見られるが・・・
設計図面上は国鉄型に分類される。JR東海の211系が国鉄時代に製造されたのは0番台の8両だけで、残りは全て同社発足後に製造。
図面をそのまま使っただけに過ぎない。
実質的には「JR型」である。
1988年~1991年にかけて製造され、静岡・大垣・神領に配置。
大垣の車両は2006年~2007年に全てが静岡に移籍。大垣でなくなった分は新車の313系(クロスシート)になっている。
JR東海の在来線車両は30年前後で置き換える事が多い。
それに従えば、2018年から引退が始まって良い事になる。JR東海は2020年1月に新型車両315系導入を明らかにした。それによると2021年から導入開始としているので、早くても同年には211系の引退開始という事になる。
静岡地区の211系は数えきれないほど乗った(恐らく1,500回以上)が、最近のると「疲れ」とか台車から「ガタツキ」、モーターからは変な音も目立つようになってきた。それでも「まだ走れる」状況だ。
見た感じは、新しいように見えるが、走行機器類は老朽化が進んでいる。これはかつてあった”同級生”の371系の末期と同じ現象だ。
311系よりは状態が良いので、キハ40等と同じく海外輸出になったり、119系のように国内の地方私鉄への移籍も考えられる。一部車両は全般検査(車検)を最近多数受けており、車検有効期限が残っている中での引退となる車両が多いだろう。特に台車(足回り)や窓ガラス(詳細後術)等新しく更新しているので、中小私鉄は欲しがるのかもしれない。211系は20メートル車なので入線できる私鉄は限られてしまうが、中小私鉄への移籍があってもおかしくないだろう。
JR東海も古くなった車両を海外・地方私鉄へ売り出すビジネスを始めたので、次の”商品”として211系を検討しているに違いないだろう。 119系が福井県のえちぜん鉄道に移籍した前例もあるので、JR東海から引退しても他社で元気に活躍する姿を見たい所。個人的には大井川鐵道がGG編成を2本程度買ってくれれば、嬉しいと思う今日この頃。
最近は窓ガラスを新しく更新している。車両によっては外や中の様子が全く見えないほど汚れているが、私が飯田線の車掌から間接的に聴いた話によれば、これは汚れではなく経年劣化によるもの、”木の枝にこすったり”して積もり積もった傷が原因なんだと言う。抜本的な解決方法は窓ガラスを取り換えるしかなく、決してコストも安くないためそう簡単に出来る事でない・・・とその事について質問した別のお客に教えていた。
とは言ってもそのままにする事が出来ないため、劣化がひどい車両については窓ガラスを新しくしている車両も出現している。例えばモハ210-5030の窓ガラスは、見違えるほどキレイで、外から見れば明るい雰囲気を演出できるようになっている。
JR東海としても車両の維持管理はJR他社と比べればトップクラスのレベルの高さで、京阪や近鉄と言った関西私鉄のその高さと同じくらいだったりもする。30年経過した車両であるが、「本当に30年前の車両か?!」と思うほどキレイ!古さを感じさせない。改造ながらも車イススペースとドアチャイムは搭載しているが、トイレは改造でも設置が見送られ、代わりに5両や6両になる場合はトイレ付の313系連結で対応している。
★静岡の211系はいつ引退するのか?
前述のとおり、315系導入が始まる2021年から段階的に211系の引退が行われるだろう。早ければ来年(2021年)から引退が始まる事になった。
静岡地区で211系に乗ることが出来るのは、どんなに長くても2025年まで残り5年しかないという事になった。
211系引退=静岡地区のトイレなし問題が解決という事にもなる。315系にはトイレを搭載する事が決まっているからだ。いろんな推測があるが、仮に315系が静岡地区に一切投入されず、名古屋地区からの313系の移籍で済ませる場合であっても、既にそれにはトイレが搭載されているため、211系だけで運行される「トイレなし列車」は完全に消えることを意味するのだ。
みなさんの予想や考えも披露されたい。
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