【2017年11月乗車記/名古屋から高速バスで出雲→山陰本線アクアライナー→江津から歩いて江津本町と千金に】三江線廃止までの”参考”になる記録㉚

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2017年11月乗車記。この時から三江線は廃線間際の駆け込み需要で、各列車混雑が激しくなった。この当時の問題点を頭の中に入れた上で、中国JRバスの夜行高速バスで出雲へ。山陰本線アクアライナーで江津に入って三江線に。時間があったため、江津本町駅と千金駅は徒歩で訪問した。千金駅がナント!隠れた秘境駅だった!

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前回までの続きは下記をクリック

JR西日本が三江線を廃止した理由

【まずは尾関山駅へ】三江線廃止までの”参考”になる記録①

【2016年3月の乗車記と車窓422D三次→浜原/単行でもお客はたったの5人】三江線廃止までの”参考”になる記録②

【2016年3月の乗車記と車窓422D浜原→江津/わずかな人しか乗らない】三江線廃止までの”参考”になる記録③

【2017年3月再び尾関山駅へ】三江線廃止までの”参考”になる記録④

【2017年3月乗車記/432D尾関山→式敷/大混雑429D式敷→三次】三江線廃止までの”参考”になる記録⑤

【2017年3月乗車記/廃止決定後の422D三次→口羽は早朝でも空いていない!】三江線廃止までの”参考”になる記録⑥

【乗車記/初めて行った天空の駅宇都井駅】三江線廃止までの”参考”になる記録⑦

【2017年3月乗車記/普通列車も通過する長谷駅と三江線未来のために】三江線廃止までの”参考”になる記録⑧

【2017年3月乗車記/最混雑列車424D船佐→石見川本】三江線廃止までの”参考”になる記録⑨

【2017年3月乗車記/初めての石見川本駅のゴールデンタイム】三江線廃止までの”参考”になる記録⑩

【2017年3月乗車記/426D石見川本→川戸/川戸駅交換設備が消えた跡】三江線廃止までの”参考”になる記録⑪

【2017年3月乗車記/三次行きの最混雑列車?429D川戸→石見簗瀬】三江線廃止までの”参考”になる記録⑫

【2017年3月乗車記/430D石見簗瀬→江津の石見神楽トレイン】三江線廃止までの”参考”になる記録⑬

【2017年7月乗車記/夏に乗車してわかった事/レール温度上昇で運休?】三江線廃止までの”参考”になる記録⑭

【2017年7月乗車記/高速バス「石見銀山号」で広島から因原・石見川本へ簡単アクセス!】三江線廃止までの”参考”になる記録⑮

【2017年7月乗車記/因原駅に三江線と名乗る運送会社が同居】三江線廃止までの”参考”になる記録⑯

【2017年7月乗車記/因原→鹿賀を歩く。絶景!絵に描いた駅】三江線廃止までの”参考”になる記録⑰

【2017年7月乗車記/426D鹿賀→川平、哀愁ある駅川平、水分確保に苦労】三江線廃止までの”参考”になる記録⑱

【2017年7月乗車記/前面展望動画撮影人気列車?429D川平→浜原】三江線廃止までの”参考”になる記録⑲

【2017年7月乗車記/レール温度上昇で429D浜原→三次で遅れ発生】三江線廃止までの”参考”になる記録⑳

【2017年7月乗車記/三次周辺も明るい422D/宇都井でサービス停車】三江線廃止までの”参考”になる記録㉑

【2017年7月乗車記/江の川が手前にある潮駅/423Dで三次方面へ】三江線廃止までの”参考”になる記録㉒

【2017年7月乗車記/天空の駅宇都井に近鉄からのお知らせ?】三江線廃止までの”参考”になる記録23

【2017年7月乗車記/宇都井から徒歩で口羽へ…は無理で伊賀和志へ】三江線廃止までの”参考”になる記録㉔

【2017年7月乗車記/リアル鉄子登場!最混雑列車424D伊賀和志→石見川本】三江線廃止までの”参考”になる記録㉕

【2017年7月乗車記/規模縮小?石見川本駅のゴールデンタイム】三江線廃止までの”参考”になる記録㉖

【2017年7月乗車記/425D石見川本→粕淵/立派な街の粕淵】三江線廃止までの”参考”になる記録㉗

【2017年7月乗車記/浜原駅での連結作業を見る】三江線廃止までの”参考”になる記録㉘

【2017年7月乗車記/交換設備未使用の石見都賀/三次行き最終433D】三江線廃止までの”参考”になる記録㉙

★廃止間際に異常なほどの大混雑になった三江線

さらに紅葉の時期と重なった事もあり、旅行ツアーによるまとまったお客が乗車するようになったため、キハ120の2両ではとても乗車出来ない人数が三江線に押し寄せている。
JR西日本の諸々の事情により、増発・増結が困難な状態で、廃止日まで続くと私は思っている。

廃止まで残り112日に迫った。いよいよここに来て「ガラガラの三江線」ではなく、「大混雑の三江線」になってしまった。

2017年11月に三江線に乗って思ったのが、遠方からの同業者(鉄道ファン)や旅行ツアー参加者が9割以上を占めて、地元の日常的な利用者は1割もいない。
公共交通として考えた時に、とっくの昔に破綻していると思うしかなかった事。廃止は妥当と。

しかも、三江線とセットで乗車しようとしたバスがなぜか時刻通りに来ず、乗車出来なかったと言う前代未聞の事態も発生。荒れに荒れた遠征であった。
公共交通の存在やあり方そのものを事実上否定したようにしか私には見えなかった。

だが、乗車する人は「三江線に乗車する事」自体を楽しんでおり、途中下車する人は極少数。
私のような「降り鉄」とも言われる三江線全駅乗下車制覇を目指す”猛者”以外は、地元の人でさえ利用しない駅が多い事も三江線の特徴だ。
なんかの本かネットで、「三江線途中駅で下車して旅行する事は難しい」と言う記述を最近見かけた。まさにこれが正しい。限られた列車本数の中で乗下車するのは、「時刻表とにらめっこ」しないと効率的に多くの駅を訪問する事が出来ない。計画作成も容易ではない。変更に次ぐ変更で、当日現場で気が変わって、訪問(乗車)パターンが変わる事もあるが、それでも行動範囲は限定されるのが、都市との大きな違いだ。

そこで、当ブログでは三江線廃止までの間、三江線途中駅で乗車と下車を繰り返し、特徴や魅力を説明。
しかし、それでも全駅訪問は不可能と思っている。主要の駅に限り乗下車を繰り返し、今回も初めて訪問した駅を増やした。
三江線は紅葉が素晴らしく、「三江線に乗るなら秋」と地元もパンフレット等で宣伝するほど。最後の秋の三江線はどのような姿を見せてくれるのであろうか?

★今回も普通乗車券で三江線を乗り歩き。江津駅は意外にも三江線同士の列車交換出来ない

【乗車日】2017年11月24日(金)

【列車番号】3453D(山陰本線快速アクアライナー益田行き)

【車両】キハ126-1002

【備考】時刻、描写等は全て当時のもの

↑三江線に乗るための送り込みは、夜行高速バスを有効活用した事が多かった。この時は、前日の名古屋駅21:30発の出雲市駅行きの「米子松江出雲ドリーム名古屋号」(中国JRバスいすゞガーラ、島根200か611、641-8907、夜行仕様3列座席)で出雲市まで。

↑2017年7月に引き続き、普通の乗車券を乗るごとに買った。
JR西日本は、三江線全駅の記念入場券を枚数限定で販売しているが、「三江線廃止記念 三江線乗り放題乗車券」と称する乗り放題きっぷは存在しなかった。
JR北海道が江差線や留萌線を廃止する直前にこの手のきっぷを販売したが、JR西日本もやるのだろうか?
結局の所、三江線に乗車する場合は、普通の乗車券か「18きっぷ」を使うしかない。
(※京阪神地区から三江線一部が乗り放題になる企画きっぷもあるが、全線乗車不可である事や利用に制限があるため、このきっぷについては対象から除外した)

今回は11月24日(金)と11月25日(土)の2日間実施し、24日は出雲市→三次(山陰線→三江線)の片道乗車券を購入し途中下車を繰り返した。25日は乗車するごとに車内で直接運賃を支払う事にした。

↑山陰線の3453D快速「アクアライナー」で江津に到着。キハ126系だ。これが三江線入線実績はあるものの全て臨時列車。最近も「石見神楽トレイン」(キハ126-1002)が入線したらしい。
定期列車では全て浜田鉄道部(米ハタ)のキハ120のみ。アクアライナーは3番のりばに入ったが、このホーム本来は三江線が使用する線路。逆に言えば、この時間帯は三江線の運行がない事を示す。

↑3番のりばからつながっている線路は右側が三江線、左側が山陰線出雲市方面。両方とも進入不可である事を示す。
江津駅も三江線の立場で見れば、交換不可駅の扱い。なぜならば、江津駅の1・2番のりばから配線上三江線への進入が出来ない。三江線同士の列車を交換させるならば、山陰線で浜田方面へ1駅進み次の都野津となる。

↑三江線のダイヤはこんなにも少ない。
江津駅5:53発の423Dのあとは、12:34発の425Dまで発車する列車がない。しかも425Dは浜原止まりで、三次方面に行きたい場合は15:15発の429Dまで待たねばならない。
この時点で時刻は11:00。425Dを待つと長くなるため、歩いて江津本町、千金(ちがね)へ先行する事に。
今回使用したのは出雲市→三次の片道乗車券。後戻りは不可で後戻りした後に同じ区間を2度乗ると別途運賃が必要。片道100kmを越えているので、途中下車は後戻りさえしなければ何回でも可能。途中下車した駅から徒歩等の方法で進んで、先の駅から再乗車しても問題ない。但しこの場合乗車しない区間(この場合江津~千金が該当)の運賃の払い戻しは受ける事が出来ない。

↑直営駅であるが、お客は誰も居ない。

★小さな山に囲まれた江津本町は駅が隠れた場所にあるので、意外と存在が薄く行きにくい

↑江の川の河口は江津駅から徒歩10分もあれば十分たどり着ける。
イメージする江の川は水量が少なく、途中で急カーブする激しい川と言うもの。しかし実際に見たのは、海水も混じった水量の多い川で、どこが海と川の境界なのかよくわからない。

↑江の川の河口は交通の要で、船が何隻も停泊しているし、山陰線、国道9号線(現道)、江津道路の橋が架かる。
基本的には江の川の堤防沿いに沿って歩けばよく、歩道が整備されているが橋に分断されるかのように途切れ途切れとなる。そこは下の道に出る必要がある。

↑江津道路を越えた辺りからは、三江線の車窓でも楽しめる江の川に沿った山が見えてきた。しかも、赤く染まっておりちょうどこの頃が紅葉の見ごろであった。

↑三江線は江津駅構内を右カーブして、小さな山の外側を通って、抜けるとこのように見通しのいい部分に。

↑三江線のガードを越えると江津本町の街並み。決して大きくはない。「天領江津本町甍(いらか)街道」である。郵便局に昔ながらの町並みが広がっており、山の頂には神社もある。中には廃墟となった建物もあって、「衰退しているんだな」と思ってしまった次第。
面積としては決して広くなく、しばらくすると小高い山。これがちょっとした峠でこの小高い山を越えると街の雰囲気や人の流れが違ってくる。

↑江津本町駅に行くには、島根県道112号線に入る。クルマ1台が通れるくらいのスペースしかなくて、駅を示す道路看板もない。金曜正午前なので、業者のクルマ、生活する人のクルマが時々通る。思ったよりも交通量は多い。

↑山と山が囲まれた薄暗い所を通る。県道をまたぐように何らかのパイプラインも通る。

↑江津本町駅周辺は、本当に何もない。近くに駅があるのに、近寄りたくなる要素が感じられない。それは山が駅を分断した結果であるが、もし昔ながらの町並みの所に駅があれば、かなり便利だったに違いない。立地している場所があまりにも悪い。

↑ホームから江の川が直接見る事が出来る駅で、三江線では意外と少ない。他に出てくるのが、潮や長谷くらいしかない。

★「三江線トップクラスの秘境駅」千金

次は千金(ちがね)。「千の金」と書いて千金。栃木県の烏山線に「大金」(おおがね)と言う駅があるが、要は「お金に恵まれた」縁起の良い駅名だ。大金には行った事があるが、訪問後”大金”に恵まれる事は当然?なかった。
事前にGoogleMapsで千金駅の周辺を見ると、「本当に何もない」。連絡道路から多少離れており、「三江線トップクラスの秘境駅」と私は思っている。アクセスが難しく、江津本町から遠いかと思ったが、経路検索すると「2,2km徒歩33分」と予想以上に近かった。

↑島根県道112号は江の川の堤防のような役割をした道路だ。クルマが1,5台程度通れる幅員しかない道路で、対向車両同士のすれ違いはやや大変だ。江津本町付近と同じく、時々業者のクルマや地元の人のクルマが通るが、決して台数は多くない。
三江線も県道に沿った線形で、三江線の隣は今にも崩れそうな崖だ。江の川と山の間の狭い場所に道路と鉄道を通しているため、他に建物等を設置する余計なスペースがない事も特徴だ。
季節的な事情なのか三江線線路では落ち葉が多かった。落ち葉は厄介者で、車輪空転を起こす原因のため列車が立ち往生するトラブルも少なくない。最近”落ち葉掃き”された形跡もなければ、その他保線作業が行われた形跡もない。廃止するからこれ以上手入れしなくても良いと言う事か。

↑江の川の河口から約2kmの所で大きく左にカーブする。これに忠実に沿うように県道も三江線もカーブする。

↑県道は山をぐるっと回るように進むが、三江線はトンネル。トンネルも相当古くなっており、やはり何らかの手入れされた形跡がない。この区間の三江線は1674mにわたり30km/hの徐行。江津本町~千金は2,3kmしかないのに6分もかかるのは、この徐行が影響している。

↑県道から三江線が離れて、やや道が広くなってきた。線形や地形も平坦になり田んぼが広がってきた。しかし、人の気配が感じられない。
GoogleMapsの案内に従い、写真の角を右に曲がる。これが千金駅の入口。道路看板は全くない。この案内がないと確実に通り過ぎているだろう。

↑県道から千金駅への連絡道路からは、山と田んぼしかない紅く染まった景色になった。少しずつ冬支度しているようにも見えた。

↑県道から千金駅への連絡道路は途中からオフロード(未舗装の砂利道)になる。江の川の対岸の山は「ハゲ山」になっていた。何らかの採掘でも行われていたのか?気になる所。

↑踏切(警報機+遮断機あり)が見えてくると、千金駅に到着。12:33頃であった。踏切付近に三脚が。列車撮影をするために待っていた同業者で、私を含めて2人しかこの付近には人の姿が確認出来なかった。

↑駅名表と石見神楽の演目(日本武尊・やまとたけるのみこと)を見ておく。何気に駅舎が豪華で、茶色のレンガと言うか壁になっているのが印象的。駅舎は至って普通の待合室で、ここに時刻表や運賃表等が掲示されていた。
特に「千の金」になるような”金目のモノ”はなくて、茶畑?にも囲まれていた。千金駅近くにクルマを止める場所はなく、クルマで近づく事も難しいだろう。
近くに人の姿がほとんど感じられないと言う意味では、「秘境駅」で三江線トップクラスと私は思っている。
アクセス自体はそんなに難しくないので、「秘境度」で言えば低くなるのは仕方ないだろう。
それにしても、地図を見て「アクセスし難い」と思ったが、案外楽であった。すると、踏切から警報機が鳴った。

31回目に続く

【2017年11月乗車記/空いている425D千金→石見川越/石見川越駅前に郵便局】三江線廃止までの”参考”になる記録㉛

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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