なぜ在来線トンネル内では携帯電話・スマホが圏外になって通じないのか?

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在来線のトンネルではスマホ・携帯が圏外になって通じないのか?それは電波が入らないためであるが、なぜか新幹線の長大トンネルや地下鉄では当たり前のように通じる。その理由はなぜか?在来線のトンネルでもスマホ・携帯が通じる日ための対策を国や鉄道会社はやるべき!ということを提唱する!

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もくじ

★在来線のトンネルではスマホ・携帯が通じない😫

東海道線の用宗(CA19)~焼津(CA20)の間には「石部(せきべ)トンネル」と言う全長約2キロのトンネルがある。しかし、石部トンネルに入るとスマホ(携帯電話)の電波が圏外に😫スマホが通じないので、radikoでラジオを聴くようなものならば、途中で切れる😫当然ネット通信を必要とする各種アプリもトンネル内は使えない😫

↑東海道線用宗~焼津間の「石部トンネル」ではスマホ・携帯の電波は通じない(2020年6月現在)。このように石部トンネルに入った途端「圏外」になってしまうので、外部に通信する事が出来なくなる😫

一方で新幹線では、トンネル内でも電波が通じるようになっている事が多く、東北・上越・北陸のように10キロを超えるトンネル内でも普通にスマホが通じる。電波の状態が悪い事はなくて、”電波バリバリバリサン”(今は死語であるが😅)だったりする。一体この”差”は何よ?

★在来線トンネルで電波が通じない理由は?🤔

↑写真は中央東線の甲斐大和~勝沼ぶどう郷にある大日影トンネル。ここはスマホの電波が通じるようになっているらしい。(後術)

そもそもなぜトンネル内で電波が通じないのか?🤔

理由は簡単で、電波が外から入ってこないためである。簡単に言えば、トンネル内は光(太陽光)が入ってこない。これがない所=スマホや携帯の電波も通じないと言う事だ。

しかし、東京等の都市部の地下鉄では当たり前のようにスマホや携帯の電波は通じる😆本来ならば通じないはずである🙄これには下記のサイトが役に立つ。

「スマホの電波対策。地下鉄でも携帯電話やスマートフォンの電波がつながる秘密知ってますか?」(ソフトバンクニュース)

↑こちらを参照されたい。

スマホ・携帯電話の電波は、地上に設置された基地局を介して通信を行う。固定電話では電気のように専用のケーブルが道路沿いの電話線や地下に埋設された電話線で通信を行うのが決定的な違い。

だが地上の基地局だけでは地下鉄線内には電波が通じない。そこで、地下鉄線内のトンネル壁に沿って電話線を線路に並行して設置。これによってスマホ・携帯が通じるようになっているのだ。これは新幹線も同様の理屈である。

「携帯電話の不感対策と課題等」(総務省、2018年11月公表資料)

↑こちらも参照されたい。

2018年現在、スマホ・携帯の電波が通じる確率(人が住んでいる所に限定。これを「人口カバー率」と言う)は99,99%となっている。つまり、日本国内で人が住んでいる場所は、ほぼ全て通じるとしている😲

一方で電波が通じない地域は残りの0,001%となっており、人口に直すと約1,6万人。集落数にすると1,293に過ぎない😲

★なぜ在来線のトンネルでは通じないか?

安倍政権は2020年までに新幹線のトンネル全てでスマホ・携帯が通じるように政策として盛り込んでいる。あくまでも鉄道のトンネルは各旅客鉄道会社の資産・私有地であるため、各社が自前で整備するのではなくて、国が補助する形で促している。主な対象区間は東北新幹線二戸以北、山形新幹線福島~米沢、九州新幹線の出水~鹿児島中央などとなっている。

一応在来線に対しても同じような整備は実施しており、写真の中央東線も高尾~塩山を中心にトンネル連続区間となるため、2012年度までに整備済みとしているが、新幹線とは異なり思うように進んでいないのも実情だ。2013年度以降は事実上の補助打ち切りとなっており、国の支援は期待出来ない。

各旅客鉄道会社の負担で、電波が通じる対策をしないとならず、それは嫌がる傾向なので(「少しくらい通じなくても我慢しろ!」と言うのが原則的な方針)、今後も自前で電波が通じる対策をするとはとても期待出来ないし、やらないだろう。

在来線の長大トンネルは他にも多数あり、10キロを超える「北陸トンネル」(北陸本線)や「頸城トンネル」(えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン)等も未だ電波が通じない😫

特急「サンダーバード」等の車内では北陸トンネルに入る前に「この先携帯電話が通じなくなる」旨の放送が入るほどだ😅北陸トンネルは通過するだけでも10分程度かかる。トンネル内で急停車や信号もあってこれが赤だと発車できないので、トンネル内で長時間”監禁”されることがある😱

前述の石部トンネルでは、2016年に焼津→用宗で私が乗車した列車がトンネル内の信号が赤になって、30分以上もトンネル内で停止する重大事故が起きている😖

理由は、先発列車が用宗駅停車中に急病人発生により救護した影響で、”おかしな閉塞区間の設定”のため、トンネル内で停止したのである😫

そもそもトンネル内に信号がある事自体がおかしい話。北陸トンネルや頸城トンネルのように10キロ超えるトンネルならば、それがあっても良いが、たったの2キロのトンネルで2閉塞にするのはおかしい😫

トンネル内は1閉塞にして、トンネル外(用宗駅近く)に信号機を設置すれば、最低でもトンネル脱出は出来るはずだ。恐らくこれは国鉄時代からあるもので、JRになってからそれを変更するとカネがかかるので、やっていないに過ぎない😫

首都圏ならば、ドアコックを操作して車外に出て、トンネルを歩いてでもトンネルを脱出して、外部へ連絡する猛者が多数出るに違いない!😱

こうなれば、運転再開まで極端に時間がかかるのがオチ。以前常磐線緩行で同じ事(これは綾瀬駅近くだと記憶している)があり、ダイヤが狂った事例があったが、今の人は「スマホ依存」なので、少しでも使えないとパニックに陥る。一種の病気なのだ😫

★東海道線静岡地区では2021年4月から一部トンネルでもスマホ・携帯が通じる!😆

JR東海は、東海道線を走る列車内の携帯電話の電波環境を改善するため、静岡県内の区間の5か所のトンネルで対策工事を実施することになりました。早ければ2021年4月から電波環境が改善する見通しです。

電波環境を改善する対策工事が行われるのは、▼菊川駅と金谷駅の間の新牧の原トンネルと牧の原トンネル、▼焼津駅と用宗駅の間の石部トンネル、▼それに三島駅と函南駅の間の谷田トンネルと観音松トンネルの5か所です。

JR東海によりますと、これらのトンネルでは列車が通過する際に、携帯電話の電波が途絶えることがあるため、利用者の利便性を高めるためトンネル内に中継施設を整備し、電波環境を改善するということです。

工事は、国などの補助金を活用して来年3月にかけて実施し、早ければ2021年4月から電波環境が改善する見通しだということで、JR東海は「お客さまに不便なく携帯電話をご利用頂けることを目指していきたい」としています。

東海道線トンネル電波環境改善へ(2020年6月22日NHK静岡ニュース)https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20200622/3030007352.html

これはJR東海がリニアのように自己資金で整備するのではなくて、国(総務省)から補助金が出るので、これを活用して整備するものである。

JR東海道本線とJR中央本線の8トンネルで携帯電話が使えるように<令和2年度(2020年度)電波遮へい対策事業の補助金交付を決定>(総務省東海総合通信局ホームページ)

↑詳しくはこちらを参照されたい。

あくまでも国からの支援なので、それを受けない他のトンネルは対象外😫例えば東海道線静岡地区では、熱海~函南間の「丹那トンネル」(約8キロ)は圏外のままとなる😫

同じ東海道線でもJR東日本管内の熱海~小田原間もトンネルが連続する区間で、断続的に圏外になる😫ここについても、国からの補助金により静岡地区と同じ時期から整備する事が決まり、こちらも2021年4月からトンネル内でもスマホ・携帯が使えるようになる見込み😇

今後の展開に期待したい。


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ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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