【2017年3月乗車記/大村線長崎→佐世保3232Dキハ66系の快速シーサイドライナー】九州浪漫鉄道物語 ⑫
2017年3月乗車記。長崎からは長崎本線新線・大村線経由で佐世保へ向かう。快速シーサイドライナーと称してキハ66系と言う珍しい車両に乗るが、見た目はキハ47系と変わらない?高架化される事が決まっている前の地上ホームの長崎駅を見る。大村線は大村湾に沿った海が良く見える車窓で、早岐ではスイッチバックも行う
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もくじ
★大村線でしか走っていないキハ66系シーサイドライナー
【乗車日】2017年3月22日
【列車番号】3232D
【時刻】長崎12:04→佐世保13:51
【車両】キハ67-9+キハ66-9
【停車駅】浦上、喜々津、諫早、大村、竹松、川棚、小串郷、ハウステンボス、早岐(はいき)、大塔(だいとう)、日宇(ひう)
【備考】長崎~諫早は長崎線の新線経由。早岐~佐世保は佐世保線。
長崎県と言ったら佐世保の存在も大きいだろう。今も昔も「海軍都市」で軍事上重要なのは変わりない。ラジオやテレビの通販でおなじみの「ジャパネットたかた」も同市に本社がある。
県都長崎と佐世保をダイレクトに結ぶのが、大村線。ダイヤ構成はシンプルで、日中は快速と普通が1本ずつ。
快速は「シーサイドライナー」と称する名前で、長崎線は新線経由、大村線も停車駅を絞っている。



↑長崎駅の改札口を抜けると正面は、行き止まりの線路。九州の西に行く鉄路はここまでである事を示す。厳密に言うとJR最西端の駅はこれから向かう佐世保であるが、線路自体は私鉄の松浦鉄道とつながっている。

↑ホームの一部は車両置き場となっており、415系1500番台やキハ66系の姿があった。駅全体の雰囲気としては函館に近い。

↑行き止まりの線路。ホーム構造はシンプルで、改札口を出て正面に進むか、左に進むかである。段差が皆無で自然とバリアフリーになっている事もポイント。


↑キハ66系は見た限りはキハ47系に似ている。車齢は40年を超過しており、1974~1975年にかけて筑豊・北九州地区の輸送改善のために2両×15本が新造。さまざまな変遷があるが、2001年に筑豊地区電化により長崎地区へ移籍してきた経緯を持つ。現在は大村線での運用が主体である。
車内は転換クロスシートになっており、車端部はロングシートになっている。国鉄世代の一般的な気動車で転クロになっている例は珍しい。ある意味では「乗り得」列車である。
全ての座席が埋まり長崎を発車し、次の浦上でもわずかなお客を集めた。
浦上から先は長崎線の新線で単線ながらも線形が良い。住宅地が続く途中でトンネルに突入。約6kmもある長崎トンネルである。
少しするとトンネルの中で止まった。ここは長崎トンネル内部にある肥前三川信号場で、12:13~12:17までの運転停車。
長崎行きの「かもめ15号」と普通829Mの2列車と交換。両方ともトップスピードで通過した。たった4分の停車時間で対向列車2本もあるのは、長崎地区でもアクロバティックなダイヤだ。
やっと長崎トンネルを抜けて、12:30に着いた喜々津では博多行きの「かもめ22号」に道を譲るため12:35まで停車。
設備の都合上、ダイヤの都合上、快速であっても諫早までの約25kmを40分もかかるのは、長い。諫早ではまとまった下車があった。特急の方が速いが特急料金が発生するので、それを嫌っているお客が多い。私も日常的な利用ならば、特急には乗らない。
意外と諫早からの乗車は少なく、車内は立客が出なかった。
大村湾沿いの海岸線に沿った線形で、ハウステンボス付近までこのような車窓が続く。駅周辺にはまとまった住宅街もある。
ハウステンボスから先は電化で、博多行き特急の「ハウステンボス」(783系)も止まっていたが、大村線は1駅しかない事や次の早岐でスイッチバックする事もあってか、早岐まではワンマンだった。
早岐は2番のりばに着く。佐世保行きはスイッチバックする事なく直進する。運転上の拠点になっている事は今も昔も変わりなく、長崎地区の電車基地もここ。佐世保線に入ると国道35号や国道202号と並行し、ロードサイド店が目立つ、典型的な地方都市の光景。
乗ってくるお客も多く、大村線内を含めて全体的に乗車率の高い列車であった。
13回目に続く。下記リンクをクリック、1月22日公開
【2017年3月乗車記/佐世保線2934M/リニューアルした783系ハウステンボス】九州浪漫鉄道物語 ⑬
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