【2017年7月乗車記/レール温度上昇で429D浜原→三次で遅れ発生】三江線廃止までの”参考”になる記録⑳

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2017年7月乗車記。浜原駅17時06分発の三次行き429Dだが時刻になっても発車しない。この先レール温度上昇のため運転見合わせとなった。三江線では夏の恒例行事であったが、なぜレール温度が上昇すると列車運転出来ないのか?レール温度が下がったため運転再開。しかし遅れを回復する事が出来ない。なぜか?

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前回までの続きは下記をクリック

JR西日本が三江線を廃止した理由

【まずは尾関山駅へ】三江線廃止までの”参考”になる記録①

【2016年3月の乗車記と車窓422D三次→浜原/単行でもお客はたったの5人】三江線廃止までの”参考”になる記録②

【2016年3月の乗車記と車窓422D浜原→江津/わずかな人しか乗らない】三江線廃止までの”参考”になる記録③

【2017年3月再び尾関山駅へ】三江線廃止までの”参考”になる記録④

【2017年3月乗車記/432D尾関山→式敷/大混雑429D式敷→三次】三江線廃止までの”参考”になる記録⑤

【2017年3月乗車記/廃止決定後の422D三次→口羽は早朝でも空いていない!】三江線廃止までの”参考”になる記録⑥

【乗車記/初めて行った天空の駅宇都井駅】三江線廃止までの”参考”になる記録⑦

【2017年3月乗車記/普通列車も通過する長谷駅と三江線未来のために】三江線廃止までの”参考”になる記録⑧

【2017年3月乗車記/最混雑列車424D船佐→石見川本】三江線廃止までの”参考”になる記録⑨

【2017年3月乗車記/初めての石見川本駅のゴールデンタイム】三江線廃止までの”参考”になる記録⑩

【2017年3月乗車記/426D石見川本→川戸/川戸駅交換設備が消えた跡】三江線廃止までの”参考”になる記録⑪

【2017年3月乗車記/三次行きの最混雑列車?429D川戸→石見簗瀬】三江線廃止までの”参考”になる記録⑫

【2017年3月乗車記/430D石見簗瀬→江津の石見神楽トレイン】三江線廃止までの”参考”になる記録⑬

【2017年7月乗車記/夏に乗車してわかった事/レール温度上昇で運休?】三江線廃止までの”参考”になる記録⑭

【2017年7月乗車記/高速バス「石見銀山号」で広島から因原・石見川本へ簡単アクセス!】三江線廃止までの”参考”になる記録⑮

【2017年7月乗車記/因原駅に三江線と名乗る運送会社が同居】三江線廃止までの”参考”になる記録⑯

【2017年7月乗車記/因原→鹿賀を歩く。絶景!絵に描いた駅】三江線廃止までの”参考”になる記録⑰

【2017年7月乗車記/426D鹿賀→川平、哀愁ある駅川平、水分確保に苦労】三江線廃止までの”参考”になる記録⑱

【2017年7月乗車記/前面展望動画撮影人気列車?429D川平→浜原】三江線廃止までの”参考”になる記録⑲

★レール温度上昇により浜原で約30分抑止!浜原では同業者(鉄道ファン)による撮影会状態の”祭り”

【乗車日】2017年7月15日(土)

【時刻等】本文参照。時刻、描写等は全て当時のもの

川平から乗った三次行きの429Dは定刻通り17:04に浜原着いた。
今まで何も聞こえなかった列車無線が急にうるさくなった。
17:06の発車時刻になっても動く気配なし。
「ついに始まったか」と思ってスマホで運行情報を確認すると、案の定その通りであった。

三江線では夏の暑い時に三次~浜原を中心にレール温度上昇により、運転見合わせや運休する事が多々ある。時期的には7~8月に集中しており、三江線の駅頭にもその旨の掲示を見かけた。

↑浜原を発車する事が出来なくなってしまった429Dのキハ120-321+キハ120-314

↑浜原駅の三次方面信号機は出発不可を示す赤。

輸送指令との確認にも時間がかかり、17:10頃になって運転士から「レール温度上昇であと30分は発車できない」放送が入る。
すなわち、17:40頃まではそのまま浜原駅に停車しているので、それを知った同業者(鉄道ファン)は一斉にホームに出て撮影開始。
「夏の浜原大祭り」である。

レール温度上昇による運転見合わせ、運休は久しぶりに聞いた。
昔は保線係員が直接レールに水を撒いたり、タンクに水を満タンに入れた散水車を走らせて、意図的にレール温度を下げていたが、三江線では手間のかかる事は出来ない。
これはレールに温度計を設置して、基準値(57度)を超過すると運休して、基準値を下回り、保線係員が目視等で直接線路変形等がない事を認めたら徐行で運転再開と言う流れのようだ。

三江線ではレール温度上昇による運休は”恒例行事”で、この夏も7月15日(土)以外にも何日か実施された。2016年の実績では8月12日に最長6時間33分(詳細後術)も運転見合わせしており、運転見合わせの有無や運転見合わせ時間は、その日の気温により左右される。
気温が高い日ほどレール温度上昇による運休になりやすく、目安としては外気温が32度らしい。レール温度は57度である。
三江線のレール規格は低いので、JR京都線やJR環状線等の幹線路線よりも比較的低い温度で「レール温度基準値」に達してしまうようだ。
レール温度上昇による運休実績の「数字」や「傾向」は以下のようになる。

(運休開始時刻)
12時=9回
13時=4回
14時=3回
15時=0回
16時=1回(今回のみ)
17時=1回

早いと12:00から、平均が13:14から、遅いと17:00から。

(運休終了時刻=運転再開時刻)
15時=2回
16時=8回
17時=5回(今回を含む)
18時=2回
19時=1回

早いと15:05、平均16:51、遅いと19:03。

(運転見合わせ時間)
短くて=65分(1時間05分)
平均=217分(3時間37分)
長くて=393分(6時間33分)

(平均的な傾向)
12:00頃から運転見合わせを開始し、17:00頃までに運転再開。

三江線は山間部を走行するため、朝や晩は涼しくても、日中は結構暑い。
それでレール温度が上昇する事は身を持って体感した。これで運転見合わせになってしまうのは、仕方のない事だ。

↑429Dはしばらく発車しないため、私も「夏の浜原大祭り」に参戦。
ほぼ全員が同業者なので、歓迎の向きが多いと思いきや、三次到着後の予定に狂いが生じるので、電話で関係先に三江線遅れにより遅刻する連絡、三次19:03発の広島行き1881Dと接続するか?と運転士に訪ねている人も。429Dの運転士と輸送指令がやり取りした無線を聞いてみると、1881Dへの乗車希望者は2人いると言う。
三次から広島への芸備線は案外本数が少なく1881Dの後は、20:43発の1887Dまで100分も列車がない。1881Dに乗れないのは”死活問題”とも言える。三江線乗り歩き組で広島市内から来ている人も少なくないのだ。
レール温度上昇により運転見合わせになっている事は、どこかの駅から一斉放送でホームにあるスピーカーを通じて伝えられた。

★30分遅れで運転再開

17:30頃になって運転士がホームにやってきて、「まもなく発車します」とのこと。キハ120-314の自席に着席し、17:34に28分遅れで発車。

潮では4~5人下車。近くに温泉宿があるためで、三江線中部(口羽~石見川本)では乗降人数が比較的多い駅。だがそれでも列車があるのは基本的に朝と晩のみで、昼間に訪れる事は極めて難しい。
石見松原では同業者が1人乗車。時計を見ると17:57であった。定刻では17:23なのであるが、34分遅れで発車しており、遅れが6分拡大していた。
レール温度上昇の場合、運転再開出来ても通常速度ですぐに運行出来るわけではなく、レールの様子や乗り心地等を見ながら徐々に通常速度に戻す規定のようで、線形が良い浜原~口羽の最高速度は三江線最速の85km/hなのに、実際には45km/hまでしか出す事が許されなかった。だから、遅れが増しても仕方ないのだ。
だがそれでもトンネル内はレール温度上昇による影響は少なく、一時的に速度向上する。

石見都賀は三江線中部では”都会”。2人が下車した。18:06発で36分遅れ。
石見都賀~宇都井はトンネル続きで、トンネルとトンネルの間にある鉄橋から外を見ると、峡谷とも言える絶景。地上(川の水面)からの高さはかなりあって、橋脚がない鉄橋では日本で最も高い高さを誇る事を付け加えておく。

↑”天空の駅”宇都井には18:16発(定刻17:37発で39分遅れ)。
やはり車内からは外の様子を大注目。一斉にカメラが向けられる。
少なくても2人が下車し、クルマで直接来る人も。最近は三江線の本数が少なく到達が難しいため、クルマやバイクで来る人が多く、服装からしてツーリングの一環で立ち寄ったと思われる人も急増している。

トンネルは夏でも温度が低いため、車内との温度差で窓が一時的に曇る。次の伊賀和志では1~2人が下車。

★遅れを回復する事が出来ない三江線

↑18:26に着いた口羽。浜原方面行きの信号機は赤。
所定ならば17:45~18:01までの停車が存在するが、遅れているためカットされるのは明白。
再び無線がうるさくなり、聴いていると1881Dに接続出来るか?と言う429D運転士からの要望、指令からはこの先は通常速度で運転して良いと指示される。

↑浜原方面行きの信号が青に変わった。

↑発車を待たせていた浜原行きの432D(口羽所定発車時刻18:00)が27分遅れ。空席が目立つ状況でやはり同業者主体。
429Dは18:28に口羽を発車。この時点で27分遅れであった。

この先は30km/h制限が多いため、回復運転自体が出来ない区間。
結論から言えば三次に着くまでに27分の遅れは回復する事が出来なかった。
この先途中駅からの動きがなくなった。同業者の姿も駅からは消えた。
作木口~香淀の江の川対岸のキャンプ場から手を振る人が。これを見るとやはり三江線は地元の人に、いろんな人に愛されているんだなと思う。
18:54に発車した式敷では1人乗ってきた。まだまだ明るい。日没時刻を調べると19:24頃で、私が住んでいる静岡よりも随分遅くまで陽が出ている事を実感。静岡ならば式敷に着いた時間が日没時刻だ。

↑再び車内からカメラが向けられたのが、通過した長谷。
粟屋には19:16発で1人乗ってきた。ここまで来たら三次市の郊外(入口)だ。三江線沿いの最近建てられた住宅からは小さな子供が手を振って見送ってくれた。小さい時に三江線と言う鉄道があったと記憶を残して欲しい。

↑粟屋~尾関山
夕暮れ時の江の川。この橋を渡り右にカーブすると尾関山だ。

↑三次には遅れを回復できず、27分遅れの19:26着。
反対ホームには1881Dの広島行きが待っていた。数人のお客を乗せてすぐに、運転士が乗車終了を確認するとすぐに発車した。

レール温度上昇による”恒例行事”は自然を相手にする以上避ける事が出来ないリスクファクターだ。
最後の夏の三江線乗車や途中駅訪問を行うみなさんにとっては、この情報を”参考”にされたい。

川平からは約4時間。距離にして100km弱。運賃は1,940円で駅で支払った。駅員が使用する運賃表には収容されていないため、マルスを扱って金額を調べた。

21回目に続く。下記リンクをクリック、1月10日公開

【2017年7月乗車記/三次周辺も明るい422D/宇都井でサービス停車】三江線廃止までの”参考”になる記録㉑

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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