【快速エアポート大増発!特急から「スーパー」が消える!古瀬・南弟子屈廃止】2020年3月JR北海道ダイヤ改正を詳しく解説

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JR北海道は2020年3月14日(土)にダイヤ改正を実施する。主な内容は快速エアポートの大増発、新札幌と南千歳のみ停車の特別快速エアポートの新設、札幌都市圏で普通列車の増発とその理由は?特急から「スーパー」が外れる!札幌~釧路間の特急にキハ261系1000番台登場!根室本線古瀬駅と釧網本線南弟子屈駅の廃止、そして宗谷本線で今後駅が大量廃止?!である。詳しく解説する。

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2020年3月ダイヤ改正について(JR北海道ホームページ)

↑詳しくはこちらを参照されたい。

★解説項目

例年JR各社のダイヤ改正については、文字数を大幅に増やして詳しく解説してきた。しかし、細かく書いた所でそんなにアクセス数が増えるわけでもなく、”よそ”(競合する他のブログ、SNS、Youtube等)でも私と同じくらい詳しく解説しているため、あまり意味がない事と判断した。今回からは私の視点で特に注目する点に的を絞って詳しく解説する。そのため内容に偏りがある点はご了承いただきたい。また大きな項目数としては最大5点までにして、冒頭で目次形式として紹介し、以後解説する。

①快速エアポートと普通列車大増発!札幌都市圏の大規模な輸送体系改革

②特急から「スーパー」を外し、札幌~釧路間の特急おおぞらにキハ261系1000番台登場!

③廃駅情報。今回廃止される駅は2つ。2021年以降は宗谷本線で駅が大量廃止?

JR北海道は大きな項目で上記3点に絞って詳しく解説する。

①快速エアポートと普通列車大増発!札幌都市圏の大規模な輸送体系改革

JR北海道で言う「札幌都市圏」とは、大雑把に言って電化区間全線、すなわち函館本線の小樽~札幌~岩見沢、千歳線、札沼線(学園都市線)の事を示す。北海道では「札幌一極集中」と言われるように、ヒト、カネ、モノ、コトの全てが札幌市周辺に極端に集中している。一方で札幌から50キロも離れれば、それは”北海道らしい風景”が広がっており、「何もない過疎地域」なのだ。道外から来る人にとっても札幌は魅力的な街で、ヒコーキで新千歳空港に降り立つと真っ先に向かうのは苫小牧、室蘭、帯広、釧路ではなくて、札幌なのだ。そのためJR北海道としては「札幌市周辺の路線を強化」したいのだ。首都圏のように単に本数が多い、両数が長い、乗り換えが少ないだけではダメ。いろんなニーズのお客がいるため、速く行きたい人には快速・特急を充実、地元の日常的な利用者にとっては快速・特急が通過する駅に対しても多くの普通列車が停車する等、いろんな「選択肢」を増やさないと今や商品なんて買ってくれない。JR北海道は多額の赤字を抱えて、今すぐにでも倒産してもおかしくない状況の中で、少しでもドル箱である札幌都市圏の利用促進を強化したダイヤ(商品)内容となっているのが、2020年3月のダイヤ改正の特徴と見た。

★快速エアポート大増発!毎時4本→5本に!

↑新千歳空港から札幌を目指す時に、真っ先に乗るのが「快速エアポート」である。今までは毎時4本でキレイに15分間隔のダイヤだったが、JR北海道の中では最も混雑する列車!

  • 座る事が出来ない!
  • 通路はスーツケース等の大型の荷物だらけ!
  • 空いている快速エアポートが少ない!

とお客にとっては、「快速エアポート=混雑」のイメージしかない人も多いだろう。私の感覚としてはJR西日本の新快速(JR京都線・JR神戸線等)と同じくらいの混雑具合で、何時に乗ってもそもそも「空いている」と感じる事がないような列車だ。新快速との決定的な違いは、快速エアポートには指定席が1両あること、運行時間が極端に長くない事(新快速では乗車区間によって1時間以上になる事も多い)などがある。新快速は元々8両であったが、お客の増加により223系や225系等を増やして今や曜日・時間帯関係なく「全列車12両化」が実現。JR北海道もこのような事はやりたいのが本音であろうが、出来ない!

なぜか?と言うと、千歳線の各駅のホームの長さは6両までしかないのだ。「本数を変えなくても、両数を増やす」と言う事は現状では不可能だ。そうなると

「両数をそのままにして、本数を増やす」

これしか出来なくなるのだ!そのためJR北海道は快速エアポートの輸送力増強を大幅に強化する!

具体的には毎時4本だった快速エアポートを毎時5本に増やす!

現在(2020年3月13日まで)は、快速エアポートは15分間隔で運行していたものを、ダイヤ改正後(2020年3月14日から)は12分間隔で運行!

正確には「約12分間隔」が正しく、列車によっては11分間隔になったり、13分間隔になったりする場面が多々ある。これは細かなダイヤの制約上の問題で、「完全な12分間隔」にするにはさらに細かな調整が必要になるため、2021年以降の課題と言えよう。札幌~新千歳空港間の平均所要時間は37~39分程度になる。

★1日2往復は”特急並みの快速エアポート”が登場!

札幌を出ると快速エアポートの停車駅は、新札幌、北広島、恵庭、千歳、南千歳、新千歳空港である。現行(2020年3月13日まで)は全列車共通の停車駅である。名鉄特急のように同じ種別・列車名であっても時間帯によって停車駅を変える(これを「特別停車」と称する)事はやっていない。

ところが、ダイヤ改正(2020年3月14日から)では、このうち北広島、恵庭、千歳には停車しない快速エアポートが登場!これは「特別快速エアポート」と名乗って運行するようだ。

※正確にはダイヤ改正直前の時刻表を見ないとわからないため、「運行するようだ」と推測表現にした

「特別快速エアポート」は新札幌、南千歳のみに停車!ナント!千歳線を運行する特急「スーパー北斗」「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」(2020年3月13日までの列車名。詳細は後術)と全く同じ停車駅になる!まさに”特急並みの快速エアポート”!そうなれば”時短効果”もバツグン!札幌~新千歳空港間の所要時間は最速33分!

例えば札幌駅を6:50に改札を通過。6:56発の新千歳空港行きの「特別快速エアポート66号」に乗って、新千歳空港には7:29着。8:00発の東京(羽田)行きのヒコーキに乗れてしまう!とJR北海道は力説する。

JR北海道の狙いとしては、札幌~新千歳空港間の速達化に加えて、「混雑の平準化」もある。快速エアポートのお客を見ると、札幌~新千歳空港間を”通し”で乗るお客が一定数居る一方で、北広島、恵庭、千歳までのお客も少なくない。出来れば快速エアポートには新千歳空港に向かうお客に乗ってもらい、北広島、恵庭、千歳までのお客は他の列車に乗ってほしいのが本音。そうすることで、空港利用のお客と地元利用のお客の”すみわけ”が出来てしまう。この点は上記リンクページでも素直に認めている。ダイヤ的には普通列車を増強させないと、北広島、恵庭、千歳までのお客はそちらに流れないので、その工夫も必要になってくる。

★「いしかりライナー」を廃止して普通列車(各駅停車)に格下げ!でもこれがプラスの理由だった?

↑函館本線には「いしかりライナー」と言う列車が存在する。種別は区間快速。大きく分けると手稲~札幌間で快速運転を行うか、札幌~江別間で快速運転を行うかに別れる。列車によって快速運転区間が異なるため、たまに使う立場から言うと「ややこしい」「わかりにくい」が本音。当然だが、「いしかりライナー」通過駅は停車する列車本数が少なくなる。だが、通過駅については近年利用者が増加!

ダイヤ改正(2020年3月14日)から「いしかりライナー」を廃止!普通列車(各駅停車)に変更して、利用者が増加した駅(複数あるらしい)にも停車本数を増やして、利用機会拡大を図る!

↑これはプラスの理由と言える。

しかし、全体で見ると「純粋な増発」にはなっていない。本数的には現行(2020年3月13日まで)と大きく変わっていない。「いしかりライナー」の停車駅の立場で見れば、本数こそは変わらないが、停車駅が増える分だけ所要時間が拡大するデメリットを被る。均等にどの駅でも利用者が期待できる場合、変に快速を走らせるよりは、普通列車を増やした方がお客にとってはプラスになる事が多く、札幌~江別間だと特急には乗れず速達性は消えてしまう、全体的に見れば需要に合わせて利用機会拡大を図っているため妥当な内容と言える。

その他細かな列車の増発、運行間隔の変更等が行われる。この辺は上記リンクページに譲る。

②特急から「スーパー」を外し、札幌~釧路間の特急おおぞらにキハ261系1000番台登場!

↑JR北海道で多いのが「スーパー○○」と称する「スーパー」が付く特急。これは国鉄型の特急車両(キハ183系等)と比べると車両が新しく、スピードも速い事をお客にわかりやすくアピールするためのものだ。JR初期(平成前半)にはJR北海道に限らず他社でも「スーパー○○」と称する特急は多くて、例えば

  • スーパーこまち
  • スーパーひたち
  • スーパーあずさ
  • スーパー雷鳥
  • スーパーくろしお
  • スーパーはくと(運行中)
  • スーパーおき(運行中)

などなどがあった。しかし時代の流れに伴い「スーパー○○」と称する特急は姿を消す。理由は全て新型車両に統一されたので「スーパー○○」と区別する理由がなくなったが多くを占める。2020年3月14日のJR北海道のダイヤ改正では、この流れを組む事になった。

  • スーパー北斗
  • スーパーとかち
  • スーパーおおぞら

から全て「スーパー」の冠を外す。つまり・・・

  • 北斗
  • とかち
  • おおぞら

になるのだ。「スーパー」がない分、だいぶスッキリした感じもするけど?単に「北斗」と言われると

↑キハ183系使用の「北斗」のイメージが強力に強い。函館系統の特急ではむしろこちらの乗車回数が多く、「スーパー北斗」の方が2019年になってやっと2回だけ乗れた。キハ183系は2018年3月のダイヤ改正で函館系統の特急から撤退しており、わずか2年で復活する事になる。

★特急おおぞらにキハ261系1000番台が登場!

https://twitter.com/TheKH8000Show/status/1174606376510738432?s=20

↑キハ283系に2019年9月に乗車した時の感想。見た目は新しいように見えても?中味はボロボロ。それはJR東海の311系やかつてあった371系のように”酷使”されまくった結果の賜物だ。いよいよキハ283系も札幌~釧路間の特急から撤退する事が決まってしまった!

↑特急とかちと同じくキハ261系1000番台(写真)を特急おおぞらにも投入!20両がそれに就く予定で、ダイヤ改正(2020年3月14日から)では、1日3往復の特急おおぞら(釧路行きは3・5・11号、札幌行きは2・8・10号)を担当する。但し注意点はグリーン車の位置が変更になる事で、キハ283系は中間の3号車に対して、キハ261系は1号車に変わる。自由席の両数は今まで通り2両で、札幌方の5・6号車のままだ。

2019年9月に釧路運輸車両所に止まっていたキハ261系は、ダイヤ改正(2020年3月14日から)運行開始するために、試運転等の準備をしていたに違いない。

③廃駅情報。今回廃止される駅は2つ。2021年以降は宗谷本線で駅が大量廃止?

毎年恒例となってきているJR北海道の廃駅情報。1日平均利用者数1人以下の駅を積極的に大絶賛廃止中。今回のダイヤ改正では根室本線古瀬駅、釧網本線南弟子屈(みなみてしかが)駅の2駅を廃止。最終営業日(両駅に列車が停車する最後の日)は2020年3月13日(金)である。

★「人が使う駅なの?」と真面目に思った古瀬駅

↑古瀬駅は普通列車でさえも一部が通過してしまう「秘境駅」。ホームは北海道特有の「板切れ」になっているが、それでも比較的立派な作り。列車交換が可能な構造で、マクラギは木製からコンクリート製の頑丈なタイプに更新。

しかし駅に行くまでの道が険しかった。国道38号のラーメン屋(営業実態があるのか怪しい店)の所を曲がって草原地帯を突っ走る。2キロほど行った特に看板もないオフロード(未舗装道路)へカーナビは誘導し、道なりに500メートルくらい走ると古瀬駅に着く。人の気配は感じない。どこかからエゾシカ等の野生動物が現れてもおかしくない雰囲気。それに怯える。念のためラジオを大音量で点けながら古瀬駅を散策。そもそも人なんていないんだから、大音量にした所で迷惑をかける事もない。これも安全のため。ラジオが頼もしく感じたが、radikoから流していたのは地元北海道のSTVでもなければHBCでもない、東京の文化放送だったと言うオチ。すると写真の「スーパーおおぞら」が通過。やかましい警笛をタップリと鳴らされる。スーパーおおぞらは容赦なく猛スピードで通過。古瀬駅のホームは狭い。生きた心地がしない恐怖体験。スーパーおおぞらが通過すると、再び静かな世界。この後も人が現れる事はなかった。

↑となれば、古瀬駅の存在意義は一体何なんだろう?と思ってしまう。北海道にはこのような駅がタップリ!この中で今にわかに注目を集めているのが宗谷本線。

★JR北海道が地元に通告!宗谷本線の無人駅29駅を廃止する!

https://twitter.com/TheKH8000Show/status/1175375221034905600?s=20
https://twitter.com/TheKH8000Show/status/1175378107345162241?s=20
https://twitter.com/TheKH8000Show/status/1175380443891322880?s=20

↑宗谷本線は秘境駅の宝庫!しかし、存続の危機が!

宗谷の幌延町で宗谷本線の糠南や南幌延等の幌延町にある駅の利用促進活動をしている、町起し隊のTwitterによると、JR北海道は利用者が1人以下の駅については「廃止したい」事を通告。もし存続したいならば、駅の運営にかかる費用(電気代、除雪代など)を地元で負担してくれないと維持困難なので、廃止せざるを得ないのが理由。これについて幌延町は対応を協議中で、2020年3月までには結論が下される見込み。この結論で地元が費用負担する=存続、費用負担できない=廃止になってしまう!危機的状況!

幌延町は人口が約2,300人に対して宗谷本線の駅が8つもあり、特急停車駅の幌延以外は全て廃止したいのがJR北海道の意向。今後も日常的な利用者が増加する見込みがない中で、駅を残すために税金投入が許されるのか?幌延町の動きを遠くから見守るしかない。このような駅は宗谷本線で約50ある駅のうち、29が対象でほとんどが特急通過駅。仮に全ての駅に対して地元が運営費用が出せない!と言ってしまえば

JR北海道の路線図から一夜にして一気に29駅も消えてしまう事が現実にあり得る危機的状況だ!

↑私としては、2021年3月のダイヤ改正でこの事は絶対に聴きたくない事を強く願う。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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