【2017年3月乗車記/博多→鳥栖811系普通2159M/南福岡で特急2本抜き二日市で3本抜き!】九州浪漫鉄道物語 ⑧
2017年3月乗車記。博多駅から鹿児島本線の普通列車で鳥栖駅へ。南福岡駅はJR九州最大の車両基地南福岡車両区と併設。この駅で後続の特急2本に抜かれた!さらに二日市駅では後続の貨物列車・特急・快速3本にも抜かれる!決して南福岡駅と二日市駅の停車時間は長くない。短時間に何本も抜かれる京急並みのアクロバティックな姿が!
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もくじ
★南福岡で「まさかの特急2本抜き」
【乗車日】2017年3月21日
【列車番号】2159M
【時刻】博多18:26→鳥栖19:26
【車両】811系の本ミフPM102編成と813系本ミフ車(編成番号不明)連結
鹿児島線の博多~鳥栖はJR九州でダイヤが過密な区間のひとつである。九州新幹線が博多まで開業する前は、熊本方面行きの特急(1時間あたり2~3本程度)、長崎・佐世保方面行きの特急(同2~3本)、快速(同3本程度)、普通(同3本程度)に貨物列車(不定期)も加わるほどで、ざっくり見ても同12本程度の列車があった。駅間が短く、列車によって停車パターンや速度が異なるため、ダイヤがかなり過密であった。
九州新幹線開業後は熊本方面の特急が消えたので、ややダイヤには余裕が生じたが、本数が多い事には変わりない。
基本的なダイヤ構成は上記とほぼ同じで、長崎・佐世保方面行きの特急は博多~肥前山口で併結する「二階建て列車」や「三階建て列車」も存在したが、現在は解消している。
「青春18きっぷ」の場合、特急には乗れないので、快速か普通しか選択肢しかないが、博多~鳥栖の利用ならば間違えなく快速だろう。
同区間の普通では、約29kmを平均60分前後かかる。これが快速ならば半分の30分前後なので、どう考えてもこちらの方が便利なのだ。
この時は、鳥栖からの接続列車との時間が多少あったので、博多~鳥栖の普通にあえて乗車。すると、「まさか」の連続であった。


↑2159Mは(写真右)、夕方の帰宅時間帯と合致するため混雑が激しかった。
JR九州は811系全編成を対象に今後数年間かけて、大幅なリニューアルをする事になっており、ロングシートに改造する。車内の雰囲気としては筑肥線の305系に近い。
鹿児島線では813系が転換クロスシートであるが、817系3000番台ではロングシートになって、改造で生まれる811系(1500番台と称する)もそれになるので、「1本の列車でなるべく多くのお客を運ぶ」。快適性と速達性を求めるならば特急で・・・と言う方針に転じたように見える。
車内を見る限り、転クロでは明らかに不利な状況で乗り切れないほどのお客が乗ってきた。ロングならばもっと多くのお客が乗れただろう。
ダイヤを見ると、博多(福岡)と言う九州最大の都市であるにもかかわらず、夕方ピーク時でも普通列車は20分/本が基本なのが驚く。
だから、こんなにもお客が集中するのでは?と思った。
本数を増やしたいのが本音だろうが、線路容量等の設備面の都合でこれ以上増やせないのが実態か?
しかし、こんなにも多くのお客が乗っていたのに、次の竹下と笹原(ささばる)で大量下車。この両駅で7~8割のお客が消えた。笹原発車時点で一転して、立客は皆無に等しく(実際には着席を嫌って立っている人もいる)空席も出る有様だ。

↑南福岡では副本線の2番のりばに入り、本線の1番のりばを空ける。
ここでもまとまったお客が下車。さらに空席は増えて、立客も完全にゼロとなった。

↑九州最大の車両基地が南福岡車両区、通称本ミフである。
特急型電車のほとんど(783系、787系、885系)が在籍し、福岡県内の鹿児島線813系、817系もここの所属だ。

↑18:40発の4266M門司港行きの快速は811系。811系を使う快速は珍しいような気がする。
2159Mは南福岡で18:37~18:43まで停車。
この間に、佐世保行き「みどり23号」(783系)、長洲行き「有明1号」(787系)の特急2本に抜かれた。
「まさかの特急2本抜き」。ある意味ショック。同じ駅で特急2本に抜かれる事自体は私鉄でもほとんどと言って良いほどなく、「有明1号」に抜かれるとすぐにポイントが切り替わって、南福岡を発車。
待避時間が極端に短いのもJR九州福岡地区の特徴で、京浜急行並みの「アクロバティックなダイヤ」だ。
★二日市では「まさかの3本抜き」!
南福岡から先は乗ってくるお客も少なくなる。皆無ではないが、居たとしても各駅に数人程度しかない。下車するお客が圧倒的に多いのでどんどん空席が増えるだけだ。
二日市(ふつかいち)でも18:56~19:05までの長い停車。
この駅では「まさかの3本抜き」であった。
18:59頃に遠くから”電気の音”がしてくると、轟音と共に貨物列車が通過。普通列車が貨物列車に抜かれるケースもほとんどない。行先がどこか不明だが、両数がかなり長い。
続いて1~2分遅れて4265M荒尾行きの快速(所定19:00発)。
813系だけを連結した9両で、立客がそれなりにいた。やはり長い距離の利用は快速や特急が主体となる。形としては緩急接続となるが、乗り換えたお客はわずかで、ほとんどが改札口に向かった。
4265Mの車掌が列車監視している途中で、もうホームでは後続列車接近の放送。
4265Mが消えてから1分ほどして、長崎行き特急「かもめ43号」がミュージックホーンを豪快に鳴らして通過。885系の車体は「キスマイ」だらけであった。
9回目に続く。下記リンクをクリック、1月9日公開
【2017年3月乗車記と車窓/長崎線817系の2825M佐賀→諫早】九州浪漫鉄道物語 ⑨
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