【表札、軌陸車、連結装置、感電体験、車両のトイレ】JR東日本国府津車両センター(横コツ)一般公開を見る②

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2019年10月訪問。国府津車両センター(横コツ)の一般公開は車両だけではない。なぜか入口にない表札を見て、軌陸車にパンタグラフがある事が疑問。E231系やE233系にある連結装置の操作体験、架線に近づくと危ない事を示す感電体験、車両にあるトイレの仕組みも知る事が出来た。果たしてどうなっているのだろうか?

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前回までの続きは下記をクリック

【御殿場線下曽我駅下車→ちゃんとした受付?→E231系等の車両展示】JR東日本国府津車両センター(横コツ)一般公開を見る①

【日付】2019年10月26日(土)

【場所】JR東日本国府津車両センター(横コツ)

もくじ

★国府津車両センター(横コツ)内部に表札?

御殿場線下曽我駅から国府津車両センター(横コツ)に向かうと、車両センターの入口はどうやら「裏門」らしい。詳細は定かではないが、どこにも表札が見当たらなかった。普段は部品等を積んだトラックが行き交うのだと思うが、どう見ても「表玄関」の様相ではない。国府津車両センター(横コツ)一般公開のお客の出入口はこの「裏門」らしき所しかないので、車両基地一般公開でお約束の表札を撮影する事は出来なかった。すると・・・

↑国府津車両センター(横コツ)内部にある事務所の表札でやっと見つけた!しかも!

↑安全綱領も掲げられていた。JR東日本も国鉄時代から変わらぬそれを使っている。

★軌陸車にパンタグラフ?

↑軌陸車を展示。この時は作業員の操作でアームを上昇させていた。ここまでだったらどの社でもよく見られる光景だが、私が気になったのは、軌陸車の前にパンタグラフがある事。本来軌陸車が線路上で作業する場合、軌陸車の種車であるトラックのディーゼルエンジンを動かして前進したり、アーム上昇等の動力源としている。「パンタグラフがある」と言う事は、ディーゼルエンジンを止めて、列車が使う架線から給電して電気で前進したり、アーム上昇等の動力源にしているのだろうか?

軌陸車展示場所付近では、鉄道グッズ、弁当、土産品等が販売されていた。国府津車両センター(横コツ)一般公開では、最も人通りが多い場所だ。

★部品展示・操作体験を行う

軌陸車がある所からさらに奥へ進む。とは言っても極端に国府津車両センター(横コツ)一般公開の場所が広いわけではなく、大きめな建物が見えてくると、この先は行き止まり。行き止まり付近より先もまだまだ国府津車両センター(横コツ)の敷地は続くが、この部分は一般公開の対象外なので当然入る事が出来ない。その大きめな建物に入ってみるとそこは、部品展示や操作体験が出来る場所。これが結構充実していた!

↑踏切(左)と踏切非常ボタン(右)

非常ボタンを押すと右側の五角形の形をした信号機が赤く光り、列車に非常事態を知らせる仕組みだ。これが光った事を運転士が認めたら即座に停車しないといけない決まりだ。非常ボタンは押したこともないが、他の人の操作を見ている限り、強く押さないと五角形の信号機が光らない(非常装置が作動しない)ようだ。

E231系のドアと周辺座席だけの車体。1両あたり約20メートルあるので、この場所で見た車体は1/4程度の大きさに過ぎなかったが、これは「ドアの開閉体験」。1人1回押すだけなので”回転率”が極めて高い。次々に体験希望者が来るため、「気軽に操作体験出来る」と言う事で人気だ。

↑E231系の軸受けと言われるもの。写真の説明文通りになってしまうが、「車体の重量を受けながら、回転する輪軸をささえ、スムーズに回転させるもの」。車輪が外側にあるので、内側にあるのが軸受けだろうか?

↑打音検査。略して「打検」(だけん)となっていた。これは点検用のハンマーを使って、ボルトを叩いてみる事。音によってボルトが締まっている・緩い事を判断するための基本的な検査である。

↑IGBTモジュール、高さ調整弁。モーターや床下に搭載する部品。各部品の細かい機能の説明は詳しくないのでわからないが、机の上にこれらを並べて展示すると言うのは、意外と珍しいような気がする。これら部品はあくまでも「教育用」で、実際に作業する関係者が作業技術を身に付けるために使うものだ。

↑113系に付いていた車内の表示やヘッドマーク。建物の隅に目立たぬように設置されていたが、それでもこれを見つける同業者(鉄道ファン)は少なからずいて、格好の撮影対象であった。

↑列車自動解結装置(連結装置、E231・E233系のもの)

今の車両は連結・解結(切り離し)が車両側のボタン操作だけで出来てしまう。これを体験する。

①車両側で「連結」「解結」と言うボタンがあるので、やりたい方を押す。これで連結器側で「連結」「解結」そのものがいつでも出来る状況になる

②縦型のレバーがある。このレバーを右に回すと「連結」で電気回路が構成されて、ブレーキ操作に必要な空気が流れるようになる。逆に左に回すと「解結」で電気回路が構成されなくなるが、事故防止のためレバー操作とは別に専用のボタンを長押ししないと、レバーが左に回せない作りになっている。

③連結車両(お客が乗っていない事が多い)がゆっくりと接近。前にある連結車両と連結器が接合しただけで、連結完了。国鉄車両のように線路に作業員が降りて、ジャンパー線の連結や空気ホースの連結も不要だ。後は発車するのを待つだけだ。逆に解結の場合は停車時に①と②の作業を済ませておき、前の車両が発車する時に自動的に連結器から外れる仕組みだ。

この装置はE231系とE233系の運転席にあって、運転士1人だけで連結・解結の作業を完結させる事も可能だ。基本的には反対側車両にも運転士や駅員を配置して、ここからの合図で連結・解結作業を行う事が多い。

↑電気の怖さ・感電体験

ホーム上での撮影する際に「自撮り棒」を使うのは感電の危険が高く禁止されている。その危険性を体感できるのがこれだ。鉄道の架線は高圧電流で近づいただけでも感電する。感電した場合即死する事も珍しくないため、JR東日本をはじめ鉄道各社の現場で働く人にとっては、身をもって電気の怖さを知っておく必要がある。あくまでもこの装置は社員教育用に使われているもので、100ボルトの電気が流れている。なお直流電化では1500ボルトの電気が流れているので、架線電圧よりは低めに抑えられているが、それでも危険を伴う。

まずぶ厚い手袋を両手に装着する。T字のハンマーを渡されて箱の中に入れる。箱の中央に2本の小さな棒が立っている。ここには電気が流れている。まずは小さな棒の右側にハンマーの右側を置く。ここまでは特に問題はない。続いて小さな棒の左側にハンマーの左側を置くと・・・スパーク発生!これが感電した状態になる。100ボルトでもバーン!と大きな光線が発生する。身を以て電気の怖さを体験した。

↑E231系・E233系の真空式トイレ。これら車両のトイレを使う事も多いが、毎度おなじみのよく見かけるタイプのもの。写真の黄色いタンクに一般的な水道水を貯めておく。これがトイレを洗浄するために使う水で、1回あたりペットボトル1本分程度(500ml)消費する。別の場所(便器の真下)に汚物を収容するタンクがある。洗浄用の水が入ったタンクと汚物を貯めるタンクはそれぞれ別にある。

洗浄用のボタンを押す。水が流れる。汚物はタンクに圧縮されて貯める・・・このような動きをしている。トイレに新たな水を入れる、汚物処理は専用の施設がある車両基地でないと実施する事が出来ないと聞いた事がある。E231系やE233系が運行する路線だと、国府津車両センター以外に、小山車両センターや高崎車両センター、尾久車両センターでも行われるのであろうか?

3回目に続く(下記リンクをクリック、12月16日公開)

【E231系の洗車体験】JR東日本国府津車両センター(横コツ)一般公開を見る③

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