【2017年3月乗車記/若松線(筑豊本線)折尾→藤ノ木でBEC819系DENCHAに乗る/スマートサポートステーション】九州浪漫鉄道物語 ③

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2017年3月乗車記。若松線(筑豊本線)の折尾駅~若松駅は非電化だ。やってきたのは気動車ではなく電車!車体には「電車」ではなく「DENCHA」と!一体どういう事だ?車内には犬も居た!この犬がJR九州のキャラクターだった!無人の藤ノ木駅で下車すると「スマートサポートステーション」と。普通の無人駅と何が違う?

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【2017年3月乗車記/JR九州の基礎知識/山陽線下関→門司→小倉】九州浪漫鉄道物語 ①

【2017年3月乗車記/小倉→折尾813系の快速4243M/高架化された折尾駅を見る】九州浪漫鉄道物語 ②

【乗車日】2017年3月21日

【列車番号】6654M(若松行き、若松線は非電化区間であるがなぜか電車での運転。理由は本文で)

【時刻】 折尾12:53→藤ノ木13:05

【車両】BEC819系のZG005編成。

★非電化区間は「電車」ではなく「DENCHA」!

折尾駅で鹿児島線から若松線(筑豊本線の折尾~若松)に乗り換えると、地上にある昔ながらのホームだった。

※折尾駅のホーム構造は2017年3月当時。現在(2019年12月)はホーム構造が異なる。


折尾駅の若松線・福北ゆたか線ホームは電化済み。前者は非電化であるが、後者は電化。運行系統としては前者は線内折り返しも少なくないが、福北ゆたか線に直通する列車も多くて、昼間は直方~若松で運行。
後者は鹿児島線小倉方面との直通運転を実施しており、同線でもワンマン運転を展開。
前者は非電化なので、気動車の出番。キハ31やキハ47の独壇場であったが・・・

やってきたのは、817系そっくりな鉄道車両。列車番号は6654Mと称していた。アルファベットが「M」=電車。非電化区間なのにまさかの電車??

↑車体を見ると、「819 DENCHA」と書いてある。
819系と言うJR九州の新型車両であることが分かったが、「DENCHA」と書いた下には、「DUAL ENERGY CHARGE TRAIN」とあった。
直訳すれば、「二重の電源で挑戦する列車」と言う意味になる。
すなわち、架線で充電しながら通常の電車として走行する事も出来れば、車両に搭載された蓄電池で充電した電力を使い走行可能である事を示す。
これは、JR東日本のEV-E301系の「ACCUM」と同じような理屈で走行出来る鉄道車両で、DENCHAをベースに寒い地域でも営業できるように改造されたEV-E801系が2017年3月から秋田の男鹿線でも営業開始している。

前置きが長くなったが、DENCHAとはいわゆる「スマホ電車」で

電化区間では架線から充電しながら走行、充電した電力を使い非電化区間でも走行可能となっている


JR九州は2012年から817系を1編成改造して、さまざまな試験等を行い、遂に実用化した。
この事が評価されて、2017年5月には鉄道友の会が認定する最優秀新型車両の証である「ブルーリボン賞」を受賞した。
将来的には比較的距離が短い非電化路線を中心にキハ47系等の国鉄型気動車を置き換える方針で、若松線以外には、2019年3月のダイヤ改正で香椎線でも登場。キハ47系等の国鉄型気動車を置き換えた。その他にも私の見解だが、後藤寺線や原田線、香椎線、長崎線(旧線)あたりで使えるだろう。

列車番号は非電化区間でも電車を示す「M」となる。列車番号の末尾に来るアルファベットは、車両の動力方式によって決まると言って良い。基本的には電車=M、気動車=D、客車列車・貨物列車=レである。それでも例外は多数あって、電車はM以外のアルファベットが使われる事も多いし、気動車ではJR東海管内の一部でCを使うケースを除き、全国的にDで統一されている。
折尾12:53発の若松行き6654Mは、BEC819系のZG005編成。
若松方がクモハBEC819-5、直方寄りがクハBEC818-5であった。蓄電池はクハBEC818形に搭載されており、床下を見ると青いカバーで覆われている。

↑乗車するとドア上には駅名案内する画面。17インチのワイド画面となっており、「マルチサポートビジョン」と称する。
JR九州では筑肥線の305系を皮切りに設置が始まっている。
しかし、完全にJR九州オリジナルではなく、JR東日本のE233系2000番台(常磐緩行線)と同じタイプの画面。違いと言えば、中国語やハングルでも表示があるくらいだ。
マルチサポートビジョンは全てのドアには設置されていない。千鳥方式の設置で、若松行きの場合、進行方向左側のドア上に2ヶ所、同右側に1ヶ所である。
さらにドアチャイム。JR東日本のE231・E233系と全く同じ音。
九州の電車と言うよりは東京の電車と言う感じがした。

走りっぷりは、至って普通の「電車」。「ここが非電化か」と思うほどで、とりあえず外を見てみると架線は存在しない。
ディーゼルエンジンから爆音を発して黒い排気ガスを放出する・・・なんていう事は当然なかった。
なんとも不思議な感覚の、異次元とも言える電車だ。

★DENCHAの中に犬がいる?!

ところで、車内をいろいろと観察してみると少なくても各車両に数か所程度、こんなキャラクターが居た。

↑眠そうな犬。

↑体操中の犬。

↑上を見上げる犬。

JR九州 BEC819系DENCHA(ZG002編成)くろちゃん

↑歩く犬。

これは、「くろちゃん」と言うJR九州のキャラクターにもなりつつある、”名犬”である。最近はかなり見かける事も多く、SUGOCAのキャラクター「カエル」と並ぶJR九州の顔だったりもする。
発祥の地は豊肥線特急の「あそぼーい!」で、以後305系や大分駅でも出没しており、正確には「あそくろえもん」と言う2歳の雄の黒犬である。

★スマートサポートステーションがある藤ノ木

↑若松まで一気に乗るのは面白くなかったので、1つ手前の藤ノ木で下車。
上を見ると、もちろん架線は存在しない。BEC819系からはパンタグラフが上がっている事もない。

↑ホームは相対式であるが、若松方面行きと折尾方面行きで間隔を置きながら設置。これは蒸気機関車時代の名残であろうか?

↑JR九州では、国鉄型の駅名表が多く残っており、藤ノ木もそのひとつ。

↑藤ノ木駅の改札口を見ると、ピンクの細長い機械。これはSUGOCAの簡易式ICカード改札機。
それに対して黄色い画面は、見た限り乗り越し精算機に見えたが、実際には違った。これは「係員対応精算機」と称しており、必要な操作をすると別の駅に居る駅員と直接会話する事が出来る。使用するタイミングとしては、乗り越し精算やICカードのチャージ等を行う時だ。
JR九州では、駅の無人化を推進する代わりに、このような機械を設置して無人駅でも別の駅に居る駅員に直接対応してもらう事が出来る。
この事を「スマートサポートステーション」と称する。
福岡県内で拡大している駅の営業形態で、若松線、福北ゆたか線、香椎線の駅で拡大中だ。その代わり無人駅を増やしているので、利便性の低下も指摘されている。これがJR九州の鉄道部門の現状なのだ。

乗車記を書いて気付いたのが、「JR九州独自のローカルルール」なのでは?と思った事。「青春18きっぷ」で乗車の場合、若松線やスマートサポートステーションの駅では、改札そのものがない。SUGOCA対応簡易改札機もそのまま通過するだけである。

4回目に続く。下記リンクをクリック

【BEC819系車内を見る/操車場があった若松駅/DENCHAで非電化区間から電化区間へ通しで乗る】九州浪漫鉄道物語 ④

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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