【2016年9月乗車記/廃止駅全駅訪問!朱文別駅、箸別駅、増毛駅/キハ54系2両の4932D増毛→留萌】留萌本線は本当に廃止されるのか?⑨

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2016年9月乗車記。朱文別駅、箸別駅、増毛駅へ行く。北海道特有の板切れ駅の朱文別と箸別。駅の入口さえもわからない状況?増毛駅からは深川行きの4932Dに乗る。乗っていて気付いたのが「純粋な地元利用者がいない」ことであった。留萌本線廃止直前の利用実態はいかに?

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★留萌線では珍しい2両のキハ54を見かけた朱文別

【訪問日】2016年9月21日

【場所】留萌本線の朱文別駅、箸別駅、増毛駅

沿岸バスの路線バスで下車したのは「第一朱文別」と言うバス停であった。ここが朱文別(しゅもんべつ)駅の近くになる。やはりバス停は国道231号線沿いだ。

↑13:06発の4930D深川行きが発車。留萌線では珍しく2両連結しており、ほとんどの座席が埋まっていた。この日は平日であったが、留萌~増毛の廃止が近い事もあって、廃止を惜しむ同業者(鉄道ファン、乗り鉄、撮り鉄)が多かった。
調べてみると土日祝日は立客が多数出るほどの混雑との事で、廃止が決まってから乗るようになってきたのは、全国どこへ行っても同じ事である。

↑朱文別踏切。駅の目の前にある。遮断機+警報機が設置された立派な踏切だ。留萌線ではこの両者がない踏切は少ないように見えた。

↑深川方の線路を撮影。

↑逆光で撮影に苦労したが、朱文別も阿分同様にホームの長さが1両に満たない”板切れ”駅だ。

↑待合室は”板切れ”の手前に設置。

↑朱文別駅周辺には何もなく、100mほど歩いた国道231号線沿いに集落や漁港がある程度だ。それにしても1両あるかないか程度の”板切れ”に「スゴイ」以外言葉が見つからなかった。このような駅は廃止後残される可能性は極めて低く、比較的早期に撤去される。朱文別駅のホームは2019年11月時点では現存しないと言う。

★駅の出入口からバラストの上を歩いてホームに入る箸別

↑朱文別から国道231号線を歩くと日本海の海岸線に沿った線形になる。この日は天気が良くて、海が美しく見えた。
GoogleMapsで箸別駅までナビをしてもらいながら歩く。このおかげで迷う事なくあっさりと箸別駅に着く事が出来たが、このナビがなければ間違えなく迷っていたはずだ。

↑国道231号線から1本脇道に入る。写真左側に広い空き地があり、この奥が箸別駅になるが、やはり「箸別駅」と書いた道路看板がない。これと言った目印がないため、どこにあるのか全く分からない。

↑広場からは階段を登る。登り切るとバラストが目に入ってきた。左側に進めば待合室で、右側に進めばホーム。ホームまでの通路は特に確保されていない。
本来ならばバラストの上を歩くのは鉄道施設内(つまり線路上の扱い)のためダメであるが、箸別駅は構造上ここを歩かないとホームに入る事が出来ない。

↑ホームは直線になっているが、前後の線路は曲線。見通しが悪い。この先は災害区間の場所もあるため徐行となる。

★ラジオが流れる路線バスで増毛ターミナルへ

箸別からは沿岸バスの路線バスで増毛ターミナルへ。箸別からは280円である。
増毛駅から1kmほど離れた場所にあるが、増毛町中心部を歩いてみるためだ。
やってきたのは観光バスタイプの車両。前にしかドアがない。整理券を取り着席するとお客は10人弱いた。1本前が満席だったので、これと比較すれば少ないように感じるが、やはり交通手段としては「選ばれている存在」。
やはり留萌線は相手にされている感じがしなかった。
車内ではHBCラジオがそのまま流されていた。北海道ではそれが標準的だったりする。どの放送局を流すか?運転士の好みらしく、2018年に留萌~増毛で沿岸バスの路線バスに乗った時には、STVラジオであった。

↑増毛ターミナルは、写真のようにバス待合室がある程度。待機中のバスは特になく、乗ってきたバスはさらに先を目指してすぐに発車した。

↑増毛町中心部。水産物販売店にはクルマが多く止まっていたが、やはり移動手段はマイカーだ。今や留萌線で来る人は極めて少ないはずだ。決して人が少ないわけではなく、平日であっても駐車場はかなり埋まっていた。
廃止が近づき増毛に来る人は増えたが、あくまでも駅周辺。1kmほど離れた増毛ターミナルまで人が進む事はない。
特にどこかに寄る事なく増毛駅に直行した。

★混雑していても純粋な地元利用者が少ない。留萌線は数ある交通機関の中で選択肢に入っていない

(列車番号)4932D

(時刻)増毛15:41→深川17:16

(車両)キハ54-506+キハ54-527

↑留萌線の終着駅は増毛。1面1線しかない寂しい駅で、かつては複数の線路があったらしく増毛で水揚げした水産物を列車で運んでいたと言う。
しかし、今はそんな事はなく、不要となった線路は全て剥がされて、必要最低限の分しか残っていない。
ホームから駅舎までやや離れているのもその名残であろうか?
昔は駅舎ギリギリまでホームがあったのであろうか?

↑14:51着の4927Dからの折り返し列車は15:41発の4932Dまで50分もある。かなり長い。その間に増毛の中心部を歩く事も可能だ。
乗ってみると、空席があるにも関わらず荷物が置かれており、すでに埋まっている事を示した。それでも空いている席を見つけてなんとか着席出来た。

純粋な地元のお客はほとんどいない。
遠くから来た留萌線の廃止を惜しむファンがほとんどで、仮に留萌線が廃止されなかったら、この日の4932Dはガラガラであったに違いない。
座席が一通り埋まった程度で増毛を発車。この先の途中駅ではお客の動きが止まった。乗り降り皆無の駅が続く。
箸別、朱文別と言った1両に満たない”板切れ”駅は、後ろ側の車両は完全にはみ出している。列車は止まっているが、ここが本当に駅なのか?と思ってしまうほどだ。
留萌市中心部に近い瀬越でやっと車内の動きがあった程度だ。

同業者は深川までの”通し”と思ったが、実際の乗車対象は廃線区間のみで、留萌でまとまって下車した。
留萌から乗ってくるお客もいたが、車内は増毛発車時よりも空いていた。
留萌から先の駅で乗車がある事を期待したが、かなり少なかった。
終着深川に着いた時点では、留萌発車時と比べれば多少増えた程度であった。
夕方に深川に着く列車だったので、高校生の利用も期待出来そうであったが、実際にはそうではなかった。

地元の人にとって、数ある交通手段の中で留萌線は選択肢になっていない事を痛感してしまった1日であった。
その結果が「廃止」と言う答えは正しいと言わざるを得ない。

10回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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