【2017年3月乗車記/最混雑列車424D船佐→石見川本】三江線廃止までの”参考”になる記録⑨

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2017年3月乗車記。三江線長谷駅から徒歩で船佐駅へ。”だだ広い船佐駅”を見た後、三江線最混雑列車424D石見川本行きに乗車。この列車に乗る事が最後まで多かったが、2017年3月の廃止まで残り1年の段階では車内の様子はどうなっていたのか?

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前回までの続きは下記をクリック

JR西日本が三江線を廃止した理由

【まずは尾関山駅へ】三江線廃止までの”参考”になる記録①

【2016年3月の乗車記と車窓422D三次→浜原/単行でもお客はたったの5人】三江線廃止までの”参考”になる記録②

【2016年3月の乗車記と車窓422D浜原→江津/わずかな人しか乗らない】三江線廃止までの”参考”になる記録③

【2017年3月再び尾関山駅へ】三江線廃止までの”参考”になる記録④

【2017年3月乗車記/432D尾関山→式敷/大混雑429D式敷→三次】三江線廃止までの”参考”になる記録⑤

【2017年3月乗車記/廃止決定後の422D三次→口羽は早朝でも空いていない!】三江線廃止までの”参考”になる記録⑥

【乗車記/初めて行った天空の駅宇都井駅】三江線廃止までの”参考”になる記録⑦

【2017年3月乗車記/普通列車も通過する長谷駅と三江線未来のために】三江線廃止までの”参考”になる記録⑧

【訪問日】2017年3月20日(月)

【場所】長谷駅から船佐駅へ徒歩

【備考】時刻、描写等は全て当時のもの

★だだ広い船佐駅

↑長谷から徒歩で船佐へ進むと、広島県道112号線がT字に分岐する部分はこんなにも立派な鉄橋。

↑そして、こんなにも感動的な地元作成の横断幕。
GoogleMapsによれば、船佐駅までは残り約700メートルで時間にすれば約10分ほど。

↑再び三江線の線路と県道が並走。県道の目の前までバラストが迫っており、こんなにもギリギリの所に線路があるとは。
やはり地形的には険しく、陽がさして良い天気でもあるのに、どうしても山がちな地域のため暗くなってしまう。

↑すると急に突然こんなような、”だだ広い”スペースが出現。

↑備北交通(バス会社)の転回場+のりばで、ここが船佐駅だと言う。だが、バスの便数は三江線に負けぬほどの少なさで、平日のみの運行だ。

↑バスの転回場の奥にあったのが、船佐駅の駅舎。しかし、肝心なホームと線路がどこにもない。
どこにあるのか?と思って探してみると、写真の左側に線路が敷かれていて、ホームは三次方に少し戻った場所。

↑ホームはやや小高くなっていた。バスの転回場から見れば真横なのであるが、ホームにはベンチすらないないので、パッと見ではこれがホームとはわからない。長谷以上に存在感が薄いとも思った。

↑ホームの長さはやはり6両程度あって、写真左側は広い空地。
一応住宅もあって住んでいる人もいるように見えたが、なぜか20年以上前に登場したクルマが置き去りであった。

★三江線最混雑列車424Dに乗る

【列車番号】424D
【時刻】船佐10:22→石見川本12:18
【車両】キハ120-357+キハ120-317(423Dと同一車両)
【備考】石見川本で約90分休憩後、13:45発の426D江津行き列車に

↑三江線最混雑列車424Dである。
車両は前述のとおり423Dの折り返しであるが、運転士はさすがに別の人であった。
424Dは時間的に良いため、非常に多くの利用がある。事前調査によれば、乗りきれないほどのお客が乗る事もあって、途中駅から乗車の場合着席が案外難しい・・・とあった。

ドアが開いて整理券を取ると「ありがとうございます」と言われた。
JR西日本の背広氏で三江線の利用状況を調査するために乗っていたと思われる。
先頭のキハ120-357では混むと思ったので、後ろのキハ120-317に。423Dと全く同じ車両に乗る事になった。

所木では4人も乗ってきた。そのうちの2人は423Dでも見かけた同業者(鉄道ファン)で、どうやら夫婦で行動しているらしい。
式敷では乗降こそなかったが、地元の人4人が424Dを見送った。
駅にも最近では人が集まるようになった。乗ってくれることに越したことはないが、それは三江線と言う地元の”宝”とも言える存在が消えてしまう重さ、三江線の大切さを感じた。
それは決して近くからとは限らない。江の川の対岸から列車に向かって手を振る人が多い。車内もその声援に応える形でお客が手を振りかえす。地元の熱い想いが伝わる、やはり感動的だ。

「常清滝 ハイキングキャンプによい 高さ126メートル 西北2メートル 徒歩35分」

と言う名所案内の看板が見えると作木口だ。この駅では4~5人下車。駅近くの家からやはり住民が三江線列車を見送る。

↑口羽では1人ずつ乗り降り。長時間停車はなく、すぐに発車。

伊賀和志(いかわし)では、森の宝石とも称される500羽くらいしかいない貴重な鳥がいる・・・と名所案内に書いてあった。
次の宇都井に向かっては、トンネルが断続的に続き、木が何本も倒れているところを目撃。三江線は立派なトンネルでパスするが、山深い地域のため自然があらわだ。

↑車内が大注目した宇都井。お客の半数が外に向かってカメラを向けた。
しかし、サービスのための長時間停車は当然のことながらなく、お客の乗り降りが終了すれば淡々と発車する。424Dでは前後列車に乗る事が難しいため、利用者はかなり少ない。424Dで宇都井に来たら他の交通手段を見つけないといけない。

三江線で最も速度が出るのは、宇都井~石見都賀であろう。
駅間が6kmと長めで、長いトンネルで山を貫き直線的な線形だからだ。

↑宇都井~石見都賀

長いトンネルを出ると、多くの集落が出て来た。
石見都賀駅自体は列車交換が可能で、銀行や道の駅や郵便局や農協等の施設もあって、三江線にとっては規模が大きい。
しかし、こんなにも規模が大きいのに駅のお客は少ない。これが不思議な事だ。道が整備されているから三江線を相手にしないのだろうか?
駅に近寄る人は誰もいないし、手を振る人もいなかった。

↑地元の人の努力と苦労の結晶は花壇に彩り鮮やかな花として表現されていた石見松原。三江線利用者に対する「おもてなし」の気持ちが伝わった。
駅から少し離れた所にあるのが集落で、気付いたら江の川の対岸は進行方向左側である事に気付いた。こうなるのは宇都井~粕淵付近にかけてだ。

↑潮~沢谷

潮には近くに温泉があるため、ここからの送迎のバスが着いていた。温泉帰りと思われるお客が数人乗ってきた。
石見都賀~浜原にかけては、三江線の中で比較的車窓が良い区間で、全駅下車してみたいのが本音であるが、中部に該当する当区間では、列車本数が極めて薄いため、他駅以上に駅訪問の難易度が高い。

沢谷では1人下車。後ろ寄りの車両では人の動きが乏しく、一旦立たされるとなかなか着席出来なくなる。
船佐を発車してから1時間を過ぎて立っているのがしんどくなってきたので、前寄りの車両を見ると空席が目立った。ここに移動し着席した。


↑三江線列車でもよく聞く行先名、浜原。乗り降りはゼロで地元の人が2~3人が撮影していた。三江線では中心的な役割を持つ駅でも、それは列車の運行上における話で、駅の利用者だけで見てしまえば1ケタだ。
粕淵で2人程度が下車。島根県美郷町の中心部で役場や商業施設も多い。この地域でメインになる駅は粕淵と言える。また、石見交通の路線バスで山陰線の大田市に行く事も可能で、バスで直接山陰線沿線から入る事も可能だ。

↑粕淵~明塚

粕淵を出ると1,550メートルもある30km/hの長い徐行。次の明塚では田んぼが広ーく、撮影する人も2人いた。ロケーションが極めて良くて、まさに本当の田舎だ。

ところで、運転席を見ていると運賃箱の先も入ろうと思えば入れた。キハ120のような構造の車両ではよくありがちだが、最近は運賃箱から先の進入を禁止している事が多く、423Dではお客が入らないようにロープが張ってあった。
助手席側には動画撮影用のカメラが何台も置いてあった。
私としては、前方の視認に影響が出る場合もあるので、運賃箱から先は立入禁止にさせた方が安全上は好ましく、カメラも何台も置くのではなく、誰かのカメラ1台を置き、後日撮影した動画等を希望者全員に提供する「共同撮影方式」が妥当と思った次第だ。
この辺は賛否があるだろうが、同じ作品になるのだから、今の時代SNSやブログ等でシェアして、撮影したものを自分のものとして扱っても良いんだと思う。

↑乙原駅

駅が崖沿いの高い所にある。駅周辺には菜の花がキレイに咲いていた。
この先で交差する立派な道路があって、大山トンネルがある。交通量は少ない。何らかの高規格道路と勘違いするほどだ。
この地域では、駅でなくても「さぁ三江線に乗ろう」と言うノボリがあった。街ぐるみで三江線を応援する機運は伝わったが、廃止が決まってから言うようでは遅い。

10回目に続く(下記リンクをクリック、12月2日公開)

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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