【乗車記/初めて行った天空の駅宇都井駅】三江線廃止までの”参考”になる記録⑦

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2017年3月乗車記。三江線の中でもっと有名なのが宇都井駅。天空の駅とも称される。高架構造のホームに116段の階段があって、これを昇り降りしないと出入りする事が出来ない。一体どんな駅なのであろうか?

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前回までの続きは下記をクリック

JR西日本が三江線を廃止した理由

【まずは尾関山駅へ】三江線廃止までの”参考”になる記録①

【2016年3月の乗車記と車窓422D三次→浜原/単行でもお客はたったの5人】三江線廃止までの”参考”になる記録②

【2016年3月の乗車記と車窓422D浜原→江津/わずかな人しか乗らない】三江線廃止までの”参考”になる記録③

【2017年3月再び尾関山駅へ】三江線廃止までの”参考”になる記録④

【2017年3月乗車記/432D尾関山→式敷/大混雑429D式敷→三次】三江線廃止までの”参考”になる記録⑤

【2017年3月乗車記/廃止決定後の422D三次→口羽は早朝でも空いていない!】三江線廃止までの”参考”になる記録⑥

★ホコリ・チリが全くないキレイで気持ち良い気分に!地上まで116段もある階段を乗り降りした宇都井駅

【訪問日】2017年3月20日(月)

【場所】宇都井駅

【備考】時刻、描写等は全て当時のもの

「三江線と言えば」と言う駅はどこが思い浮かぶだろうか?
鉄道ファンならば1回は聞いた事のある駅が宇都井(うづい)だ。
ホームは1面1線の変哲もない棒線駅であるが、どこにあるのか?と言うと地上30mの高い所。
都市部ならば高架駅はザラにあっても、過疎地域の超ど田舎にある高架駅は極めて珍しい。
宇都井駅が高架構造になったのは、山と山の間をトンネルで通し、宇都井駅周辺に駅を作ってほしいと言う要望があったため、山と山の間になるわずかな明かり区間に駅を設置。そもそも高い場所を通っているので必然的に高架駅になったと言える。

ホームへのアクセス方法は階段のみ。地上から116段の階段を登らないとホームどころか、待合室に着く事も出来ない。
エレベーターやエスカレータと言った装置はない。自力で進まないと宇都井駅から三江線に乗る事は出来ないのだ。

宇都井駅を含む三江線の口羽~浜原は最も列車本数が少ない区間。
宇都井駅訪問は事実上以下のパターンに制約される。(2017年3月4日改正のダイヤに基づく)

【三次から】
(行き)三次5:38発(422D)→宇都井7:12着
(帰り)宇都井8:14発(423D三次行き)/11:09発(424D石見川本行き)

【江津から】
(行き)江津5:53(423D三次行き)→宇都井8:14着
江津15:15(429D三次行き)→宇都井17:37着

(帰り)宇都井11:09発(424D石見川本行き)
18:09発(432D浜原行き)
19:32発(433D三次行き)

注意しないといけないのは、424Dで宇都井下車すると三次・江津方面行きとも夕方まで列車がない。
三次方面からは事実上1日1本しか入る事が出来ない。理論上は432D~433Dの往復も可能だが、夏場以外は真っ暗となるためオススメできない。
429D~432Dに乗り継ぐ場合、滞在時間が短くなる事がデメリットで、単純にホームから階段を降りて地上まで出て、すぐに再び階段を登ってホームに戻るならば一応は可能だ。

私としては単に下車して終わりではなく、階段をしっかりと昇り降りして宇都井駅周辺を歩いて、どんな場所か知った上で次の列車に乗りたい。最低でも60分は必要と言うのが答えであった。
そうなれば、422D~423Dのパターンが最適と判断した。

↑ナント宇都井では私を含めて少なくても8人が下車。422Dは約31人乗っていたので、約1/3が下車した事になる。
下車した人のほとんどが1時間後の423Dに乗る事になるので、三江線の途中駅で列車1本で8人は多いお客だ。ほとんどは「18きっぷ」利用であるが。

↑トンネルとトンネルの間に挟まれている駅で、宇都井駅のホームが切れるとすぐにトンネルだ。

↑ホームの下に広がるのが住宅。ホームと同じ高さにある構造物は駅以外皆無で、山の中腹と同じ高さ。線形は直線的のため三江線では最も高速(85km/h)で走行する。

↑ホームの長さは広い。尾関山と同じく6両くらいは入ってしまうのでは?と思うほど。中央に待合室+地上連絡の階段がある。
気温0度、湿度は100%と言う気象条件で、寒い事に変わりない。湿度が高いため霧もかかっていた。
暖房設備はこれと言ってないが、待合室では降りたお客が何人か座っていた。特殊な構造の駅のため、格好の撮影ポイントで「駅」自体の撮影をする同業者が目立つ。
私は階段を116段降りて地上に出た。


↑地上に出ると砂利道に出る。地上には待合室等は一切なく直接階段となる。
舗装された道路はやや先にあるが、幅員は決して広くない。
真下から三江線の高架を見上げると、やはり高い所に駅があって、地上との比較をすれば、「本当にここが駅なのか」と思った次第。
単に高架橋だけを見れば「新東名(高速道路)と大して変わらない」とつまらない事も思ってしまった。


↑宇都井駅前の道路。幅員は広くない。住宅が何軒かあり人も住んでいる。右側には畑が広がる。

↑遠くから見た宇都井駅の全体の様子。JR西日本のロゴマークはなく、単に「宇都井駅」。
まさにこの地域のランドマーク。それが「駅」なのだ。
しかし、「駅」として「鉄道」として生きているのは、あと1年を切ってしまった。来年の今頃は「価値のない廃墟」になると思えば悲しい。

↑宇都井駅に通じる道路は険しい。

↑江の川に架かる橋から撮影した宇都井駅周辺の集落。
駅周辺に固まって集落があって、200mも離れてしまえば何も建物がない山の中になる。

↑江の川。日本海方向を見る。対岸はこれと言った集落はなく、単に道路しかない。

↑江の川に架かる三江線の鉄橋。駅の前後はトンネルになっているが、三次側のそれは決して長くなく駅と同じ高さで江の川をパスする。
写真の左側が三次方面で、三江線の中では有数の撮影ポイントでもある。

再び宇都井駅に戻ってきた。8:14発の423Dに乗るため、116段の階段を登る事にした。階段の様子も見る事にした。ホームや駅全体の写真を撮る人は居ても、階段まで取る人はさすがに皆無だった。

↑地上。ここがスタート。116段の始まりである。砂利道から直接入るため前述のとおり待合室はない。
左側の貼り紙は三江線の説明を記した案内である。

↑10段ごとに踊り場があってぐるっと反対側に回る構造だ。
踊り場には地元の人の手作りの「あと○○○段」と言う”段数表示”も。
宇都井駅の階段はホコリやチリが全くなく、ビックリするくらいキレイ。
恐らく地元の人が定期的に掃除をしてキレイに保っているのだと思う。
こんなにも気持ち良くさせてくれる駅は他にない、素晴らしい駅だ!
宇都井地区のランドマークとして、駅が大切に扱われている事は最高に良い。

↑あと96段。まだまだ遠い。

↑あと86段

↑あと76段

↑あと66段

↑あと55段。ここは”段数表示”はなかった。何らかの理由で取れたのであろうか?

↑あと46段

↑あと36段。ここまで来ればホームは近い。

↑あと26段。”段数表示”がある左側は地元の人が写っていたので消させてもらったが、いろんな思い出が残っているのが地元の人にとっての宇都井駅だ。

↑あと16段。ここまで来ると他のお客が階段で待つ姿も見られた。なぜならば待合室の人が多く入りきれないのだ。

↑あと6段。ここまで来ると待合室は目の前だ。

↑待合室の戸を開けるとホームに到達。116段登りきったのだ。
霧は晴れて暖かい日差しに迎えられた。

8回目に続く(下記リンクをクリック、11月27日公開)

【2017年3月乗車記/普通列車も通過する長谷駅と三江線未来のために】三江線廃止までの”参考”になる記録⑧

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KH8000

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