【2016年9月乗車記と車窓/朝の4923D深川→留萌も客は少ない】留萌本線は本当に廃止されるのか?⑥

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2016年9月乗車記と車窓。札幌から特急で深川へ。朝8時台の留萌本線留萌行きに乗る。朝のラッシュで混雑するかと思いきや?!留萌本線の車窓を見ながら、将来的に廃止される車窓を淡々と見る。並走する高速道路も着実に建設が進む。これが留萌本線の代わりになるのだろうか?

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前回までの続きはこちらをクリック

【平成の日本一の赤字路線?営業係数4161!】留萌本線は本当に全線廃止されるのか?①

【2015年乗車/満席で座れなかった4925D深川→留萌】留萌本線は本当に全線廃止されるのか?②

【2015年/留萌駅と瀬越駅】留萌本線は本当に廃止されるのか?③

【2015年乗車/4927D瀬越→増毛/板切れの秘境駅連続!箸別・朱文別・舎熊・信砂】留萌本線は本当に廃止されるのか?④

【2015年乗車記/夜の4934D増毛→留萌はとにかく乗らない!】留萌本線は本当に廃止されるのか?⑤

【乗車日】2016年9月21日

【列車番号】4923D(留萌行き)

【時刻】深川8:05→留萌9:00

【車両】キハ54-528

【備考】時刻、列車名、描写は全て当時のもの

★朝の深川発留萌行きの留萌本線

留萌本線は深川から日本海沿いの増毛(ましけ)を結ぶ約66kmの路線で、「本線」と称するJR線では日本で2番目に短い路線だ。
しかし、北海道の「本線」は寂しい。国鉄時代は途中駅から分岐した路線が多数あったが、過疎地を通るため利用者が少なく、1990年代前半までに多くが廃止された。
今や「本線」から枝分かれする路線がなくなったのが特徴で、宗谷本線、石北本線、釧網本線も該当する。逆に言えば北海道では「本線」しか残らなくなった。
その「本線」も廃止の危機だ。

遂に留萌本線は鉄道としての役目を終える事になってしまった。
2016年12月4日(日)をもって、留萌~増毛を廃止する事がすでに正式決定している。
さらに2018年をメドに残りの深川~留萌も廃止する方針で、JR北海道は地元と協議しているが反対が根強い。(※2019年11月現在、留萌本線深川~留萌間は存続)
「数字」(2015年度)を簡単に示しておくと、留萌~増毛の輸送密度(1日1kmあたりの平均利用者数)はたったの67人。営業係数は2,538円であった。
廃止が公表されたためか、利用者数がわずかながら増えており、前年度は輸送密度39人、営業係数4,554円であった。
大幅に改善しているが、それでも良い「数字」とは言えない。悪い事には変わりない。

皮肉な事に廃止が広く知られると全国からファンが乗りに来るようなもので、増毛は「ぞうもう」とも読めるため、JR四国予土線の「半家(はげ)から増毛(ましけ)へ」と言う旅行ツアーが話題を呼んだ。

留萌本線が廃止になる事がわかった昨年も訪れたが、廃止される直前にもう1回行きたい。
今回は廃止区間の全駅訪問+幻の駅訪問を計画したが、時間の都合で信砂(のぶしゃ)と舎熊(しゃぐま)には行けなかった。但し両駅は昨年訪問している。
まずは、深川8:05発の4923Dで留萌へ送り込んだ。

↑「スーパーカムイ1号」を下車すると反対ホームにキハ54-528の単行が停車中。
この車両は元々宗谷線の急行として使用されていたが、それが廃止された今は留萌線をはじめ、宗谷線、石北線のローカル列車が活躍場所。留萌線ではキハ54系500番台の運用が基本で、キハ40系が入線した場合は臨時列車と言う事になる。
廃止が近づき、利用者数が急増している事から土日祝日と廃止直前の10日間は毎日、旭川~増毛で臨時快速を運転している。停車駅は深川と留萌のみで、廃止区間の途中駅に止まらないのが残念である。
廃止区間は瀬越等の価値の高い駅が多数ある。

↑すぐに乗車したが、車内は”貸切”であった。とは言ってもまだ発車まで20分ある。この日は平日だったので、留萌へ向かう通勤通学の流れもあるだろうと期待して少し待ってみる。

↑左側の6番のりば(以前は廃止された深名線ホームだった)には、増毛初発の4922Dが留萌線では長い2両で到着。
下車したのは高校生ばかりで、大学生や大人は皆無に等しかった。実態は”通学列車”である。

★日常的な利用者が皆無!利用者が少ない駅は通過してしまう

4923Dは期待していたようなお客は集まらず、私を含めても4人だけ。しかも同業者だ。平日朝ではありえない程少なく、日常的な利用者が皆無だった。

↑北一已(きたいちやん)駅。
深川を発車すると右に急曲線する。黄金色に光った田んぼが目に入る。収穫も近いのであろう。

↑北一已~秩父別
このような車窓がずっと続く。駅はどれも趣がある。留萌線ほど駅訪問が面白いと言って良いだろう。

秩父別を発車すると次の北秩父別は通過。放送では特に通過する旨は案内されなかった。気付かないうちに過ぎてしまうと石狩沼田。

↑石狩沼田は沼田町の中心部で、町としての機能が揃っている。
元々は札幌からの札沼線がつながるはずだったが、新十津川から先建設される事はなかった。
駅も寂しくなっており、1面1線しかないホームで朝8時過ぎにも関わらず薄暗い。石狩沼田は簡易委託駅なので一応駅員はいるが、そのような雰囲気が伝わらなかった。

↑真布は通過。よく見ていないとやはり駅の存在に気付かない。

↑恵比島は2つの駅舎が存在する。
上にある写真が本来の駅舎で、北海道でよくある車掌車を改造したタイプ。
下にある写真はドラマのセットとして作られた駅で、ドラマ放映終了後もそのまま残されている。
恵比島から先は峠越えの道となる。トンネルが出てきて、曲線がきつく、山が険しくなり標高も高くなる。次の峠下までは約8kmもある。

↑峠下は深川~留萌で唯一列車交換が可能。対向式ホームとなっており、深川方面行きのりばが奥の方にある。そこには深川行きの4924Dと交換した。

↑峠下~幌糠(ほろぬか)

↑幌糠~藤山

留萌に対する人の流れは極めて少ない。これは留萌線に限った事ではなく、並行する道路でさえもクルマが少ない。
4923Dの車内では人の動きが皆無ではなく、幌糠や藤山でも乗車があったが全て同業者であった。午前中に留萌に着く列車は4923Dが最後で、次の4925Dだと正午を過ぎる。

★留萌本線と並走する高速道路

↑車掌車がある大和田。駅周辺は何もない。近くには国道が通るらしいが、それが別の場所に移転したため駅前の道が細い砂利道になり、人の通りがなくなったと言う。

↑大和田~留萌

深川留萌道だろうか?建設工事が進む。現段階では留萌大和田ICまで完成しており、2019年度には留萌市中心部まで延伸予定。
深川~留萌は約50kmあるが、高規格道路が完成すれば決して所要時間は留萌線と大して変わらないのであろうが、これは競合関係でなく、代替交通手段となってしまう事は極めて残念である。
結局留萌到着時点で同業者ばかり6~7人しかいない状況で、地元の人は相手のしていない存在であった。
このような状況であれば、「鉄道として役目を終えた」と言われても仕方ない。

7回目に続く(下記リンクをクリック、11月17日公開)


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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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