【静鉄が止まると静岡が終わる】静岡鉄道は台風接近してもギリギリまで運転を続けるのか?
静岡鉄道(静鉄)は「台風が来ても止まらない鉄道」で有名だ。一方で並走するJR東海道線は早いタイミングで運休してしまう。全国的に見ると、京急、近鉄、京阪、阪神、阪急と西鉄バスも「台風が来ても止まらない鉄道」で有名だ。JRは正反対で台風が来る前から列車を運休させて、台風が去った後の設備点検等にも時間がかかるので、これら私鉄は平常運転に戻っても、JRはまだ運転開始さえしていない事も多い。この違いは一体何なのか?

もくじ
★「静鉄最強説」😏大雨・台風でもそう簡単に止まらない静岡鉄道😏

↑人身事故か車両故障がない限り、まず止まる事がない静岡鉄道😏「静鉄最強説」は静岡では有名過ぎる話😏台風が接近しているのに、なぜそう簡単には止まらないのであろうか?🤔



↑2019年(令和元年)台風19号(東日本各地で甚大な被害が起きて、鉄道関連だとJR東日本の長野新幹線車両センターが水没しE7系・W7系の計10編成が廃車😭気象庁は後になって「令和元年東日本台風」と名付けた)通過直後の静岡鉄道😅通常運行😆普段と特に変わりない様子だった😆この時は並走するJR東海道線は大絶賛運休中😩
★静岡鉄道にももちろん運休基準がある😅
静岡鉄道ももちろんだが、「運休基準」が存在する。ツイートにもあるとおりだが
- 雨=1時間雨量が50ミリを超過した時
- 風=風速が25メートルを超過した時
- 地震=震度5以上の揺れを感じた時(但し状況によっては震度4程度でも止める事がある)
↑この基準に到達しない限りは、どんなに強い雨が降ろうが、風が吹こうが運転継続する😖
JR各社・大手私鉄各社も基本的には、これであるがそれでも、事前の事故防止・トラブル回避のため、この基準に到達していない段階でも運休させてしまう事がある😳この事を今話題の「計画運休」と称する😌
「計画運休」の本当の狙いは、台風が接近してからの事故・トラブル防止ではない。台風が来る前から、台風が去った後に起り得る大規模輸送障害(大幅の遅れ、駅間停車列車の多発(いわゆる「缶詰め状態」)、倒木や飛来物との触車等)を未然に防止するものだ😌
そもそもJR線は運転距離が長いし、明治時代に作られた施設を今でも使用しているため、老朽化も重なり大雨や強風の影響で破壊しやすい事もある😖
JR西日本は「当社管内では自然路盤(地面にそのまま線路を敷いた事)による線路が多いので、私鉄他社と比べると大雨・強風の影響を受けやすい」と説明する。これはJR他社でも言える話だ。私鉄は人工的に頑丈に作り変えている所も多いので、歴史がある路線でも比較的大雨・強風の影響を受けにくい😖

↑例えば京阪電鉄の京阪本線系統(中之島線・鴨東線を含む)では、大阪市内は地下線で、京橋を発車すると寝屋川市の先まで高架線、住宅街を縫うように地上線が部分的にあって、枚方市、樟葉、淀の各駅付近は高架、京都市内(東福寺~出町柳)は再び地下線と自然路盤が少ない😌
淀川の増水で鉄橋を渡れない可能性はあるが、人工路盤の区間が多いので、京阪線も大雨・強風の影響を受けにくい😌JR線ではそのような路線が意外と少なく、あったとしても他線との直通運転の関係で、セットで止める事で事故・トラブル防止に寄与している😏
静岡鉄道に話を戻すと、自然路盤の区間が圧倒的に多いが、路線が短く(約11キロ)、他線との直通運転もなく、台風接近時でも1時間に80ミリ・100ミリと言った大雨が降る事も比較的少ないので、諸条件が恵まれているため静岡鉄道は台風が来てもギリギリまで止まらないのだ😆
★2019年10月の台風19号接近時の静岡鉄道の実績は?🤔
ツイートとも重複するが、大まかに書くと下記の通り
- 10月11日(金)に台風接近により翌日(10月12日)は朝6時の初発から運転開始するが、状況により運転を中止する事がある予告が出る
- 10月12日(土)は予告通り朝6時の初発から運転開始
- 風雨が強くなってきた同日朝8時過ぎに、「9時以降は本数を間引く(15分に1本の運転)」「新静岡駅・新清水駅午前11時45分発がこの日の最終列車。以後終日運休する」事を公表
- 台風は夕方ごろに最接近。風雨が弱まった20時頃から設備の点検開始。破損等はなかったため、その後試運転列車も運行
- 同日23時すぎに「10月13日は朝6時の初発から通常運転」を公表
- 10月13日(日)は特に本数を間引く事もなく、通常通り運転
↑計画運休をするかもしれない事は予告していたが、JR東海のように朝の初発から終日完全運休ではなく😫
状況が悪くなる直前まで運転を継続する姿勢がわかるだろう😆
但しここでポイントになるのは、10月11日の段階で「○時○分から終日運休」と言う事は公表していない事😆これがJR東海(JR各社)ならばその段階で、この旨を公表している😅
先に運休開始時刻を公表する根拠は天気予報や過去の実績に基づく。JR各社は気象庁、ウェザーニュース等の民間気象会社から業務用に細かな情報を入手している😲沿線には雨量計や風速計等の観測機器も設置してあるので、この状況も参考にしている😲
さらに鉄道の世界では「経験則」がモノを言う。過去の事例に当てはめて「これくらいの台風ならば被害予想は○○で、○時頃には運休にした方が良い」と言う事がある程度わかっているので、これも参考にする😅この事は比較的台風接近ギリギリまで動いている私鉄各社も行っている😅
★静鉄が止まると静岡は終わる?😱
これはある意味ネット用語😱静鉄が動いているからこそ、台風接近していても「まだ日常的な生活が出来る」と我々利用者も認識している😆JRは早々と運休してしまうのでアテに出来ない😫静岡~清水と言う短い区間になるが、JRが台風で運休しても移動したい人は一定数居るので、同区間ならば静鉄しか選択肢がなくなる😵会社や学校も「JRが止まっても静鉄が動くならば通常通り」と言う所は少なくない😆
しかし静鉄が「台風で運休する」と言いだすと大騒動になる!😱当然移動手段を失う事になるので、会社や学校は休まざる得ない😞静岡市中心部の商業施設が休業を決めるのも、静鉄が運休する・しないで決めたりする(必ずしも全店舗ではない)😲
そうなると社会機能が完全にストップする。それだけではなく、「台風そのものの被害がデカい!」と言う”予告編”だったりする😖「静鉄が台風で止まる=相当被害が大きくなると思われる台風が来ている」と静岡の人は認識するのだ😱
それは各地であって、京急、近鉄、京阪、阪急、阪神、西鉄バスの沿線の人でさえも同じ認識なのだ。これら交通機関が台風で止まった時、街には完全に人が消えて静まり返る。まさに「死んだ状態」になってしまうのが、「終わる」の意味なのであろう😖
★まとめ
- 台風接近時、一部私鉄はギリギリまで運転を続ける。運休する場合、公表が直前になる
- ギリギリまで運転出来る理由は、JRと比べて設備が新しいか、JR沿線ほど被害を受けにくい状況(高架線や地下線など)、距離が短いため
- 台風で運休する事自体珍しく、運休したら「相当ひどい台風」と言う認識
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