【乗車記/利用が多そうなのに】函館本線の旭川→滝川の普通列車はなぜ本数が少ないのか?

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2019年9月乗車記。函館本線の旭川~深川~滝川間は普通列車の本数が少ない。一方で特急は本数が多い。同区間の特急が停車しない駅でも利用が期待出来そうだが、なぜ函館本線旭川~滝川間の普通列車の本数が少ないのか?実際に乗車して様子を見てみた

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https://twitter.com/TheKH8000Show/status/1175557616065368064?s=20

【日付】2019年9月22日(日)

【列車番号】2236M(滝川行き)

【時刻】旭川(A28)8:10→滝川(A21)8:53

【車両】721系0番台のF13編成、クモハ721-13

★函館本線の旭川→滝川の普通列車はなぜ本数が少ないのか?

↑本来は旭川7:55発の札幌行き特急「ライラック10号」に乗るはずだった。しかし乗り遅れてしまったので、15分後の2236Mに乗る事になった。函館本線の札幌~旭川は特急の本数が多い。特に岩見沢~旭川については普通よりも特急の方が多く、特急に乗車出来ない「青春18きっぷ」「北海道&東日本パス」(一部の例外を除く)を愛用する人にとっては”課金”三昧のある意味泣かせ物の区間。もう少し細かく見ると、岩見沢~滝川は概ね1時間に1本程度あるが、滝川~旭川は1日に8往復(留萌本線直通列車を除く)しかない!なんでこんなに普通列車の本数が少ないのか?「時刻表のトリック」とも言える不思議な状況が昔から気になっていた。この日は偶然先発の「ライラック10号」に乗り遅れたので、普通列車に乗って利用状況を観察する事にした。

旭川駅の7番のりばに止まっていたのが721系。一言で721系と言ってもいろんなタイプがあるが、旭川駅まで来る721系は原則3両だ。Uシートは連結していない。721系の中では最も古いグループの0番台で、1988年製と知ってビックリする。とても”30年選手”には見えないほど、JR北海道の維持管理レベルが高い事を思い知らされる。車内は転換クロスシート。乗っていたお客は3両で30人前後。特急よりも明らかに少ない。

↑近文駅(A27)

高校生が10人ほど乗る。旭川市の郊外で住宅地も多い。ホームにある待合室が極端に古く、私はある意味「天然記念物」級のものだと思っているが、そう思う同業者(鉄道ファン、乗り鉄、撮り鉄)は少ないのかもしれない。単に「古い待合室」で片づけられるのだろうか。

↑伊納(いのう・A26)~納内(おさむない・A25)

神居古潭(かむいこたん)トンネル等長いトンネルが何本も続くのがこの区間。「ライラック」「カムイ」と言った特急に乗ると、単に長いトンネルが何本も続くだけで大して気にしないが、普通列車では駅間にこんなに長いトンネルがあるとどうしても気にしてしまう。トンネル内は照明が照らされており鉄道用トンネルとしては珍しく明るい。

↑納内駅。この駅周辺も住宅街。いわゆる「国鉄配線」の2面3線駅であるが、長年使われていない中線部分は使われないためか?線路が剥がされていた。停車する列車は3両までがほとんどなので、ホームが長い割には使っていない部分も多く、札幌方のホームは「立入禁止」と書いた看板で遮っていた。

深川(A24)ではわずかながらの人の動き。明らかに特急と比べれば少ない。特急に利用が偏っている事がわかる。名古屋・大阪地区における「緩急接続駅」と解釈する事も出来るが、そもそも普通列車の本数が少ないので、緩急接続出来るダイヤパターンも限定的で、ほとんどはクルマで特急停車駅まで来て、そこからJRに乗ると言うのが、地元利用者の行動パターンなのであろう。

↑妹背牛駅(A23)。ここも中線を撤去しているようで、線路上に堂々とパワーショベルが置かれていた。ホームは客車時代の名残から低い高さのままで、721系のような電車だと車内と極端な段差が生じる。そのため車両側にステップがあるのが今までの標準装備であったが、最新の733系にはそれが「ない」ような感じがする。恐らくJR東日本のE721系(仙台地区の車両)と同じく床下機器の見直しで、車体の高さそのものを下げたのかもしれない。

↑妹背牛~江部乙(えべおつ・A22)

江部乙では20人近く乗ってきた。国道12号とも並走しているのが函館本線の札幌~旭川で、江部乙駅付近は道の駅があって、人口も多い。利用が期待出来そうな駅だが、北海道では駅前よりも国道沿いを中心に街を形成する事が多い。特急停車駅や札幌周辺ではこの限りではないが、そもそも普通列車の停車本数が少ないので、利用したくても利用し難いと言うのが、利用者を押し下げる要因なのかもしれない。

↑滝川(写真は2019年3月撮影)に着く。札幌方面には9:02発の「カムイ12号」か、9:08発の2324M岩見沢行きに接続となる。普通列車だけで札幌~旭川で乗ると乗り換えなしと言う列車もあるが、それは極わずかでほとんどは滝川、岩見沢での乗り換えとなる。基本は両駅で乗り換えと思って良い。

★まとめ

函館本線の札幌~旭川では普通列車だけの移動は適さない。本数が少なく、乗り換え回数も多いためだ。「青春18きっぷ」等の特急に乗れないきっぷしか持っていない場合を除き、普通列車だけで札幌~旭川を移動する人自体少ないと感じた。北海道にありがちな「秘境駅」が連続していたり、反対列車との交換待ちで何分も止まる事がないと言うのは、特急街道の函館本線ならでは条件。駅間も長いため、普通列車でありながらもスピードは速い。2019年9月現在は電車の721系で運転する列車は全て車掌が乗務している。将来的にはワンマン電車の投入も考えられる区間だが、決して沿線人口は少なくないし、本数を増やせば利用も期待出来る。

交通系ICカードKitacaは岩見沢~旭川では利用不可になっているが、これを同区間にも拡大すれば、利用者アップが出来ると思う。そこまでの設備投資が金銭的に難しいのが今のJR北海道でもあるが、必ずしも駅に設置しなくても良くて、特急停車駅以外ならば車内に専用端末を設置しても十分対応できる。滝川~旭川については、最大4時間も普通列車がない時間帯が存在する。特急は本数が多く、利用が期待出来る駅が多いのに、こんなにも本数が少ないのはとんでもないチャンスロスをしていると思う。

そんな事を思いながら、滝川駅の改札口を出て札沼線の新十津川駅に向かった。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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