【宇都井駅ではInakaイルミ開催決定も】2019年9月から三江線の線路・駅舎等の撤去や解体が始まる

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2018年4月1日付で廃止されたJR西日本の三江線(三次~江津)。鉄道路線廃止後は駅名標や時刻表については速やかに撤去される。鉄道が動いていると誤認させないためだ。廃止と同時にホームや線路にも立ち入りできないように、頑丈な柵で速やかに仕切りを作る事が通例となっている。一方で使用しなくなった線路、鉄橋、トンネル、駅舎、ホーム等については、何年も残る事が多い。残る・残らないはJR西日本(鉄道会社)の都合と言うよりも、地元の移行で決まるものだが、同社の方針としては、地元に三江線跡地をどのように活用するか決めてもらったうえで、三江線跡地を残さないのであれば、2019年度以降撤去する事にしている。実際に2019年9月以降、遂に駅舎等の撤去が始まった。

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https://twitter.com/TheKH8000Show/status/1178251321020841984?s=20

もくじ

★鹿賀駅の解体が始まった!

9月24日頃から鹿賀駅の解体作業が始まり、1週間もしないうちに鹿賀駅の駅舎は解体されてしまったと言う。Twitterでも一部その情報が出ていたが、細かな事はわかっていない。基本的には地元が「残す」と決めたり、石見川本や川平のように駅舎を廃止後にバスの待合所として活用している場合を除き、解体されてしまうようだ。駅舎を解体しただけでは不自然であるため、そう遠くないうちに線路、ホーム、路盤も全て撤去される可能性がある。これらの事はJR西日本や地元役場・市役所等が中心になって進められていると思われる。地元の市や町が三江線の跡地に「住宅地を作る」「道路を整備する」等の計画があれば、線路やホーム等を撤去してしまう事は容易に想像つく。私が三江線廃止前に聴いた話では、川本町が「住宅を整備するために使う」としていたが、廃止後どのように話が進んでいるのか?不明だ。

★江津本町駅近くの三江線名物の鉄橋も撤去

↑江津~江津本町の間にある鉄橋。江津本町の集落の入口付近にあって、三江線の撮影場所では有名な場所であった。この鉄橋も9月から撤去が始まったようだ。鉄橋は構造物で、地震や大雨等の災害が起こると壊れる可能性がある。人名にも関わる事でもあるので、このようなリスクがある鉄道施設については、いち早く撤去したいのがJR西日本や市役所側の本音であろうか。

★今後も少しずつ三江線の線路、駅、ホーム等は撤去される見込み

JR西日本は2019年度以降本格的に線路、駅、ホーム等を撤去したい方針である。前述したように、まずは地元に「残す」「残さない」の考えを確認。「残す」のであれば無償譲渡した上で、以後の管理費や”残し方”について、地元に委ねることにしている。一方で「残さない」のであれば、同年度以降段階的に撤去する方針だ。三江線は現状(2019年9月)既に「地図から消えている」。鉄道があった形跡があっても、実際には運行していないので、使わないのであれば残しても意味がない。「遺産」として残す向きもあるだろうし、ファンはそれを期待したい所であるが、問題は莫大な維持費をどう工面するか?である。

★三次~尾関山は芸備線として復活?

↑尾関山駅は三次市内でも比較的人口の多い所にある。三次市は三次~尾関山を芸備線の支線として復活させる事を検討しているようだ(テレビニュースによる)しかし、それには費用の面、三次市の街づくりの方針、JR西日本が受け入れてくれるか?等のさまざまな大人の事情がある。このような可能性がある場合は、一般には線路、ホーム等の施設は撤去されない。この動向が気になる所だ。

★口羽駅から宇都井駅までは「鉄道公園構想」が本格始動!2019年もInakaイルミ開催決定!

↑一方で島根県邑南町は口羽駅や宇都井駅周辺について、JR西日本から無償譲渡を受けた。2020年春から「鉄道公園」として開業する方針だ。具体的にはトロッコ車両を使って廃止後の三江線に乗車体験出来ると言うのがポイントだ。具体的な事は決まっていないが、今後公表される事であろう。

↑宇都井駅では毎年11月に「Inakaイルミ」と言うイルミネーションイベントが開催されているが、廃止になった今年(2019年)も開催する事が決まった。11月22日(金)と11月23日(土)の2日間である。この時に「鉄道公園」のトロッコに乗る事が出来る機会があるのかもしれない(定かな情報ではない。あくまでも個人的な推測)詳細は下記リンクを参照。

INAKA@イルミおおなん2019(ロコナビ)

★まとめ

三江線の廃止跡地は、地域によりかなり偏りがある。「残す」所はしっかりと残して、今後集客を行って観光地化するが、「残さない」と決めた所は少しずつ撤去が始まる。少なくても三次~江津の108キロ全てがそのまま残ると言う事は、廃止となった他線の事例から見ても、それは考えにくいのだろうと思う。「三江線があった」と言う記録を後世に残して行く事が、今後重要になる。これが廃線後の難しい所で、時間が立てば人々の記憶から忘れられる。廃線になったから来ないのではなくて、廃線になったらどうなってしまうのか?廃線跡を活用する方法はないのか?等の観点から今後も、三江線がどうなるのか?見守って行きたいと思う。

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KH8000

ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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