【初めてのヒコーキ!航空券の買い方・乗り方から降り方まで説明/搭乗記】FDA(フジドリームエアラインズ)174便・札幌丘珠→富士山静岡に乗る

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【搭乗日】2016年9月24日(土)

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【便名・時刻】FDA174便・札幌(丘珠)13:45→静岡(富士山静岡)15:35

【機種・機体番号】E175(エンブラエルE-Jet175)・JA11FJ

【備考】アメブロからの移行記事のため、描写・時刻・運賃等は2016年当時のもの。現在と多少異なる点はご了承を。

★2016年まで一度も航空機に搭乗した事がなかった!

鉄道・バス・クルマと言った陸上の交通機関で行きたい場所に今まで行ってきた。
しかし、陸の乗り物だけではそろそろ限界になってきた。
北海道や沖縄、海外ととなれば、ヒコーキや船を使わないといけない。

札幌から静岡に帰るために、JR線と言う事も当然可能ではあるが、時間がかかりすぎる。特急や新幹線を乗り継いでも丸1日は必要だ。
それに対して、ヒコーキだとたったの2時間。
陸の交通機関とは話にならないほどの速さだ。

★そもそもヒコーキになるには何から始めれば?

「ヒコーキはどうやって乗ったら良いのだろうか?」
「乗るためにやる事で鉄道や高速バスとの違いは何か?」
「どこできっぷを買うのか?」
「当日空港ではどんな手続きが必要か?」
「機内(ヒコーキの内部)はどんな座席・レイアウトになっていて、座り心地や乗り心地はどうなのか?」

・・・つまり、ヒコーキに乗る事自体が初めてなので、「知らない事」だらけなのだ。
そこでヒコーキに乗った事のない人が不安がないようにスムーズに乗れる方法を詳しく説明したい。
これは言葉の問題だが、ヒコーキに乗る事を「搭乗」と言う。

★まずは時刻から調べる

まずは、どの空港からどの空港までのヒコーキに乗りたいか?決定する。
これは単に札幌~静岡とか、札幌~東京とか、札幌~大阪とか、つまり「搭乗したい区間」を決める。
その後、搭乗希望区間に実際にヒコーキが存在するか?調査する。
調査方法は鉄道と同じで、鉄道用の時刻表に書いてある。
「Yahoo!乗換案内」等の時刻表アプリやネット検索でも調べる事が出来る。

例えば、「JTB時刻表」(2016年3月版)を開くと、新幹線・在来線・私鉄線の先にヒコーキの時刻が掲載されている。かなり後ろの方だ。
搭乗したい区間「東京~札幌(新千歳)」と書いてあるので、まずはこれを見つける。
その下にはズラリといろんな文字や記号が並んでいる。例えば・・・

「ANA70 ※772 札幌1630→東京1805」

札幌を16:30に発車して、東京に18:05に到着する事はわかるだろう。
次に「ANA70」。これは「全日本空輸の第70便」と言う意味。
鉄道で言えば、「はやぶさ1号」のような列車名を示す。
これは常識的な話だが、全日本空輸は略して「全日空」や「ANA」(AllNipponAirwaysの略)や「NH」(NipponHelicopter=前身は日本ヘリコプター輸送と言う社名だった)と言う。
アルファベットの社名略称は2文字と3文字が用意されており、両者使われている。出来れば両方覚えておいた方が良いが、一般的には3文字の方を使う事が多い。

「※」は備考欄(時刻の下に書いてある注意書き)を見ると、理由が書いてある。
これによるとANA70便は、日により773を使うと書いてある。
「※」の次にある「772」とか備考欄にあった「773」と言うのが、使用する航空機の機種である。
鉄道だと、「E5系で運転」、「N700系で運転」、「オーシャンアロー車両で運転」、「白いソニックで運転」、「ハイパーサルーンで運転」のように、具体的な車両形式を示す。
鉄道では普通列車レベルまでになれば、時刻表には車両形式は書いていない。
それに対して、ヒコーキはローカル路線であっても全便に機種が書いてある。
詳しい理由はよくわからないが、恐らく着席出来る定員が異なる事、機種によって提供できるサービスに差が生じる事、ヒコーキそのものの性能が大きく異なる事があるだろうか。

しかし、鉄道のようにハッキリとは書いていない。
「772」「773」と言ったような略称である。
「772」の場合、ボーイング777の200型機(405席)、「773」の場合ボーイング777の300型機(514席)となる。
「ボーイング777」が鉄道で言うと「N700系」と言う大きな形式である事を示す。
200型機・300型機が番台区分、N700系1000番台(JR東海のG編成)、N700系8000番台(JR九州のR編成)のような番台やカテゴリーを示す。
「772」のような機種の略称の意味は全て「JTB時刻表」等にも書いてある。
全てを書くと長くなるので省略するが、全日空や日本航空では複数あるのに対して、スカイマークやソラシドエアー等では1機種しかない会社もある。

すなわち、ヒコーキでは便名・発車時刻・到着時刻に加えて、使用する機種もしっかりと書かれているのだ。
ヒコーキの発車時刻は乗降用のドアが閉まった時刻、逆に到着時刻はそれが開いた時刻となる。

ここでは「札幌~東京」と書いたが、具体的には札幌側は新千歳空港、東京側は羽田空港を示す。
1つの都市に複数の空港がある場合は、カッコ書きで表記される。
わかりやすく書けば、「札幌(新千歳)~東京(羽田)」となる。
札幌や東京には複数空港があるのか?と思うかもしれない。
札幌では新千歳と丘珠、東京では羽田と成田である。
他に大阪は伊丹と関西(関空)、名古屋は小牧と中部等である。

★初めて乗るヒコーキの便名は?

今回選んだのは、札幌(丘珠)を13:45発の静岡(富士山静岡)行きのFDA174便とした。(時刻は2016年当時。2019年現在は丘珠14:20→静岡16:10になっている。時刻は毎年変更される。またこの路線は冬季は丘珠空港に安全に着陸できない事を理由に、概ね10月末~3月末まで運休する)

「フジドリームエアラインズの公式ホームページ」

↑FDAとは「フジドリームエアラインズ」の事である。
いわゆる独立系の航空会社で、静岡県で海運業やガス・電気等のエネルギー事業を営む「鈴与」の100%出資の子会社だ。
日本航空(JAL)と業務協力関係で、コードシェア便(共同運航便)を全便に設定している。(2019年現在)
静岡・小牧空港を拠点に東日本・西日本各地に航空便を展開し、2019年10月からは神戸空港にも就航し第3の拠点となる。2019年9月現在では14機のヒコーキがあるが、最終的には25~40機程度に増やし、便数の増大や就航先も拡大したい考えだ。詳細は後術するが、FDAはJALやANAとおなじ「フルサービス」の航空会社で、LCCのように「セルフサービス」ではない。サービスレベルではJAL・ANAと大きくは変わらない。違いとしては機内Wi-Fiがないこと、搭乗券がスマホ対応していないこと等である。

★航空券の用意。「予約」と「購入」は意味が違う。「購入」までしないと搭乗する事が出来ない

搭乗便が決定したら、今度はきっぷを用意する。
巷では「格安航空券」と言う言葉をよく聞く。航空機に最安値で乗るならばこの方法と言わんばかりのものだ。
ではどこでどうやって販売しているのか?
これは、航空会社から直接販売する事はもちろん、旅行会社や「金券ショップ」のような専門販売店からも手に入る事が出来る。
JR等の鉄道は「定価」できっぷを買う事が基本だ。

それに対して、航空機は「割引」が常識で、「定価」で買う事自体が珍しい。
例えば、東京(羽田)~札幌(新千歳)の場合、「定価」では37,000円前後であるが、実際にこの値段で買う人は少ないのだ。
ほとんどは何らかの「割引」が効いており、どれくらい割り引くのか?航空会社・路線・日付・便名・座席グレード等により異なる。
これは複数ある割引プランから、自分に最適なものを1つ選択する事になる。
私が搭乗する日の最安値は16,500円からであった。(当時)
一般には、搭乗日が先になればなるほど割引率が高くなる傾向で、最安値で航空機に搭乗出来る。

しかし、「割引」のため、JRの「トクトクきっぷ」同様に制約も多い。

全てとは言わないが、搭乗する便、区間、座席グレードの変更は基本的に出来ない。
買ったら払い戻ししか選択肢がなく、払い戻し代金は数千円は当たり前で、「額面の半額」と言う”えげつない格安航空券”も存在するから、購入時に変更・払い戻しの条件はよく確認するべきだろう。

航空券は「予約」と「購入」の2種類がある。
予約は主に航空会社・旅行会社のホームページ・電話・窓口で、乗る便を伝えるだけの事を言う。
これだけでは単に予約だけで、期限内(予約から数日以内が多い)に必要な金額を支払う必要がある。支払い=購入である。

支払方法は、クレジットカードか現金だ。
クレジットカードは、その場で決済してしまえば購入完了だ。
現金の場合、直接航空会社の窓口に支払う方法、コンビニ店頭のマルチメディア端末(ロッピーやファミポート等)に予約時に番号を教えられるのでそれを入力・出力後レジで必要な金額を支払う。(但し航空会社によってはコンビニ支払できない所もある)
これまで終了すれば購入完了だ。
搭乗時には支払いで使用した、クレジットカード、予約時に教えてもらった番号、購入時にもらった控えの紙(QRコード印刷が多い)を持参する。

私は2016年8月のある日にFDAホームページを開いた。
便名は決めているので、あとはどの航空券にするか選択するだけだ。
決めたのは、「ひょいとe割」と言うプランで、変動型割引運賃。
搭乗日2か月前から7日前までにネットで予約可能。(電話や窓口では予約不可)
予約時の空席予測により、料金タイプ(A~D)が変化する。
値段は16,500円であった。
定価が36,000円なので、半額以下で搭乗できた。
購入を取り消す場合、離陸前は一律5,000円、離陸後は10,000円と高い。
予約完了のメールを受け取り、クレジットカードで決済。その後購入完了のメールが届いた。
これで、搭乗前の手続きはすべて終了。あとは当日空港に行くだけだ。

※具体的な料金、プラン名などは2016年当時もので、ヒコーキに乗る時によってそれらは変動する。詳しくはFDA等のホームページで確認した上で、購入する事をオススメする。

★搭乗当日離陸40分前に空港に到着。最初に搭乗手続きを済ませる

この日は、北海道中央バスのJR北海道の苗穂工場バス停から航空管制センター行き(東26系統)に乗る。丘珠空港着は13:03であった。基本的にバス(リムジンバスを含む)はヒコーキの発着時刻に合わせて空港に出入りするダイヤとなっている。これは丘珠空港に限った事ではなく、小さな規模の空港は全国的にこのようになっている。

丘珠空港へのアクセス手段は他に、札幌駅からのリムジンバスに乗るか、札幌市営地下鉄東豊線の栄町駅からバス(約5分)か徒歩(約20分)である。私は2016年以降も丘珠→静岡のFDAのヒコーキに何回か乗ったが、丘珠空港までのアクセスはほぼ全て地下鉄だ。栄町駅まで歩く必要はあるが、それでも20分程度だし、道1本で丘珠空港に行けるのでヒコーキに乗る前(降りた後)の気分転換にもなる。さっぽろ→栄町が地下鉄で250円に対して、リムジンバスだと610円もかかるので、地下鉄の方が安いのでこれを使うと言う理由もある。

航空機は全席指定席となっており、乗り遅れると購入した航空券は無効になる。時間には余裕をもって空港に来ると良い。

↑バス停は空港の玄関前。そのまま中に入れば、各航空会社のカウンターがあるため、ここに着くだけで時間がかからない。
小さい空港ではこのような事になっている事もあるが、新千歳や羽田や中部と言った大きな空港になると簡単には着かない。
例えば、中部空港の場合、名鉄線で到着し改札を出るとあまりにも広すぎる通路。航空会社のカウンターまでは少なくても400m前後歩かないといけない。これだけで長~い。各社のカウンターが集まっているエリアにやっと着いたら、今度は自分が乗る航空会社を探す事になる。これが羽田空港や成田空港になるともっと複雑だ。

丘珠空港の中に入って右側に進むとFDAのカウンターがあった。
まず空港に来たら必ず行くのが航空会社のカウンターだ。
何をやるのか?と言うと、「これから航空機に搭乗する」申し出を行う。これを「搭乗手続き」と言う。

この際必要になるのが、購入時に使用したクレジットカード、予約時に航空会社から教えてもらった予約番号、購入済を示す紙(QRコードが印刷されている事が多い)である。
有人のカウンターの場合は、これらを提出。あとは担当者の指示に従う事になる。

最近多いのは、「自動チェックイン機」(FDAホームページ) である。
詳細は上記リンクページに譲る。
購入時に使用したクレジットカードを挿入、予約番号を手入力、QRコードをスキャン。
すると、購入した内容が画面表示。あとは指示に従い画面操作。

しかし、2017年頃から自動チェックイン機にクレジットカードを挿入してチェックインする事が出来なくなった。予約番号を入力orQRコードを読み取るものだけになっている。

↑自動チェックイン機から出てきたのは「搭乗券」である。
これが鉄道で言うきっぷに該当する。紙のきっぷでも交通系ICカードでもそうだが、そもそもこれがないと改札口を通る事が出来ない。航空機でも同じ事で搭乗券がないと乗る事が出来ない。


搭乗手続きは発車時刻の20分前までに終了させないといけない。
遅くても発車の20分前までには空港に着かないとといけない。

この時間は航空会社によって若干異なる。LCCの場合はもっと早く、30分前と決めている所が多い。この点も航空会社のホームページに書いてあるので、搭乗前に確認すると良いだろう。

これがヒコーキの面倒な所で、鉄道やバスでは発車ギリギリにのりばに着いても乗車可能だが、ヒコーキでは他にも搭乗前に行う手続き等があるため、ギリギリに来て乗る事は出来ない。

私はヒコーキに乗るのが初めてなのに、誰にも聞かずにまるで慣れたかのような感じで自動チェックイン機を操作。
駅の指定席券売機やコンビニのマルチメディア端末を扱えるのであれば、自動チェックイン機の操作自体難しい事ではないと感じた。

★まさかの「条件付き運行」

自動チェックイン機を操作しようとしたら、FDAの担当者に声をかけられた。

「静岡空港の天候が悪いので、着陸出来ない可能性があります。その場合名古屋(小牧)空港に行先変更になりますが、大丈夫ですか?」

であった。これを「条件付き運行」と言う。
静岡空港では霧が発生しやすく、大した量の雨でなくてもこのような目的地変更や最悪の場合欠航になる事もある。
札幌にずっといるわけにはいかなかったので、その事を承諾し搭乗手続きを進めた。

★不審な荷物がないか?の検査。これがかなり面倒!

↑次に保安検査。手荷物検査とも言う。

これは金属探知機等を使用して爆発物や他人に危害を及ぼすものを身に着けていないか、手荷物(カバンの中身)にやはりそれがないか確認するものである。
この人が搭乗する証拠で、搭乗券は提示が必要。
その上で、スマホ、時計、ベルト、カギ等の金属で出来たものを所持している場合は事前に外に出して置く必要がある。そのままの状態で保安検査を受けると通過出来ない事になる。

「機内持ち込み手荷物について」(FDAホームページ)

↑複雑なのが荷物。機内に持ち込む事が出来る手荷物については、大きさ・重さ・量・モノが厳格に決まっている。
大きさ等については、航空会社により異なる。LCCはかなり厳しいが、FDAやJALやANAではそこまで厳しくはない。
モノは国の決まりで航空会社関係なく、持ちこめないモノが明確に決まっている。
機内に持ち込めない手荷物は預ける(貨物室に収納。主にスーツケースに入ったものが該当)か宅配便等で送るしかない。

機内に持ち込む事が出来ない代表的なものとしては、凶器や刃物等の他人に危害を加えるもの、飲料水が入ったペットボトル、コンタクトレンズの洗浄液(大型のものに限る)等だ。
私の場合、コンタクトの洗浄液があったが小さいサイズにしていたので問題なかった。
カメラ電源で乾電池を使用していたが、これについては特に問題ないとの事。
しっかりと用意しておけば、保安検査自体は1分もかからない。

これが保安検査に通過出来ないと面倒!全身の検査から始まり、荷物の中身も細かく調べられる。ペットボトル等ヒコーキに持込みできない荷物がある場合は、その場で廃棄しないといけない。廃棄専用のゴミ箱があるほどだ。

★保安検査が終了すると、原則空港の外に出る事が出来ない

↑保安検査が終了すると、あとは搭乗出来るまで待つだけだ。ここの事を「保安検査エリア」と言う。鉄道で言う「改札内」に相当するエリアだ。

何らかの事情で保安検査場よりも手前(つまり搭乗券購入窓口付近や空港のバスターミナル、空港の敷地外)に行く事は原則として出来ない。

保安検査エリアには、空港によっても異なるが、待合室と座席が無数に並んでおり、北海道銘菓や食料を販売する売店、レストランもあった。もちろんトイレもある。空港によっては保安検査エリアの方が飲食店や土産物店が充実しているケースもある(羽田空港や福岡空港など)
写真のように滑走路が見えるようにガラス張りとなっており、北海道エアシステムの航空機が止まっていた。

★いよいよヒコーキに乗る!でも丘珠空港は滑走路上を歩く?!

↑丘珠空港の待合室から駐機場を見ていると、既にFDAのヒコーキが着いていた。
静岡(富士山静岡)11:30→札幌(丘珠)13:15のFDA173便で、折り返し便がFDA174便となる。(これも2016年当時。2019年現在は時刻が多少異なる)173便のお客が降りてきて、コンテナ室から荷物が出されていた。


折り返し便に備え、燃料の注入等の準備も始まっている。
丘珠空港にはボーディングブリッチ(空港施設内から直接航空機に搭乗出来る橋)がなく、直接駐機場を徒歩で進んで、航空機備え付けのタラップを登って搭乗する事になる。

FDAと言えば機種ごとに異なるカラーリング。
私が乗った便はグリーンであった。FDAではグリーンは4号機(JA04FJ・唯一の中古機)と11号機(JA11FJ)の2機ある。今回は後者であった。

鉄道では編成番号やクモハ○○○のような各車両固有の番号等がある。航空機にももちろんあって、前述の「JA11FJ」がそれに該当する。これにはしっかりと意味があり、全世界共通のルールとなっている。

「JA」は国籍

「11」は各航空会社が各飛行機に与える番号

「FJ」(2文字表記した場合はこうなる)は航空会社名を示す

日本国籍の航空機は全て「JA」となる。
数字は各社まちまちであるが、FDAの場合11番目に登場した航空機を示す。
このJA11FJは2016年に納入された最新型機(当時)であった。

13:32に搭乗開始の放送が入った。
最初は「優先搭乗」として、体が不自由な人や妊娠中の人から。
FDAの客室等級は1つしかないため、ハンデキャップがある人からとなるが、等級が2~3つあれば上の方(ファーストクラスやビジネスクラス)から開始されるはずだ。
2分ほど経過して、一般客も搭乗開始。搭乗券を搭乗口の担当者に見せる。これが鉄道で言う改札だ。搭乗券に記載のQRコードを読ませる。これで先に進むように促される。丘珠空港は下り階段となっているので道なりに進む。

↑駐機場を直接歩く。機内手荷物も持つ事になる。

↑FDAの担当者の誘導に従いタラップへ。決して大きな飛行機ではないが、真下から見れば他の乗り物とは話にならない程の大きさでもある。
指定された座席は16Kである。つまり進行方向右の窓側である。

↑E175は2列-2列の配置で、JRの特急車両や高速バス(4列座席車)と同じ構造。座席定員は84人。中央に仕切り版はなく、後ろまで座席が続く。
前から1列目、2列目・・・と続き、最後が21列目となる。
左側の窓がA席だが、隣の通路席はB席にはならない。C席。
これには理由がある。「B」と言う文字は数字の「13」と間違える事があるため、使う事が出来ないのである。
他にも「I」(アイ)は数字のイチと、O(オー)は数字のゼロと判断が付かないため、やはり使う事が出来ない。
右側の通路席がHで、窓側がKと続く。
機内の構造はシンプルで、最前部と最後尾にトイレ、ギャレー(車内販売準備室)は最後尾にある。

手荷物の置き方にもルールがある。
①荷物棚に収納
②座席下に置く

空席があるからと言って、座席に荷物を置く事は認められていない。

例えば、乱気流等で急降下した場合座席の荷物が飛散する事があり危険だからだ。

また指定された座席に着席しないといけない。空席があっても着席出来ない。

これはヒコーキの重心やバランスが変わってくるためで、安全な離陸と着陸が出来なくなるからだ。
荷物は荷棚に収納させる。すると客室乗務員が前から通路を歩き、荷物棚のフタを閉める。

客室乗務員は航空機の場合、車掌と販売員の2つの性格を持つ。
鉄道のように発車指示を出す事はやらないようだが、ドアの開閉や機内放送(運行時刻や諸注意)、事故等の異常時にはお客を安全に誘導する重要な任務もある。
航空機が上空で安全に飛行できる場合に限り、通路に出て機内食等をお客に配る。逆に言うと、風が強くてヒコーキが横揺れするような天気の日には、機内食の提供は実施しない。状況によってはお客に対してトイレの利用すら拒否する事もある。新幹線の車内販売とは違い、航空会社が提供する機内食はFDAの場合無料だ。日本航空や全日空等の他社でも基本的には無料だが、ピーチのようなLCC(格安航空会社)だと有料になる。

↑機内食と言ってもガッツリ食べるようなものが出るわけではなく、軽食である。FDAの場合飛行時間が120分以内の便がほとんどなので、ガッツリした食事にする必要もなかろう。
静岡の会社なので、名物のお茶があるのは言うまでもない。
他にコーヒーやジュースもあり、好きなものを1つ選ぶ事が可能だ。小さなクッキーも付いてくる(2019年現在も同様)
ポカリスエットのゼリーもあったが、これは2016年当時期間限定のプレゼントであった。

↑座席はこんな感じだ。写真で見ると狭いように感じるが、着席してみると意外に広く足も不自由なく伸ばせる。
FDAのホームページによればシートピッチは790mmなので、「数字」で見ても広いとは言えない。JALやANAの普通席と同じ大きさで、LCCで一般的な710mmと比べれば、かなり広い。とかいってリクライニングしないと快適に乗れないか?と言うとそうでもなかった。
リクライニングなしでも、なかなか良い座り心地だ。

なお、離陸時・着陸時は安全上の理由でリクライニングする事、テーブルを広げる事が出来ない。
また、シートベルトも着用しないといけない。クルマやバスとは異なる構造で、バックル部分で体格に合わせて長さ等を調整できる。航空機でないと見かけない形状?にも思ったので、初めてだと戸惑う。
機内で不明な事も出てくると思うが、こういう時は近くを通った客室乗務員に聞いてしまった方が手っ取り早い。

↑座席のポケットには、「安全のしおり」が入っていた。
これは事故等の異常時に取るべく体勢、機内の特徴やサービス等が記されている。
お客が全員着席した事を認めると、客室乗務員は通路に出て、酸素マスク(何らかの理由で機内の酸素濃度が低下した際に自動的に荷棚付近から出てくる)の使い方等を実演する。
全日空や日本航空だと、案内画面に動画が流されるが、FDAにはそれがない。案内も日本語のみである。

★いよいよ空へ飛ぶ!

↑離陸前の機内の様子。搭乗率は7~8割ほど。
ところで、航空機機内ではカメラを使って撮影する事が可能だ。
航空法の改正で2014年から可能になっており、最近はYoutubeで航空機の車窓動画が人気になっている。私も時々見る。
従って、機内でカメラをぶら下げていても特に問題ない。
しかし、スマホや携帯電話等の電波を発する電子機器は使用する事が出来ない。電源を切る事が原則となる。スマホでは「機内モード」があるため、これを使用する場合に限り電源を切る必要はない。
「機内モード」設定中は4G等の電波を発する状態にはならない。そのため機内Wi-Fiがない限り、スマホでネットをする事は出来ないのだ。

FDAのヒコーキには2019年現在もWi-Fiの搭載がないため、飛行中はインターネットをする事が出来ない。充電用のコンセントも搭載されていない。

↑丘珠空港の構内を動く。
滑走路を使用し、離陸・着陸を行うため、他に発着する便がなければ、すぐに離陸する事が出来る。
この時は他の便がないため、すぐに滑走路に入る。
離陸直前、「ポン、ポン」と音が鳴る。これは車内チャイムではなく、他社航空機でも全く同じ音。これは機長から客室乗務員に対して、「まもなく離陸する」と言う合図である。では離陸する瞬間の写真を見よう。

↑丘珠空港を離陸した。
離陸時は強い圧力がかかったが、浮き上がると左旋回でゆるやかに高度を稼ぐ。
この際の乗り心地として、不快に感じる事はなく、後ろからマッサージされるかのような”押し方”なので、むしろ気持ち良く感じた。

航空機の乗り心地は、個人差が激しい。

↑離陸からわずかで今までいた地上が小さく見えて、雲の上に入ってきた。

★空を飛んでいる時も「シートベルト」は出来る限り着用した方が良い

↑上空への上昇が終了し水平飛行になる。
すると、シートベルトを外していい合図が出たが、乱気流等で急に揺れる事があるので、飛行中は着用推奨だった。
この時点から、座席リクライニングも可能になる。但し私の感覚からして、FDAのヒコーキはリクライニングしなくても十分快適だ。トイレに行く事(機内を移動する事)も良い事になるが、必要最小限にする事が基本だ。

機長から放送が入った。この時点では函館市付近を飛行しており、まもなく津軽海峡との事。280フィート(8,500m上空)を400ノット(約750km/h)で順調に飛行中との事。
しかしこの日、本州では天気が悪く、気流の影響で横揺れする事があるので注意してほしいとも。
天気が良ければ水平飛行中大きく横揺れする事はないが、一部でも天気が悪い所を通ると、風で大きく揺れる事もあるし、急降下する事もある。

↑機内誌(右側)。
開くと「(株)フジドリームエアラインズ 代表取締役会長 鈴木与平」と書かれた挨拶。「鈴与」と言う屋号は「鈴木与平」(すずきよへい)を略したもので、今の与平氏は7代目か8代目になると思った。
それ以外には、旅先の見どころや航空図が記されていた。それによれば、FDA174便は新潟県付近まで日本海沿いを進み、そこから愛知県内へ南下。遠州灘から回り込む形で静岡空港に入る経路だ。

★気流の悪い所に入ると激しく揺れるヒコーキ

↑支笏湖付近。まだ道内では天気が良かったが

↑本州上空を飛行中。北海道上空では地上の様子も見えたが、雲に隠れてしまい何も見えなくなった。
それどころか、機長の放送通り気流の悪い所に突入し、ガタガタ揺れ始める。下から突き上げるような揺れ、強い風の音も聞こえる。
水平飛行中にもかかわらず、14:48頃にはシートベルト着用が指示された。
客室乗務員も立って作業等する事が出来ないと言う。
安全上問題はないとの事だが、素人にとっては気流の中でガタガタ揺れる事自体飛行の安全が確保出来ることが不思議に感じる。

上空飛行中はオートパイロット(自動運転)になっているため、気流等による横揺れを制御する装置もあるはずだ。
気象状況は細かいデータが随時入手できているおり、出来る限り安全な場所を通るのだ。
20分ほどして横揺れがなくなってきた。気流が安定してきたようだ。

離陸時には静岡空港の状況により、名古屋小牧空港への目的地変更もありうるとしていたが、最新の状況では静岡空港に安全に着陸出来る事になった。

★富士山静岡空港に着陸

↑愛知県から遠州灘を通り、御前崎が見えてくると15:25頃。
定刻通り静岡空港には着陸出来るとの事で、大井川の河口(写真)が見えてきた。
静岡空港発着の便は、ここを通る事がほとんどだ。では着陸時の写真を見よう。

↑着陸時の様子。
着陸の時の衝撃は大きい。航空事故の多くがこの時で、機長等の乗務員は最も神経を使う。
着陸と同時に急制動。この時の速度は200km/hを超える。
速度が落ちて空港内をゆっくりと移動。
静岡空港にはボディーブリッチがあるので、ここまで進む。このタイミングで、電波を発するスマホ等の使用が可能になる。
完全に停止しても、すぐに降りる事が出来ない。この間にお客は身支度を開始していた。
3~4分して降りて良い許可出て次々と機内から消えた。

★航空機から降りる時は結構あっさりしている

FDA174便は定刻通り静岡空港に着陸した。

札幌とはまるで対照的な天気で、強い雨であった。
滑走路から誘導路へ進み、すぐに専用乗降場に進む。丘珠空港とは異なり、直接空港施設につながっているため、外を歩く事はない。
乗降用のドアが開くのであるが、鉄道やバスとは異なりすぐに降りる事が出来ない。諸々の準備があるようだ。
その間にお客は荷物等をまとめはじめすぐに降りる事が出来るように待っている。
3~4分して、やっと降りる事が出来た。

↑航空機と接続する専用乗降場の通路。

↑専用乗降場は一方通行である。後戻りする事が出来ないため、機内に忘れ物がないように注意しないとならない。
この先には、スーツケース等の大型荷物を取り出す事が出来るベルトコンベアーがある。
この区画を出ると空港関係者、FDA関係者が居て、鉄道で言うならば改札口に相当する。
搭乗券は本来ならばここで回収されるはずであるが、この時は回収されなかった。以後FDAのヒコーキに乗る事が何回かあったが、全ての回で回収される事はなかった。
トランクルームに預けた荷物がある場合、出口にベルトコンベアーで運ばれてくる「手荷物受取所」。ここで荷物を受け取ってから外に出る。特に手荷物を預けていない場合は、そのまま通過で構わない。

↑静岡空港の案内看板。奥にあるのはFDAのカウンター。
降りる時はかなりシンプルで、前述の改札口に相当する場所さえ通過してしまえば、これで終了だ。後は自由に行動すれば良い事になる。

↑滑走路の様子を見る事が出来る展望デッキが3階にあったので行ってみると、カメラを持った見物客が多かった。
静岡空港では、15~17時に多くの便が離陸・着陸する。
写真の全日空機は沖縄(那覇)から飛んできたらしく、折り返し札幌(新千歳)行きとして営業に就く。

静岡空港の内部には、飲食店(フードコート)や土産物屋、コンビニ(セブンイレブン)ある程度で、丘珠空港のように作りとしてはシンプルだ。
1階まで降りればすぐに出入口で、外に出るとバスのりばや広大な駐車場(2,000台止める事が可能で無料)があった。

★静岡空港アクセスはマイカーか路線バス

↑公共交通による静岡空港へのアクセスはバスのみだ。
写真は静岡駅・新静岡行きのしずてつジャストラインのバス。運用上は特急静岡相良線と同一となっており、乗車する際に特に予約する必要はない。交通系ICカードで運賃支払いも可能だ。高速道路を走行するため立席利用が出来ない。座席定員以上のお客がいると乗車出来ない。
2016年3月以降、航空機の到着を待ってからの発車となっている。仮に航空機の到着が遅れてもバスの発車時刻になったからと言って、バスが発車してしまう事はない。


静岡行きのバスは、東名焼津西や東名大井川の東名本線上のバス停にも停車するが、これらは全て降車専用。乗車は静岡空港のみである。
逆に静岡空港行きの場合は全てのバス停で乗降可能である。
途中バス停からの誤乗防止のため、「AirportLimousine」(厳密に言うとリムジンバスではないが)のサボを出しており、あえて行先表示はしていない。
静岡行きのバスに乗ってみると、お客は10人前後と少ない。
静岡駅・新静岡までは1,000円である。但し高速道路を走るため、座席定員(約60人)以上の乗車があると、乗る事が出来なくなる。特に国際線発着時には、そのような傾向があるので、島田・藤枝駅発のバスは比較的空いているので、こちらがオススメだ。

それ以外にも島田・藤枝行きもある。時刻等はヒコーキに接続する形だが、全便に必ずしも接続するわけではない。掛川行きについてはFDAが自社で運行する無料シャトルバスと言う位置付けで、同社のヒコーキに乗らないとこのバスに乗る事が出来ない。基本的には最寄りのJR東海道線の駅までバスで行ってもらい、そこで乗り換えて目的地に向かう形となっている。東部方面(富士、沼津)に直行するバスは存在しない。浜松についてはジャンボタクシーと言うやり方らしいが、あまり認知されていないので使う人も少なく、島田や藤枝までバスで出てJRに乗り換える人が多い。

★FDAをよく使うようになった

↑2017年3月に九州に行った時、2018年と2019年に北海道に行った時にもFDAのヒコーキに乗った。理由は「便利だから」。わざわざ羽田や中部に出る必要がなく、富士山静岡空港に発着の便の方が、ヒコーキを降りてからの移動が楽だから。便数が少ないので、時間的な制約はあるが、運賃で言ってしまえば、LCCやJAL等の安い運賃と大して変わらない(諸々の状況により大きく変化するが)

広くもなく、狭くもない座席や機内であるが、LCCよりは乗り心地が良いだろう。あとはヒコーキに乗る際の手荷物検査が羽田や新千歳、福岡に比べれば、札幌丘珠や富士山静岡では客数が少ないので、結構楽に出来る事もある。

このブログを公開した当日となる、9月15日(日)にも富士山静岡→札幌丘珠でFDAに乗ったはずである。詳細はツイートしているので、記事の左(パソコン)か下(スマホ)にある画面で見てほしい。

★まとめ

ヒコーキは乗るまでに大変

航空券の買い方から、当日空港での諸々の手続きは、慣れないと手間取るだろう。しかし、慣れてしまえば鉄道に乗るのと同じ感覚で、案外スムーズに乗れたりする。鉄道や高速バスとの決定的な違いは、手荷物検査がある事で、一部ヒコーキでは輸送出来ない荷物もある。この点は知っておくとよかろう。逆に目的地に着いてしまえば、スーツケース等を預けていない限り、あっさりと空港の外に出る事が出来る。ヒコーキに乗った事のない人は、このブログを参考に、今後ヒコーキに乗るための計画作りをされると幸いだ。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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