【震災で大きな被害を受けた奇跡の復活区間!三陸鉄道リアス線2019D釜石→宮古】行ったぜ!東北2019年夏⑩

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釜石駅からは旧JR山田線の区間に入る。まずはいきなりの山深い所から始まる車窓。でも両石駅から先は段々と海が近づく。鵜住居、大槌と震災復興のシンボルとも言えるものが見えてくる!反対列車は岩手船越駅ですれ違ったのみで利用の少なさを感じる。果たして奇跡の復活区間どのような車内・車窓なのか?

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【日付】2019年7月13日(土)

【列車番号】2019D(普通釜石行き)

【時刻】釜石18:05→宮古19:27

【車両】三陸鉄道の36-716+36-703

【備考】三陸鉄道線でも「三連休東日本・函館パス」使用出来る

https://twitter.com/TheKH8000Show/status/1149968002470670336?s=20
https://twitter.com/TheKH8000Show/status/1149991901161852928?s=20

★JR?三陸鉄道?どこの会社の駅なのかわからなくなった釜石駅

釜石駅では17:40~18:05まで停車する。ほとんどのお客は下車してしまう。この先JR釜石線(17:47発の盛岡行き1664D・キハ100系の2両)に乗り換えるため、盛からの三陸鉄道リアス線の運賃を精算している人も。

↑車内からは完全にお客の姿が消えた。撮影中や買い物中の同業者(鉄道ファン、乗り鉄、撮り鉄)の荷物が一部残されているだけだった。

↑三陸鉄道リアス線の復活区間、すなわち釜石~宮古を走る列車は、釜石駅JRホーム4番のりばからの発車だ。JR東日本仕様の「リアス線」と言う案内表示が新鮮だ。

↑1番のりばには、釜石線の「SL銀河」の客車(キハ143形)が留置。そのまま次の運行日(7月15日)までそのまま止めたままとは、なんとも優雅ホームの使い方だ。列車の本数が少ないと言う証拠でもあるけど。

↑駅名標もJR東日本仕様。隣の駅は両方とも三陸鉄道リアス線だ。昔は珍しかったが、今では新幹線開業による並行在来線の第三セクター化などにより、このようなケースが増えてきているような気がする。これも「令和」の時代が取り巻く、新たな鉄道のスタイルなのかもしれない。必ずしも両隣駅は自社の駅ではない・・・と言うのは、なんとも複雑な関係になってしまったんだな・・・と思う。

↑キハ110系のトップナンバー!サボには「快速」。車内を見るとリクライニングシートが並んでいる。これは「快速はまゆり」で使用する車両で、翌日乗る事になる。

★奇跡の復活区間!旧山田線釜石→宮古の「三陸鉄道リアス線」に乗る!

缶コーヒーを買って車内に戻る。結局釜石で25分停車している間に乗ってきたのは、盛からの”通し”の同業者が7~8人、地元の人が数人となんとも寂しい車内。これだと1両(単行)でも良いくらいだ。

18:05釜石駅を発車。列車は方角を変えることなく直進。線路が2本並走するが、右側の山に近い所が三陸鉄道リアス線、左側が釜石線(小佐野方面)の線路だ。私は2009年にJR時代の山田線に乗った事があるけど、この時思い出した!当時、釜石線列車の一部は、花巻発釜石線・山田線経由宮古行きと言う普通列車が昼間にあって、釜石線と山田線が並走する区間は都合2回通る。釜石駅でスイッチバックして、山田線に入るのであるが、この時も釜石駅での停車時間は長かった。山田線に入った途端「海とは程遠い山深い世界」を思い出した。それは「明るい」と言うよりは「暗黒」とも言えるようなもので、「この先どうなる事やら・・・」とこの後の車窓展開がどうなるのか不安になった。それは今回も変わりない事であった。それもそのはずだ。あくまでも、運行会社が変わっただけで、仙石線(仙石東北ライン)のように、別の場所に線路を移設したのではないのだ。

↑釜石~両石

海とは全く無縁の山深い所。車窓を見るとわかるが、山の頂に近い高さと言うのが、山深い所を物語る。

↑釜石~両石

それでも両石駅が近づくと、海岸線が見えてくる。

↑両石駅

真新しいホーム。東日本大震災では駅によって被災状況が大きく違うのが、旧山田線の釜石~宮古の特徴だ。例えば大槌のように津波で流出した駅、陸中山田のように火災で焼失した駅、岩手船越のように”無傷”だった駅など、被災状況がバラバラだ。震災復興にはいろんな人の力が必要だ。ホームには感謝の言葉があった。

「ご支援の皆さま 大変ありがとうございました がんばるぞ両石」

こういう横断幕を見ると、嬉しくなってしまう。

↑両石~鵜住居(うのすまい)

新しい住宅が増えてきた。少しずつ復興している。「復興」とは「最初からすべてを作り直す」と言う事を痛感させられた。

★釜石復興スタジアムの近くを通る

↑「トライステーション」と言う副駅名が付く鵜住居。三陸鉄道リアス線には、各駅にこのような副駅名が付く。9月20日から4年に一度の祭典「ラグビーワールドカップ」が開幕する。釜石は元々ラグビーが盛んな土地柄で、ラグビーの試合が開かれるスタジアム(釜石鵜住居復興スタジアム/球技専用)もこの近くだ。

★三陸鉄道リアス線のキロポストの謎

ところで、キロポストが目に入ってきた。「148」となっていた。「おかしいな?」と思い時刻表で久慈からの距離を調べると、114キロ。数字が全く合わない。三陸鉄道リアス線のキロポストは「歴史的経緯」があって、元々は鵜住居駅は山田線だったため、盛岡駅からのキロポストがそのまま使われているのだ。北リアス線部分、南リアス線部分でも、独立したキロポストが使われているため、必ずしも起点の盛からの”通し”の距離になっていない。

★津波で被災した大槌駅は、新しく生まれ変わる

↑鵜住居~大槌

↑真新しく、線路の数が多い大槌駅。震災前は結構スリムな構造の駅で、通学の高校生が大量に乗ってきたことを覚えている。列車交換も可能な構造で、折り返し列車も物理的には設定できるだろう。 ラグビーの観客輸送の臨時列車もあるだろうから、鵜住居折り返しではなく、地元客の利便を考慮して、大槌折り返しの設定があっても良いような気がする。現行ダイヤでは大槌駅始発の定期列車は設定されていない。

↑時刻表とメモ帳を広げて乗る事が多い。すれ違った反対列車がどの駅からどの駅に向かっているのか?数時間後にはどの駅にいるのかを思うと楽しくなってくるのも、乗り鉄の性(さが)だ。意外とスマホアプリの時刻表では、反対列車を追いかける事が難しい(画面を何回か変えないといけない)し、旅情が感じられないためだ。

↑大槌~吉里吉里

巨大な水門が建設中。これも津波対策だ。大槌は東日本大震災で津波被害で壊滅的な被害を受けている。余震活動は今でも続いているので、これがあった方が何か安心する。

★被害が少ない内陸部はほぼそのまま残る

↑吉里吉里(きりきり)駅は、一度聞いただけで覚えてしまう、インパクト強めの駅名。この駅は震災被害が”無傷”で、JR時代と大きく変わらない。街並みも古いままで、意外と都会。利用者があっても当然良くて、高校生1人が下車した。

↑吉里吉里~浪板海岸

★1,5両分しかホームがない駅

↑浪板海岸駅

後ろ車両に乗っていると、一部がホームから”はみでている”。

「北海道のように1両や2両に満たない駅があるの?」

と思って調べてみると、一部1,5両分しかない駅もあるようだが、ほとんどは2両以上の長さがあって、停車位置さえ工夫すれば、浪板海岸駅は2両だったら全てホームに入るように見えた。三陸鉄道のワンマンは、JR北海道と同じ「前乗り前降り」方式。先頭車両の先頭のドアしか開かないため、ドアの位置=駅の出入口に合わせていた!そうなると、2両目のドアは開かないため、ホームから”はみでている”状況でも特に問題ない。3両以上の車掌乗務列車ならば、先頭車両だけドアを開けて、残りの車両はドアを閉めたままにする「ドアカット」にすれば良いだけの話だ。

↑浪板海岸~岩手船越

★やっと現れた反対列車

↑岩手船越駅で反対列車と待ち合わせのため、最後尾に移動して運転台の様子を見る。JR西日本の車両(223系等)の運転台と形が似ている。ツーハンドルマスコンは手前に引くと、力行(アクセル)やブレーキが入る。三陸鉄道ではワンマン運転が基本のため、運賃箱や液晶画面の運賃表も搭載されている。

↑36形2両の2018D~5220D盛行きと交換。復活区間では、思ったよりも列車本数が少なく、宮古までで交換した列車はこれだけ。交換可能駅は多いので、物理的に増発できないのではなくて、客数が少ないので増発できないと言うのが正しい答え。JR時代の数字だが輸送密度は300人ほどだったので、かなり少ない。並走する国道45号は交通量が多いし、「復興道路」と称するE45三陸道も三陸鉄道リアス線に”完全並走”する形で、続々と開通している。クルマ利用が地元では常識である中、三陸鉄道が利用者を獲得するには、遠方から来る観光利用とか、私のような乗り鉄が、全国から盛んに来るようになれば、少しは三陸鉄道リアス線の利用実績をアップ出来るのかもしれない。少なくても地元のお客でクルマを持っている人に、毎日に乗ってもらうのは難しい。それでもイベントや魅力的なモノを三陸鉄道が発信できれば、1年に1~2回程度は乗ってもらえるはずで、そのような取り組みも今後大切になって来るだろう。

↑岩手船越~織笠

★日没と同時に車窓写真撮影も終了

↑陸中山田では18:47~18:49まで停車。特に交換列車は存在しない。大きなマンション、銀行、コンビニ、ドラッグストアー、そしてまだまだ区画整理中の土地と復興に向けて、大きく変貌している最中だ。街の規模の割には乗車する人はいないようで、地元の人が列車を撮影していたくらいしか人気(ひとけ)を感じない。駅名標の縦書きがJR東日本仕様になっていた。横書きは三陸鉄道仕様。なぜこのような違いが生じるのか?疑問であったけど、復活にあたってはJR東日本が諸々の工事を行い、完成後三陸鉄道に移管させた経緯がある。そうなれば、JR東日本仕様の看板が少しくらいはあっても良いか!

↑陸中山田~豊間根(とよまね)

次の豊間根までは11キロもある峠越え区間。土砂崩れ対策済みの場所も所々にあって、再び山深くなる。そうなるとスマホ電波も通じなくなった。車窓写真をまだまだ撮影したい所だが、時刻はまもなく19時。7月は1年の中で比較的日の入りが遅い時期ではあるが、それでもこの時刻までが限界。ある程度暗くなると、肝心な車窓が写らず、車内の照明が強調された作品になってしまうため、この辺で車窓撮影は終了する。

★新設駅が続く

払川駅は新設駅。1,5両分しかない。古くからある住宅地で、利用が見込めるため設置したと言う。津軽石駅は新しくした相対式のホーム。近くの海は「湾」になっている事が明らかにわかる地形。それだけ複雑な地形をしているので、まさに「リアス式海岸とはこれだ!」と言わんばかりのものだ。

八木沢・宮古短大も新設駅。払川と似たような構造であるが、学生向けのマンション?があった。学校の目の前に駅があるのは結構便利で、三陸鉄道としても利用が見込める事がわかっていたので、新設したのであろう。

★宮古駅では”縦列停車”!

↑宮古駅では衝撃的なものを見た!運転席前から入線する所を見ていると、前方には車両。ゆっくりと進みながらもギリギリまで近づく。「ぶつかる!」と思った所で停車。宮古駅でも運転士がきっぷの確認をするため、「三連休東日本・函館パス」を見せる。ホームに出て確認すると、5メートル程度しか離れていない”絶妙な止め方”をしていた!

↑前に止まっていたのは、三陸鉄道リアス線の全線開通を記念した「キットカット仕様」の車両。36-102のようだ。この列車が19:36発121D久慈行きとなる。宮古駅では長いホームを有効活用されており、三陸鉄道リアス線の同士の乗り換えは前後に移動するだけだ。

↑一方反対側には、山田線19:31発の646D川内行きが待っていた。ガラガラの車内で、この日のうちに山田線で盛岡に行く事は出来ない。宮古発の山田線自体がこの日の最終列車であった。三陸鉄道に対抗?するかのようにボックス席には、テーブルがあった。

11回に続く(下記リンクをクリック)

【多種多彩な三陸鉄道の車両!後ろ1両は回送で乗車出来ない?】行ったぜ!東北2019年夏⑪

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普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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