【札沼線(学園都市線)非電化廃止直前の車内はまさかの貸切乗車!5429D石狩月形→浦臼】北海道の維持困難線区を見る2019年春㉒

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札沼線の北海道医療大学駅~新十津川駅は2020年5月7日付で廃止される。石狩当別駅から乗った浦臼行き列車の続きであるが、石狩月形駅発車後からの車内を見るとまさかの”貸切”となってしまった。札沼線が廃止される理由については下記リンクをクリック。

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JR北海道が札沼線(北海道医療大学~新十津川)を廃止する理由

前回までの続きはこちらをクリック。

【キハ281系特急スーパー北斗5号の車窓・新函館北斗→長万部】北海道の維持困難線区を見る2019年春 ①

【キハ281系特急スーパー北斗5号車窓・長万部→南千歳】北海道の維持困難線区を見る2019年春 ②

【キハ283系速達型スーパーおおぞら5号車窓・南千歳→新得】北海道の維持困難線区を見る2019年春 ③

【鉄道が復活する日は来るのか?根室本線列車代行バス108便車窓・新得→東鹿越】北海道の維持困難線区を見る2019年春 ④

【根室本線9632D車窓・東鹿越→富良野】北海道の維持困難線区を見る2019年春 ⑤

【根室本線9632D車窓・富良野→滝川】北海道の維持困難線区を見る2019年春⑥

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【785系すずらん10号札幌→苫小牧】北海道の維持困難線区を見る2019年春⑧

【地図から消えた日高本線?2225D車窓・苫小牧→鵡川】北海道の維持困難線区を見る2019年春⑨

【日高本線列車代行バス2225便車窓・鵡川→静内】北海道の維持困難線区を見る2019年春⑩

【日高本線列車代行バス9225便車窓・静内→浦河】北海道の維持困難線区を見る2019年春⑪

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【札沼線(学園都市線)非電化廃止直前の雪の車窓を!5429D石狩当別→石狩月形】北海道の維持困難線区を見る2019年春㉑

【日付】2019年3月29日(金)

【列車番号】5429G(普通浦臼行き)

【時刻】石狩当別14:35→浦臼15:34

【車両】キハ40-401

★乗客たったの2人で石狩月形駅を発車

↑石狩月形駅は札沼線(学園都市線)非電化区間で唯一列車交換が可能な駅である。この写真は帰りの5430D(16:29発)で撮影したものであるが、石狩月形駅までで乗り鉄は全員下車。代わりに地元の人が1人だけ乗ってきた。残り私を含めてたったの2人で石狩月形駅を発車する。

↑車内は空席だらけとなった。決してこれは発車待ちの列車や回送ではない。ちゃんとした営業列車でしっかりと時刻表にも書いてある列車だ。

これが札沼線(学園都市線)非電化区間の本当の利用実態である!

こんなに乗らないと、とても採算が取れない。大赤字なのは間違えなく、この状況であればJR北海道だって廃止したがるのである。

札沼線(学園都市線)非電化区間の営業成績を出しておくと、2017年度の輸送密度はたったの57人。2018年に廃止されたJR西日本の三江線並みの数字である。なお、電化区間(桑園~北海道医療大学)は17,862人もあるので段違いに多い。営業係数については非電化区間では2,182円に対して、電化区間は106円に留まっている。「数字」を見るだけで利用状況が悪いと言う事が、札沼線(学園都市線)非電化では見えてくるが、実際に乗ってみると「そもそも駅に人が居ない」。来たとしてもそれは鉄道ファンが訪問するだけで、日常的な利用者は高校生を除けば極めて少ない。

↑石狩月形~豊ヶ岡

段々と周囲が見えなくなってくる。それと同時に雪がさらに深くなってくる。新雪のようにも見える

↑秘境駅の豊ヶ岡。国道275号から約1キロ離れているが、駅からの接続道路は除雪されず雪が積もったままだった。最近この駅に来た人は誰も居なかったようだ。

↑豊ヶ岡~札比内。「雪原」とはまさにこのこと!と言う車窓!

★まさか貸切乗車!となってしまった!

↑札比内駅で石狩月形から乗った地元のお客が下車。これで遂に車内は私1人だけ!貸切乗車!になってしまった。これを嬉しいと思うか?悲しいと思うか?札沼線(学園都市線)非電化の現状を考えれば、後者と思わざるを得なかった。

「まさか貸切になるとは・・・」

と落胆。

↑車内は私以外に誰もお客はいない。運転士はデッキとの仕切りドアの先に居るので、列車は動いているけど人気(ひとけ)が全くしない不思議な空間。

↑札比内~晩生内(おそきない)

外は”雪車窓”がまだまだ広がる。それが太陽に照らされてこれまた不思議な色合いをしている。いや、地元の人にとってはそれは不思議ではなくもはや日常なのかもしれない。

↑晩生内駅は駅舎の周りはキレイに雪が消えていた

↑晩生内~札的

↑札的~浦臼

札沼線(学園都市線)5429Dはお客が1人だけ、明らかに途中駅から乗車するお客がいないと言う事がわかっても、時刻表に従い淡々と停車し、時刻になれば淡々と発車する。公共交通としての使命を果たしているのであるが、こんな事があからさまにわかると「何のために列車を動かしているんだろう」と思うかもしれない。

鉄道が消えて困る人は確かにいる。札沼線(学園都市線)非電化では実際には通学の高校生くらいしか乗らない。高校生の通学手段として残しているのが実態だ。でも、高校生が卒業すれば確実に乗らなくなる。乗った時は「余程の悪い事が起きた時」に限られる。それがなんだか悔しく感じる。遠くから来ているので、さすがに毎日、毎月乗る事は出来なくても、1年に1回くらいだったら毎年できる。鉄道が好きである以上、特に利用が少ない路線になるべく乗って廃止にならないようにする・・・それも効果がない!と批判する人も多いけれど、乗らずに1円もカネを落とさない方が良くない。定価でも「青春18きっぷ」のような安いきっぷでも良いので、とにかく乗ってその路線の収益に少しでも貢献する。単に乗るだけではなく、途中下車してガイドブックには書いていない沿線の魅力を知ってもらう。知ったらブログやSNSで発信すれば良い。今度はそれを見た人が「行ってみよう!」と思って、行ってみる。それを見た人がおカネを落とす・・・こういうプラスの循環をやらないといけないのが、鉄道ファンでありブロガーでもある者の使命と思っている。札沼線(学園都市線)非電化廃止まで1年を切っている。”雪車窓”が見られるのも、次の冬が最後だ。

「まもなく終着浦臼です。お忘れ物のないようにご注意ください。今日もJR北海道をご利用くださいまして、ありがとうございました。折り返しご乗車の場合も荷物をお持ちになり、一度ホームにお降り下さい」

定番のフレーズも淡々と流れてきた。今後札沼線(学園都市線)非電化廃止区間では、浦臼で折り返し乗車する乗り鉄も増えるだろう。石勝線夕張支線と全く同じルールであるが、今後そのような利用者も増えるだろう。

★先に向かう事がない列車を見る浦臼駅

↑私しかいない客を降ろすと折り返しの準備に取り掛かる。15:56発の5430D石狩当別行きだ。発車10分前になると5430Dとして乗車する事も可能になった。

↑新十津川方面も線路が続くが、この日新十津川に行く列車は存在しない。全て浦臼折り返しとなる。

↑サボは単に「学園都市線」。行先が表示されていないのが寂しい。

↑ホームの反対側に移動する。キハ40系がポツリと1両だけ発車を待っている。

★夕方の浦臼発もお客はほとんど乗らない

【列車番号】5430D(石狩当別行き)

【時刻】浦臼15:56→石狩当別17:02

折り返し列車で石狩当別に戻る。今回は単純な往復乗車であったが、次回(2019年9月)は途中駅でも乗り降りしながら札沼線(学園都市線)非電化の廃止区間を楽しんでみたいと思っている。

浦臼から乗車すると既に先客が2人も居た。他に乗らない人がいるよりもマシだ。再び来た道を淡々と進む。

↑札比内~豊ヶ岡。車窓全体が「雪原」だ。

↑石狩月形駅では反対列車の5431D浦臼行きと交換する。JRでは珍しいスタフ閉塞だ。通票がないと浦臼・新十津川方面には進む事が出来ない。5431Dからは2人が降りて、その間に駅員が両列車の運転士からスタフ通票の収受が行われる。廃止直前にはこのシーンを撮影に来る撮り鉄が増えるだろう。石狩月形駅には北海道中央バスの岩見沢行きが待っていた。列車と接続するダイヤのようだ。

5430Dは浦臼で3人、知来乙で2人乗っただけで、北海道医療大学まで人の動きが皆無だった。通学利用もこの列車では極めて少ない。「鉄道の使命を終えてしまった」と言えば、それは正しい答え。旅情だけで残す事は出来ない。残り短い期間ではあるが、札沼線(学園都市線)非電化の廃止区間の最後の鉄道旅を楽しみたい。この記事を書いていて思った。

「札沼線(学園都市線)非電化の車窓は廃線になってしまえば、見られなくなるんだから。見るんだったら今のうちだよ」

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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