【2018年廃止後/宇都井駅ホームに入る!三江線がなくなっても続くInakaイルミ2018後編】三江線廃止からの”参考”になる記録90
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【2018年廃止後/三江線がなくなっても続くInakaイルミ2018前編】三江線廃止からの”参考”になる記録89
【日付】2018年11月23日(金)
【場所】Inakaイルミ2018の会場(宇都井駅)
もくじ
★宇都井駅のホームに入る!
宇都井駅で聴いた情報。ナント!宇都井駅のホームに入る事が出来る!
但し300円(保険料込)を支払い、「イタズラしない」「タバコを吸わない」等の誓約書にサインも求められる。当然だろう。宇都井駅は重要文化財級の建物なのだ。15分刻み(毎時00分、15分、30分、45分)で宇都井駅ホームに入る事が出来て、各回開始の10分前に階段下に集合だ。1回で入る事が出来る人数限度があって、既に近い時間帯は予約でいっぱい。19:00からの回に参加する事にした。



↑前回とは反対側の所から、Inakaイルミを楽しむ。こちらは暗めのため、スマホのライトや懐中電灯等を照らしながら歩くと良いだろう。



↑19:00の参加回になり宇都井駅の116段の階段を登る。現役時代と同じくチリ・ホコリが一切ない。手入れもしっかりしている事には感心した。廃線後初めてのInakaイルミは、階段からグレードアップしていて、装飾がとにかく明るかった。踊り場には休憩用のイスも用意されている。その中には広電(広島電鉄)バス廃車発生部品であるイスも。それにしてもこの照明(ライト)の雰囲気が良い。むしろ個人的には好みだ。


↑ホームに到着。116段もある階段だが、なぜか楽に感じた。登るのが全然しんどく感じない不思議な体験。ホームの様子は特に変わっていない。江津方にはトンネルがあるが、こちらは柵が敷かれて入る事が出来なくなっていた。

↑三次方のトンネルには、イルミネーションされたトロッコ列車がスタンバイ。
★「三江線は終わっていない」。これからどのように活かすのか?
改めてホームに立って思った事。Twitterでもあるが「三江線は終わっていない」。現実的には廃線と言う形で列車が運行する事はない。廃線になれば全て終わり。過去を含めて「なかったも同然」と言う姿を見ると、悔しい。三江線があった事を後世に伝えて行く、三江線と言うこんなにも楽しい鉄道があったと言う事を都会から離れた島根県の奥地で発信し続けてほしい。
「三江線で今後○○と言うイベントが今度あるよ」
なんてツイートがあったら、どんどんリツイートするし、いいね!もする。それで世の中に広く拡散させて、私も機会を許せば積極的に足を運んで協力したいとも思っている。
三江線では廃止前に「廃線バブル」と称した現象が起きた。1年ほど前から鉄道ファンや観光客が殺到した。しかし廃線と同時にそのようなお客は消えてしまい、良くも悪くも「普段の三江線」に戻ってしまった。そして”にわか”的に来た人は忘れ去られる。それではいけないと思う。廃線なったから終わりではなくて、廃線から出来るイベントやアトラクション、面白い事はいっぱいあるはずだ。そして三江線のように赤字に苦しむローカル線が廃止にならないようにするための、キッカケ作りをしないといけない時期に差し掛かっていると思う。それが沿線の活性化にもつながるだろう。
116段の階段を降りる。降りるとアンケートが求められた。今後の宇都井駅や三江線の活用方法について模索するための意見を聴きたかったのだ。まずはお客の実態を知りたいように感じた。
「なくすのは簡単。でもなくしたものをどんな形であっても、引き継ぐのは大変」
そんなような事を思って、帰りのシャトルバスに乗った。それにしても最高の夜だった。是非今年(2019年)も行きたいと思っている。
91回目に続く
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