【日高本線列車代行バス9236便夕焼けの車窓・様似→静内】北海道の維持困難線区を見る2019年春⑭

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【日高本線列車代行バス9227便車窓・東町→様似】北海道の維持困難線区を見る2019年春⑬

【日付】2019年3月28日(木)

【列車番号】9236便(日高本線列車代行バス静内行き)

【時刻】様似15:50→静内17:44

【車両】JR北海道バスのいすゞエルガ・531-4913(室蘭200か4913)

★「乗り鉄している時にどうやって過ごせば良い?」と言う最近感じた疑問に、蜂谷あす美の本にヒントが隠されていた!

日高本線は全部で146kmもある路線だ。北海道の感覚では短い方で、本州では全然長い路線なのに「私の物事に対する感覚」がマヒしている。クルマ運転していても郊外の国道ならば平気で70~80km/hは意識していなくても出してしまうし(本州では絶対にありえない!)、鉄道路線も3時間程度の乗車(特急・普通どちらとも)「これが平均的な乗車時間」と思ってしまう。これも本州ではそんなように思わない。日高本線は、花咲線(釧路~根室の根室本線)の135kmよりやや長く、釧網本線の166kmよりは逆にやや長い。日高本線の場合、全区間列車であれば3時間半程度で十分着ける

しかし、現在(2019年7月)は列車代行バスになっている区間が大半のため、列車以上に所要時間がかかる。9236便の場合、様似→静内だけで2時間近くかかるが、2014年のダイヤを見ていたら16時台に様似を発車する2238D苫小牧行きの場合、1時間弱で静内に着けてしまう。速度が違う事が所要時間の大きな理由だが、列車代行バスだと途中駅に寄るために迂回する必要がある。必ずしも最短距離で走っているとは限らないため、列車以上に時間がかかるのだ。

様似から苫小牧に帰ろうとした場合、ナント!15:50発の9236便静内行きがこの日の最終便だ。静内からは18:07発の列車代行バス2238便鵡川行き、鵡川からは19:58発の列車2238Dにそれぞれ乗り換える事になる。2本乗り継いで苫小牧到着は20:26と約4時間半、感覚的には5時間もかかる。

↑前回の続きになるが、様似町図書館で本を読んだ後、近くのコンビニで食事を確保する。満足に食事できる機会は日高本線場合、様似、東町、浦河、静内、新冠、鵡川と言った主要の駅周辺か、市街地として形成されている場所に限られる。これは北海道の他のローカル線でも言える事だ。駅舎の中に入ると、9236便を待つ同業者(鉄道ファン)が5人ほど。1人は単独行動で、残りの3人は団体行動。3人の団体は2018年7月の西日本豪雨で広島県内各路線が列車代行バスになった際に、何路線か乗した経験があると言うような話をしている。広島の豪雨災害の時は一時的な列車代行バスで、今は(2019年7月)芸備線の一部を除き全て列車運転に戻っているが、日高本線の場合は”万年列車代行バス”だったりする。その事がこの団体3人にとっては珍しく感じたらしい。

↑やってきたのは、東町→様似で乗車した9227便と全く同じ車両、同じ運転士だった。同じ区間を短時間に往復するだけの利用では「あるある」の話だ。結局私を含めて同業者が5人、地元の人が1人乗って、たったの6人で様似を発車。

来た道を戻るだけなので、行きみたいに車窓写真は撮る事はしないで、のんびりと乗る。最近はバスでも列車でも進行方向右側に座る事が多くて、9236便もそちらに。

最近「乗り鉄をする時にはどうやって過ごせばいいんだ?!」とずっと思っていた。車窓を動画や写真で撮影したり、乗車状況や車内の様子をメモしたり、ぼんやり車窓を眺めたり、スマホいじったり、寝てしまったり・・・人それぞれだとは思うが、「せっかく遠くまで来ているんだし、高いお金かけて来ているんだから、”価値ある乗車”にしたい」とさえも思ったりした。私が最近特に注目する人のご本にヒントが書いてあった。旅の文筆家(鉄道ライター)・蜂谷あす美さんの『女性のための鉄道旅行入門』(2019年7月発売)にはこのように書いてあった。

鉄道旅行には性別や年齢も一切関係ないし、ましては「こうあるべき」と言う厳しい戒律も一切ない(マナーと思いやりは大事!)

続いて大きな題目として・・・

車内で自由に過ごせる

これを読んで「なるほどね!キッチリした決まりを設けなくて良いのか」と目から鱗になるとともに、今までの私自身のやり方を反省した。

私に限った事ではないと思うが、男の乗り鉄は「○○であるべき」「○○を車内でやらないといけない」と言う”俺ルール”的なものを決めている人が多い。例えば「車内では寝てはいけない」「必ず先頭車両(または必ず電動車=クモハ・モハ)に乗らないといけない」「その列車の始発駅から終着駅まで乗らないといけない」などなど厳しい掟やノルマを課している事が多い。今の若い子(10代や20代)はそうではないのかもしれないが、私世代(30代)やそれ以上の人は結構多いんだと思う。”俺ルール”を変更したり、廃止した時に、乗り鉄中に車内で何をやったら良いか?途方にくれるはずだ。

結論から言えば、「○○をやらないといけない」とは決めずに、「その時やりたい事をやれば良い」と言うのが、蜂谷さんのご本からヒントを得た。Twitterでも直接お話しする機会があったのだが、「私の経験をもとに書きました」と言う。特に「トイレ事情」は深刻なもので、蜂谷さん自身も重視する点。列車代行バスの場合それは付いていないので、事前に駅で済ませる必要がある。トイレについては気仙沼線BRTで長時間トイレに行けず痛い目に遭った事があるが、いかんせん生理現象なので乗車前に行ったとしても、20~30分程度で再びトイレに行きたくなる事はよくある話。それはそれで仕方がないので、長時間トイレに行けないと予想できる時は、乗車前に済ませておくと良い。日高本線の列車代行バスは静内まで2時間かかるので、様似で済ませておいた。このリスクがある点は覚えておきたい。

しかし、この時は「車窓の写真はなるべく撮らない」と決めていたけど、夕焼けの日高本線。記録に残したいものが目白押し!それでも蓬栄までは他の事をやって過ごす。メモ帳には「北海道に来て良かった」とあり、「次回計画」が練られていた。これは列車ではなくクルマを使うもので、苫小牧を起終点に国道235号→国道236号→襟裳岬→国道336号→国道236号→帯広→国鉄士幌線沿線→北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線沿線→北見→サロマ湖→紋別→興部→枝幸(オホーツク)→猿払→稚内→宗谷本線沿線→羽幌→留萌→国道231号→札幌→国道36号→苫小牧・・・のようなルート。現時点(2019年7月)の検討段階では、完璧にこの通りと言うわけではないが、2019年9月にこれに似たような場所を訪問予定。行った場合は10月以降の当ブログで!こうご期待!

★日高本線は鉄道で本当に残す必要があるのか?

と言うようにメモをしているうちに満足に車窓も見ていない。途中からの乗り降りは極めて少なく、東町でようやく3人乗る。地元の人出荻節と本桐で下車した。東町は浦河町の中でも比較的利用が多いバス停で、他線利用も含めて5~6人がバスを待っている。

公共交通はバスで良い!

と言わんばかりの雰囲気が伝わった。そんな中で日高地方の首長の一部は、「何が何でも日高本線を鉄道で全区間復活させよ!」と主張する人が居るが、なんでそこまで鉄道にこだわるのか?

鵡川~日高門別のように高波被害を受けていない所は、鉄道で復活してくれ!と要望する首長もいる。逆に言うと日高本線の鉄道としての廃止区間は日高門別~様似となる。現実的に高波被害が甚大な日高門別~静内は鉄道復活を諦めても、”飛び地”と言う形で静内~様似も鉄道復活と言う事は、さすがに無理だと思う。今の所(2019年7月)日高本線の存続有無の方向性に対する結論は出ていない。JR北海道は2020年度に廃止したい方針だが、地元側でも合意形成が出来ていない以上、廃止したくても廃止出来ないのが本音。

そう言えば、様似町図書館で読んだ『全国鉄道事情北海道編』(川島令三著)によれば

バス代行にすると、お客は減って、鉄道以上にコストがかかる

とあった。これは正解で他線の実績を見ても、現実にそうなっている。日高本線の2015年度の数字としては、鉄道区間の輸送密度が589人、列車代行バス区間を含めると272人、営業係数は1,242円であった。(川島氏の本より)

難しい選択ではあるが、「鉄道は現状に即していない」と言われれば、肯定するしかないのが現状。大量輸送を前提としているのに、利用不振であれば輸送モードを変更しても仕方がない・・・とは思うが、日高本線の消してしまうと日高地方の衰退になるのではないか?とも思ってしまう。列車代行バスでさえも満足のお客は乗らない。遠くから来た乗り鉄でさえも日高本線自体乗車対象とならない有様だ。確かに車窓は面白くて、乗っていても魅力的なものばかりなんだけど・・・。

★午前中の列車代行バスで経由しなかった日高東別駅。幻想的な車窓が待っていた!

↑蓬栄駅には16:56着。雪が急に強く降ってきた。広い草原の中にある駅。雪に慣れない所から来ているので、今後正常に運行出来るか?と不安に思ってしまう。

日高三石駅には17:04着。高校生が1人下車。段々と雲が切れて夕日が見えてきたが、雪自体はまだまだ降っていて風に流されてバスの窓に叩きつける。天気が良いのか?悪いのか?よくわからない。

↑日高東別駅。午前中に乗った9225便は経由しなかった駅だ。様似行きはこの便だけ経由せず、静内行きは朝の9222便と夜の9242便が経由しない。一度日高東別駅を通り過ぎて、近くの空き地で方向転換。道路的には寄り道になる駅であった。

↑列車代行バスは日高東別駅の真ん前に止まる。ホームは少し離れた所。小さな小屋しかない駅だ。私自身の評価だが、日高東別駅の写真は「非常に出来が良い」。なんとも幻想的な感じ。雪がちらつく中で強い風に流されて夕日とマッチしている姿が最高!こういう場面に出会えると、本当に幸せだと思う。

★最後は夕日が海に沈む車窓が見られた

↑春立~東静内

国道235号を走行する。日没は北海道の3月だと18時前。ちょうど夕日が夕焼けになり、太陽が水平線に沈む所だった。東静内では電話による業務連絡のため17:29~17:31まで停車。

↑東静内~静内

さらにキレイな夕日や夕焼けになってきた。なんとも感傷的な気分にもなってきた。もしこの時Twitterを始めていれば、リアルタイムで心情を吐露していたに違いない。そして静内の中心部に入りお約束の

「このたびの高波による線路被害で、バス代行になりお客様には大変ご不便を・・・」

と締めくくった。静内駅に降りると真っ暗に近い状況で、1日が終わろうとしていた。

15回目に続く

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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