【日高本線列車代行バス9225便車窓・静内→浦河】北海道の維持困難線区を見る2019年春⑪

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【日付】2019年3月28日(木)

【列車番号】9225便(列車代行バス様似行き)

【時刻】静内10:33→浦河11:46

【車両】JR北海道バス様似営業所のいすゞエルガ、531-4909(室蘭200か932)

【経路】主に国道235号線。駅の近くは国道から別の道に入る。

★列車代行バスしか走っていないのに、静内駅は「立派な鉄道の駅」

日高本線で大きく利用動向が変化するのが静内だ。苫小牧からは82kmなので全体の約半分乗った事になる。静内では必ず乗り換えとなる。鉄道が運行していた時代は様似まで”通し”だったが、列車代行する距離 (約116km) や区間が長すぎるため、地域によって委託するバス会社を変えている。鵡川~静内は3社が参入し便によって運行会社も異なる。原則的には観光バスタイプ(日野セレガ・いすゞガーラ等)を使うが、静内~様似は同じ列車代行バスでも随分雰囲気が違った。

↑既に待っていたのは一般的な路線バス。車種的にはいすゞエルガである。正面には「JHB」のマーク。JR北海道バスである。同社は札幌市内の一般路線バスが充実しており、札幌から道内各地への高速バスも手掛けているが、札幌周辺以外を除くと今や様似にしか営業所がない。昔は道内各地に営業所があって、一般路線バスが運行されていたが、利用者の減少に伴いほとんどが廃止に追い込まれ、営業所そのものも閉鎖されている。JR北海道としては子会社のJR北海道バスに依頼しやすいほか、JRバス(国鉄バス)は鉄道不通時に代替交通機関としての役目を果たすと言う使命が国鉄時代からある。静内~様似の日高本線列車代行バスはJR北海道バス1社のみの運行だ。

↑駅舎の中に入る。並行する道南バスの待合室との合築で、観光案内所等も入居。バスを待つ人が何人かいたが、このあとの様似行きに乗るわけではないようだ。鵡川から静内までの列車代行バスには、同業者(鉄道ファン)もいたが静内から引き続き列車代行バスに乗り継ぐ人はわずか。次の便で進むのか?静内を観光して苫小牧方面に戻るのであろうか?

↑自動券売機があった!JR北海道の主要駅で見かける自動券売機と同じようなタイプで、列車代行バス=鉄道とみなすため、運賃は鉄道時代と変わらない。静内から乗車する場合は、この自動券売機で事前に乗車券を購入する必要があるのも、鉄道時代と変わらない。

↑ビックリしたのが「みどりの窓口」があること!駅の営業形態は直営で、JR北海道の社員がいた。簡易委託程度の希望でもおかしくないのが実情だが、まさか直営とは。きっぷ販売等の営業以外にも、列車代行バスの管理、今は鉄道が動いていないが形式的には存続しているため各駅の管理も静内駅の仕事だ。「わが町ご当地入場券」はここで購入出来る。もちろん列車代行バスの乗車券や苫小牧からの特急のきっぷも購入出来る。有人駅のため、ホームに入る場合は入場券(170円)が必要になる。無人駅ではないので無料ではホームに入れない。

★日高本線列車代行バスの車窓も面白い!内陸部に入ると日高地方らしい光景が!

わずかだけ静内駅の様子を見て、列車代行バスに乗る。ノンステップバスなので、前半分は低い所にあって後ろ半分は高い所になる。前半分は立客を増やすために座席数を減らしているタイプが多いが、日高本線沿線では普段から立客輸送するほどバスに需要がない?ためか、前半分も左右2人掛けと「着席重視」だ。それでも同業者はほとんどが静内で降りてしまったので、引き続き9225便に乗ったのは私を含めて6人。ちゃんとした路線バスなので、運賃表示機、放送装置、降車ボタンを搭載。一般的な路線バスにしか見えない。放送が入るとまずは・・・

「高波による線路被害により、バス代行でご不便をおかけしております」

と丁重に謝った。列車代行バスは他線・他社を含めて何回かあるが、「こうなっちゃうのも仕方ないよね」みたいな感じがしたが、日高本線のそれは「こうなってしまってごめんね。バスだけど我慢してね」と言う印象だ。静内の中心部は狭いもので、国道に出て川を渡るとすぐに”北海道らしい車窓”に戻った。標識を見ると「浦河34km えりも72km」とあった。まだまだ遠い。

↑静内~東静内

暖かい日差しの下で、広い海。列車代行バスであっても車窓は良い。海には極端に近くはないけど、やはり日高本線が鉄道として動いていた時の車窓を見たかった。まさか災害で被災するとは思いもせず、今後鉄道が復活するとは思えないので、ここからの車窓が見られないと考えると残念だ。

↑東静内~春立

まだまだ海が見える車窓。海が見える区間も長いが、やがて内陸部へ向けて列車代行バスは進む。

↑日高三石は立派な駅。11:02~11:04。早着のため少し止まる。前の駅春立に続き、国道235号沿いだ。静内~様似の列車代行バスは車両前と中央の2ドアであるが、乗り降りできるのは前ドアのみ。これは日高本線の鉄道のワンマン列車と変わらないシステムだ。

↑日高三石~蓬栄(ほうえい)

国道235号を左折。道道534号に入る。ここからは内陸部に入るため、しばらく海を見る事は出来なくなる。

↑踏切を渡る。線路は完全に錆びている。

↑日高と言えばサラブレットの一大産地。あちらこちらにこのような牧場があって、サラブレットが戯れる姿が見られた。これも日高本線でないと見る事が出来ない車窓で、別の場所だとは思うが列車からも見られる事が出来たようだ。

↑蓬栄駅。単式のホームとしてはしっかりとした構造だ。待合室は簡易的なものであった。

↑蓬栄~本桐

雪雲が広がってきた。時々雪も舞う。この日はとにかく不安定な天気。基本的には晴れていたのだが、何の予告なく雲が広がり雪が降ると言うのは北海道では結構多い事のようにも感じた。実態はどうなのであろうか?

↑街の規模としてやや大きくないのが本桐。11:18~11:19である。2人が乗ってきた。列車代行バスは直接駅に入る事はなくて、住宅があるバス停に止まる。踏切を通過すると、本桐駅のホームが見えてきた。列車交換できる構造であった。日高本線では数少ない列車交換駅で、意外にもこの先様似までは全て棒線駅(列車交換不可)なのが、日高本線の利用者数の少なさを示しているのかもしれない。

↑本桐~荻節

再び国道235号に出るが、決して長くはなかった。途中で左折して住宅地の中を進む。荻節駅の近くのようだが線路どころか駅舎も見えない。「こんな所に駅があるのか?」と思っていると

↑広い空き地で方向転換。止まってドアが開いてお客が1人乗ってきた。ここが荻節駅の列車代行バスのりばだった。私が見る限り列車代行バスから荻節駅の姿を見る事は出来なかった。どこにあるのだろうか?

↑荻節~絵笛

再び国道235号に戻る。この先は浦河まで道なりに進むが、絵笛駅の列車代行バスのりばも国道沿い。牧草地の中にあるらしくバスが進入できない道との事だが、絵笛駅はどこに?

日高らしい車窓と言うか光景として、馬を運ぶトラックが多数見られたこと。北海道の中でも特異な車窓が展開されている日高本線。やはり列車から見たかったが、それが復活する可能性は低いように思う。

「列車代行バスだから日高本線には乗らない!」

と言う選択肢も”ガチなテツ”的な判断としてはありなのかもしれないが、日高本線列車代行バスの車窓も結構面白い!

12回目に続く

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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