【清里駅前ピクニックバス/空気がおいしい清里!でも・・・】小海線夏の高原列車で行く野辺山・清里⑤
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【キハE200系ハイブリット気動車こうみに乗ってJR最高地点の車窓を見る】小海線夏の高原列車で行く野辺山・清里④
もくじ
★東京スカイツリーと背比べしている清里駅?!
【日付】2019年7月7日(日)
【場所】小海線の清里駅周辺を歩く

↑野辺山から1駅だけ乗ったキハE200系ハイブリット気動車こうみ。日曜日の14時頃なので清里での観光などを終えて帰宅する人が、入れ替わりで大量に乗ってきた。

↑キハE200系ハイブリット気動車こうみの事しか見えなかったけど、実は何気に交換列車がいた。229D小諸行き(写真のキハ110系)が存在感薄く?清里を発車する所。この列車も夏の高原列車最盛期である7月後半~8月にかけて「18キッパー」を中心に混雑しやすい。この日はこれが使える日ではないため、そんなにお客も居ないようだった。


↑清里駅もSuica等の交通系ICカード利用可能だ。有人駅。野辺山駅同様旅客対応と改札業務が主体で、きっぷの販売は有人窓口でも販売しているらしいが、それでも主体になるのは自動券売機。野辺山駅との違いは、指定席自動券売機に加えて、近距離乗車券専用の券売機もある事だ。
ところで清里駅の標高は1,275メートルである。これはJR線の駅の中では2番目に高い。その事を示す案内がホームにあった(写真)。比較対象が「東京スカイツリー®」とは!これには笑ってしまった。なおJR線で標高が高い駅を上位10位まで出ており、いずれも東京スカイツリーの634メートルよりもはるかに高い。
1位=野辺山駅、1,346メートル
2位=清里駅、1,275メートル
3位=甲斐大泉駅、1,158メートル
4位=信濃川上駅、1,135メートル
5位=佐久広瀬駅、1,073メートル
6位=甲斐小泉駅、1,044メートル
7位=佐久海ノ口駅、1,039メートル
8位=海尻駅、1,035メートル
9位=松原湖駅、966メートル
10位=富士見駅(中央東線)、955メートル
※断りがなければ全て小海線。清里駅の”東京スカイツリーとの背比べ”による。

↑「ようこそ清里駅へ」と書いた看板が柱に設置。これを見ただけで旅に来た気分にさせてくれる。


↑清里駅は相対式のホーム。駅の構内の前後は白樺の木?に覆われた区間に入る。それだけで駅としての雰囲気は最高に良い!野辺山・小諸行き列車はホーム上にある踏切を渡る必要がある。


↑駅舎の中は多数のベンチ。土産物店もあって、「峠の釜めし」を販売していた。見た限り弁当のラインナップはそれだけであった。14時台に来る列車はなくて、15時台に小諸行きと小淵沢行きが来るまで時間が開くため駅舎で待っている人は誰もいなかった。

↑清里と聞くと一流の観光地で、観光客が途切れることなく賑わっている・・・と思ったが、実際には写真のように人通りは少ない。列車が当分来ないと言う事もあるのだが、それにしては寂しい。

↑SL(蒸気機関車)のC56-149が展示。この機関車は小海線生え抜きで1938年~1972年まで長きにわたって活躍。今は地元でゆっくりと後輩のキハ110・キハE200系の活躍を見守っているだろうし、清里に遊びに来る人たちを穏やかに出迎えてくれている。
★清里駅前ピクニックバス
清里駅前にはバスが止まっていた。しかし動かない。バスが展示されているのだ。





↑1999年~2017年まで清里駅・甲斐大泉駅と清里のいろんな名所を結ぶために運行していた「ピクニックバス」。路線自体は現在も運行中で、2017年に新車に更新した。名前は聞いた事があるけど、どこをどのように走っているのか?運賃は?と言った基本的な事を知らなかった。現地で調査する事も忘れたので、検索してみると
「清里ピクニックバスガイド」(NPO法人清里観光振興会ホームページ)
↑に詳しい事が書いてあった。清里駅周辺はいろんな見所があるけど、距離がそれなりに離れているため見所を巡回するバスが運行されているのだ。とは言っても冬は清里に観光に来る人は少ないため、概ね4月~11月にかけて運行。1日乗車券もあるため小海線+清里ピクニックバスで清里を楽しむのがオススメだ。

↑すると清里駅前を新車のピクニックバスが通った。1台ないし2台で運行されており、台数は日によって違うらしい。それでも極端に運行距離が長いわけではないため、1時間も待っていれば次のピクニックバス(同じ車両)がやってくる格好だ。どう見てもいすゞエルガミオで、よくありがちな車内のようだ。


↑清里駅前ピクニックバスは車内に入る事が出来る。10~16時限定だ。ハンドルを見ると日野のマーク。車内は横向きのベンチが広がる。これを見ただけで清里にピッタリ!な雰囲気。これから清里を観光すると思うとスゴいワクワクした気分になると思う。「このバスが動いている時に乗ってみたかった!」と後悔。
★避暑地としての清里。空気がおいしい!でも・・・



↑清里駅から歩いて数分の所。メルヘンチックな建物があったりもするが、それは「夢」を見させてはくれないとても厳しい現実を見てしまった。いずれも建物は残っているが入居している店や会社は存在しない。廃屋である。実は清里にはこのような廃屋が残念な事に多い。もちろん営業されているお店も多くあるが、少なくても清里駅前の周辺を見る限りは人通り・クルマ通り自体が少ないので、立ち寄るお客も少ない。空気はおいしい。涼しい。過ごしやすい。快適。雰囲気も良い。・・・なのに廃屋が多い、見ているだけで寂しい。複雑な気持ちである。

↑小海線の踏切を渡り山梨県道11号へ。登り坂。清里駅から徒歩15分の「森の音楽堂」を目指す。クルマ通り・人通りは少ない。あちらこちらに別荘とかペンションがあるのが清里らしい。


↑「森の音楽堂」に到着。日曜日なのに誰も居ない。芝生広場が客席+ホールなのであるが、草がボーボー・・・。手入れもされていないのであろうか?少なくても最近は音楽イベントが行われた気配もない。ここには2010年に清里に来た時にも訪れた場所だ。この時はさすがに芝生広場の手入れはなされていた。
↑寝転がって空を見上げる。風が気持ち良い。空が近い。標高が高い分そう思うのであろうか。
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