【最後の日・江津発三江線三次行き最後の発車】三江線廃止までの”参考”になる記録80

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もくじ

★江津から発車する三江線三次行き最後の列車を見送る

【日付】2018年3月31日(土曜日・最後の日)16:00~18:00
【場所】江津駅。江津発三次行きの最終列車9429D(江津16:33発)を見送る

国道261号線を道なりに江津駅へ。江津駅の三江線最後の日のイベントは、パレットごうつ周辺で開催されており、近くに無料駐車場もあるとの事であるが、探すのが面倒だったので、駅前の有料駐車場に。16時の段階では空車がある状況。

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↑すると、16:05発の山陰線329D益田行きがキハ120の単行で入線。”本来の三江線”に負けないほどのガラガラぶりで、「今度は”天下の山陰本線”が三江線の二の舞になるのでは?・・・」と不安に思った。

↑逆光気味の写真ではあるが、江津駅のホームを見ると、意外に混雑していない。同じ時刻に三次駅では入場規制が入るほどの多くの人で、三江線の拠点駅では比較的少ない人出となったのがなんでだろうか?と気になった次第。同業者(鉄道ファン)は9429D乗車組、乗車せずに江津駅撮影組を含めても、せいぜい30~40人に留まる。
それでもホームには、JR西日本の保線等の技術職社員、背広組社員、営業制服を着用した駅員等、関係者総出で三江線が最後の最後まで円滑に運行出来るように努めていた。

↑改札口の前に。写真右側の「ありがとう三江線記念入場券セット」を買い求めるお客で有人きっぷ売り場は行列が出来ていた。待合室には、列車を待っているお客も多数。それでも「のんびりムード」で、「本当にこれが最後の日??」と思ってしまうほどだ。これが石見川本、浜原、宇都井、三次辺りでは、逆に「ピリピリムード」であったに違いない。
写真の左側には、「三江線を愛してくださる皆様へ」と題して、江津駅から下記のような熱いメッセージが書かれてあった。

「大雨により江の川が氾濫した日も、強風により倒木が発生した日も、落石が発見された日も、鹿や猪が現れた日も、三江線に気をかけてくださりありがとうございました。
今年の冬も線路が雪に覆われるほどの見舞われましたが、皆様の三江線への愛情のおかげで、本日まで運行する事が出来ました。

学生の頃は、朝早起きして列車に乗り、勉強をして、部活をして、恋をして、仲間と楽しい思い出をつくられた事でしょう。
大人になって、もっと早起きして列車に乗り、会社では精一杯働き、疲れた身体を帰りの列車の中で休ませたことでしょう。

三江線は本日をもって運行を終了いたします。
しかし、三江線はいつまでも皆様の心の中で走り続けます。車窓からの自然豊かな風景、沿線の方々の素敵な笑顔、そして運行に携わったJR西日本グループ社員の懸命な姿をどうか忘れないでください。

最後まで安全運行にご協力いただきまして、本当にありがとうございました。
これからも三江線沿線各地域を、またJR西日本を何卒よろしくお願いいたします。

感謝の気持ちを込めて   江津駅」

泣けてくる熱いメッセージであった。感動して言葉が出てこない。いろんな思い出、いろんな物語を運んだ三江線が現実では、いよいよ最後を迎えてしまった。それは、私個人が今まで三江線を乗り歩いた思い出、物語を走馬灯のように一気にフラッシュバックさせてくれた。「ジーン」と来てしまった。
しかし、廃止になった今でも私の心の中では、もちろん三江線と言う路線は現役の鉄道として走り続けているし、”三江線の灯”はいつまでも消える事がない。いろんな意味での「本当に最高の教科書」であった。

↑駅前に出てみると、積み残しに備えて代行バスがスタンバイ。状況的には、江津16:33発の9429D最後の三江線三次行きに乗車出来るので、バスに乗る人は誰1人としていない。当然と言えば、当然だ。

↑江津16:20発の新山口行き特急「スーパーおき5号」が発車。
最後の三江線三次行きの9429Dが良く見える場所を探し、見つけたのが江津駅3番のりばの反対側。駅舎からは江津駅構内をグルリと回り込むため、10分程度かかって到着。

↑江津発の三江線三次行きの最後の列車が発車する時刻が近づいてきた。私にとっては非常に大きな出来事で、この列車が発車すると江津駅からは「三江線三次行き」として次に運行する列車は、二度とない。
しかし、江津駅は意外に淡々と「次の三江線列車」として準備が進む。

↑後ろ寄りに連結していたのは、キハ120-311である。

↑前に連結していたのは、キハ120-317である。
いずれの2両も全ての座席が埋まる程度の客数で、立客が全く発生していないのが、非常に意外であった。私の中では江津発の最後の三江線三次行きは、江津駅の段階で乗りきれないほどの客数になると思っていたので、いい意味で?予想が外れた。
しかし、途中の石見川本、浜原等の駅からも多数の乗車が予想される。9429Dの細かな乗車状況は不明であるが、三次到着前の動画を見てみると、非常に多くの立客であった。空いていたのも江津駅周辺のみか?

↑発車する準備が出来た江津発の三江線三次行きの最後の列車。

↑16:33、遂に江津駅から三江線三次行きとして発車してしまった。

「終わってしまった・・・・・・」

と思ってしまった。三江線として発車する列車は、もう1本あるが、この列車は途中の浜原止まり。江津駅から三江線全線を走行する列車は、16:33発の9429Dが本当に最後。喪失感でいっぱいでもあった。

一方で、こんな期待も。

「これだけの客数であれば、最後の列車(江津19:08発の浜原行き9431D)もそんなに混まないかも」

・・・と思うのは、自然の事であった。私の乗り鉄と言う趣味の中で、「ただいま運行の列車をもって廃線になる」と言う事は、未だかつて存在しない。まさに私の中でも歴史的な出来事になるのは間違えない!

しかし、問題は江津にクルマを止めているため、石見川本までの途中駅で下車して、戻りの列車となる9430Dで江津へ・・・と言うプランは、理論上は可能であるが、問題は多客で乗車出来ない可能性がある事。仮に積み残しの被害を受けた場合、代行バス等の救済策が期待出来るのか?わからなかった。
さぁ、どうする??

81回目に続く。

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KH8000

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