【待つ場所がない?キャリーバッグが運べない?乗っているバスがわからなくなる?】夜行高速バスでよくあるトラブルの対処法
これからの夏休み・お盆期間中に、時間を有効活用し交通費も安くさせるために「夜行高速バス」を使う事が多いだろう。私もよく使うが、先日使ってみて思った「高速バスでよくある」トラブルに対する対処法を教えたい。
もくじ
★お客殺到でバスを待つ場所がない!?東京駅とバスタ新宿


↑大量の高速バスが各地に向けて発車するバスタ新宿。私もここから乗った事があるが、時間帯関係なく「混雑している」。一応待合室があって、そこにベンチがあるけれど、「常に満席」「常に座れない」。バスタ新宿の場合、上記のような写真を撮影している人は少数派なので、安全な所から各社のバスを撮影して時間を潰す。バスタ新宿の外にも飲食店や待つ事が出来る場所があるので、発車時刻ギリギリにバスタ新宿に到着してバスに乗ると言う人も少なくない。




↑一方で朝5時過ぎの東京駅。各地からやってきた夜行高速バスが続々と到着。バスのトランクからはキャリーバッグが大量に出てくる。バスが停車できる場所に限りがあるため、台数が集中すると下車できるまで少し待たされる。下車する場合特に「○番のりば着」と言う決まりは、夜行高速バスでは存在しない。それが存在するのは乗車の時だけだ。
東京駅に到着するとお客はそれぞれの目的地に向けて出発するので、バスの台数の割には人が少ない。それが夜行高速バス到着時の様子。これが逆なのが夜行高速バス発車時。
これは上記のツイートにもある通り。東京駅は在来線では八重洲中央口(JR東日本)、東海道新幹線では八重洲南口(JR東海)が最寄である。これらの改札口を出た所から、既に多くの人!駅舎の壁沿いや柱付近の地べたに座ったり、寝転んだりする人も。これが”天下の東京駅”と思えない異様な光景だ。この人たちは全員夜行高速バスを待っているのだ。
特に写真は撮影していないが、東京駅の夜行高速バス待合室はJRバス関東が運営するきっぷ売り場の小さな建物だけ。ここは昼間でも「常に満席」「常に座っている」。空席はどこにもない。それどころか空く気配もない。ここに座る事が出来ないと、外で待つしかない。東京駅の夜行高速バスのりば付近には座って待つ事が出来ない。探せば駅構内のマクドナルドで飲食しながら待つ事も出来るが、この店も「常に混雑」。「23時前にハンバーガーやポテトがバカ売れするマックは全国でもここだけではないか?!」と思った次第。
今東京駅やバスタ新宿で問題になっているのが、「待つ場所がない事」である。
ハード的な問題でもあるため、早急に解決する事は出来ない。東京駅の夜行高速バスのりばに大量のベンチを設置したら、今度は人の流れも多い所なので、逆に混雑が激しくなってしまう。
バスタ新宿のように発車時刻ギリギリに行く事も出来るが、直前に急にのりばが変更になる事もあるのが東京駅。バスタ新宿では概ね方面別に区画された所(A~Dブロック)が決まっているので、そこさえわかれば問題ない。東京駅は横一列に1~9番のりばまで整然と並んでおり、所定の発車のりばは決まっているが、新木場駅等の東京駅以外の場所から発車する夜行高速バスも多いので、遅れた場合は所定ののりば以外から発車する事も多い。そのためどうしても早めに東京駅に来ないといけない弱点もある。
東京駅やバスタ新宿では、乗る時に待つ場所がなく、かなり混雑する
と言う事を覚えておくと良い。
★キャリーバッグは夜行高速バスに持ち込まない方が良い?

↑2階建て車両の三菱エアロキング。新しいタイプだと外国製のスカニア・アストロメガと言う車種も少しずつだが登場している。
JR夜行高速バス(「ドリーム号」と言うブランドで運行)では、東京~名古屋、東京~大阪の路線を中心に運行している。しかし・・・
車内を見るとキャリーバッグが通路にいっぱい!
実は2階建てバスでは、キャリーバッグを置く事が出来る場所が限られているのだ。
2階建てではないバス(ハイデッカー、スーパーハイデッカー、一般的な高速バス)では、座席下のトランクルームに収納する事が出来るので、状況にもよるがお客の半数程度がキャリーバッグを持って乗車したとしても、一応は全て収納する事が出来る。
2階建てバスでは、トランクルームは一応あるが面積が小さい。これも状況によるがお客の半数程度がキャリーバッグを持って乗車すると、一部は収納できなくなる。
収納できなくなったキャリーバッグは車内の通路に置かざるを得なくなる。2階建てバスは構造上、大きなカバンであるキャリーバッグを2階に持ち込む事は不可能と言って良い。
とにかく2階は通路も空間も狭いのだ。2階の荷棚は一般的なビジネスバッグでさえも収納不可と言う事もあるくらいだ。
状況によってはキャリーバッグを夜行高速バスに載せる事自体を拒否される事もある。2階建て夜行高速バスではこのようなリスクがあるので、知っておくとよいだろう。
どの便が2階建てバスを使うのか?については、各高速バス会社のホームページや営業所等で配布されている時刻表に書いてある。それで確認しておくと良いだろう。
私のオススメは、「キャリーバッグは持って行かない」。私の経験ではそもそも高速バスのトランクルームを使用した事がない。使用方法は知っているけど、車内に持ち込める範囲の量の荷物しか持って行かない。キャリーバッグを使って荷物を輸送するならば、事前に宅配便で送ってしまう。費用は掛かるが、運ぶ時にしんどい思いして運ぶ必要はないので、私としてはこちらを優先する。
★休憩場所のサービスエリア・パーキングエリア・道の駅等では、「似たようなバス」が多すぎて自分が乗っているバスがわからなくなる?

↑E1東名の足柄サービスエリア。時刻は深夜1時過ぎ。大量の高速バスが停車中。東京都内を発車した夜行高速バスは、ほとんどがここで休憩を行う。お客も外に出てトイレや買い物などする事も出来る。バスに戻ろうとするが?
「自分が乗っているバスがどれなのかわからなくなった!」
と言う悲劇に襲われる。バスに詳しい私でさえもそう思うくらいなので、バスに詳しくない人がお客は圧倒的多数なので、誰もがそのように思っても仕方ない。
写真のバスを見ると、同じ運行会社(JR東海バス)、同じ塗装。でも行先表示機の色が違って、左側のバスが少し大きいように見える?・・・何が違うの?
↑そう思うだろう。特にJR夜行高速バスは会社が違っても似たような塗装、似たような車体なので、「どれが自分が乗っているバスなのか?」区別や判断する事が難しい。
それでも区別や判断方法は以下の2つ。
①バスのナンバープレートや社内番号
バスのナンバープレートは誰が見てもわかる情報。バスの正面を見れば良い。「名古屋230か1951」と言うようなもので、全てを覚えるのは大変なので、「名古屋ナンバーの1951」と覚えておくだけで十分だ。
これは応用編になるが、バス会社では社内で車両管理するための番号が存在する。但し必ずしも全ての会社でその番号があるわけではないし、数字の桁数や表記方法も各社バラバラだ。JR東海バスの場合、「744-19951」の9ケタの記号と数字。バスの正面や側面や後ろに書いてある。これを初心者が覚えるには大変なので、こういう区別・判断の方法もあるんだな~と思っておく程度で良い。
②具体的な場所を覚えておく
一番正攻法なやり方だけど、足柄サービスエリアのように広い所、浜名湖サービスエリアのように上下線一体型の休憩施設だと、覚えたつもりでもかなりわかりにくい。
覚え方としては、「A」や「B」と言った区画番号が書いてあるサービスエリア(浜名湖等)があるのでそれを探す事、何か目印となる目標物を探すしかない。
あとは休憩する時は出来る限り、バスから遠くに行かない事だ。休憩時間は10~20分程度しかなくて、遠くに行ってしまうと休憩時刻終了までにバスに戻れない事もある。JRバス関東・西日本JRバスの「ドリーム号」の一部では、発車時刻になるとドアが閉まって、運転士が人数確認せずに発車する便もある。その時点でバスに戻れないと、”サービスエリア等に置いて行かれる”ため、先に行く事が出来なくなる。
私個人的には、休憩中のサービスエリア等ではトイレに行く事だけにしている。サービスエリアで買い物をするとしても、飲料水の自動販売機でコーヒーやお茶等を買うだけにしている。コンビニや土産物店等で買い物するものならば、状況によっては”置いて行かれる”可能性が高くなる。
夜行高速バスの休憩中は、買い物は出来る限り避ける事がオススメだ。
★まとめ
夜行高速バスは鉄道とは違う世界が展開されている。待つ場所がない、キャリーバッグが状況によっては運べないと考えると、鉄道と比べれば不利だ。でも、時間の有効活用や値段の面で言えば鉄道よりは有利なので、私としては積極的に活用すると旅のバリエーションも広がってさらに面白くなる。
こんばんわ。
補足させていただきますと、最近はスマホの充電用として、夜行バスのほぼ全部にコンセントがあります。
(あくまでほぼ全部であり、無い場合もありえます)
原則1座席に1箇所ですが、JR青春ドリーム号のうち2階バスについては、2座席に1箇所だけです。
隣と話し合いにし交代で使うか、あるいは分岐プラグを持ち込み相手と使うかになります。
(たこ足や容量不足になるからお勧めしませんが)
あと基本ACコンセントですが、たまにUSB方式もありますから、それ用のケーブルも持参が安心です。