【小淵沢へ送り込み/誤乗しやすい?無人化された長坂駅】小海線夏の高原列車で行く野辺山・清里①
【日付】2019年7月7日(日)
もくじ
★乗り間違えやすい?無人化されて特急も止まらなくなった長坂駅
「鉄道ジャーナル2019年8月号」に、鉄道の事を中心に書く旅の文筆家の蜂谷あす美さんの連載記事「ミルクを飲みに行きませんか」で小海線の野辺山・清里の事であった。梅雨時のジメジメした天気、2週間も晴れていない状況下でいろいろとストレスが貯まる事も多かったので、これを読んでいてすごく行きたくなった。ちょうどJR東日本管内できっぷ購入が必要であったため、そのついでに行ってみた。夏のトップシーズン(7月後半から8月いっぱい)は避暑地であるため混雑する事がわかりきっていたが、梅雨時の野辺山・清里は果たしてどうか?


↑スタートは中央東線の長坂駅。駅前には駐車場があるがほとんどは月極め。時間貸しのスペースもあるが、止められる台数が少ないので意外とクルマを止めるのは大変な駅かもしれない。
時刻表を見ると市の中心駅を示す「◎」表記。ここは山梨県北杜市である。市役所や警察署も長坂駅が最寄だ。しかし時刻表を見ると特急は1本も止まらない。2017年3月までは朝や夜に一部の「あずさ」が止まっていたが、それ以降止まらなくなり同時に駅も無人化された。一方で隣の小淵沢駅には「あずさ」のほとんどが停車する。北杜市の実質駅な玄関は小淵沢駅で、長坂駅は単なるローカルな駅に過ぎない。それでも長坂駅の1日あたりの利用者は3,000人程度いるので、決して利用が少ない駅ではない。
甲府以西の中央東線では安価な駐車場が多数あって、富士見のように無料と言う駅もあるがそれは少数派で、ほとんどは1日1,000円も出せばクルマを置く事が出来る。長坂も1日1,000円(最大料金)でクルマを止める事が出来て、1時間あたりは100円である。
市の代表駅らしい形をしているのが、隣接する日野春や穴山などと異なる点である。駅頭には「長坂駅開業100年」と言う横断幕が出ている。それだけ歴史のある駅なのだ。跨線橋で線路を渡る事が出来て、松本方についてはカーブしている。

↑みどりの窓口が以前はあって、ここできっぷを購入した事もあるがそれは過去のものとなってしまった。今や白い壁で塞がれている。近距離用の自動券売機、乗車駅証明書が代わりに設置されている。特急のきっぷは小淵沢駅か韮崎駅で購入するように案内されている。地元の人にとっては無人化されて近くできっぷを買う事が出来なくなったのは、かなり不便に感じるだろう。そうなると「JRには乗らない。クルマで行く」となっても仕方ないだろう。JRにとっては”ある意味商機”で、きっぷを購入するために小淵沢や韮崎まで中央東線の列車に乗ってもらえるので、その分も稼げる。わずかながらの収入アップを狙う事も出来るが、それをしてまでも購入しに行くお客がどれくらいいるのだろうか?と疑問に感じた。

↑運行情報はデジタルサイネージで表示。JR東日本管内で少しずつ広がっている取り組みだ。
中央東線では韮崎以西は特急停車駅しかSuica等の交通系ICカードが使えないと思っていた。長坂は特急停車駅の名残と言う事もあって例外的に使えると思ってホームに入ったが、調べてみるといつの間にか篠ノ井線松本までの全駅で使う事が出来た。だが小海線に入ると、甲斐小泉と甲斐大泉は使う事が出来ず、清里と野辺山は使う事が出来ると言う”飛び地現象”が起きている。野辺山以北については完全に使う事が出来ない。

↑変哲もない跨線橋だけど、以前長坂駅から松本方面行きに乗ろうとした時にのりばを間違えて、甲府方面に行ってしまった事があった。手前の1番のりばが甲府方面、奥の2番のりばが小淵沢・松本方面だ。感覚的には手前の1番のりばが小淵沢・松本方面と誤認してしまいがちで、今回も危うくそちらに行きそうだった。
【列車番号】435M(松本行き)
【時刻】長坂11:30→小淵沢11:37
【車両】長野N335編成(211系3000番台)クハ3044

↑ホームに入ると435Mが到着。ホームの様子をじっくりと見ている様子がなかったので、戻ってから改めて撮ってみた。

↑この写真を見るとホームが左から右に向かって傾斜している事がわかるだろうか?

↑小淵沢・松本方面に向かって右にカーブして、しかも登り勾配の途中。しかもホームの幅も狭いので狭い所に駅を作った事がわかる。特急が容赦なく猛スピードで通過して行くので、ホームで列車を待つ事自体危ない!と思った。
435Mに話をもどそう。ロングシートの3両で空席も多い。ドアは押しボタン式の半自動ドアで、車両とホームにスキマが広いため、スーツケース等の大きな荷物を持ったお客が多数いたが、乗り降りが大変そうだ。隣の小淵沢までは離れていてカーブも多い線形だ。少し直線的になったかと思ったら小淵沢に到着だ。このあとは小海線に乗り換える。
2回目に続く。
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