【東京都交通局10-300形の快速で調布→新線新宿】京王の電車②
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【日付】2019年5月3日(金・祝日)
【時刻】調布(KO18)7:37→新線新宿(KO01)8:04(快速本八幡行き)
【車両】東京都交通局新宿線の10-300形10-560編成
【備考】実際の乗車は都営地下鉄新宿線馬喰横山(S09)まで
もくじ
★製造予算負けした?”ザ・お役所電車”京王線で東京都交通局の10-300形に乗る


↑京王線の自社車両は基本的に自社線内のみで運用。9000系や5000系に限っては乗り入れ先の都営地下鉄新宿線(S)にも乗り入れる。出来れば新宿線の車両に京王線内でも乗りたいと思って、特急新宿行きに乗り調布へ。調布は元々複雑な平面交差する駅で知られていたが、地下化によりこれが消えて、ホームに降り立つと天井まで覆われた頑丈過ぎるホームドア。これで車両の撮影は出来ない。


↑新宿線のラインカラーに合わせてリーフ色の斬新なイメージがする10-300形。読み方は普通に「いちまんさんびゃく」で良くて、E233系2000番台(常磐線各駅停車)と基本的な作りは同じと聴く。

↑座席はE233系そのもの。

↑ドアの上には液晶画面が2枚。ここまではやはりE233系2000番台等と大きく変わらないが、次駅名以外にどんな宣伝が出ているか?と思ってみてみると、ニュース・天気予報と「都営交通が・・・」と言う内容がほとんど。民間企業からの宣伝は皆無。あくまでも東京都と言うお役所の傘下の鉄道会社が運行しているので、営利を求める民間の宣伝は好ましくない?と言う事か。だがここは京王線内。他社車両でも現在走行中の路線の会社の宣伝を出す事が多いが、京王からの線でもない。当然路線が違うため、自動放送の内容や次駅名表示デザインは京王と新宿線では異なるものであったが、宣伝を見ていて段々とつまらなくなる。
さらに車内が安っぽく感じる。細かく見れば東京都交通局なりに個性を出しているのだろうが、「いかにも安く作りました」と言わんばかりのものが目立つ。相鉄10000系や11000系のような”完全パクリ”と言うレベルではないが、見かけ(車体デザイン)は斬新でも、車内はE233系と全く変わらないのは、期待していたほど魅力的な車両ではないと感じた。
八幡山(KO10)で準特急新宿行きに抜かれるため7:46~7:48まで止まる。快速は速そうなイメージがあったが、実際には各駅停車よりも多少等級ランクが上がっただけの列車で、他社で言うならば「準急」や「区間急行」と同格。
笹塚(KO04)から先は各駅停車に種別を変更。準特急新宿行きと待ち合わせ。7:57~8:01まで止まる。ここから先が”わかりにくい区間”。準特急や京王ライナーが通る線路は、急行線・快速線のようなもので、そのまま京王線の新宿に向かう。一方で各駅停車は都営地下鉄新宿線と直通運転で、京王線の新宿には向かわない。笹塚から先は地下線に入って「京王新線」と称する京王線とは全く別の路線になる。実質的には京王線の緩行線で同区間の複々線でもある。この区間にある初台(KO02)と幡ヶ谷(KO03)は京王線側にホームがないため、京王新線に乗る必要がある。この関係がよくわからず、以前京王に乗った時に知らずに京王新線に入ったら運賃がえらく高くとられた記憶がある。
新宿は京王線の駅と区別するため、「新線新宿」と称している。幅の広い島式ホームでここで乗務員も京王→東京都交通局に交代である。

↑このあと都営地下鉄浅草線の5500形にも乗ってみた。やはり顔・車体と言ったデザインは斬新でも、車内はやはり10-300形をベースにしているため良いような印象を持たなかった。こちらは京急と乗り入れるので、加速度等のスペック的には京急の車両と合わせている。個人的にはお役所が行う鉄道では、今の所札幌市が最も良い。東京都は良い車両をつくろと言う意識はあっても、「予算負け」してしまって結局は”他社からの流用でごまかしている”所も多いと感じた。乗っていて魅力がなかった。
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