【2018年乗車記と車窓/涼しい小海線!ハイブリット気動車こうみに乗る/姨捨駅の涼しい絶景!】鉄道で行く避暑地を求めて⑩

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2018年8月乗車記。涼しい小海線!その理由は標高が高いからだ。高原地帯を走る小海線のキハE200系ハイブリット気動車の「こうみ」に初めて乗る!車窓からして涼しさが伝わる!小諸からしなの鉄道線、篠ノ井から篠ノ井線経由で「日本三大車窓」でおなじみの姨捨駅へ。虫は多いものの標高が高く涼しいので景色も良くて避暑地としてはオススメ!

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【常磐線→水郡線→袋田の滝→磐越西線】2018鉄道で行く避暑地を求めて①

【只見線423D七日町→会津坂下】2018鉄道で行く避暑地を求めて②

【只見線423D会津坂下→会津川口】2018鉄道で行く避暑地を求めて③

【只見線列車代行バス会津川口→只見】2018鉄道で行く避暑地を求めて④

【只見線2423D只見→小出】2018鉄道で行く避暑地を求めて⑤

【信越線1334M長岡→青海川/海は暑い?青海川から鯨波へ】2018鉄道で行く避暑地を求めて⑥

【寒い美佐島駅/歴史感じる石打駅】2018鉄道で行く避暑地を求めて⑦

【上越線のトンネル駅湯檜曽・土合】2018鉄道で行く避暑地を求めて⑧

【215系ホリデー快速ビューやまなし大月→小淵沢】2018鉄道で行く避暑地を求めて⑨

★涼しい小海線!

【訪問日】2018年8月25日(土)

【列車番号】229D(小海線小諸行き)

【時刻】小淵沢13:13→小諸15:27

【車両】キハE200-3+キハE200-1(ハイブリット気動車こうみ)

【備考】小淵沢~中込ワンマン、中込~小諸車掌乗務

避暑地と言えば前回も述べた通り、標高の高い所である。 JR線で最も標高通るのが小海線である。長野県側よりも山梨県側の方が標高が高く、甲斐小泉~海尻までの全駅は標高1000メートルを超える。JR線の標高の高い駅ランキングでもこれらの駅が1~9位のどこかに入って、900メートル台になって松原湖が10位。海沿いよりも6度前後は気温が低い計算で、これが早朝や夜間だと熱帯夜になる事はまずなくて、20度を切る事も珍しくない。 今回は清里、野辺山と言った途中駅での下車は出来なかったが、これも意外に初めて乗る車両を楽しむ。

★ JR東日本で初めてのハイブリット気動車キハE200系「こうみ」に初乗車!

↑12:28頃に小淵沢駅に着いたのは、ハイブリット気動車のキハE200系「こうみ」だ。入線する所を中央東線のホームから狙って撮影したが、小海線との間にある中線に甲府行きの215系回送に邪魔されたので、後追いで写せたのが精一杯であった。

↑先頭がキハE200-3、後ろがキハE200-1の2両である。キハE200系は他にキハE200-2があって、この形式では合計3両と”絶滅危惧種”であったりもする。2007年製であるが、今後増備される様子も見られない。と言うか、キハE200系の増備はありえないだろう。

キハE200系は通常の気動車ではなくて、ハイブリットエンジンを搭載した気動車で、簡単に言えば自動車の「プリウス」と同じ仕組みを鉄道車両にも応用している。 JR東日本は通常の気動車には「キハ」の称号を与えているが、ハイブリット気動車については「HB」の称号を与えており、キハE200系以降のハイブリット気動車は全て「HB」である。

ラインナップとしては、リゾート列車用のHB-E300系、仙石東北ライン(一般列車用)のHB-E210系がある。キハE200系の後継となるとHB-E210系で、これを増備するのが自然な流れだ。 しかし、必ずしも全ての気動車がハイブリット気動車ではなくて、一般的な気動車も増備が続いており、最近だと2018年に八戸線にキハE130系500番台が該当する。 新潟・秋田地区ではGB-E400系と言う新型気動車も2020年頃から営業開始予定になっているが、これは電車の仕組みを応用しているため、ハイブリット気動車や通常型気動車とはまるで違う。

↑小海線の主力はキハ110系で、夏季限定で小淵沢~野辺山を3往復/日する「八ヶ岳高原列車」であった。
キハE200系こうみに乗りたいならば”時刻表を見て狙う”必要がある。 2018年度は小海線の車庫がある中込を起点に運用されており、125D(中込6:55発)~124D(小諸7:50発)~131D(中込8:51)~228D(小諸10:13発)~229D(小淵沢13:13発)~134D(小諸15:38発)~141D(小海16:59発)~138D(小諸18:30発)に固定されている。 (2019年度は異なっているので注意されたい)

これを見るとわかるが、小諸~中込を中心に運転している事。小淵沢に来る列車は1往復しかない事。なぜか? ハイブリット気動車は、性能的に勾配に弱いのだ。本来のハイブリット気動車の性能を十分に発揮できる路線でない・・・のが小淵沢周辺で、平坦区間ならば性能を発揮できるのでここに集中投入していると言う事のようだ。そのため、小海線の全車両をハイブリット気動車に置き換えるのは現実的ではないため、従来型のキハ110系が主力のままで、キハE200系は少ない両数になっているのだ。 私は車両の性能(スペック)的な事について、細かくはわからないので、なぜハイブリット気動車が勾配線区に不向きなのか?細かい事までわかる諸氏がいたら、詳しい解説を頼む!

↑小淵沢駅の4・5番のりばが小海線ホーム。高原列車を想像させるポスターや横断幕等があちらこちらに飾られている。

↑だがそれでも、中央東線の一部列車も使っている。

↑駅名標も小海線用のオリジナルデザイン。 キハE200系はホームに止まったままだが、ドアは閉まったまま。すぐに乗車出来ると思ったが、12:58にドアが開くまで待たされることに。 外から見た限りでは、8月上旬に乗った水郡線のキハE130系に似ている。エンジン音はもちろん違って、ハイブリット気動車特有の時々エンジン音が切れる。

乗車して、後ろ側のキハE200-1の進行方向右側の2人掛けボックス席を確保。ドア付近はロングシート、中央部分はボックスシートになっており、右側が2人掛け、左側が4人掛けとなっている。通路が広くなっているのは、最近のJR東日本の地方向け車両の特徴で、座席数を少なくして立客を多く乗せることで、少ない両数で多くの輸送力を確保する戦略だ。


時刻表を見ると、小淵沢周辺は本数が少なく2時間に1本程度が基本。小諸周辺では逆に本数が多く1時間に1~2本程度に増える。輸送密度を見ると小淵沢周辺では725人、小諸周辺では3,511人(2015年度の実績)と実に5倍近い開きがある。 小淵沢周辺は観光利用が主体であるが、小諸周辺では通勤通学利用も目立つのが特徴だ。 229Dの車内も輸送実態通りで、観光客や「18キッパー」が主体。むしろ、通勤通学等の地元の用務客はほとんど見かけなかった。

小淵沢を発車して大きく右にカーブ。中央東線と分岐。小海線と八ヶ岳連峰をバックに高台を通る。絶景であるが、車窓写真撮影は”商品にならない”レベルだったので掲載は見送る。 甲斐小泉、甲斐大泉はいずれも別荘地。”高級観光地”にも見えた。両駅とも本来は無人駅であるが、臨時に駅員が派遣されてきっぷの販売も実施されているため、全ドアから乗降が可能であった。その場合は列車番号が変わるらしく、1000プラスするのでこの列車は1229Dが正しいか? 小淵沢~清里にかけて、森の中をとにかくひたすら進むだけの車窓のため、前述の場所を除き遠くまでよく見える開けた所が全くない。車窓撮影できるポイントも意外と限定的。

↑清里~野辺山(鉄道最高地点を過ぎて野辺山駅近く)
小海線の県境は清里~野辺山であるが、この区間が小海線の最も面白い所だ。清里駅でお客が入れ替わる。標高は1274メートルでJR線の駅の中では第2位の高さ。 県境を少し過ぎて長野県側で国道141号と並走した地点が「鉄道最高地点」である標高1375メートルに差し掛かる。小海線ではあっという間に通り過ぎてしまうが、クルマだと国道沿いのため非常に行きやすい。近くには土産物店やホテルや鉄道神社もあって、鉄道最高地点そのものが観光地。小海線からだと野辺山駅からの方が近く、徒歩30分程度かかる。 小海線では鉄道最高地点を通る旨が放送。やはり車窓に注目するのはみんなそうで、私も何回もクルマで来ているがやはり小海線から見る鉄道最高地点とクルマから見る鉄道最高地点はまるで違う世界だ。

↑野辺山駅はJR線で最も標高が高い1345メートル。清里~野辺山1駅のみのお客も多く、団体利用も少なくない。立客も消えてしまい、各ボックス席に一通り埋まる程度。地元客を除き、ほとんどが佐久平や小諸まで”通し”と言う事がわかる。

↑野辺山~信濃川上

↑信濃川上駅

↑佐久広瀬~佐久海ノ口
まだまだ標高は1000メートルを超えるが、夏の厳しい日差しが車内にも入り込む。キハE200系も例外なくカーテンレスで黒いUVカットガラスだけではなんとも心無い。

やはりハイブリット気動車なのでエンジン音は静か。電車のクハやサハよりも静かであったりもする。走行音どころか車輪の音も聴こえてこない静けさだ。むしろ時々聴こえてくるアイドリング音が目立つ程度だ。

JR東日本では転換クロスシートの採用を否定している。ボックス、ロング、リクライニングのいずれか。私としては観光客が主体の路線ならば転換クロスシートがあっても良いと思った。

小海駅は広い構内。国道141号を走っていても、野辺山~小海は峠越えのややキツい道になるが、小海からは住宅、商店、病院、農協も出て来て少しずつ人口も増える。クルマ通りも増えて、時間帯によってはクルマが途切れる事もなくなるほどだ。 小海線は一応地方交通線であるが、それでも駅の設備は幹線並み。構内は広く、単線から枝別れして複数の線路が見えてしばらくするとホーム。このような駅が多い。
高岩は一応住宅地にあるが小さな駅。八千穂は相対式のホームで地元の人が5~6人乗ってきた。八千穂~小諸までは高速道路の中部横断道(E52・無料区間)とも並走する。私もこの区間の中部横断道はクルマで通った事があるが、佐久北インター(小海線だと中佐都付近に相当)まで22分程度であった。小海線だと約30分なので戦える時間ではあるが、本数は少なく交通系ICカードも使えないので利便性で言えばクルマが優位と言うのが私の実感だ。それでもわずかながらもお客が断続的にどの駅からも乗ってくる。

↑羽黒下駅。232D小淵沢行き(キハ110-112連結の2両)と交換。

↑青柳~臼田

↑龍岡城~太田部

↑太田部~中込。立派な夏空の中、田んぼの奥に雄大な浅間山が雲に隠れながらも広い佐久平と一緒に見えてきた。

↑中込では小淵沢行きの8222Dの「HIGH RAIL2号」と交換。これは2017年に登場したキハ110・キハ100系を改造した「HIGH RAIL1375」と称する新しい観光列車だ。快速であるが指定席券は高めの設定で820円。別途車内で食事を楽しむ事も可能(要事前予約)である。 中込で大きく輸送体系が変わると言って良い。小海線の車庫である小海線営業所(長コミ)も同居する拠点で、お客が大量に乗ってきた。明らかに都市部の利用実態だ。 さらにワンマンでは対応が難しいのか?車掌も乗ってきた。しかも運転扱いで、ドアを開閉してお客からきっぷを回収して、発車時には電鈴(発車合図)も出す。次駅名をマイク放送すると、すぐに車内に出てきっぷ販売・・・と非常に忙しい。車掌からきっぷを買うお客も多い。

↑岩村田では、234D小淵沢行きと交換。この駅からの乗り降りも多く、234Dを待つお客も多い。この付近の国道141号は片側2車線の交通量が多い道で、ロードサイド店がひしめく。 発車してすぐに高架になって、新幹線が見えてくると佐久平。小海線は1線しかなく8割近くのお客が下車。確かに佐久平は栄えているので、これだけ一斉に下車してもおかしくない。

↑乙女駅。少し手前からしなの鉄道線と並走。軽井沢行きの観光列車「ろくもん」とすれ違った。次の東小諸もしなの鉄道線と並走する形で駅があるが、乙女・東小諸ともしなの鉄道線側にホームは設置されていない。

★まさかの横須賀色でしなの鉄道線へ  

【列車番号】2605M(快速長野行き)

【時刻】小諸15:31→篠ノ井16:13

【車両】しなの鉄道115系3両のS16編成、横須賀色

↑小諸駅で小海線~しなの鉄道線との乗り換えは簡単だ。中間改札口は特になく、小海線は4・5番のりば、各ホームを連絡する通路で隣の3番のりばへ。すぐに入ってきた2605Mはまさかの横須賀色! しなの鉄道では、115系のリバイバルカラーを複数編成で展開。湘南色、初代長野色、コカコーラ色・・・等あってファンとしてはうれしい次第だ。 各編成ごとの運用がしなの鉄道側でも公表されているのかもしれないが、たまたま来たのが横須賀色であった。 しかし、単に塗装色が変わっているだけで車内は今まで通りである。

★雨上がりの「日本三大車窓」姨捨駅は涼しい!ここも避暑地としてオススメ

【列車番号】444M(甲府行き)

【時刻】篠ノ井16:19→姨捨16:34

【車両】JR東日本211系3000番台3両、長野のN332編成オールロングシート

↑篠ノ井からはJRに戻って篠ノ井線。同線の日中はE127系のワンマン列車が主体で、211系は朝や夜間の一部に限られる。列車番号を見るとわかるが、2000番台がE127系のワンマンである。

↑稲荷山~桑ノ原信号場。何回来ても好きな車窓が篠ノ井線の稲荷山→姨捨。姨捨へ行くならば松本からではなくて、長野・篠ノ井から行くのがオススメだ。

↑稲荷山からの登り途中で線路が現れる。桑ノ原信号場だ。一部の列車がここで交換する。篠ノ井線のダイヤからすると、桑ノ原信号場か姨捨のいずれかで普通列車と特急しなのが交換するパターンなので、例えば桑ノ原信号場で交換すれば姨捨の停車時間は短く、桑ノ原信号場を通過すれば姨捨で交換になるので姨捨停車時間が長い事になる。 桑ノ原信号場と姨捨駅はスイッチバック(後退運転)で入線。今や珍しいスイッチバックは非常に見物だ。

↑桑ノ原信号場~姨捨

↑姨捨では長野行き特急の「しなの15号」と交換。特急はホームに入る事なく、ホーム下の通過線を通る。通過線付近には遮断機と警報機がないいわゆる「4種踏切」が多数あるので、撮影時には注意が必要だ。

↑姨捨駅はリニューアルしていた。ボロボロの階段は昔の話で、洒落たデザインの高級感ある雰囲気に。 それもそのはずで、「四季島」が土曜日の夜間に入線するようになって、四季島のお客だけしか入る事が出来ないラウンジも設置された。ここからの姨捨の棚田の見え方も相当素晴らしいはずだ。

いつ来ても気持ちがスッキリする絶景の駅姨捨。夕方と言う事もあってかやや涼しくなっていた。ここも避暑地としてオススメだ。夏場なので虫が多いのも姨捨の特徴だ。

毎年来るようにしているが、最近は2年ぶりとか間隔が長くなっている事にも気づいた。 篠ノ井線からのアクセス以外にも、長野道(E19)姨捨サービスエリアからも近い。急な登り坂を1キロほど歩く必要があるが。

11回目に続く(2020年6月4日公開、下記リンクをクリック)

【2019年8月乗車記/えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインになったトンネル駅(モグラ駅)筒石駅は空気がひんやり!】鉄道で行く避暑地を求めて⑪

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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