【2018年8月乗車記/究極の避暑地!トンネル駅(モグラ駅)の上越線湯檜曽駅・土合駅へ!ホームから改札口まで486段の階段を登る!】鉄道で行く避暑地を求めて⑧

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2018年8月乗車記。大雨で遅れていた上越線。群馬県に入ってトンネル駅(モグラ駅)として有名な湯檜曽駅と土合駅に行く。両駅とも上り(東京方面)は地上で下り(新潟方面)はトンネル内にホームがある。究極の避暑地!涼しくて居心地が良い!湯檜曽駅は駅舎からノンステップでトンネル内ホームに行けたが土合駅は486段の階段を登らないと改札口に行く事が出来ない!

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【常磐線→水郡線→袋田の滝→磐越西線】2018鉄道で行く避暑地を求めて①

【只見線423D七日町→会津坂下】2018鉄道で行く避暑地を求めて②

【只見線423D会津坂下→会津川口】2018鉄道で行く避暑地を求めて③

【只見線列車代行バス会津川口→只見】2018鉄道で行く避暑地を求めて④

【只見線2423D只見→小出】2018鉄道で行く避暑地を求めて⑤

【信越線1334M長岡→青海川/海は暑い?青海川から鯨波へ】2018鉄道で行く避暑地を求めて⑥

【寒い美佐島駅/歴史感じる石打駅】2018鉄道で行く避暑地を求めて⑦

もくじ

★大雨の影響で70分遅れで運転した上越線

【訪問日】2018年8月6日(月)

【列車番号】1728M→8728M(上越線水上行き)

【時刻】石打9:44→湯檜曽10:27(所定時刻で表記)

【車両】E129系B4編成(4両、クモハE128-4)

【備考】車掌乗務。長岡地区大雨の影響のため70分(1時間10分)遅れで運転。越後湯沢までは毎日運転。越後湯沢から先は7月14日~9月2日までの毎日と9月30日までの土日祝日に限り臨時運転 。例年同時期に同時刻で運転する事が多い。

天気は明らかに悪い。石打駅周辺を簡単に歩いたが断続的に雨が降る。雷も発生し、立派な鉄道施設がある石打駅は「電気の集積地帯」であったりもするので、ここを目標に?雷が落ちやすい。駅舎で待っていても建物が揺れるかのように大きな衝撃が何回もあった。それでも幸い大きな被害はなく、落雷は別の場所だったようだ。

↑所定時刻9:44発の1728M(越後湯沢からは8728M)水上行きは70分遅れで発車。10:54であった。今回の新潟地区乗り歩きで初めて4両連結のB編成であった。2両のA編成との大きな違いはワンマン対応の有無程度で、それ以外は全く同じである。 4両もあれば上越線では輸送力としては十分で、空席だらけであった。

少し遅れが回復して68分遅れで11:02に越後湯沢を発車。10~20人ほどが乗る。本来は越後湯沢止まりであるが、お客が多い時期は水上行きとして運行する。主に土日祝日であるが、夏休み期間中は平日を含めて毎日運転であった。

上越線の越後湯沢~水上の通称「上越国境」は日本屈指の旅客列車の本数が少ない区間のひとつ。定期列車は5往復/日しかなく、それは上越国境各駅(土樽、土合、湯檜曽)の利用者が少ない事、人口が極端に少ない事、長距離移動は新幹線や関越道(E17、クルマ)が主体であるためだ。 上越線だけで、1日に湯檜曽、土合の両駅を訪問するには多少大変で、午前中の早い時刻からスタートする事がポイントになる。

天気の状況を見ると、土合駅周辺の気温は9:30の時点で30度あったのが、たったの90分で(11:00の時点で)23度と7度も下がっていた。おかしな天気になっていそうで不安になってきた。 越後中里発車後、駅間が長くなるため車掌が現れて検札。土樽には70分遅れの11:21発であった。

土合駅は地上。詳細は後術するが先に湯檜曽駅へ回る。面白いのが乗車時間で、上り水上行きの場合は7分かかるが、下り長岡行きの場合は5分と上りと下りで違う。営業キロ上は上りも下りも同じであるが、実際の距離は下りの方が短い。 と言うのも、下りは両駅間1本のトンネルで結ばれているのに対して、上りは地上を走行し大きくループして距離と標高を稼ぐ。土合駅から湯檜曽駅に対して標高を下げて行く関係で、土合駅が標高665メートル、湯檜曽駅が同557メートルと1駅で一気に100メートルも下げている。
しかし、ループ線は車窓が良いのか?と言われると決してそうではない。個人的には北陸線の敦賀~新疋田のループ線の方が車窓としては良いと思う。土合駅発車後に1本トンネルがあって、それを抜けて少ししてまたトンネル。湯檜曽駅の手前辺りで大きくループ(カーブ)している事がなんとなくわかる程度で、湯檜曽駅到着の放送が入ると列車が大きく左カーブしている事がやっとわかる。その時には既に減速しており、到着目前だ。

★湯檜曽駅上りホーム(高崎・東京方面)は地上にある

↑湯檜曽には72分(1時間12分)遅れて11:39に到着。下車したのは私だけであった。

↑駅の柱には標高が書いてある。これは土合でも同じで、後日クルマで行った吾妻線の大前も同様。土合駅以南は駅管理はJR東日本高崎支社の担当で、同支社の方針なのであろうか?

↑地上ホームの様子。単線運転ではないため、写真の方向から奥へ進む事は出来ない。右側の山を見ると架線や線路の一部が遠いながらも見えるため、線形的に大きくループ(カーブ)している事がわかる。

↑地上ホームから駅舎には数十段程度の階段を降りる。

↑駅舎は超簡素。コンクリートのタテ型の建物だけで、ベンチすらない。駅前は広すぎるオフロードの広場。クルマを止めようと思えば十数台は止める事が出来るだろう。 湯檜曽駅前は国道291号が通っており、郵便局や水上駅行きの路線バスのバス停も。駅には撮影や見物目的でクルマで訪問する人が多くて、そのクルマが途切れる事がない。

★下りホーム(越後湯沢・新潟方面)は駅舎からノンステップでトンネル駅(モグラ駅)へ!

↑駅舎入ってすぐの所で、地上ホーム・地下ホームへ分岐。面白いように階段を登れば地上ホーム、階段がないノンステップの通路を通れば地下ホームと言う構造。 私の中では、地上ホームには多少の階段があっても、地下ホームは長い階段を下らないと着かないと思ったが、湯檜曽はその考えとは全く異なっていた。

↑このような傾斜の緩い坂を100メートルほど進むとあっさりホームに着いてしまう。こんなにも近くに地下ホームがある事に、達成感も何もない。あっさり過ぎてつまらないほどだった。

だが、この辺から明らかに涼しい!ある意味気軽に行ける避暑地だ。

↑地下ホームは明るい。「暗くて不気味」と言うのが都会でも共通しているのが地下ホームのイメージであるが、ここは気持ちを明るくさせてくれるほど明るい。暗い所は一切ない。湯檜曽駅は貨物列車を含めて通過列車が多数あるため、線路手前には仕切りがある。

↑水上方を見ると、トンネルの奥から陽が見える。新清水トンネルは13500メートルもある長いトンネルで、水上方の入口は湯檜曽駅の手前200メートルなのだ。ここから約13キロも続く長いトンネルで、抜ければ新潟県の土樽となるわけだ。

★486段もある階段を登らないと地上に出る事が出来ない!土合駅

【列車番号】8735M(上越線長岡行き)

【時刻】湯檜曽11:50→土合11:55(所定時刻で表記)

【車両】E129系B4編成(4両)

【備考】長岡地区大雨のため5分遅れで運転

8728Mの折り返しが8735Mになる。水上到着次第すぐに折り返して発車すると見ていたので、そんなに極端には遅れないだろうと思って、なるべく湯檜曽駅地下ホームで待つ。

↑約5分遅れて到着。言うまでもなく8728Mと同じ編成で乗務員の休憩時間をカットしてすぐに水上で折り返したのであった。臨時列車と言う事もあってか?そんなに混雑していない。1本後の定期列車1739M(水上13:40発の水上行き)は「18キッパー」を中心に大きな荷物主体のお客で座席が全て埋まった。 上り水上行きとの大きな違いは、車窓が全く見えない事。完全にトンネル。”真っ暗な世界”だ。湯檜曽発車後3分経過して土合到着の自動放送。周囲が明るくなって到着。ドアボタンを明けて下車した。

↑乗車するお客、見物客を含めて20人前後がホームにいた。水上駅から路線バスがあるので、上越線が運行していない時間帯でも容易に来る事が出来るほか、水上中心部からも20分程度でクルマで来る事が可能で国道291号沿いでもあるので、上越線にこだわらなければアクセス自体そんなに難しいわけではない。

↑駅は明るい。これは湯檜曽と同じであるが、オレンジ色の照明があるのが湯檜曽との違い。湯檜曽は単式のホームだけであったが、土合は行き止まり?ホームらしきものもある。今は使われていないらしいが、やろうと思えば2線分設置できそうだ。

谷川岳最寄駅と言う事もあってか、2018年も山開き日(7月1日)や山の日(8月11日)に首都圏からの臨時列車、土合駅に注目した臨時列車(新潟発で「土木遺産9702m」と称する)も特定日限定だが運行。 筒石駅がまだJRだった当時は、多くの人が遠くから来ていた印象であったが、今は私鉄に格下げされているため以前と比べてお客が減った印象。 それに対して土合はJRである事、首都圏から近い事、クルマでのアクセスが容易で駐車場もあるので、「モグラ駅」の中ではバツグンの人気と言うか、人が多い印象だ。

小さい消火器も線路の隅に置いてあるが、線路からそんなに離れていないのでこの置き方では列車風や揺れで倒れたり飛ばされたりしないか不安にも思った。

地下深い所にあるため、空気はひんやり。涼しさはバツグンに良くて、美佐島のような寒い感じはしない。ちょうど良い涼しさ。避暑地としてはオススメ

↑これが土合駅名物の地上までの階段。改札口までは全部で486段を登る。筒石が290段前後と記憶しているので、かなり長く登り続けないといけない。 写真左側には階段に沿って水が流れている。山から出ているのだろう。国鉄時代はここにエスカレーターを設置する構想があったらしいが、結局それは設置されず階段で地上まで行くしかない。

↑踊り場は5段ごとにある。これを462段目まで延々と繰り返す。段差は緩やか。段数も記されている。

↑長い階段が続く。距離にして改札口までは0,4キロとの事だが、実際にはもっとあるように感じる。

↑160段登った所で踊り場にベンチ。ベンチがあるのは確認出来たのはここだけ。他にもあるのかもしれないが、ベンチの個数は少ない。足をとめながら少しずつゆっくりと登って行く。

JR公式には「地下ホームから地上の改札口までは10分かかる」としているが、それは”慣れた足で”と言う事。”慣れない足”では少なくても15~20分はかかると見ておいた方が良い。

↑300段登った所から地下ホームを見る。

↑400段登った所から出口方向(地上の改札口)を見る。まだまだ遠い。

↑「ようこそ土合駅へ」が見えてくると、ようやく地上。”慣れない足”ではかなりクタクタだ。

↑地上から地下ホームを見るとこのようになる。かなりの高低差を登ってきたことを実感。

↑フラットな広い直線的な通路。

↑沢を横切る。

↑ところがまだ階段は終わらない。残り24段残っている。ここで国道291号を横切る。

↑廃校の跡?とも言えるところが連絡通路。木々が生い茂る所に通路がドーンとある形で、ある意味不気味。

↑最後の階段を登る。これで486段を登りきった。

↑そしてようやく改札口。今は無人駅であるが臨時的に駅員が来て改札業務をやる事があると言う。登山客が多いため、「入山届」を出すようにとの案内、遭難に注意との案内も目立つ。

↑三角屋根が特徴の駅舎。国道291号沿いであるが、道路まではオフロードの広い敷地を歩かないといけない。ここにクルマを止める事も可能で、混雑する日だとクルマだらけになるようだ。

↑バス停もある。上越線よりも本数が多く、水上駅や上毛高原駅に出る事が可能だ。バス停の奥にある右から左に横切る通路が先ほど歩いてきた地下ホームへの連絡路である。

★上りホーム(高崎・東京方面)は地上にある土合駅。改札口から簡単に行けてしまう

↑地上ホームに出るにはかなりあっさりしている。改札口を通って右に曲がって、やや長い通路を真っ直ぐ。左に曲がると外で、「出口はこちら」の看板の所に出る。2線分線路が敷かれているが、実際に使用しているのはホームに面している1線分だけで、もう1線は使用停止中のようだ。 地上ホームは駅舎の真後ろにあるのに対して、地下ホームは地上ホームとは反対側に進んでその上で地下へ下がるので、場所的には同じ駅でもかなり異なる。地理感覚がわからなくなった。 地上ホームであってもこの日は涼しく、気温は24度であった。谷川岳も少しだけ見える。ホームは4両分かさ上げされいる。これもE129系に合わせた対応なのであろう。

↑12:39発の1732Mが20分遅れで到着。特に案内放送はない。やはり「18キッパー」を中心に多く乗っている。

↑そのまま水上13:14発の740M新前橋行き(211系3000番台のA9編成、高崎方面は新前橋で両毛線から来る列車へ乗り換え)に流れる形だ。 湯檜曽、土合と急いで見てきたが、トンネル駅であるため涼しく過ごす事が出来る。お金と時間があれば、谷川岳ロープウェイにも足を延ばしたい所である。今度はゆっくりと湯檜曽、土合を訪問したいとも思った。何回来ても面白い駅だ。 避暑地としては絶対的にオススメしたい!


9回目に続く(下記リンクをクリック)

【2018年8月乗車記/JR世代の急行型!215系ホリデー快速ビューやまなし大月→小淵沢】鉄道で行く避暑地を求めて⑨

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ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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